かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

寒波襲来

2013-01-27 | 気ままなる日々の記録

 1月26日(土)は、朝から寒風の中、細かい雪が乱れ舞っていました。9時半からお宮で作業があるというので脚立を担いで出かけましたが、集まった6人の意見が一致、作業は延期して“打ち合わせ”だけを喫茶店で開くことになりました。土曜日の喫茶店は満員、朝寝坊をして、朝食は喫茶店のモーニングで済ませようという人たちのようでした。

 午後になっても、冷たい風と粉雪は治まる気配もなく、書類整理や読書で過ごしました。

           

 右は夕方の撮影、左は夜7時ごろの撮影です。どちらも“あまりの美しさ”に感動してカメラを向けましたが、残念なるかな腕が貧弱でその美しさを捉えきれませんでした。もっとも、私は若い時分から何故か寒い夜、震えながら雪景色を見ることが好きで、スキー場へ出かけたときいつも震えながら、人影が絶えたゲレンデを見ていたものです。

           

     

 上の3枚は今朝の撮影です。今日は風もなく晴天のようですが、この雪では庭仕事もままならず、読書とパソコンで過ごす予定です。

 昨日読み終えた本は、なかなか面白く、久しぶりに「皆さんに薦めたい」と思いましたので、以下に紹介します。(表紙の写真は下)                                         

 表紙の人物像はパッとしない風貌で、この写真からは買う気にもなりませんが、実はなかなか偉い人で「ノーベル経済学賞」に最も近いという噂もあるのだそうです。今話題の「アベノミクス」の真相を知りたいと、うろうろ逍遥している間にこの本に行き当たりました。
 日銀の白川総裁は彼の教え子、総裁の恩師が日銀の政策を批判し、あれほど頑なだった日銀が「インフレターゲット2%に合意」、政府と“共同声明”まで出すに至った裏に、どうやら彼の力が働いたようです。かれの「金融論」も面白いですが、法学部と経済学部の違い(日銀の主流は法学部)、日米の学者気質の違い、日本のマスコミや評論家批判、あるいは日銀や財務省が学者や評論家を取り込むからくりなど
がとりわけ興味深いです。 寒い日、暖房に行き届いた書斎での読書にお薦めです。

 


プラム2本、新方式による剪定を終わりました。

2013-01-23 | 気ままなる日々の記録

 昨年の2月、三ケ日温泉へ出かけた折りに寄った「浜松フルーツパーク」は衝撃的でした。東京ドーム9個分の敷地に、160種類の果樹が4,300本も植えられていて、ちょうど、プロに寄る剪定が終わった沢山の木々を、まじかに見ることができたからです。もちろんプラムもありました。その時の撮ったプラムの写真が下の3枚です。

     

                     

  ちょうど広げた傘を逆さにした形状といったところでしょうか。上の2枚に見えるポールは「防鳥ネット用」のポールですが、下の写真のポールは、若くて細い枝を支えるロープ用に建てられたものです。見回りに来られた職人さんに剪定の仕方、考え方、時期などをお訊きしました。そこで最も驚いたことは「着果枝を数年で交代させ、常に若い着果枝を育てるのが剪定の大切な仕事だ」ということでした。この考え方は、私の剪定理念に全くなかった視点でした。それに「徹底した“陽当たりの良さ”追及」。これを思い出して、今年の剪定に挑みました。

         

 上の写真は“大石早生”という種類のプラムで、剪定終了後、横からと上から撮ったものです。悩みながら、迷いながら、思い切ってお手本の真似をした剪定です。今年は着果が悪くても、来年にはお手本の通りになり、笑いが止まらないほどの収穫が必ず実現すると信じながらの作業でした。

         

 上の2枚は“サンタローザ”と呼んでいる種類のプラムで、同じように横からと上から撮りました。ただし、こちらは「新方式」と「従来方式」の折衷方式で、フルーツ・パークを意識しながらも、従来の方式を残し、樹形の完成が少し遅れても、今年の収穫も期待したいという、小心者の剪定です。

         

 右が「サンタローザ」で左が「大石早生」です。どちらも、添え木や棕櫚紐(しゅろひも)で引っ張り、若い枝を倒したり起こしたりしました。今年の4月は、芽吹きの様子など、毎日の観察が楽しみになることでしょう。


梅の蕾がふくらみました。

2013-01-17 | 気ままなる日々の記録

 1月14日、「爆弾低気圧」とかが太平洋沿岸沿いに北上するとかで、朝から“氷雨”と呼ぶにふさわしい寒々しい雨。前日から娘婿が寄ってくれていて、晴天ならどこかへ出かけるところでしたが、生憎の天候で中止。名神高速道路の関ヶ原付近の降雪を心配して11時ごろ帰途に付かれた。
 夕方、千葉の孫から「スカイプしようよ!」とお誘いがあり、スカイプに興ずる。千葉は大雪でそれを見せたかったようです。降りしきる牡丹雪も、真っ白に雪化粧をした街並みもきれいに映し出して見せてくれました。

 15日、晴天。しかし、まだ寒風強し。それでも予定の庭仕事。この日の仕事は、キイウイ棚増設のための「堆肥置き場の変更」。作業中目に留まったのが「梅の蕾のふくらみ」でした。

                 

 早速写真に撮ってみました。右が庭先の“枝垂れ紅梅”で、左が果樹園の梅干し用“白梅”。久しぶりの雨(氷雨)でも、梅にとっては待望の水分だったのか、急に膨らみ始めました。それにしても例年にない寒さなのに、梅はどうやって季節を知るのだろうか? 思い当たるのは「日照時間増」ですが、それを感知する「葉」がないではないか。それとも幹で日照時間を感じ取っているのだろうか? などと思いを巡らせながら作業を続けました。

 16日と17日で、堆肥の下層部(よい腐葉土になった部分)を野菜畑に運び、上層部(まだ堆肥になっていない部分)を新設の囲いに移しました。

                          

  上の「新設堆肥造成場」は、自画自賛ながらなかなかの労作で、塩ビ波型板を三等分して立て、それを背後で鉄杭とタキイの支柱で支えています。手前の部分は同じ材料で作った「開閉可能な止め板」にする予定です。ベニヤ用の古びやノコギリで、塩ビの波型板を切るという作業はなかなか大変で、極度の根気力と集中力を必要とし、まさに老人向きの仕事です。

 次の作業は「プラム(大石早生ほか)」の剪定です。昨年三ケ日の果樹公園で観てきたような樹形にし、さらに、計画的に摘果枝の新陳代謝ができるように仕立て直しをしようというわけです。お手本の樹形は、ちょうど雨傘をひっくり返したような形でした。

                  

 右が剪定前の「サンタローザ」、左が剪定を開始した「大石早生」です。大石早生も剪定前はサンタローザと似た枝ぶりでした。左は20%くらい剪定が進んだところです。枝の切り口にはいちいち「果樹用防腐剤」を塗っています。

 今年のブログは、“キイウイ”と“大石早生”のご報告が多くなりそうです。


松、最後の一本の剪定を終わりました。

2013-01-06 | 気ままなる日々の記録

 紅白歌合戦も、知らない歌手が多くなり、その上“あんなに激しい振りでは、さぞお疲れだろうに”と思うばかりで、落ち着かない。終了間際に立ち上がって、氏神様へ初詣に出かけた。神社では有志によって越年篝火が焚かれ、初詣の参拝者に「お汁粉」や「お神酒」が振る舞われる。初詣の後、お世話になった方々に新年のご挨拶をし、暫し篝火の炎を観ながら暖をとり、殷々と響く除夜の鐘を聞きながら帰った。

 静かな元旦。細やかな演出としてCDで筝曲を流し、賀状の整理と返信書きをして、あとは読書。手にした本は『日本農業への正しい絶望法』神門善久著(新潮新書)。なかなか面白い。

 2日、娘が帰省してくれ、千葉の息子の家庭とスカイプ(テレビ電話の一種)。孫たちが急に畏まって、話し方まで変えたのが可愛かった。夕食で美味しい酒を飲み、翌日は“娘を送る”を口実に滋賀の長浜まで足を延ばし、ホテルで昼食、3時過ぎにそれぞれの帰途に就いた。

 3日は終日「納木札」の記事調べ。終日3冊の辞書を引きまくった。扱ったのは江戸時代に書かれた神社用語に満ちた漢文書きだが、辞書を引くと殆ど分かるので有り難い。

 4日と5日の二日間、少し体を動かそうと最後の松の剪定に取り組んだ。

          

                 

 上段右が剪定前、左が剪定後、下段右が剪定後の一枝です。ブルーシートは、後片付けのとき、切り落とした葉や小枝をサッと集められるように敷いたものです。
  下段左が、松剪定用の秘密兵器でもある自家製の「伸縮自在足つき脚立」です。市販の洗車台に「調節可能な延長脚」を付けたもので、チョットした岩や凹凸があっても、調節すれば安定的に松の下に設置できます。

 かくして今年の剪定は終了ししました。この冬は、キイウイ棚の増設とプラム剪定の抜本的な改良に取り組み、プラムの樹皮への「石灰硫黄酸溶液散布」を行います。(棚の増設は、昨秋の、梅干しのようなキイウイへの、復讐を込めての挑戦です)