かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

夏には下駄

2010-06-23 | 随想
夏には下駄がよく似合う。庭に出るときは言うに及ばず、自転車に乗るときも下駄はぺタルによくフィットしてくれる。
 昨年の秋、愛用の下駄の鼻緒が切れた。ところが、どこの店にも鼻緒がない。やっと見つけた店にも下駄はあったが鼻緒はなかった。この下駄は数年前平湯温泉へ行った帰りに高山市で買ったものだから、鼻緒を買いに高山へ行こうかとも思った。
 今年も梅雨に入って焦った。そして藁にもすがる思いでネット通販を探し回った。女性用の浴衣と下駄のお店はたくさん見つけたが、鼻緒だけの単品売りはない。
 諦めようとしていた矢先にやっとヒットした。しかも納得の価格。すぐ発注した。販売は広島のお店であったが、翌日には宅配された。日本はなんとステキナ国なんだろう! 早速鼻緒の付け替え作業をした。自然に鼻歌が出る。前の部分は、座金を噛ませて針がねも使い独創的な方法で留めた。今年の夏も楽しくなりそうだ。
 鼻緒が切れたから、新しい下駄を買うということだけはしたくない。

 

立山の室堂まで出かけましたー2-

2010-06-15 | 

昨日の続きです。この写真は室堂からバス道を撮ったものです。開通当初は積雪が15mにも及ぶそうです。この日は、途中の深いところでバスの屋根より2~3m上まで残っていました。

帰りに越中八尾に寄り「風の盆」資料館を訪れました。上の写真は風の盆の踊りが通るメイン・ストリートです。写真の塀は「八尾郵便局」の裏側で、公共施設が率先して「町並み景観保存」に協力している様子がよく分かります。圧巻は銀行で、古いデザインの格子戸を開けると、そこにATMがありました。

立山の室堂まで出かけました

2010-06-14 | 

急に思い立って立山の室堂まで出かけました。何しろ思い立ったのが前々日の夕食時で、前日の午前中にネットで宿の予約とコースの選定という慌ただしさでした。

 上の写真は一泊目の宿の近くの「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」です。好天に恵まれると水平線の上に銀嶺に輝く立山連峰が眺望できたはずですが、生憎でした。奈良時代中期(東大寺建立の頃)この地に国守として赴任していた大伴家持が国内巡視のため能登半島の先端まで出かけ帰路舟で帰着したのがこの港だったそうです。家持はこの地の美しい自然をたくさんの歌に託して残しています。  「立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神からならし」 このうたもここで読んだのかも知れません。

上の写真は室堂からバス道の方向に目を向けたものです。今年は雪解けが10日ほど遅いとのこと、その分雪景色を楽しむことができました。 観光客もほどよい人数で、シーズン中の混雑を思うと天国でした。驚いたのは中国人観光客の多さ、シンガポールからの中国系ヤングカップルとは少し英会話を楽しみました。雪が多くて少し残念だったのは、弥陀ヶ原ホテルの前の木道散策ができなかったことです。続きは、明日の報告とします。


鳩山さんの辞任演説を聞いて

2010-06-04 | 随想

 写真を3枚並べることに挑戦しました。まだ私にとっては難しい仕事でした。何とか並びましたが、大きさがそろいません。なお、この写真は今朝庭で撮ったもので、家内の丹精によるものです。

 

 ところで、昨日、民主党の両院議員総会での鳩山さんの「辞任の弁」をテレビで見ました。しかし、どうも私の心に響くものがありません。何をいまさらと言うか、言い訳がましいというか、とにかく、なよなよしい限りでした。そのうちに、ああ、この人も「草食系の人なんだ」ということに気がつきました。

 以前に、一般的な、女性と男性の会話の違いを書いた文を読んだことがあります。女性の場合は恋人に「逢いたいのだけれども、急な仕事が入って、時間が取れない」ということは是非伝えたいことなのだけれども、男性の場合は、結局逢えないのだから、そんなことを伝えても仕方がない、と思うというのです。女性の場合は「気持ち」が大切であるのに対して、男性の場合は「事態」が大切だということができます。その意味で、鳩山さんは草食系=女性的と言えるかもしれません。

 政治家やリーダーと呼ばれる人に草食系は不向きです。問題は、最近の日本では、議員をはじめ世の評論家と称する人が、やたら草食系好きだ、という点にあると思います。断って置きますが、小沢支持などという次元の低い話ではありません。

 私たちの手もとに届く情報は、テレビも新聞も週刊誌も、すべて編集されたものであることを考えると、いつの間にか日本では、ほとんどの編集者が病的なまでに「草食系好み」になっていること、このままではよきリーダーは育たないということに、私たちは注意すべきだと思います。