かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

ふるさと納税

2015-12-12 | 気ままなる日々の記録

  昼ごろ、誰かが部屋をノックした。ここのスタッフと違ってやや遠慮がちのノックの仕方であった。こんな時間になんだろうと思いながらドアーを開けると宅配のお兄さんが目に入った。御届け物ですと大きな箱を差し出した。思わず部屋を間違えていませんかと問い返しそうになった。頭の中で急いで記憶を辿ってみると数日前、和菓子を注文したことは覚えている。

  和菓子屋さんの包装の仕方はすぐわかる。箱の形、包装し、テープにいたるまで実に優美にできていて一目見ただけで違うと直感した。とにかく受け取ってからよく眺めてみる。大きな平らな段ボールにテープで留めただけの野暮ったい包装。箱の側面に天童フルーツとの印刷がある。

  

  ここでやっと思い出した。我々の知り合いが今年は山形でふるさと納税をするとか言っていたのを。その恩恵にあずかり山形から届いたのだ。 ラ、フランスが。開けてみると大きなLサイズの梨が10数個、もちろん昼食のデザートに早速頂いた。みずみずしい上に甘くて申し分なし。我々までこんな恩恵をうけていいのだろうかと複雑な気持ちになった。

  私は、いままでふるさと納税とは 故郷を離れた人が自分の育った土地に感謝して恩返しのつもりでするものばかりだとおもっていた。 しかし、それを拡大解釈して過疎の地方へ納税してもよいことになったらしい。都市へ集中しがちな点を考えれば、それも一つの方策かも知れない。しかし、何千円もする特典を出していたら、その方の支出が大変だ。程々にと思う。ふるさと納税と云う言葉にはとても良い響きがあるが何処かで少し異なった方向へいったようだ。それにしても、ラ・フランスは大好物。美味しく頂くことにする。(E)