ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

キムチが無くて冬越せるか!

2017-01-27 08:29:05 | 暮らし

 いっくら山形青菜の漬物あっからって、やっぱりこれ、キムチがなくっちゃ物足りない。

 冬の食卓って言やぁ、自家製キムチがのってて当たり前って暮らししてきたから。もうかれこれ20年にはなるだろうな、自分で作るようになって。それまで漬物なんて見向きもしなかったのに、何故かキムチだけは別もの、白菜の収穫終わればさっそくキムチ、1月初回漬け込み分を食べ尽せば2回目の仕込みにもあたふたと取り組む。見ようによっちゃ、季節限定のキムチ中毒患者と言ってもいい。

 根が辛いもの好きってことが大きい。辛みそラーメンでも注文は中辛以上だし、カレーも作れば迷うことなく辛口だ。以前など、辛さ追求が高じて、腹は下痢ピー、便は唐辛子色、どうにかひり出した肛門までぴりぴりなんて笑ってしまう、いや笑いごとじゃない、ような事態も経験している。さすが、最近はそこまでの激辛には近寄らぬよう気をつけてはいる。

 それでも、キムチだ!今シーズン2回目、前回とは少し変化をつけてみっか。て言っても、魚介出汁をベースに唐辛子粉、水飴の基本は変わらない。一緒につけ込む野菜に一工夫しよう。別にそれほど斬新な工夫てわけじゃない。多分、多くのキムチマニア、キムチグルメの人たちにとっちゃ、定番の一つかもしれない。まっ、だったら、ほう、初心者だね、って大人の対応で見逃してくれ。

 大根、ニンジン、それに青物、今回はセリが手にいらなかったので、水菜、代替品としちゃ力量不足だが、すべて千切りにして唐辛子出汁と混ぜ合わせる。そこにリンゴと柚子の千切りも加えてみた。この程度のことだよ、新工夫って言ったって。

 リンゴの方は、昔の知り合いリンゴ農家がやっていて、それは、豊富な在庫にものを言わせて、これでもか、と突っ込んであって、できたキムチは、あまりに爽やかになり過ぎて、違う、これは違うぞと思ったものだった。だから、軽く1個を隠し味程度に加えた。

 柚子、これは正月注文し過ぎたものが数個残っていて、そろそろ使い切らないと萎びてしまうぞと思っていた代物。よしっ豪勢に使ってやろうかい、と千切りに大量に混ぜ込んだ。おっと、今回も忘れかけたがニンニクもくどくならぬ程度にすって加えた。

 さて、仕上がりは、ほほーっ、これはこれは、ってほどの美味。柚子の香りが広がって、キムチ特有のコッテリ感が上品にカバーされている。少しだけ切って小鉢に入れれば、つけ出しの一品としても通用しそうな風情を漂わせている。なんか、ちょっと気取った別分野の食べ物になったという感じだ。煮干し出汁を使ったせいもあるのかも知れない。さっぱりとして、ついつい箸が出てしまう。下漬け塩5%も、つけ汁はすべて捨てたので、気にならない。一株一株を小さく切っておいてよかった。食べ過ぎを心配することもない。

 よしよし、これであと1か月半、キムチとともにこの冬の寒さを乗り切るとしようかい。

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