古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

コルシカ書店の仲間たち 須賀敦子

2024-04-02 07:02:46 | 本の紹介
文春文庫 1992年

イタリアのミラノにつくったコルシア・デイ・

セルヴィ書店。教会のそばにつくって、共同体

として有益なことをしたらしいが、その後、教会に

吸収され、なくなったまでを描くエッセイ。

文章はなんか頼りない、直截脳にガツンと来る

文体ではないようだ。ふらふらと須賀氏の文体をさ迷い

歩いて、漂っているうちに読み終わってしまった。

全く分からなかったわけじゃなく、分かり易くはある

んだけど、頭に入ってこない不思議なものだ。

それが独自のフロー感みたいなものを形作っている

ような気がする。

それぞれの人生があり、終わりがあり、しかし、

想うところ結局死んじまうんだよな、ものには

終わりがあるし。でも、なんだかんだで、一生懸命

やっているうちが花なんだよね、すったもんだして

いるうちがいちばん楽しいのかもしれない。

(読了日 2024年2・3(土)15:30)
コメント
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