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「花のお江戸で粗茶一服」松村栄子

2017年11月05日 21時38分40秒 | 読書(小説/日本)


「花のお江戸で粗茶一服」松村栄子

シリーズ3巻目にして完結編。
このシリーズは、ホントに面白い。
舞台は京都から東京に移動。
遊馬は、家出先の京都から東京に帰ってくる。
ユニークな脇役多数で、群像劇としても楽しめる。
登場人物1人1人に心が配られている。
感心した。

【おまけ】
このシリーズの初巻が出たのが、2004年。
私が読んだのが、遅れて2008年。
その後続編が出たのが、2010年12月。
そして、今回2017年11月の最終刊である。
非常にゆったりしたサイクルで出版された。
(こんなに遅筆・寡作で食べていけるのだろうか?)

もし、このシリーズを読んでいないなら、
最初から読んでみて。
面白さを保証するから。
PS
装丁・装画が柴田ゆうさん、松岡史恵さんのコンビでよかった!
前作・単行本の表紙はひどかった。
カバーを掛けて目に触れないようにしている。



【ネット上の紹介】
弓、剣、茶の「三道」を伝える“坂東巴流”の嫡男・友衛遊馬、二十歳。家出先の京都から帰還するも、家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、働き口を探してこいと言われてしまう。建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、ガールフレンドとの仲も“行き止まり”。冴えない日々の中、曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探しつづける。明日が見えないあなたに贈る笑えて泣けて元気になれる物語。

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