【ぼちぼちクライミング&読書】

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「アニバーサリー」窪美澄

2013年07月31日 22時00分45秒 | 読書(小説/日本)

「アニバーサリー」窪美澄

窪美澄さんの過去の作品と比べて趣向が違う。
でも、とても面白かった、良かった。

第1章は、昭和10年生まれの晶子の人生が語られる。
戦中、戦後。
どのように生きて来たのか。

第2章は、晶子の孫くらい歳の差がある真菜の人生が語られる。
有名料理研究家の娘で、物質的には不自由なく暮らしている。
 
この2人の人生が交わるときに何が起こるのか?
ストーリーだけ説明しても面白さは伝わらない。
読まないと分からない面白さ。
そして、面白さを超えた、絶妙な味わい、である。
いくつか文章を紹介する。


真菜の母親の描写。(2歳になった真菜をつれて公園に行くシーン)
P134
「いい大人が、昼間から、こんなところで何やってんだろう・・・・・」
 その思いが、かまいたちのように自分を切り裂いていった。
 確実に、どこかで道を誤ったのだ。大学生のときも、OLだったときも、皆が自分を美しいとほめてくれたし、料理を作れば、おいしいと言ってくれた。だから、自分のことを一番、大きな声でほめてくれる人と結婚したのに・・・・・・。

P254(真菜のモノローグ)
地震の原発事故もいつ収まるのか、誰にもわからない。自分の軸足をどこに置いていいのかがわからない。そんな場所で、子どもを持つ親や妊婦が生活するのは、何て酷なことなんだろう。

P281(真菜と父の会話)
「・・・・・・パパは、いつも」
授乳しながら真菜は口を開く。
「自分が見たいようにしか見ないんだね。いろんなこと・・・・・・」
 声がかすれて、小さく咳払いをした。父の顔を見ないまま、真菜は言葉を続ける。
「だから、ママも仕事を始めたんだよね。・・・・・・多分」
 くっ、くっ、と母乳を飲み込む小さな音だけが響く。
「パパがママをちゃんと見ないから、ママは飽き足らなくなったんでしょう。パパの妻で、私の母親をやってるだけじゃ、ママはちっとも幸せじゃなかったんだよ」
「真菜・・・・・・」
父が息をのんだような気がした。
「パパは、いつも、家族だから、って言うけど、血がつながっていたって、人間だもの。相性があるよ。パパと、ママと、私の、家族としての相性は最悪だと思う・・・・・・」

【おまけ】
窪美澄さんの作品を読むのは4作目。
今まで読んだのは、次の3作。

『晴天の迷いクジラ』
『ふがいない僕は空を見た』
『クラウドクラスターを愛する方法 』

どれも良かった。
でも、もしこれから読み始めるなら、本作か、『晴天の迷いクジラ』がお薦め。
唯一文庫本になっている、『ふがいない僕は空を見た』も良い。
結局、ハズレがない作家、ということだ。

【ネット上の紹介】
産む、育てる、食べる、生き抜く。その意味は、3月11日に変わってしまった。75歳でいまだ現役、マタニティスイミング講師の晶子。家族愛から遠ざかり、望まぬ子を宿したカメラマンの真菜。人生が震災の夜に交差したなら、それは二人にとって記念日になる。
 

「植物記」とカエル

2013年07月27日 06時07分17秒 | 読書(写真エッセイ)


埴沙萠さんの「植物記」を見ていて驚いた。
一本指懸垂をする驚異の写真。
カエル界の大ちゃんか?!

もう一枚紹介する。
こちらは、でんでん虫に挨拶するカエル。
エライ!礼儀正しいぞ、カエル。(にらめっこしてるだけ?)



「植物記」埴沙萠

【ネット上の紹介】
単なる植物図鑑ではありません。季節ごとに移り変わる自然の姿を、わかりやすく紹介。家族で見たい一冊。


「ポトスライムの舟」津村記久子

2013年07月26日 08時01分31秒 | 読書(小説/日本)

「ポトスライムの舟」津村記久子

津村記久子さんの作品を読むのは初めて。
なかなか良かった。
文章も巧く、会話全て大阪弁で、読んでいて心地よい。
著者は、本作品で芥川賞を受賞した。
今後、津村記久子さん要チェック。
もう少し読んでみようと思う。

【参考リンク】
筑摩書房|著者インタビュー

~今、大注目の若手作家・津村記久子登場!~

【蛇足】
タイトルのポトスだけど、観葉植物。
次にリンクしておく。
ポトス育て方|みんなの趣味の園芸|育て方がわかる植物図鑑

【ネット上の紹介】
29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが―。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。


「武曲」藤沢周

2013年07月24日 21時42分57秒 | 読書(小説/日本)

「武曲」藤沢周

芥川賞作家・藤沢周さんの新刊。
純文学と言うと、重い、暗い、硬いを連想する。
が、本作品は、ほととんど青春小説。

ラップに夢中な高校生羽田融君。
同じ高校の剣道部先輩と、駅で喧嘩をする。
なりゆきから、剣道で勝負したところ、勝ってしまう。
さらに、そのコーチからも1本取ってしまう。

そのコーチには、過去があり、実の父と木刀で試合して、植物人間にしてしまった。
それが契機で、アルコール依存症となる。
このコーチと羽田融君が交互に「語り手」となって、物語が進行する。

剣道好きにな方、必読、と思う。
「武士道シックスティーン」シリーズが好きな方にもウケる、と思う。
ただし、男性読者が萌えるような対象キャラは登場しない。
女性読者は、融君に萌えかも。


PS
直木賞作家・藤沢周平さんと名前が似ているが、全く別人。
藤沢周は本名。たまたま、似てるだけ。

【参考リンク】
藤沢周「武曲」

【ネット上の紹介】
羽田融はラップに夢中な高校二年生。ひょんなことから剣道をはじめるが、剣道部のコーチにして「以前、父親を殺したらしい」矢田部研吾からいきなり一本取る。ところが「マグレだよ」と先輩に言われ…。ラップ命の少年と人生にも剣にも倦んだ男の灼熱の季節と運命の打ち合いまでを揺るぎない文章で構築した超純文学。

 


「螢草」葉室麟

2013年07月20日 22時27分00秒 | 読書(小説/日本)

「螢草」葉室麟

菜々は両親を亡くし、女中奉公に出る。
持ち前の明るさで、交友関係も広がっていく。
日々の細々とした武士の生活が描かれる。

時代小説らしい明朗エンターテイメント。
水戸黄門のような王道作品、と思う。
ストーリー展開が読めるけど、これにクレームを付けてはいけない。
水戸黄門に「なぜ印籠を見せるのか?」、と問うのと同じだから。
(もし、黄門様がアイデンティティに苦悩したら、別の話になってしまう)

本作品のテーマは「絆」。
女中として仕える奥方の言葉。
P90、
(前略)謂れがなくても心配していまうのは、相手との間に絆があるからです。ひとは絆にすがって生きていけるのだと思います」

P110
「菜々、わたくしはあなたが妹のような気がして、いとおしく思っています。わたくしは、旦那様と子供たちを、守りたいと常に念じてきましたが、もはやそれはかないそうもありません。ですから、あなたに頼みます。旦那様と子供たちを守ってください」

この奥方は菜々を家族同様に慈しみ接してくれる。
ところが、この奥方が病で亡くなり、旦那も陰謀に巻き込まれ囚われの身となる。
菜々は女中の身でありながら、野菜を売って、世話になった奥方の子どもを育てる。

菜々には秘めた過去があった。
かつて父も陰謀により切腹したのだ。
父の無念をどうはらすか?
柳生新陰流免許皆伝の達人に剣を教わっていざというときに備えている。
菜々には不思議な才能があり、見ただけで動きを覚えてしまう。
最後は敵との直接対決。
新陰流の秘太刀が出るか?
一気読み、のおもしろさ。
「時代小説好き」の方にはたまらない作品でしょう。

【ネット上の紹介】
菜々は武家の娘から女中に身を落としても、いつも元気よく朗らかで、心に一点の曇りもない。前を向いてゆく。切腹した父の無念を晴らすという悲願を、その十六歳の小さき胸に抱えながら。個性豊かな登場人物たちが、じんわりとした温かみを醸成する、極上の葉室エンターテインメント。

山と渓谷 2013年8月号

2013年07月19日 21時57分41秒 | 読書(山関係)


山と渓谷 2013年8月号

今月の特集は『現場から考える 遭難しないためにできること』
気になるテーマなので、チェックしておこうと思う。

  ◇北アルプスの遭難現場から 
   ・その1 ヘルメットのおかげで助かった命  穂高・畳岩尾根ノ頭での事例
   ・その2 北穂高岳周辺の遭難現場を検証する
  ◇北アルプス穂高岳遭難MAP
  ◇今こそ学ぶ遭難事故対策
  ◇遭難事故現場を歩く 
   ・その1 幻覚に翻弄された6日間  大峰山脈・釈迦ヶ岳の事例
   ・その2 脱水と意識混濁の果て、奇跡の救助  鈴鹿・御池岳ゴロ谷の事例
  ◇道迷いを防ぐ基本的な歩き方
   ・岩稜編 岩場のペンキマークは頼れるか?
   ・低山編 道迷いを防ぐ「視線」を身につける
  ◇遭難当事者が語る 「運命の分岐点」  奥秩父・和名倉山の事例
  ◇山岳保険をどう選ぶか


携帯に必要な機能

2013年07月18日 21時28分18秒 | 身辺雑記

携帯を買い替えた。
なぜ、スマートフォンにしないのか、と聞かれるかもしれない。
単に不要、だから。
屋外でネットしない、から。
私が携帯に希望する機能は次の3つ。

①Bluetooth
②CDMA
③GSM

Bluetoothは、すごく便利。
ハンズフリーで会話できる。
運転中に着信があると、音楽は自動で止まる。
危険も避けられるし、文明の利器、って感じ。
ストレスがひとつ減った。
画面:パールホワイト


第149回芥川賞&直木賞

2013年07月17日 22時04分56秒 | 読書(小説/日本)

 
第149回芥川賞&直木賞が発表された。
次にリンクしておく。

第149回直木賞は桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」に決定しました

第149回芥川賞は藤野可織さんの「爪と目」に決定しました

藤野可織さん 「ホラーは美しさの形態であり笑い」 芥川賞受賞会見 


ポンポン山

2013年07月16日 20時57分02秒 | 登山&アウトドア(関西)


小雨模様の中、ポンポン山に登ってきた。
天気イマイチでも、登ると気が晴れる。
(今・・・足首筋肉痛です)

【おまけ】
クライマーは、上半身ばかり鍛えてしまう。
結果、全体のバランスがくずれる。(と、思う)
「歩きも必要」、と思っている。


プライオリティ

2013年07月15日 20時26分36秒 | 身辺雑記


このところ忙しい。
すべきことを箇条書きにして、優先順位を決めて処理している。
プライオリティ最下層のひとつが植木の世話。
その結果、植木鉢の草花が枯れて茎だけになった。
それが3週間くらい放置された。
「これはまずい」、と。
この連休、近所の花屋さんに行ってきた。
「水をやらなくも丈夫で長生きする花はないですか?」、と。
「水は1日2回やってください」、と花屋さん。
「世話をしてないけど、マリーゴールドは元気ですよ。出来るだけ丈夫な花を下さい」、と。
(あくまでも、手抜き、ずぼらな私であった)
・・・そんなわけで、やっと我が家の玄関に花が戻ってきた。
(同時に、液体肥料も購入・・・合計2100円くらい)

こちら、放置状態でも元気なマリーゴールド。
(以前より増えてきた・・・6/23付写真と比べてみて)


「冥途のお客」佐藤愛子

2013年07月11日 22時27分03秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「冥途のお客」佐藤愛子

佐藤紅緑氏の娘さん・佐藤愛子さん。
田辺聖子さんと並ぶユーモア小説の書き手で、文壇の老舗。
・・・そんなイメージであった。
こんなに霊感の強い方、と知らなかった。

登場する作家も、超有名人、巨匠ばかり。
遠藤周作さん、開高健さん、有吉佐和子さん、川上宗薫さんの4人が揃って訪ねてくる。
・・・幽霊として!
すごすぎる、豪華すぎる!

本作品は霊感エッセイとも言うべき作品で、様々なエピソードが語られる。

P137
ある時期から私は旅に出るとホテルの部屋で夜通し部屋が割れそうなラップ音に襲われたり、照明やテレビの明滅に悩まされることが多くなった。そんな時は、部屋に塩を撒いて、「南無妙法蓮華経」を唱えなさい、と美輪明宏さんに教えられた。塩を撒く時は、土俵入りの力士のように勢いをつけて撒くこと、「南無妙法蓮華経」と唱える時は、まず下腹に力を込めて怒号すること、それが大切で、つまりその勢いで敵のエネルギーを壊すのである。それから今度は慈悲の気持ちをもって静かに「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と唱える。それによって霊は静まります――。

高知市のホテルでのこと。佐藤愛子さんは、ふとある気配で目を覚ます。壁の中ですすり泣きがするのだ。とっさに塩をつかみ、「南無妙法蓮華経」と大音声で唱え、壁に向かって思いっきり塩を投げつけた!と、てきめんに泣き声がやむ。
しかし、しばらくすると、また泣き声が・・・。そして、また大声で「南無妙法蓮華経」、と。その戦いがしばらく繰り返される。

どうもおかしい・・・佐藤愛子さんは、フト気づく。この泣き声は、壁の中じゃなく、となりの部屋のアベックではないか?、と。
隣のアベックも困ったことであろう。愛のイトナミが最高潮に達してくると、隣室から大声で「南無妙法蓮華経」と響いてくるから!

さすが、ユーモア作家らしく、笑いを取ることも忘れない。

【ネット上の紹介】
江原啓之氏と行った岐阜の心霊アパート、狐霊の憑依事件、遠藤周作の霊、沖縄ガラスの花瓶の怨念など、12篇の怖い怖い心霊体験談。岐阜の幽霊住宅で江原啓之氏が見たもの、狐霊に憑依された女性の奇妙な話、夜中に金縛りにあった初体験、父・紅緑の霊が語ったこと、霊能者の優劣……。「この世よりもあの世の友達の方が多くなってしまった」佐藤愛子さんの、怖くて切ない霊との交遊録、第2弾。安らかな死のためには、どう生きたらいいかを考える一冊です。


気になる番組

2013年07月09日 22時02分43秒 | TV/ドラマ
気になる番組を2つ紹介。

NHKクローズアップ現代、2013年7月10日(水)放送予定。

「みずほ草紙(1)」花輪和一

2013年07月08日 21時30分36秒 | 読書(マンガ/アニメ)

「みずほ草紙(1)」花輪和一

花輪版「遠野物語」、と言うべき作品。
昔話や民話を花輪和一さんが読み解いたら、こうなる!

「風童」と同時発売。
どちらを買っても損はない。


【ネット上の紹介】
鬼才・花輪和一が描き解く民話の真実! 古くからこの国で語られ続けている昔話や御伽噺、民話……。それらの中に秘かに隠された真実や理を、鬼才・花輪和一氏が、その独特の世界観で描き切る!!

「ラブコメ」原田マハ/みづき水脈

2013年07月06日 09時40分40秒 | 読書(エッセイ&コラム)

「ラブコメ」原田マハ/みづき水脈

勘違いしてはいけない。
ラブコメとは、『ラブ米』のこと。
つまり、米を愛する2人原田マハさん、みづき水脈さんによる稲作体験記。
まぁ、ラブコメディと言えないこともないけど。
・・・対象が「お米」というだけで。

原田マハさんと言えば「楽園のカンヴァス」が有名。
昨年、当ブログでも取り上げた。(→「楽園のカンヴァス」原田マハ
私の印象では、泥にまみれて米を作るような方には思えなかった。
おしゃれな都会人のイメージ。
いったいどうなるんだろう?
収穫できるのだろうか?
興味津々で読み進んだ。

本の半分は、漫画家・みづき水脈さんが担当。
言葉で説明しにくいところを、絵で説明してくれる。
これがとっても分かりやすい。
至れり尽くせりの作品だ。
とても楽しめる。
私も稲作を体験したくなった。

P56
自然農の鉄則は、みっつの「ない」である。
①耕さない。②肥料を施さない。③農薬を使わない。
このみっつを、農業に従事している人が聞くと、「えっ」となるのだそうだ。③無農薬は最近では珍しくないし、むしろプレミア感があるが、①と②は、あり得ないんだそうだ。

途中で、みんなで案山子を制作するシーンがある。
P84
一体は「ガ●スの仮面」の姫川亜弓、もう一体は「O●E PIECE」ルフィ。

・・・う~ん、見てみたい。

【ネット上の紹介】
米作り、やってみました! 日本人が何より好きな白いご飯。震災後の今、目指すは自給自足生活。 とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験ををつづったエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)
【目次】
原田マハ(はじめに;旅先の風景;マクロビ、実践と挫折;蓼科の磁力 ほか);みづき水脈(登場人物紹介;種もみ選別;もみがら燻炭;苗床作り ほか)

「大人の怪談」辛酸なめ子/木原浩勝

2013年07月05日 22時39分00秒 | 読書(対談/鼎談)

「大人の怪談」辛酸なめ子/木原浩勝

こういう本に弱い。
つい読んでしまう。

P3
スピリチュアルは女の素養で、怪談は男の趣味・・・スピリチュアルブームが広まるにつれいつの間にかそんな霊的ギャップができてしまっているような気がします。

スピリチュアルの世界を愛してやまない辛酸なめ子さんんと、怪談バカ一代の木原浩勝さん。
2人の対談で男女のギャップが浮き彫りになる!?


【関連図書】


【ネット上の紹介】
人生の達人、辛酸なめ子と木原浩勝が教える大人の嗜みとしての怪談の魅力怪談はただ単に人を怖がらせる話ではない。語り手の人生が話の中に反映し、それが聞き手の人生と共鳴したとき、初めて新たな恐怖が生まれるのだ。自他共に認める人生の達人が、大人のための怪談の魅力をレクチャー。
[目次]
第1話 恐怖!トークライブの夜;第2話 暗い部屋のある怖い家;第3話 木原少年の死体のあった日々;第4話 父母の戒め、土地の掟;第5話 「魔」に取り憑かれるということ;第6話 怪談は何を呼び寄せるのか?;第7話 ある日あなたを「気」が襲う;第8話 怪談を嗜む