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「唄う都は雨のち晴れ」池上永一

2017年11月09日 20時21分55秒 | 読書(小説/日本)


「唄う都は雨のち晴れ」池上永一

「テンペスト」外伝にして「トロイメライ」続編。
あれっ?!と思ったかもしれないが、表紙の絵は五十嵐大介さんだ。

P177
「孫親雲上、私を見逃してくださるのですか?」
 黒マンサージが話していた相手は孫寧温だった。
「あなたが私の正体を黙ってくれている代わりに、私はあなたのすることに目を瞑ります。ただそれだけのこと……」(孫寧温登場!これって用事もないのに歌舞伎に義経が登場するようなもの?)

P194
当時の琉球の風水師は生活環境学者に近い。しかし後世、ユタや易者が占いに風水を取り込み、開運を追求しすぎるあまり迷信的な振る舞いになっていくことになる。

【ネット上の紹介】
19世紀、『テンペスト』と同じ時代の琉球王朝。新米岡っ引きとして少しずつ大人への階段をのぼる武太。水不足の村の窮状、盗みを働いた貴婦人、謎の風水師の秘密……今回も6つの難事件が立ちはだかる!

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