敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

『月光』下北沢、終幕。

2007年08月15日 | 東演
 8月15日を含む『ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇/月光の夏』が無事、幕を降ろしました。
 昨日は満席。本日正午、時報とともに開演する舞台もほぼ満席でした。

 沢山のご来場、ありがとうございました。 
 主催が、世田谷区にかわった最初の『月光』は、お陰様で上々の滑り出しとなりました。

 来年は、もっともっと若い人に観て貰う努力をしよう! とタウンホールの館長・野際恒寿氏と、モニターから流れるピアノの音色に耳を傾けながら、早くも来年に向けた話で盛り上げってしまいました。
 「区の担当者は、世田谷区民会館でもやりたいなぁ」と言っていたとのこと。区役所や図書館など庁舎の集まる区の中心にある1200キャパの、成人式なども行われる世田谷のランドマークである。 
 
 この作品が「世田谷の顔」になってくれたら、大変嬉しい。

 地味な作品だが、粘って演って来た甲斐があった。
 観た人が口々に「これからも続けて行ってください」と、この言葉に勝る言葉はない・・・。

 勿論、こだわって続ける“東京の夏”の公演は、今日、千秋楽を迎えたが、今年の夏の『月光』は、まだ折り返し地点!

 少し体を休めて、22日の岐阜から再び巡演はスタートする。

 すでにバラシは終わり、荷下ろしも済んで、いただいたビールや桃やお菓子で、今劇団ではささやかな「打ち上げ」が行われている。

 まったくもって良い天気。
 こんな日のビールは格別旨い。

 でも僕は少し我慢して、間もなく事務所を出る。
 何故かは・・・明日のブログをお楽しみに。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下北沢仲日。そしてちょいと立川とかの話なぞ。

2007年08月14日 | 東演
 昨夜、下北沢でのタウンホール初日は・・・里帰りだのお盆の準備だので忙しく、かつ殺人的な酷暑も何のその・・・8割強の観客と一体となり、無事、感涙の舞台を終えました。
本日は2時開演!
  前売券は完売で、当日券をご用意しております

                   

 昨日、足早に終えた「立川公演」の話あたりから振り返りつつ・・・。

 12日(日)の会場「女性総合センター/アイム」は、9日の川崎とは、JR南武線の始点終点で結ばれた立川にあり、キャストはラゾーナと同じ岸並、江上、能登、南保の4人。…この4人にとっては、その川崎がこの夏初めてのステージでもありました。
 ピアニストは、南武線のほぼ真ん中あたりに位置する溝の口にある「洗足学園」で講師を務めてもいる西川麻里子さん。彼女は、この立川が“07年夏”の一本目。
(07年というくくりでは、2月の狭山公演あり)

 三多摩演劇を観る会の協力を得ての2ステージでした。

 そして、昨日からスタートした“3班オールスター”は、初日を上記の4人が無事務め、本日は山田・古田・小高・能登の通称B班!
 長野・埼玉と7月のツアーを巡った山田・古田・能登に、小高が加わり、ピアノは昨年から『月光の夏』ファミリーとなった仲道祐子さん

 昨夜も素敵な演奏を聴かせてくださいました
 今年は下北沢を飛び出して、伊勢崎と鹿児島でも競演が実現!

 さあ開場まであと2時間だ・・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立川から下北沢へ

2007年08月13日 | 東演
 図書館と女性センターからなる建物の一階にあるホールは、ぱっと見196席には思えないこじんまりとまとまった会場。同規模の川崎(ラゾーナ川崎ブラザソル)がブラックボックスだったのに対して、アイムはプロセニアム(額縁舞台)……乱暴にいえば体育館のステージみたいな作り※。

 アイムとは、昨日『ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇/月光の夏』の公演を行った立川駅北口の会場だ。

 これが大きさといい、ちょうど鳥栖小学館の体育館のようで良かった。
 『月光の夏』は、吉岡先生が戦争秘話を知っている“ピアノ”を、廃棄せずに残して欲しいと、母校の体育館で生徒達に訴えるシーンから始まるのですが、まさしくその情景が浮かぶようなロケーション!

 背景といえば、立川は、陸軍の飛行場や軍事施設・軍需工場が設置され軍都の一つだったので、先の戦争では米軍の度重なる空襲を受け多くの命が失われた場所でもあります。

 8月12日、13時半と17時の2回公演を行いました。

 そして今日から、東演の拠点である下北沢の、北沢タウンホールにて、15日までの、すっかり恒例となった『月光』です。

 タウンホールは、03年2月、舞台劇から朗読劇に生まれ変わった『月光の夏』が産声をあげた劇場でもあります。
 以来、その年の夏、昨年夏と8月15日を含んだ公演*で多くの観客と平和について考えてきて、その実績から、今年は世田谷区主催公演となっての3ステージ。

 今、高校野球が連日熱戦を繰り広げていますが、ある意味『月光』の聖地と言える劇場です。

 *8/15を含んだ公演は、一昨年は紀伊國屋ホール、04年はスペースゼロと、03年以来今年5回連続の“夏”を迎えました)

 おっと、その初日の幕が開くので劇場に向かいます

 今日は短めで失礼

 ※額縁舞台=いわゆる皆様がイメージする舞台です。左右に袖=引っ込む所がある。一方、ブラックボックスは基本的に壁などの仕切がなく、完全な箱形の会場。多目的ホールなんて呼ばれているところに多いです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読んでください、泣かないで

2007年08月11日 | 東演
          明日8月12日は・・・
           立川の「女性総合センター/アイム」にて
           『朗読劇/月光の夏』が昼夜公演です
           13:30~と17:00(ともに開演時間)
           出演=岸並、江上、能登、南保
           ピアニスト=西川麻里子さん
           *当日券、ご用意しております。

 さて。7月25日付の弊ブログ『月光と恋森と、つまりは近況』でも触れた、『朗読劇/月光の夏』が電子書籍になる・・・という話ですが、とうとう完成しました。
             
 TIブックスから8月9日に発売され、電子書籍パピレスから購入が可能です!
 サンプル版をダウンロードしてみました

 なるほど、これが電子書籍か…。
 紙の質感を両手で感じつつ、次のページをめくる・・・かわりにスクロールするのだな。

 表紙はフッペル(この物語の端緒となる、鳥栖小学校の体育館にあったピアノの種類です。今はもうない、ドイツのフッペル社製のピアノです)のイラスト。
 絶版となったサンマーク出版刊(2003年5月初版)の『朗読ブック/月光の夏』のデザインを踏襲した感じ。

 内容も、同書を元にしているので、我々が今実際に舞台で演じているものとは若干異なりますが、これは本作に限らず、戯曲と実際の舞台が異なるのは演劇界、いや、映画やテレビなど映像系でも当たり前のこと。
 …何度も舞台をご覧いただいて、覚えちゃったくらいの方は、その違いもお楽しみいただけます。

 勿論、純粋に「文学作品」として、あるいは、あの感動の反芻や、家族や友人への「平和のお裾分け」にも、良いと確信いたします。

 月光の世界感と、デジタルが結びつかない方も多いでしょうが「TIブックス」というブランドで電子書籍を出版する東京書籍出版株式会社さんの作ってくれた『月光の夏』のチラシ裏面には以下のコメントが添えられています。

 と、その前に・・・書くのが遅くなりましたが、今日のブログのタイトル「読んでください、泣かないで」は、そのチラシのキャッチコピーです。
 では改めてコメントを。。。

“このところ、不況や活字離れの影響もありますが、出版業界では一日200点ほどの新刊が発行されている一方で、返本率がゆうに50%を越え、一日50万冊以上が廃棄されているという状況に陥っています。なかには、書店に運ばれるだけで店頭に並ぶこともなく、そのまま廃棄される本もあるほどです。
 出版業界全体のCSR(企業の社会的な責任)を考えるならば、貴重な森林資源を消耗させる紙資源の浪費は、つとに戒められるべきでしょう。”と。

 環境問題も大きなテーマです!

 そんな思いも強くあって、東演は『月光の夏』の電子書籍化に、ほんのちょっぴりお手伝いさせていただきました。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絆と地域と月光と・・・

2007年08月10日 | 東演
 開場15分前くらいに会場に駆けつけると、受付のテーブルの前には、どう少なく見ても100人以上の列。
 完売と聞いていた。           
 つまり長い列はチケットを求めるものではなく、自由席のため、より良い場所で…との思いから出来た列なのだ。
多くの方々が期待に胸膨らませ待っていただくのは、劇団の人間の一人として大変幸福だ。
 同時に、会場がいっぱいになる努力をしてくれた川崎市民劇場と共催してくれたホール(ラゾーナ川崎プラザソル)のスタッフ各位に深く感謝した。

 さて、喜ばしい表方に対し、裏・・・つまり仕込みはかなりタイトなスケジュールで、定時開場三分前に舞台上の清掃という綱渡り。
                                  
 受付に入場OKを知らせに行くと、開場を待つ列は200人に迫る勢いになっているではないか…。
キャパが200だから、それは勿論大袈裟なのだけれど、ドアオープンから間もなく4分の3が埋まったのは本当で、そのあといらっしゃるお客様は、左右の端と中央奥に、席を見出だしてもらうしかなかった…。
そして夜公演。
 開場前の列は、大多数が仕事帰りのお客様なので短かったけれど、最終的には昼を上回るもぎりだった…。早々に売り切れたマチネに対し、苦戦していたソワレが大健闘!

 いつまでも拍手が鳴りやまないのは昼夜共通!

 根岸弥生という若き“ベートヴェン弾き”との出逢いを飾るにふさわしい“川崎の月光”となった!

 ソワレ後にはホールから「おつかれ」のビールにワインにシャンパンまで出していただき…感動の酔いに拍車がかかり、打ち上げ会場へ…。
「来年も」と誓いつつ、短いが深い宴に身を任せた。

 「ラゾーナ(LAZONA)」とは、スペイン語の「Lazo」…絆、「Zona」…地域。土地と社会、人と自然、そして人と人とのつながりをあらわしているのだそうだが、まさに地域の方々の頑張りが絆に昇華した公演だった!

 この川崎に限らず・・・この夏も、我々は全国各地で“絆”を深く結んできたし、まだまだ強く結んでいく
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジト

2007年08月09日 | 身辺雑記
 8月9日、いよいよ本日は、我が故郷・川崎にて『朗読劇/月光の夏』昼夜2回公演です。
今からダッシュで、ラゾーナ川崎に向かうので、今日はトテツモナク他愛ないブログを書き殴ることにする

 故郷を離れ、今僕の住む街の、最寄駅は東高円寺だ
(地下鉄の丸の内線です

 その上りホーム(新宿方面行き)の改札を出て14段の階段を上がったところは店舗になっている。右に折れて4段上がって、すぐ4段下りるところにもふたつ。こちらの、改札からは見えない方の喫茶店(ドトール)と美容室(カオス)は根付いているが、改札正面がコロコロ変わる。
 僕は住んでまだ短いのだけれど、只今工事中で「そば屋」が解体されている。
 椅子もあるが、佇まいとしてはいわゆる立ち食い蕎麦の範疇で、看板には、そば・うどん・カレーの文字がデカデカ書かれていた。
 その前は鹿児島料理が売りの居酒屋で、その前は中華風の居酒屋だったかな? ともにランチもやってたが、僕の生活パターンだと余り御世話にならない。
(朝出て、夜遅く帰るので・・・)

 まあ、ある意味、地下1階だから目立たないは目立たない

 実はその地下鉄の出口を地上に出てすぐの、青梅街道に面した好立地の場所も落ちつかなさでは良い勝負で、今月一日にパスタ屋さんがオープンしたが、その前は別のパスタ屋さん、その前は…アレ? そうそう随分前にうどん屋さんだったこともあったナ。
 立地が良いから家賃が高いのか、どの店もお値段が少々お高かったのだが、今度出来たパスタ屋さんは1コインランチ=500円で勝負に出ている。
 とりあえず健闘を祈ろう
 いずれにしろ地上は、動きがあっての撤退→新装の繰り返し。

 ところが、現在解体されている地下のそば屋さんは、前の店から看板を掛けかえながら、店を開けていたのが数ヶ月の間で、たったの数日だったから尋常じゃあない。
 まさか昼だけ?
 前述のような生活行動の僕が見るのは、いつもシャッター。でも「立ちそば」にとって、結構朝ってドル箱ですよね???

 とにかくいつも閉まっていて・・・最初は「オープン早々、店長が怪我か病気でダウン?」などといらぬ心配もしのたが、だったら○月×日迄休みますとか貼紙出るだろうし・・・。

 で、たま~に、シャッター半開きにしている日もあった。
 中には携帯片手の男が一人・・・
そこで僕が妄想したのが、アジトだ。
 ある秘密結社の、東京の基地なのではないか?と。
 あってはならない取引に使われているとか…。都心に近いが、昼間の人の動きは少なく、ミュージシャンだの役者だのの卵も多い街だからTATTO入っただの怪しい格好も目立ちにくい・・・など、条件も揃った上に駅までわずか階段14段だ!

 これ以上語ると、万が一それが当たっていて、しかも関係者が偶然このブログを読んで、僕が消されるハメに陥っても困るので。。。
 まあ、ホトボリがさめた頃に、芝居にでもしましょうか

 ネ、他愛なかったっしょ

明日は川崎公演の模様を書く、予定。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

座付作家を巡る雑感

2007年08月08日 | 東演
 昨日、町田演劇鑑賞会御一行様来団の話は、ざっくり書いた。
 (役者のブログに記念撮影などあり)

 その中で「東演さんには座付作家はいないのですか?」との質問があった。
 座内演出家の数すら足らずに外にお願いしているくらいだから、とても作家迄は……とはこちら側の意見。

 確かにまず芝居の根本である戯曲をこしらえる作家がいて、それを演出する人がいて、当然役者がいて、スタッフがいて・・・「劇団」とはそういうものと捉える方向性は至極真っ当である。
例えば「文学座」は、もうそのネーミングからして語っているようなものだが、創立者に、岸田國士、久保田万太郎、岩田豊雄ら錚々たる作家が名を連ねていた。
 
 近年でいえば「文化座」が堀江安夫というヒットメーカーを抱えていて、東演も『祖父に捧げるブルースハープ』(99年)『時の筏を漕ぎゆけば…』(04年)と書き下ろしていただいた時は文化座所属だった。そう、現在はフリー。
 その系譜は生きていて、現在は鳥海二郎という新進作家が在籍している。
 銅鑼には小関直人。代表作は『池袋モンパルナス』『Big brother』。

 と、挙げれば出てくるけれど、これは寧ろ希なケースだと、僕は答えた。
「こまつ座さん!」と誰かが言い、それはまあ、そうだが「劇団」という範疇ではないよネ、と収まった。

 勿論、小劇場は座付作家ありき、というか、その8割は主宰たる作・演出家が先頭に立っているのだから、それは云々するまでもない。
 それを踏まえて
 さらにはあくまで私見として、藤井貴里彦の名を挙げさせていただいた。まだ東演には1本しか書いていないが、その1本の、手ごねの器の、無骨だが手に温かく馴染む生活工芸品の美しさを備えたような、素敵なホンを書く、宮崎在住の劇作家を、是非座付きとして、ともに歩んで行きたい!と。

 知事が大ブレイク中の「宮崎」は、演劇界的にも、今最も売れっ子の中島淳彦、今やベテランの域の古城十忍、TVコメンテイターとしても活躍した山崎哲など劇作家を多く産んでいる県であり、俳優では堺雅人、温水洋一。舞台を取っ払って広く俳優で言えば、永瀬正敏、今井美樹。今井は歌も歌うが、鬼束ちひろ、米良美一も出身。
 言うまでもなく、エビちゃん(蛯原友里)は広く知られている。古くは、浅香唯、斉藤慶子なども。閑話休題。

 とにかく、藤井貴里彦という作家は磨けば光る原石だ

 書き始めは『座付作家とか演出家とか』ってタイトルで、やはり町田演鑑さんから「台本の直し」と演出家の関係についても話が出たので、そちらに展開しようと思っていたけれど、長くなったので、別の機会に譲ります。

 今日から、夏の甲子園が始まったけど、東演も明日の川崎公演から『月光の夏』が動き始めます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

町田演鑑様御一行様来団

2007年08月07日 | 東演
 本日、町田演劇鑑賞会の会員さんが5名、劇団にやって来た

 来月の6日が本番。
 先月21日には、その「はじめの会」に劇団から3名が顔を出したわけだが(弊ブログ7/23付に詳報)、本日の訪問は、単に『月光の夏』に取り組む上での稽古場訪問だけではなく、「劇団を知ろう!」という少し大きめのテーマがあるとのことだった。

 長い歴史を持つ“演劇鑑賞運動”。。。その当初は、創造団体と鑑賞団体がもっと密接であったという。車の両輪などと例えられるが、劇団と労演が深く結び着いていたのだという・・・。
 そう僕が生まれるより前の話だ。

 近年は、プロデュースのカンパニーも増え、作品を介してのおつきあいが中心になっている。勿論、芝居を創って、それを観劇いただく関係ではあるのだが、なんと言いましょうか・・・そう、昔ながらの商店街でのお買い物と、スーパーマーケットとの違いとでも例えましょうか・・・。

 僕自身、スーパーをよく利用するから偉そうに言えないのだが、カゴに好きなものを入れて、レジでお金を払って(最近はポイントカードも一緒に出す?)、台の上で袋に詰めるのじゃなく。

 昨日も会ってるのに、今日はまた別の会話で盛り上がって、当然今日も今日とて、値切るかサービスでシャケの切り身もうヒトキレ・・・みたいな。
 嗚呼、絵に書いたような「昭和の商店街」



 え~と。そうそう、劇団と鑑賞会の話でした。

 30度オーバーの炎天下
 駅から劇団まで15分ちょいの道程を歩いていただいて、そりゃ、汗もかきますので、まずは目の前の喫茶店「邪宗門」にちょいと寄り道。

 名物のコーヒーあんみつや、アイスウインナーコーヒーなどお好みの珈琲を選んでいただき、東演の歴史なんぞ簡単にお話しして・・・途中、邪宗門のマスターも巻き込みながら(?)、アウトラインをなぞったところへ、創立メンバーの笹山登場。
あっちゃこっちゃ話は飛びながらも、何やら長い歴史が潜んでいるらしいことは伝わったようで、いよいよ稽古場へ。
 つか、気付けば2時間くらいを邪宗門で過ごしたのだった。

 はたして、先に書いた目的は果たされたのだろうか?

 野に咲く名もない花のように、地味な劇団でございます。
 けれども、なかなか可愛い花でもある・・・そんな劇団。

 これをたまさか目にした他の演鑑の方も、どうぞお気軽に遊びにきてくださいませ。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兄と弟  広島に生まれて

2007年08月06日 | 鑑賞
 濃密な50分間でした
 そして、現代を射抜いたドラマでした。
 
 朗読劇『月光の夏』の作者・毛利恒之さんのラジオドラマが「FMシアター」で8/4に放送されました。
 7/31の弊ブログにも紹介した通り「広島生まれの実在の兄弟を描き、戦争の愚かさを訴えると共に平和を希求するドキュメンタリードラマ」・・・確かに、あらすじをまとめれると、そーなりますが、冒頭に書いたように、もっと我々個々の心に突き刺さる深いドラマでした。

 特に素晴らしかったのは、戦争シーンを極力描かず、けれども戦争の悲惨さが明確に表現され、また、それが過去のものではなく、現在進行形として、今を生きる我々一人ひとりが背負っているのだということを、大上段からでなく、僕たちと同じ目線で描ききった点。

 具体的に僕の心にズシンと来たのは、ヒロシマで被爆した少年が、友人を助けられず、自分だけが逃げるシーンでも、冤罪で処刑される兄・日出雄の最期の手紙でもなく・・・勿論どちらも心に深く刺さるのだけれど・・・。
 それ以上に重かったのは・・・被爆者として戦後を生きた氏が、小学校で体験を話す際、若い担任の先生に、核兵器や戦争などの政治的な発言は避けて欲しいと諭されるシーンだ。
 氏は、核兵器は持つべきではないとか、戦争はいけないと言うことが「政治的な発言」なのかと戸惑うのだが、それに対して、その若い教師は、悪意もなければ正義もなく「玄関でスリッパに履き替えて、教室は廊下の突き当たりを右です」と言うのと同様に、あっけらかんと言葉を発する、その恐ろしさ、その現実である。

 片山さん御本人がインタビューの形で実際出演された。
 成人したを担う久米明さん、少年時代のを演じる上村祐翔くん、そして13才年上の兄・日出雄は、だがしかし三十才にも満たずに天に召されているので、演じたのは海外でも活躍する綱島郷太郎さん、その他適材適所の配役…。
 御本人と俳優陣のアンサンブルの良さも、骨太のドラマに、さらに説得力を増していた!

 まだまだ書きたいのだけれど、今日はもう事務所を出ないといけないので、中途半端ですが走り書きで終わります。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根岸弥生☆降臨

2007年08月03日 | 東演
 台風の影響だろう、東京には熱風が朝から吹いている。
 足の速い、激しい風と雨に被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 さて昨日東演には、心地良いパワフルな風が吹いた
 ピアニスト根岸弥生さんが稽古場へ。

 2度目だが、前回は客席からの見学に留まったので、舞台に上がってピアノに触れるのは今回が初めて。
 川崎のキャスト=能登、南保、岸並、江上と、初めて合わせることとなった。

 初めはきっかけを中心に・・・
 開幕の際、どこから出てきて、お辞儀をし、所定の位置へ。あるいは、ここで役者全員がピアノを向くので、「月光」を弾きはじめてください。
 ・・・といったような、いわゆるダンドリだ。

 そして、休憩を挟んでの通し稽古。
 まあ、このあたりは「役者ブログ」で詳しく触れられるのではないかと思うので・・・。

 その通しの終わったあと、役者同士で気付いた点を確認しあっている間、客席の椅子で、根岸さんは自分の演奏、あるいは朗読とのコラボレーションの中で気がついたところを、猛烈な勢いで書き込んでいた。
 まったく回りの音は入らない!という感じの、すごい集中力で、「おつかれさま」の声すら掛けられなかった・・・。

 さて。根岸さんは、徳島から帰ったばかり。
 徳島は、今年の『月光の夏』のラスマエを飾る(?)都市でもあるのだが、彼女は、徳島の某大学の夏期セミナーの講師として参加していたそうだ。
 同大音楽学部は、ウィーン国立音楽大学と姉妹校。毎年、世界的に著名な教授を招いて開講しているが、その招聘教授が根岸さんの恩師でもあるので(彼女自身、ウィーン国立音楽大学ピアノコンサート科を卒業)、毎年お手伝いに馳せ参じているのだそうだ。

 で。稽古場に、なぜか神戸の「ミルフィーサンドクッキー」をお土産にいただいた。
まあ…通り道ではあるが。。。
 でも。まだ少ししか会っていないけど、スゴク彼女らしい、と、僕は思った。

 根岸東演の初舞台=川崎
 昼は完売、夜も残席僅か・・・とのこと。買いそびれた方は、どうぞ下北沢(8/13-15)へおいでください。ピアニストは異なってしまいますが。或いは8/12の立川もございます。



 ※下北沢は仲道祐子さん。立川は西川麻里子さん。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする