麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

幻影正々堂々の班女と熊野

2017年04月04日 | 制作公演関連
昨日、全キャストが揃う筈だった
J-Theater『近代能楽集』の、
小林七緒演出「班女」「熊野」。
と、言っているわたし自身も
「こちら」に顔を出すのは昨日が初!
とゆー制作にあるまじきていたらく。

「こちら」と書いたが、この芝居は
小林拓生演出の「班女」「邯鄲」との
交互上演でいよいよ来週、
4月10日~13日が打ち日です。
下北沢の小劇場B1にて。



で「班女」は初めての通し。
たった三人の、濃密かつ歪んだ愛の世界。

「熊野」は豪勢なアパートの一室で
男女の静謐な愛の駆け引きが展開。
こちらは少し多い五人の登場人物。

結局昨日は全員集合はならず、
今日に持ち越されたが。
短期集中の稽古で基礎は磐石。
あとは一気のビルドアップで
今日を含めた六日で仕上げる。

明日は衣裳の奇才・竹内陽子も見参。
視界は良好だ。
それこそ「熊野」の部屋からの
美しい眺めのように……。

少し補足。
「豪勢なアパート」は戯曲通り。
ただ「時代的な表記」であり、
今でいう高級マンション=億ション。
鉄道をはじめ不動産にリゾート、
広い分野で力を持つ実業家が
愛人に住まわせている部屋だもの。

さて。演劇的な視界は良好だが、
地下の稽古場が揺れるほどの雷が
昨日は鳴って、一瞬皆動きを止めた。
わたしの居ない稽古では、
換気窓がなんの要因もなく開く、
等々、奇怪な現象に見舞われている。

そういえば。
近江楽堂での『近代能楽集』の際も
本番中に・・・。

そんな経験も踏まえ小林拓生組は
今日、お不動さまに厄払いに参り、
公演の成功も祈るらしい。



てなわけで今日は拓生組の勝どきへ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする