慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

「美徳ゲーム」「推し活」「アイデンティティの融合」「MAGA」

2024年03月10日 | 社会
🌸評判格差社会のステイタスゲーム
 
美徳ゲーム「正義というエンタテインメント」を楽しめる
 ☆成功ゲームでは、自分が成功者であるという証拠
 *ブランドものや豪邸等が必要になる
 ☆支配グームでも、自分が支記する側だと相手に納得させる
 *正統性(肩書等)などが必要になる
 ☆「美徳ケーム」は、自分の方が相手よりも
 *道徳的に優れていると誇示する戦略である
 ☆普遍的と思われる7つの美徳
 ①家族を助けること
 ②自分の属する集団を助けること
 ③恩を返すこと
 ④勇敢であること
 ⑤目上の者に従うこと
 ⑥資源を公平に分けること
 ⑦他人の財産を尊重すること
 ☆人類に普遍的な「道徳律」で
 *ルールを無視すると、共同体の利益に反すると見なされる
 *場合によっては、暴力的な排除の対象になる
 ☆ユダヤ人へのホロコースト等から
 *犠牲者はつねに「不道徳」な存在とされてきた
 ☆「立派なひと」とは、道徳律を体現し
 *共同体から高い評判を獲得した者
 *美徳ゲームでは、行動によって高い「徳」を示すことを競うのだ
 *真の美徳は、ひとができないからこそ高い価値をもつ
 ☆美徳ゲームにはもうひとつ、簡単で効果的な戦略がある
 *不道徳な者を探し出し、「正義」を振りかざして叩くこと
 *自分の道徳的地位を相対的に引き上げ、美徳を誇小する戦略だ
 ☆近年の脳科学が発見した不都合な事実のひとつ
 *不道徳な者を罰すると報酬系が刺激されて快感を得るように
 *脳がプログラムされている
 ☆巧妙な進化は、共同体の全員を「道徳警察」にすることで
 *秩序を維持するという卓抜な手法を編み出した
 *不道徳な者はたちまち集団で吊るし上げられ
 *子孫をすことなく遺伝子のプールから消えていった
 ☆成功ゲームや支配ダームをうまくプレイできない者たちが
 *大挙して美徳ダームになだれ込んでくるようになった
 *自らを「被害者」と位置づけ
 *正義の名の下に他者を糾弾することは
 *社会的。経済的な地位に関係なく誰でもできる
 *SNSはそれを匿名かつローコストで行なうことを可能にした
 ☆「正義というエンタテインメント」を存分に楽しめる
 *キャンセルカルチャーの社会的・生物学的な背景
 *このようにまとめることができる
 
推しはアイデンティティ融合
 ☆「推し」や「推し活」が社会現象として注目されている
 ☆徹底的に社会的動物のヒトは
 *共同体に埋め込まれて進化してきた
 *アイデンティティは「わたしがわたし」などと定義される
 *「わたし」は社会的な関係性の網の目のなかにしか存在し得ない
 *「わたし」とは、他者の評価の総体なのだ
 ☆人間の能力のなかでもっとも驚くべきもののひとつ
 *アイデンティティが世界ヘと拡張され、他者と融合することだ
 ☆「アイデンティティ融合」
 *社会的な生き物である人間の場合、日常的に生じている
 *恋愛は恋人にアイデンティティ融合することだ
 *アイドルやスポーツ選手が対象になることもある
 ☆「推し活」は、個人へのアイデンティティ融合だ
 *人類の歴史では、対象が個人より集団であったことは明らかだ
 *ナショナリストは、”国″とアイデンティティ融合する
 *白人至上主義者は、自分の肌が白がアイデンティティになる
 *”ネトウヨ”は自分が「日本人」であることしか誇るものがない
 (「日本人アイデンティティ主義者」のことだ)
 ☆アイデンテイテイは、「集団への帰属意識」になる
 *わたしたちは、特定の共同体に所属していると感じるときに
 *大きな安心感を得るように進化してきた
 ☆その為、脳のレベルでは、帰属する集団への批判は
 *自分個人に対する暴力的な攻撃と同じものとして処理される
 *″ネトウヨ”の「反日」への反応がその典型だ
 ☆人類史の大半は部族や国のような共同体だった
 *それが「推し活」に変わったのは
 *社会がゆたかで平和になったことで
 *「自分らしい」アイデンティティ融合が可能になったからだ
 ☆個人の努力でステイタスを上げる方法
 *「成功ダーム」「支配グーム」「美徳グーム」他、重要な戦略
 *帰属する集団のステイタスが上がれば
 *自分のステイタスが上がり、自己肯定感が高まるのだ
 
自尊心を守るための陰謀論
 ☆トランプ支持つ中核は高卒を中心とする労働者階級の白人
 *グローバル化や知識社会化に適応することができず
 *自動車や鉄鋼など製造業の工場が閉鎖された
 *中西部の地域に吹き溜まりで「絶望死」している人々
 ☆自助と自立の開拓時代の精神を受け継ぎ
 *「古きよきアメリカ」を支えてきたという彼らのプライドは
 *いまや粉々に打ち砕かれてしまった
 ☆アメリカの白人保守派
 *黒人など人種マイノリティの家庭が崩壊し
 *シングルマザーが生活保護に頼って暮らすことを
 *「福祉の女王」などと批判してきたが
 *そんな自分が失業保険や生活保護の受給者になってしまった
 *過去の自分の主張が誤っていたと認めることはできない
 ☆彼らは、アイデンティティを否定してしまえば
 *生きる意味がなくなってしまうので恐怖だ 
 *仕事も、評判も、プライドもなにもかも失った白人
 *あれほどバカにしていた黒人と同じ立場に気づいたとき
 *「自分が悪い」などと思えるわけがない
 ☆自分に責任がないとすれば、なんらかの「悪」によって
 *現在の理不尽な状況に追いやられたにちがいない
 ☆政治の失敗や資本主義の暴走のような「凡庸な悪」ではなく
 *とてっもない「絶対悪」でなければならない
 *それは、それと闘うと自分が「絶対善」になれるから
 ☆連邦議会議事堂を占拠した者たちは
 *″トランプ推し″として理解できる
 ☆MAGA(アメリカを偉大な国に)というスローガンに
 *かろうじて生きる意味を見出したひとたちは
 *稀代のポピュリストである
 *大富豪にアイデンティティ融合することで
 *自尊心(ステイタス)を取り戻そうとしたのだ
 ☆トランプの熱狂的支持者は「白人至上主義者」
 *自分たちは「白人マイノリティ一」である
 *黒人などを優先する「アファーマティブ・アクション」の
 *被害者だと繰り返し訴えている
 ☆自分を「被害者」だと信じている者を、「加害者」として糾弾するとき
 *両者のあいだにどのような対話も成立しない
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『世界はなぜ地獄になるのか』





「美徳ゲーム」「推し活」「アイデンティティの融合」「MAGA」
(ネットより画像引用)
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「外婚制共同体家族」「ソ連崩壊要因」「イデオロギー」

2024年03月10日 | 社会
🌸外婚制共同体家族「中国・ロシア型」

 ☆家族形態が共産主義というイデオロギーと親和性が高い
 ☆外婚制=ある集団の外部から配偶者を求める婚姻

大帝国が誕生する条件 ~権威ある父親と平等な兄弟~
 ☆家族類型がイデオロギーに直結している
 *「外婚制共同体家族の分布図と「共産圏の地図」が重なる
 ☆外婚制共同体家族の特徴
 *父親にたいへんな「権威」がある
 *形としての権威ではなく、実際に父親が強大な権力を振るう
 *子である兄弟たちはその父親のと全員同居し服従する
 *兄弟が何人いても、結婚後もすべて親と同居し大集団になる
 ☆兄弟どうしは「平等」で、平等に力を合わせてことにあたる
 *古くはフン族のアッティラによるアッティラ帝国
 *チンギス・ハンが率いたモンゴル帝国、
 *いずれも版図があいまいな遊牧国家
 ☆強靭な権力を持っていた父親が亡くなると
 *外婚制共同体家族は瞬く間に解体する
 *命令系統を失って、統率がとずバラバラになる
 *父亡きあとの平等な息子たちへの分割相続の伝統が原因

大帝国が崩壊する兆し ~ソ連崩壊は乳児死亡率が語る~
 ☆ソ連崩壊を予測する要因として
 *トッドが目を付けたのは「乳児死亡率」
 ☆文明が進歩している国なら、乳児死亡率は、通常は減少する
 *ソ連の数値をみてみると、明らかに上がつていた
 *乳児死亡率の上昇という事実にトッドは唖然とした
 ☆乳児死亡率の上昇より、ソ連の社会が機能しなくなっていると判断
 *ソ連に近いうちに崩壊があるのではと直感した
 *乳児死亡率は国家の発展衰退を計るカギ
 ☆ソ連(ロシア)家族類型論を当てはめてみると
 *権威主義的な父親(独裁者)と息子たちの家族(国民)が同居する
 *社会共同体家族国家
 *独裁的な指導者もしくは独裁政権の牽引力と
 *それに従う国民の連合する力が均衡を保つていられればよい
 *いったんバランスが崩れると、解体へと向かう
 ☆ソ連、強大な独裁者であったスターリンが亡くなった
 *乳幼児の死亡率から、国家という堰の崩壊の最終局面ソ連崩壊
 *トッドが予見した
 ☆トッドは、「識字率」の分析を通して
 *ソ連国民自体は、近代化を指向していると結論づけた
 ☆トツド自身は、高校生時代、フランス共産党の党員だった
 *実際の共産主義国の貧しい現実を目のあたりにした
 *トッドは共産党党員を脱退した
 ☆共産主義国へ行くと
 *共産主義者ではなくなって帰ってくることよくある

家族類型とイデオロギーの相関関係
 ☆外婚制共同体家族が多く存在するフランスの中央山塊地域
 *工業的発展に取り残された田合です
 *その地域の共産党得票率は突出して高い
 ☆外婚制共同体家族地域では、農業を主産業としてる
 *工業が強いところ、工業労働者が多い
 *共産党が強いというわけではなかった
 ☆世界的にみると、絶対核家族の地域
 *共産党の得票率は常に低くなっている
 ☆イングランドにもアメリカにもかって共産党が存在した
 *微々たる勢力に過ぎません
 ☆共産党、平等主義核家族の地域、直系家族地域においても
 *少し支持しかなく、政権に影響を及ぼすほどにはならない
 *日本の共産党も同様です
 *日本の共産党、常に全選挙区に候補者を立てる
 *どの地域で共産党の得票率が高かったかを調べると、
 *日本の外婚制共同体家族の残存が逆照射される可能性がある

🌸家族類型とイデオロギーとの関係を再度整理する

家族類型
 ☆絶対核家族
 ☆平等主義核家族
 ☆直系家族
 ☆外婚制共同体家族

イデオロギー
 ☆自由主義 資本主義(市場経済)
 ☆共和主義 無政府主義(サンジカリズム)
 ☆社会民主主義 自民族中心主義ヒトラー型ファシズム
 ☆共産主義(スターリン主義)一党独裁型資本主義
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『読み解く世界史の深層』



「外婚制共同体家族」「ソ連崩壊要因」「イデオロギー」
(『読み解く世界史の深層』記事他より画像引用)
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「難波大助」「皇太子テロ」「事件の波及」

2024年03月10日 | 歴史
🌸難波大助、皇太子を撃ったテロ犯
 
⛳難波大助「虎ノ門事件」判決後2日で死刑
 ☆昭和天皇となる当時の皇太子を乗せた車
 *皇居から赤坂の虎ノ門辺りに差しかかった
 * 一人の男がその車に近づき発砲した
 ☆事件の主役は、24歳の青年、難波大助
 *弾丸は窓ガラスに当たってその破片が侍従の顔をかすめた
 *皇太子は無傷でその日の公務をこなし、暗殺は未遂
 ☆難波大助は、逮捕後も皇室への批判を改めなかった
 *翌年、判決から2日後という異例のスピードで死刑となった
 ☆彼が犯行に至った背景には意外な埋由があった
 
⛳難波大助、アナキストからテロリストに変貌
 ☆難波大助の父は県会議員
 *一家は皇室を重んじて彼自身もその思想を強く受けて育った
 ☆10代後半から多くの書物と出会い思想に変化が芽生える
 ☆明治天皇の暗殺を企んだ社会主義者やアナキスト(無政府主義者)
 *彼らが、処刑された幸徳事件に憤慨していた
 *労働運動や社会主義運動に積極的に参加する
 *父親から教え込まれた彼の思想は大きく揺らいだ
 ☆軍隊による社会主義者たちの虐殺も頻発した
 *難波は市民運動の無力さを痛感した
 *難波は、暴力に訴えるテロリストヘと変貌していった
 ☆テロは未遂に終わったもののその影響は大きかった
 *内閣は総辞職、警視総監や警務部長らも懲戒免職の処分
 
難波の事件の背景にあった劣等感
 ☆難波は、高校受験に失敗している
 *2人の兄は東大と京大に進んだというエリートだった
 ☆父親は倹約家で、難波が上京したときには仕送りも渋った
 *彼は働きながら予備校に通うしかなかった
 *合格した高校も1年で辞めて日雇い労働者になっている
 ☆学業不振や兄への劣等感、父親ヘの恨みから
 *父や兄を貶めたいという短絡的な理由が犯行の裏にあった
 ☆衆議院議員になっていた難波の父、事件を聞くと
 *辞職願を出し、息子の処刑後みずから食を絶って死んだ
 *エリートだった兄たちも辞職を余儀なくされている

 ☆事件は、当時の政界に大きな混乱を招いた
 *首相は事態の大きさにおののき、全閣僚の辞表を集め総辞職
 *警視総監や警視庁の警務部長が懲戒免職になった
 *難波大助が通った小学校の校長や担任教師が辞職
 *郷里山口県の県知事が減俸になるなど大きな波紋を広げた
 ☆難波の父の選挙地盤を継いだのは
 *外務大臣で、日独伊三国同盟や日ソ中立条約を締結した松岡洋右
 *松岡の跡を内閣総理大臣の座に就いた、岸信介、佐藤栄作の兄弟が継いだ
 *難波大助の恐ろしい事件、数々の人物政治家を排出した
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『日本史の黒幕』



「難波大助」「皇太子テロ」「事件の波及」
(『日本史の黒幕』記事より画像引用)
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