慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

「少子高齢化」「識字率」「四類型」

2024年03月04日 | 社会

🌸トッド理論のあらましを知る2

 

遺産相続が示す兄弟間の平等・不平等
 ☆トッドの家族人類学理論の勘どころ

 *家族の分類としては核家族と大家族が区別ポイントだった

 *トッドは、兄弟間の遺産相続という問題に注目して、
 *兄弟の平等・不平等というパラメータを配した点
 *結果決定的にちがう家族システムが現れてきた
 ☆トッドは、四つの類型に整理しました
 ①親子関係が「権威主義的」か「非権威主義的」か

 *「子どもが結婚後にも同居」か「結婚後は別居」の変数
 ➁兄弟関係が遺産相続で「平等」か「不平等」か媒介変数を加えて

 *この二つの変数をX軸Y軸に配すると

 *似たものどうしに見える家族四つに分類される

 

家族類型とイデオロギーには相関関係がある
 ☆四類型の分布世界地図

 *イデオロギー分布地図とを重ね合わせると
 *トッドは「家族類型とイデオロギーは相関関係がある」のを発見した

 ☆四類型は、これに外婚制/内婚制、イトコ婚の禁止/許可の

 *パラメータが加わることでもう少し複雑になる

 ① 絶対核家族「イングランド・アメリカ型」
 *結婚した男子は親とは同居せず別居して別の核家族を構成する

 *親の権威は永続的ではなく、親子関係も権威主義的ではない

 *子どもは独立する傾向にあり、親はあまりこれに干渉しない

 *親の財産は、兄弟のなかの誰か一人に相続される

 *それが誰かははっきりとは決められていない

 *子どもの早期の独立が奨励されますから教育には不熱心
 ☆女性の地位は比較的高く、女性識字率も高く出る

 *女性識字率は高く、出産調整の開始も比較的早い
 ☆【主要地域】イングランド オランダ デンマーク アメリカ合衆国 等

 ☆【イデオロギー】自由主義 資本主義、二大政党、小さな政府、株主資本主義

平等主義核家族「フランス・スペイン型」
 *核家族が原則で、子どもは早くから独立傾向を示す

 *結婚後に親と同居することはない

 *親の権威は永続的でなく非権威主義前

 *この点はイングランド型と同じ

 *兄弟間、とくに遺産相続が完全に平等である

 *遺産は正確に均等に分割される
 *識字率は低く出て、教育への関心も低い
 *家庭内の女性の地位は直系家族や絶対核家族に比べると低い

 ☆【主要地域】フランスのパリ盆地一帯 スペイン中部 ポルトガル南西部 等

 ☆【イデオロギー】共和主義 無政府主義、小党分立、大きな政府

 ③直系家族「ドイツ・日本型」
 *結婚した子どもの一人と両親が同居するのが原則

 *親の権威は永続的で、親子関係は権威主義的です

 *兄弟間は不平等で、財産はそのなかの一人のみに相続される

 *次男以下と女子は相続に預かれないか、

 *財産分与を受けて、結婚後は家を出る

 *長男の嫁は、未婚の兄弟姉妹に権威を持つ
 *識字率、とくに女性の識字率は高く、教育熱心
 ☆【主要地域】ドイツ 、オーストリア 、韓国 、北朝鮮、 日本等
 ☆【イデオロギー】自民族中心主義 社会民主主義、ファシズム

 *政権交代の少ない二大政党制、土地本位制、会社資本主義

 ④ 外婚制共同体家族「ロシア・中国型」
 *男子は長男、次男以下の区別なく、結婚後も両親と同居する

 *父親の権威は強く、兄弟たちは結婚後もその権威に従う

 *父親の死後は、財産は完全に兄弟同上で平等に分割され

 *兄弟はこのときにそれぞれ独立した家を構える

 *父親の強い権威と兄弟間の平等が

 *ロシア・中国型の共産主義、 マルクス主義を生んだ
 *家庭内における女性の地位も低い

 *兄弟の完全平等要素も姉妹を排除することで成り立つ

 *女性の識字率は低く出て、教育への関心も低い
 *【主要地域】ロシア 中国 フィンランド 等
 *【イデオロギー】スターリン型共産主義、 一党独裁型資本主義

                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『読み解く世界史の深層』

「少子高齢化」「識字率」「四類型」

(『読み解く世界史の深層』記事より画像引用)

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「障害」「言葉は権力」「言葉狩り」「表現の自由」

2024年03月04日 | 社会

🌸ポリコレと言葉づかい7

 

言葉の言い換えでは解決しない問題
 ☆「医療的障害」「社会的障害」

 *「障害」とは、病気やケガ、先天的な要因などで

 *「することを障害されている」のを「医療的障害」と呼ぶ

 *医療や科学技術でその「問題」がなくなれば「正常」に戻る
 *「することを社会によって妨げられている」ことが「障害」

 *「社会的障害」と言われいる

 ☆経済学者のアマルテイア・セン

 *一人ひとりが異なる潜在能力をもってぉり

 *誰もが平等に発揮できるような社会を目指すべきだと唱えた

 ☆車椅子のひとにも

 *街に出かけて友だちとカフェでお茶したり

 *映画や買い物を楽しんだりする潜在能力がある

 *それが発揮できないとしたら、それは個人の問題ではなく

 *社会の問題なのだ

 ☆障害の社会モデル

 *潜在能力を「障害」しない社会をつくり

 *障害者を「包摂」べきだし考える

 ☆障害者の呼称が議論になるのは

 *日本に特有の問題ではなく英語圏でも同様だ

 ☆呼称改善の風潮に、当の障害者から抗議の声があがる

 *自分たちはヒーローでもなければ

 *他人を鼓舞するために生きているわけでもない

 *「チャレンジド」という呼び方は

 *まるで「挑戦」を強要されているようだという
 ☆現在ではポジティブな言い換えは「不適切」とされ

 *元の「disabled」に戻っていった

 *「障害者」表記をめぐる日本の混乱を考えるうえで示唆に富む

 *障害者問題は、障害者をどのように支援し

 *社会に包摂するかといぅ問題だ

 *ネガティブな言葉をポジティブに変えても解決しない

 

言葉は権力

 ☆差別問題にはつねに言葉をめぐる争いがついてまわる

 *人間が言葉を操る動物で、誰を受け入れ、誰を排除するかも

 *言葉によって示しているからで、言葉は「権力」そのものだ
 ☆社会のリベラル化にともなって

 *国家が法や社会制度でマイノリティを排除する

 *「大きな差別」なくなりつつある

 *企業も昨今では、「差別」と批判されない様、注意を払っている

 ☆「わかりやすい敵」がいなくなると

 *「闘争」の標的は「無意識の偏見」や「隠蔽された差別」のような

 *「わかりにくい」ものへと拡張されていく

 *これが、言葉に過度な注目が集まるようになった理由だ

 ☆こうした「言葉づかい」への批判

 *多数派にとり理不尽としか思えないかもしれない
 ☆日本で、部落解放同盟などによる差別語の糾弾に対して

 *「言葉狩り」との反発が起きた

 ☆「糾弾闘争」が形骸化して

 *言葉尻をとらえた「批判のための批判」になっている

リベラル化の潮流のなかで大きな差別がなくなる

 ☆必然的に、小さな差別をめぐる争いが勃発する

 *それが言葉づかいのレベルに至ると

 *なにが差別でなにが差別でないか

 *当事者のあいだですら意見が異なることも起きる

 ☆一部のひとにとっては重要な問題だが

 *「どうでもいい」と思うひとも一定数いるだろう
 ☆ポリコレのコードがより厳格になるにつれ

 *必然的に「表現の自由」と衝突する

                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『世界はなぜ地獄になるのか』
 
 
 
 
「障害」「言葉は権力」「言葉狩り」「表現の自由」
(ネットより画像引用)
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「勝海舟」「江戸城」「江戸の救済人」

2024年03月04日 | 歴史

🌸新政府を自在に操った勝海舟

 

勝海舟の素直なふりの裏の野望
 ☆幕末から明治にかけて活躍した主役の一人に勝海舟
 *彼は幕臣の家に生まれたが、少年時代は困窮した生活を送る

 *それが、二千石の大名にまで上り詰めた
 ☆勝は、敵対関係にあった坂本龍馬や西郷降盛を心酔させた
 *彼らの心をとらえたのは、勝の新時代の国家ビジョン

 *勝は敵さえ丸め込むほどのクセ者だった
 ☆勝は江戸城無血開城を成功させた立役者だ
 ☆勝は、幕府の幕引きを担当した

 *人々から「主家を売った男」「戦もできない腰抜け」と

 *椰楡されることも多かった
 ☆ 一筋縄ではいかない勝

 *何の策略もなくあっさりと降伏するはずがない
 *素直に降伏するように見せかけて

 *その裏では手練手管を使ったしかけを施していた

 

勝は、相手を翻弄しつつ実権は握る

 ☆江戸総攻撃を防ぐために勝は西郷と面会した
 ☆新政府軍の要求

 *将軍慶喜の身柄引き渡しと江戸城の明け渡し

 *武器や軍艦の没収など厳しいものだった
 *勝が即座に了承したのは江戸城の明け渡しだけだった
 ☆面会に臨むにあたり

 *勝は幾重にも周到な計略を張り巡らせた

 *慶喜を上野の寛永寺に謹慎させる

 *これで敵意のないポーズをつくり

 *水戸での隠居を認めさせようという狙いだった

 *慶喜をイギリスヘ亡命させる了承までとりつけた
 ☆イギリス公使パークスは勝の思惑通りに

 *彼らが内戦を望まないことや

 *服従の意思を示している慶喜を殺すことは

 *国際法にも反していることなどを西郷に伝えた
 ☆後ろ盾だと思っていたパークスが

 *徳川擁護の発言をしたのだから

 *西郷は動揺したに違いない

 ☆敗軍の代表でありながら交渉の主導権は勝が握った

 

⛳勝は、江戸城明け渡しでゲリラ戦を画策していた

 ☆慶喜は水戸で隠居、武器の引き渡しにも猶予が与えられた
 ☆江戸は不穏な状態にあるからと、勝が西郷を説き伏せた

 *武器を手放してしまっては暴徒を抑えられない

 ☆要求に従う素振りを見せつつ

 *完全な武装解除は先延ばしにした
 *西郷が要求していた無条件降伏は、なし崩しになった

 ☆勝は交渉が決裂した場合の手も打っていた

 *火消しや博徒が江戸の町に火を放ち

 *ゲリラ戦を展開する手はずを整えていた
 ☆戦火を交えることなく城は明け渡された
 ☆江戸城の明け渡しは徳川の完全な敗北に見えるが

 *新政府側を手玉にとって操った勝の勝利だった
 ☆江戸での市街戦ともなれば

 *多くの住民の生命と財産を危険にさらされる
 *江戸はまさに、勝に救われた

                       (敬称略)
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「勝海舟」「江戸城」「江戸の救済人」
(ネットより画像引用)
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