たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

豊受大御神

2017-10-15 09:46:31 | 伊勢神宮

<外宮 げぐう>

 

ガイドブックなどを見ますと、

「外宮で祀られている豊受大御神は、

夢の中で天照太御神の啓示を受けた雄略天皇が、

丹波の国からお迎えになった神様である」

といった趣旨の案内文をよく目にします。

何でも天照太御神のお食事を作る(共にする)ために、

わざわざ丹波から伊勢山田の地に呼び寄せたそうで、

それが直接のきっかけとなったのかはわかりませんが、

現在も外宮では、神様のお食事を作るご神事が、

千年以上もの間、毎日欠かさず続けられています。

 

20年に一度の式年遷宮でさえ、

諸々の事情で延期された時期があるにも関わらず、

この日別朝夕大御饌祭という

神様にお食事を捧げるお祭りは、

動乱の世にも決して途切れることなく、

現在まで綿々と継続されてきました。

もしかすると、代々外宮に神職として奉職した度会氏が、

「豊受大御神は天之御中主神・国常立神と同神であり、

外宮は内宮よりも立場が上である」と唱えたように、

外宮でお祀りされている神様は、

決して「天照太御神の添え物などではない」のでしょう。