たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

大斎原

2017-01-03 10:25:44 | 熊野の神社

<大斎原 おおゆのはら>

 

熊野本宮大社においては、神域のすべてが、

「撮影禁止(社務所での許可が必要?)」区域です。

そのため、載せられる写真が限られてしまうのですが、

幸い書いておきたい話の大半は、

旧社地である「大斎原(おおゆのはら)」

の周辺に集中しています。

 

明治22年に発生した大水害により、

社殿の大半が流失した本宮大社は、

その後残った社を高台へと移しました。

もともと社殿が建てられていたのは

熊野川・音無川・岩田川が合流する中州で、

現在は「大斎原」と呼ばれています。

 

今では川の形が変わってしまいましたが、

以前の大斎原は「3つ」の川が出会う地点で、

川と川とが交わり渦を巻いていたそうです。

渦が生まれる場所は「異界」への入り口でもありました。

2つのみならず3つの川が流れ込むこの場所を、

古代の人々は「神の坐る地」ととらえていたのでしょう。