治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

ニキさんのアシスト

2009-11-07 16:49:32 | 日記
金曜日昼間、ニキさんから電話。

浅見「おつかれさまです。今、どこ?」
ニキ「盛岡着きました」
浅見「そうですか。私は夕方新幹線に乗ります。そっちへ着くのは夜です」
ニキ「駅からホテルへの道わかります?」(注:駅からホテルへは徒歩3分)
浅見「今朝、私が一人で行くといったら夫が心配して、詳細な地図を打ち出して、東口が一番近いって説明してくれました。でも、たぶん現地に行ったら迷うと思うけど、盛岡は日本語が通じるので誰かにききながら行きます」
ニキ「あのね、駅前のロータリーには横断歩道がないから、地下道を通らなくちゃいけないの」
浅見「そう。そういう情報は貴重だわ。ありがとう」

結果的にこれはナイスアシストでした。
どうしてそういう情報って、全然アクセスマップとかに書いてないんだろうね。現地行かなきゃわかんない情報。
私は文字で言われるのが一番わかるのです。図はわかんない。
駅を出たら交番があったので、おまわりさんに「地下道はどこですか?」とききました。
駅から15分くらいはかかったけど、ちゃんと着けました。

私のような人間に一番簡単な説明は「新幹線降りたら売店があります。そこにキティちゃんが売ってます。種類豊富なのでここでゲットしましょう。それから北口から外に出ます。南口に向かいます。その途中に東口があります。タクシー乗り場の前です。そこに交番がありますのでおまわりさんに地下道の入り口をききましょう。ロータリーの向こうにホテルは見えますが、地下道で行くしか方法がありません。地下道の入り口はちょっとわかりにくいです」
これなんですよ。とにかく文字での説明。へんに地図とか見せられるよりも、どこに交番があるとか教えてほしい。どうしてみんな道順を字で教えてくれないんだろう。
きっと世間の人は私より地図が読めるからでしょうね。

ホテルにチェックインして、LANケーブルを借りました。「部屋にマニュアルがありますのでそれを見てください」と言われたけど、恐る恐る見てみたら、やっぱり「図解」。

図はわかんないんだよ。文字で説明してよ。

フロントに行って、一つ一つ図の意味を訊きました。で、自分でそれを文字に直す。ネットにつなげた。メールチェック。ほっ。

どうして箇条書きとかにしておいてくれないんだろう。

みなさん、本当に図ってわかりやすいですか? 私は文字で言われるほうがずっとわかりやすいです。

ニキさん、図の読めない私のためにありがとう。私の特性を知り尽くして、特別支援してくれるのが本当に助かります。
たぶんニキさんの本が面白いのは、こういう「人によっての脳みその違い」みたいなのを普段から考えているからなんでしょう。

講演でも「視覚優位」と「聴覚優位」の話がいっぱい出ました。面白かったよ~。

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