治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

相性の問題

2009-11-25 08:11:42 | 日記
片岡さんと私の講演を聴いていた方々によると
二人でしゃべるのが初めてだとは思えないくらい息が合っていたそうです。
不思議ですね。

☆☆☆☆

巧者安美錦を即効で押し出した稀勢の里。
いっつもこういう相撲取ればいいのに。
と思ったが解説の北の富士さん、ボロクソ。明らかな伸び悩みだと。

でも、負けていても稽古はいっぱいしているんだって。さぼってないって。
稽古してもしても壁が立ちはだかるときってあるよね。
うまくいかないときも努力を続けるかやめるかは後で差が出てくる。
稽古をこなしているという話を聞くと、望みがつなげる気がする。

こうやって来年の初場所も私はきせの応援をやめないんだろうな。

稽古熱心な若い力士を応援する。努力する人を高く評価する。
こういうスポ根な私を「うざいな」と思う自閉っ子(と定型発達の人)は当然いるんです。
一方で
こういう私をinspiringに感じる自閉っ子(と定型発達の人)もいたりする。
人間って相性だからね。
合う人と合わない人がいるのは当たり前。
そしてつきあう相手を選べるのが民間人のメリット。

「官」の人はつきあう相手を選べないから、嫌だと思うとあからさまにやる気のない態度を見せるのかしら。
公務員が見せる無気力は自己防衛なのかもよ。

千代大海、大関から陥落。
最後に引導を渡したのは朝青龍。豪快に吊り出した。
いい餞だった。格闘家が格闘家に落とし前をつけた。そういう迫力のある吊り出しだった。
あの吊り出しに見とれたおかげで私は火にかけていたホワイトシチューを吹きこぼしてしまい
大幅にクリームの量が減ったので
「シチューじゃなくて野菜と肉のクリーム煮だったことにしよう」と決定。

栃ノ心、勝ち越し。
豊ノ島も勝ち越し。久々な感じ。
豊ノ島は慎重が170センチないのに、2メートルある琴欧州に勝ったりする。
「配られた手札で勝負する」これはニキさんの言葉だ。「俺ルール!」に書いてある。

その琴欧州が魁皇に黒星。
ちょっとびっくり。
日馬富士、得意の速い相撲で勝つ。
調子を取り戻しただろうか。
今日は白鵬戦。日馬富士って白鵬には不思議と勝つんだよね。
私はナマで二回、日馬富士が白鵬に勝つのを見たことがある。

稀勢の里、今日は苦手の琴奨菊。
でもいくら苦手でも避けて通るわけにはいかない。
小結が前頭二枚目と当たるのは当たり前だからね。
小学生が登校するのが義務であるように
小結は平幕上位と相撲を取るのが当たり前。

登校って言えば、自閉症の支援者でも
不登校を許容する人とそうじゃない人がいるみたいです。
「学校がつらいなら行かなくていいよ」と言うタイプの支援者と
「とにかく登校しなさい」というタイプの支援者。

私はこれまで「どっちがいいんだろうな~」とときどき考えていたが
D君を取り巻く人々を見ていて
「とにかく学校に行くことを覚えさせる」というのは大人の義務だと感じるようになってきた。
だって社会ってそういうもんじゃないですか。
D君の周辺の人たちは、親御さんも先生も
特性に配慮しつつも毅然とD君を育てています。社会の一員としてね。
子どもは自分の子であると同時に社会の一員だからね。いくらかわいくても、社会の一員として務めを果たしてくれないと困るのだ。
周囲の人のそういう覚悟が見えているから、私もD君とおつきあいするのは楽しいのかもしれない。
それに、何しろ、お相撲友だちにもなったし
何よりD君自身が、そういう周囲の気持ちを受け止められる子だ。

人間って相性だなあと思う。
支援する側と支援を受ける側も同じでしょう、それは。

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