桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

類は友を

2016-06-23 | Weblog
参議院選挙が始まり野党統一に危機感を得てか、安倍は「野合」と批判するそうだ。憲法改正、明治憲法を復活させることに執念を燃やす安倍は、ここで負けたらば安倍政権も明治憲法復活も終止符だと判っているから必死だよな。
もし今度の参議院選挙で自民党と公明党、それに大阪維新などが憲法改正に必要な議席を得られなければ、もう安倍政権は終わる。安倍政権を支えるのはアベノミクス、ただ1つだが、もう万策尽きている。年金積立金を注ぎ込んだ株価維持も終わり、年金積立金が失われたならば、いくら見る目の無い安倍支持者だとて投票するはずがないからだ。だから安倍は「野合!」と喚く。
その批判に対して共産党は「自民党と公明党こそ、野合だ」と批判しているが、俺は自民党と公明党は野合ではないと思ってる。だって、安倍首相ほど、平然と嘘を語る政治屋はいかなかったし、公明党ほど、平然と嘘を語る組織もないからだ。自民党と公明党は同じ穴に住む同類項。嘘付き同士の必然的な結び付きだ!と俺は思っているよ。
仏教には「嘘も方便」なる言葉があるそうだが、日蓮宗に破門された創価学会の行う政治介入は目に余るし、権力側に立って学会を守る目的で手段を選ばない嘘を語り続ける公明党には、本当にへきへきする。真面目に日蓮宗を信じる創価学会の信者は、これで良いと思っているのかなぁ。

死刑

2016-06-23 | Weblog
俺は死刑制度に反対だ。死刑制度が重大犯罪に威嚇効果があって重大犯罪の抑制になっているとかの論は、千葉刑務所にいたときに聞いた殺しをした人たちの話では、ほとんど根拠が無いし、因果応報で報いを受けるべき犯罪者ではあっても、国家が人を殺す権利はないと思うからだ。
多くの国民は「死刑制度は必要」と思ってるそうだが、死刑制度によって犯罪抑制効果があると思う人たちは、今回の「死刑になって人生を終わらせたい」として人を殺した事件を、どう思うのだろうか。
人を殺して死刑になりたい、として殺人を犯した事件は、これまでにも何回もあったはずだ。
死にたければ自分で死ねば良いのに、他人の命を巻き添えにしてしまうなんて、本当に腹立たしいが、死刑制度があるゆえの事件が起きても死刑制度賛成者は沈黙するだけだ。
死刑制度問題は国の在り方として、ぜひとも検討すべきだと思うなぁ。