桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

DJポリス

2013-06-07 | Weblog

日本がワールドカップ出場を決めた夜、何時ものように若者が集う渋谷の夜は賑やかだった。

各テレビ局では、渋谷にリポーターを出して喧噪の様子を取材して、翌日に放送していたが、その中で警備車の上から「皆さんは12人目の選手、ルールを守ろう」など、冷静に若者たちを誘導する警察官がいたのを見た。

やるじゃないか!と、思ったが、昨日あたりから「DJポリス」として称賛されたニュースになっている。

何でも、警察では、こういうアナウンス技術を習得させるためのコンテストなどもしているらしくて、この警察官は「広報上級検定」に合格した人物だったとか。

これだよ、これ!

警察の任務に警備もあるから、当然、こうした広報技術は大事だけど、では、取調技術はどうなの?

「広報検定」があるのならば「取り調べ検定」は、なぜないの?

やればできるんだよ、警察は。イギリスなどのように、取調技術の学習や検定を行って、技術を習得した捜査官にしか重要な事件は担当させないのだが、この「DJポリス」のような技術を持った取調官を育てれば日本でも、殴ったり、蹴ったり、脅したり、嘘を言ったり、証拠をでっち上げたり、違法行為の限りを尽くす、今のような取り調べはなくなるのだ。

俺は「DJポリス」を称賛するニュースを読んで、警察は、肝心なところを手抜きしていると思ったねえ。