豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

住まいの勉強会で学ぶこと…福山市~広島エアポートホテル

2024-03-17 17:42:01 | Weblog
住まいの勉強会で学ぶこと…福山市~広島エアポートホテル
今日の住まいの勉強会では、断熱材の在り方などを講義しました。
発泡スチロール樹脂断熱材は、梱包材や魚屋さんの保冷箱に使用されております。
軽量で加工性が容易なため安価で、断熱力に優れています。
しかし70℃以上の温度で断熱性能の劣化が生じ、90℃以上で溶け始める場合があります。
屋根材は太陽の直達日射熱で90℃以上に達することがあるため、ポリスチレン断熱材を直接に触れさせないための施工工夫が必要となります。

私達ファース工法にはウレタンフォーム断熱材を使用しています。
ウレタン樹脂はスチレン樹脂より断熱性能が上回り、耐熱性は120℃くらいまで熱劣化を起こしませんが、可燃性が高い断熱材です。
これを住宅の断熱材と使用する場合は、火炎対策を講じています。

この断熱法は、平成5年4月当方が4年間の歳月を掛け、様々な試験を繰り返し、多くのエビデンスを示し、日本初の評定交付を受けたことは公知の事実です。
この評定交付後は、堰を切ったように様々な断熱メーカーが参入しています。

ウレタンは可燃性の素材でもあり、施工中、施工後の管理にも相当な対策が必要です。
樹脂発泡では、表面に固いスキン層が形成されます。
私は、硬質ウレタンを用い、約20ミリ厚さでこのスキン層を何枚も重ね合わせて断熱層をつくり、このスキン層がフロンガス抜けを防ぎ、性能劣化を抑えます。

その分の材料費と施工工賃が掛かり価格は割高になります。
水発泡(成分反応でCO2)は、発泡倍率を100倍以上にも増やし価格帯を抑えられます。
安価になった分は、断熱性能や躯体強度も抑制される事にもなります。
その一長一短を見極めるのは、施主の利益に沿う事でなくてはなりません。

勉強会を終了し、開原工務店さんの社長さんに広島空港エアポートホテルまで送迎して貰いました。
画像は広島空港内ラウンジですが、明日はここから帰社の途につきます。

「#福地建装」「#SDGs」
「#健康寿命を延ばす家」「#ファースグループ」


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