みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

尋ねてみよ

2016年10月21日 | ヨブ記

ヨブ記 12章

 ヨブはツォファルや他の友人たちに強く反論します。口答えをしているのです。「みことばの光」には、「…ヨブの答えは、皮肉と棘とに満ちている」とあります。

 「神について自分たちはよく知っている、だからあなたは神の前に自分の罪を悔い改めよ」と迫る友人たちに、ヨブは「私は自分の友の物笑いとなっている。潔白で正しい者が物笑いとなっている」と答えています。友人たちの「親身になっての説得」がヨブの耳には「物笑い」として響きます。ちょっと前にはやったことばを用いるならば、「上から目線」で言ってほしくないと叫んでいるのです。

 ヨブと神とは、神を呼び神が答えてくださるという間柄。ヨブが自分は潔白だとの主張するのは、そのような意味です。それなのに、「あなたの罪ゆえに神との関係が損なわれているから修復せよ」と、友人たちは迫ってくるのです。

 7節以下でヨブは、神がどのようなお方かを神が造られた被造物に尋ねてみよ、神が知恵と力で自然や人間の世界を治めておられること知るようにと、友人たちを問い詰めているかのようです。

 人のこざかしい知恵や力ですべてのことがわかったふうにして、ヨブを諫(いさ)める友人たちとは自分自身なのだということに、気づきます。


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