マタイの福音書 17章1−13節
買い物を兼ねての散歩の途中、よく犬の散歩をしておられる近所の方と出会います。「きょうも散歩かい?」などと話しかけてくださるのですが、見ると犬が濡れています。「犬がプールで泳いできたんだ。」「エッ?」と尋ねると、「ほんとうはね、庭で水をかけてやったんだ」と笑顔で答えてくれました。
ここには、「イエスの変貌」というタイトルがつけられます。変貌の山はどこかについては、「高い山に…」とありますので現在のイスラエルとシリヤの国境にあるヘルモン山だと思われます。一方、ナザレの突き落としの崖から望むことのできるタボル山だという伝承もあります。
ここでイエスに伴ったペテロとヤコブとヨハネは、驚くようなイエスのお姿を目の当たりにするだけでなく、モーセとエリヤの姿も見ることになります。モーセは旧約聖書の律法を代表し、エリヤは預言者を代表すると言われます。自分たちの師が想像をはるかに超えたお方だということを目に焼き付けたのです。ペテロは後に、「私たちは、キリストの威光の目撃者」であり、自分は確かに、山で主とともにいたので、天からの神の声をこの耳で聴いたとも書いています。→ペテロの手紙第二 1章16−18節
この光景を見て感動したペテロは、本当のところは何と言ってよいのかわからず、しかし何かを言わなければという思いに駆られて、幕屋を三つ造るなどと言います。その時に天からの声が響いたのです。この声は、イエスがヨハネからバプテスマをお受けになったときにも聞こえました。しかしここでは、特に口出しをしたペテロのことを踏まえてでしょうか、「彼の言うことを聞け」ということばが加えられています。
このことばは、いつも私が心して覚えておくべきこと、そして実行すべきことなのです。
[訂正]明日(6月30日)の「みことばの光」の本文下段で、曜日を間違えておりました。正しくは <6月30日(日)のために> です。おわびして訂正いたします。