みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

霊を奮い立たされて

2017年05月01日 | エズラ記

エズラ記 1章

 シュトゥットガルトでの美味しいおやつのことを土曜日に書きましたが、日曜日の礼拝の後のおやつも、負けず劣らず美味しいものでした。みたらし団子、びわのケーキ、ヌッテラクロワッサン(こちらで子どもたちが大喜びをするチョコレートペーストが挟んであるもの)、クスクス、キュウリ、大根、人参のぬか漬、そば粉のクッキー、フルーツケーキ、チョコレートケーキなど。甘い物を食べたらクスクスやぬか漬を…、というようにして楽しんでいました。そのために、夕食は抜きということになりました。

 「みことばの光」では、5月は旧約聖書「エズラ記」「エステル記」そして「ネヘミヤ記」を読みます。「エズラ記を読む前に」には、この三つの書に共通なのはバビロン捕囚期以降のイスラエルの歴史が綴られているということだと書かれています。バビロンに代って当時の世界を制覇したのはペルシヤ。クロス王は、捕囚の民に戻って行ってエルサレムに神の宮を建てるようにと命令するのです

 心に留めるのは「霊を奮い立たせる」とのことば。神はクロス王の霊を奮い立たせられ、その命令を聞いた祭司やレビ人の霊を奮い立たせて、エルサレムに向かわせました。神は異邦の王クロスを用いてご自分の宮を立てさせようとしておられます。ここに神の大きさを改めて覚えます。しばしば私たちは、神のお働きを自分たちの思い出小さく狭くしてしまっていることに気づかされます。

 何事かをはじめようとする動機は「霊を奮い立たせられて」のことなのだろうか、問われます。

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苦しみの中から

2017年04月29日 | 詩篇

詩篇 120篇

 シュトゥットガルトでの聖書の会、もちろんメッセージが主(おも)ですが、そのあとのおやつの時間が楽しみです。皆さんが持ち寄った和洋菓子のおいしいこと。餅子で作った抹茶お餅(?)は、ういろうを思わせる食感でした。羊羹や落雁などは、当地では格別のご馳走となります。お煎餅もあられも…。食べ物の話で盛り上がりそうなのでこの辺で…。

 帰り道は、週末で月曜日も休みのためなのか道路が混んでいて、自動車道を降りてネッカー川という川沿いをハイデルベルグまでドライブしました。夕日にきらきらと輝く水面、アップダウンの田舎道沿いには、菜の花の黄色の絨毯。夕焼けも彩りを添えて助手席の妻が「きれい!」を連発していました。カーブの多い道でしたので、残念ながら私は景色を堪能できませんでした。

 詩篇120−134篇には「都上りの歌」(「都に上る歌」)という題がつけられています。エルサレム巡礼の歌だと一般には言われていますが、エルサレムに再建された第二神殿には、男子の庭と婦人の庭の間には15段の石段があって、その15段の階段を上る折に、この部分の詩篇を一つずつ歌ったと言われてもいます。

 ところが「都上りの歌」の最初のことばは「苦しみ」なのです。巡礼は喜びと期待をもってエルサレムを目指すように考えるのですが、人が神の宮に詣でる動機の一つには、苦しみがあるのだということに改めて気づかされる出だしのことばです。

 彼は何に苦しんだのでしょう。一つは彼がメシェクに寄留し、ケダルの天幕に暮らす苦しみです。メシェクとは黒海の近辺に住むヤペテの子孫、ケダルはイシュマエルの子孫でアラビヤ人に属する民だったと考えられています。神をあがめるこの作者はそんなにも遠く、エルサレムから見たら辺境にあったのです。そしてもう一つの苦しみは、自分の近くにいる者が、つまり隣人が敵だということゆえの苦しみです。

 苦しみを好む人はいません。しかし、苦しみが巡礼の動機となるのだとしたら、苦しみに会うことには意義がある、ということになります。

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時を待つ

2017年04月28日 | ダニエル書

ダニエル書 12章

 ダニエル書はきょうで読了。でも、ある方の「ダニエル書ってこんな書だったのね」とのことばから、聖書に読了がないことを改めて思いました。

 きょうはシュトゥットガルトに出かけています。約束の時間まで着くために、何時に家を出たらよいのかを地図で確認して出かけます。便利になりました。

 「時間管理」をするというのが大切なことだとは、あちこちで言われています。そのために、約束したことを忘れないためにカレンダーに予定を入力しておきます。すると、予定の1日前とか30分前にスケジュールを知らせてくれます。けれども、そんなことをしていますと、自分で時間を管理しているかのような錯覚に陥ります。

 「みことばの光」のきょうの箇所のタイトルは「その時」。ダニエル書終章には時を表すことばが多く見られます。ざっと拾い上げてみますと次のようになります。「その時」、「その時まで」、「苦難の時」、「その時」、「終わりの時」、「いつになって」、「ひとときとふた時と半時」、「終わりの時」、「…時から千二百九十日」、「…時から千三百三十五日」、「終わりの時」、「時の終わり」。

 改めて眺めますと、ここに並ぶのは自分で決めるのではなくて、神がお定めになった時です。それは、自分で遅いからいらいらしたり、速すぎると慌てたりするようにして到来するのかもしれません。言えるのは、自分で時を早めたり遅くしたりすることはできないということです。

 きょうのみことばの光には、神の約束のことばに信頼して、忍耐して「その時」を待つようにという意味のことが勧められています。主イエスがお教えになった、花婿を待つ十人の娘のたとえを思いました。マタイの福音書25章1−13節

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自分を大きいものとする

2017年04月27日 | ダニエル書

ダニエル書 11章20−45節

 ダニエルが見、そして語った預言が続きます。

 焦点は21節に登場する「ひとりの卑劣な者」です。これは紀元前175年から163年までシリヤの王であったアンティオコス・エピファネスについての預言だと考えられています。彼は正統な王位継承者ではありませんでした(「国の尊厳は与えられないが…」21節)。けれども、シリヤ王のセレウコス四世の子どもが王位を継ぐのに反対して、「巧言を使って」王位に就くのです。

 きょうの箇所のほとんどがこの王についての描写です。彼が権力を掌握するまでに用いるのは、「巧言」、「欺き」、「心に悪事を計る」ことであり、「まやかし」です。そして、権力を握ると今度は、神々を拝ませるのではなくて、「すべての神よりも自分を高め」、「すべてにまさって自分を大きい者」にするのです。

 アンティオコス・エピファネスの悪行として知られるのは、エルサレム神殿に「荒らす忌むべきもの」(ギリシヤのゼウス像)を安置し、豚や汚れたものをささげさせて神を冒瀆し、反対する人々を殺害するというものでした。ここでは30-33節に預言されています。彼は、主イエスがお語りになったやがて来る「荒らす忌むべきもの」の型として歴史に出現しました。

 しかし、彼も終わるのです。

  「自分を大きいものとする」ということばに目が留まります。恐れるものは何もないとして高ぶる権力者の姿を思い浮かべるのですが、そのような心は、神を恐れようとしない人の心に容易に巣くいやすいのです。
 
 「神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである」という伝道者のことばをおぼえました(伝道者の書12章13節)
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未来のことを告げる神

2017年04月26日 | ダニエル書

ダニエル書 11章1−19節

 きょうの箇所に記されていることは、ダニエルの時代の後、紀元前200年代までのペルシヤ、ギリシヤ、そしてエジプトとシリヤという当時の中東世界に実際の起こった出来事、実際に立った王たちに当てはめることができると考えられています。

 たとえば、2節の「第四の者」とはペルシヤのアハシュエロス王、3節の「ひとりの勇敢な王」とはギリシヤのアレクサンドロス大王、5節の「南の王」はエジプトのプトレマイオス一世、「その将軍のひとり」とは、後にシリヤ王となるセレウコスを指していると考えられます。

 さらに、6節にある「南の王の娘が北の王にとつぐ」とあるのは、エジプトのプトレマイオス二世が娘のベルニケをシリヤの案手起こす二世に嫁がせた出来事を指しています。長い間にわたって、南のエジプトと北のシリヤとの間には戦いが続き、それにつかれた両国は政略結婚によって互いの和睦を図るのですが、結果は失敗に終わるのです。また、17節の「娘のひとり」とはクレオパトラ(「あの」クレオパトラではありませんが…)だと考えられています。

 このように、書かれていることがあまりにも歴史的出来事に沿っているので、これらの出来事が起こった後に書かれたものだという考えが根強くあります。けれども、そのような考え方に屈服してしまうのは、聖書全体の信頼を損ねることになります。私たちの常識や経験という枠の中に聖書を当てはめてしまうことになるのです。

神は、先のことをダニエルにお告げになったのです。

 「わたしは初めであり、わたしは終わりである。 わたしのほかに神はない。わたしが永遠の民を起こしたときから、だれが、 わたしのように宣言して、これを告げることができたか。 これをわたしの前で並べたててみよ。彼らに未来の事、来たるべき事を告げさせてみよ。恐れるな、おののくな。わたしが、もう古くからあなたに聞かせ、告げてきたではないか。」イザヤ書44章6−7節

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