みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

主の賜物

2017年07月01日 | 詩篇

詩篇 127篇

 2017年はきょうから下半期。振り返ると、年の半分はあっという間に過ぎ去った感があります。「何をしていたのだろう」と振り返る時を暫(しば)し持ちました。「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」という詩篇のことばを心に留める時でした。

 127篇には「都上りの歌。ソロモンによる」ということばから始まります。7年の歳月をかけてエルサレムに神の宮を建て上げ、13年かけて王宮を建て上げるという巨大プロジェクトを成し遂げたソロモンは「主が家を建てるのでなければ…」と歌います。

 幾多の困難を乗り越えたソロモンは、建て上げられていく宮や家を見て、主が建ててくださったとの感慨にふけったことでしょう。「私が成し遂げた」という思いを超えて、「主が…」と告白するところに健全さを見る思いがします。

 「主の賜物」ということばにも目が留まります。よく、子どもは授かりものでいつかは神さまにお返しするもの、ということを聞きます。このように見ることがなければ、親の所有物として入れなくてもよい所に力が入り、力んで空回りするなどということも起こりうるということでしょうか。

 「みことばの光」は、「人のわざが神の手にあって初めて意味あるものになる」と書いています。作物を育てると、「いつの間に…」ということを経験します。いつの間に実がついている、いつの間に熟しているというようにです。それは、人の努力を超えた神のみわざを見る時でもあるのです。


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