黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

山岳遭難関係の事業仕分け

2011-09-04 19:36:39 | 
長野県でも「信州型事業仕分け」というものが始まった。
2日目の今日、山岳遭難関係の事業仕分けがあって、
山岳遭難の救助と防止対策のあり方について議論した。

山岳遭難救助活動経費は現行通り・拡充という仕分け
結果がでたものの、山岳遭難防止対策協会負担金に
ついては要改善の結果になった。

以下は信濃毎日新聞からの記事

【遭対協をめぐっては、遭難者の約8割を県外者が占める中、
夏山期の常駐パトロール隊や登山口への相談員の設置などの
活動を県負担金で賄っている現状が議論に。県側は安全対策
の充実が観光面にも貢献していると説明。仕分け人側は登山者の
「自己責任」を問い、入山税や保険加入の義務付けなどを検討
するよう提案した。無作為抽出で選ばれた県民判定人による
多数決の判定も「要改善」となった。】


山に登る我々としては気になるところ。
最近も富士山に軽装で登って遭難した大学生などのニュース
のように、あまりにも安易に山に入る人も増えているのも
現状としてある。


そういえばこんな記事もあった。

【「中高年登山エネルギー消費は平常運動の7倍 信大大学院教授ら」
中高年の人にとって登山は、総エネルギー消費量が平地での運動
の7倍で、ほぼ限界の心拍数が続くなど非常に負荷が大きいことを、
信大大学院医学系研究科(松本市)の能勢博教授(スポーツ医科学)
らの研究チームが、実際に登山する実験で明らかにした。
体力が伴わない場合は遭難のリスクが高まるため、能勢教授は、
登山前のトレーニングと登山中の適切な栄養補給の大切さを訴えている。】


登りたい山 と 体力にあった山 は必ずしもイコールではない。
常に体力を維持できるようにトレーニングや事前準備を怠らず、
過信しないで山を楽しみたいもの。