黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

こどもアドベンチャーキャンプ穂高縦走その3

2006-08-19 22:45:16 | 
19日、雲海の中からの日の出を見ようと早起きしていた
子もいた様で5:00の朝食前から食堂に並んで待って
いました。



朝は肌寒く風がやや強めですが遠くまで見通せる良い天気。
コウヘイの調子が悪く、今日はコウヘイの水分をみんなで
分担して運びます。
6:00穂高岳山荘出発。



遠くの山々まで見える展望で黒姫山、妙高山、火打山など
地元の山もみえました。





途中、韓国人パーティーに「すごいね」と言われちょっと照れ
くさそうにしていた子どもたち。

6:55、今回の目的地長野県最高峰の奥穂高岳(3190m)に到着。



やったね!薄っすら富士山も拝めました。

留まっていると寒くなるので15分休憩で出発。
吊り尾根を移動しながら次第に遠くなる奥穂高岳を振り返り
つつ前穂高岳の下部、紀美子平に到着。





荷揚げのヘリコプターが何度も行ったり来たりする姿に感動
しつつ、我々は荷物を置いて身軽になって前穂高岳を目指します。
岩登り、ガレ場歩きも慣れてきたのか少しだけスムーズに。

9:50前穂高岳(3090m)到着。



この後は長い下りが待っています。少し雲がかかってきたので
早めに下山。
紀美子平で早めの昼食をとって、難所もある重太郎新道を下って
いきます。森林限界より下っていくとハイマツ、背の低い
ダケカンバが現れて高度を下げてきたと実感します。



子ども達はそんな余裕は無いようで長い下りにユウタロウは
「休憩しようよお」と懇願し、シンは「足の豆がつぶれた」と訴え
るけれど50分に1回の休憩という形は変えないようにして
下ります。



13:55、この冬雪崩で崩壊した岳沢ヒュッテに到着。



トイレと飲料水の販売だけしていました。
流れてきた岩で埋まった沢を横切って上高地へ向って最後の
歩き。
ジュンは疲れない歩き方を伝授してすたすたと下り、みんな後に
ついていきます。



途中からオオシラビソの森林に変わり岳沢ヒュッテから約100分
で上高地の遊歩道に到着。
観光客の間を少し疲れて、汗臭い子ども達7人は周りの注目を
集めていました。



16:20、バスターミナル到着。お疲れ様!
天気に恵まれた3日間。日焼けした顔が2泊3日の縦走を
物語っています。
コウヘイは「また登りに行きたい」とつぶやいていました。
「もう行かない」という子もいましたが、今回の穂高縦走は
今後子ども達にどんな変化をもたらしてくれるでしょうか。

バスで駐車場まで戻って車に乗り換え温泉へ。
3日分の汗を洗い流してさっぱりしたら一路家族の待つ黒姫へ。

21:15、家族の待つ道の駅到着。
お父さんお母さんに今回の3日間のアドベンチャーを十分に
話してあげてね。
本当にお疲れ様でした。