イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ストックポートの住宅街で異国情緒あふれる野生動物と驚きの邂逅!

2020年04月29日 09時00分00秒 | 英国の動物
前回は馬糞、今回はクジャクの話題です。


またまた、ロックダウンで静まり返った晴天の平日、近所の道路でみかけました。

ゆうゆうと道を渡って反対側の家の前庭に入っていきました。


帰りに同じ道を通りかかったら、また最初にいた側の別の家のドライブにいるのを見かけました。


ブラモルパークにほど近い、閑静なエリアです。
この通りを2~3本奥に行けば、大邸宅が建ち並ぶちょっと知られたお金持ち住宅街が始まります。

この通りでクジャクを見たのは初めてではありません。

12年ほど前、息子が通うすぐそばの公立の小学校の校庭を歩いていたこともあります。
この通りにすんでいる、息子の同級生のお母さんが「うちのとなりの家の庭納屋の屋根によく2,3羽とまっている。そこの家が飼っているわけではなくどこかよそから来るらしい」と言っていたのをおぼえています。
5回ぐらい、オス1羽かつがいが道を歩いているところ、すぐそばの別の通りの家の垣根にとまっているところを目撃しています。
いずれも、10年以上前のこと。

子供の小学校の送り迎えをしなくなって以来めったにこの付近は通らないのですが、たまに用事があって通ってもクジャクを見ることはそれ以後、もうありませんでした。

そうか、まだいたんだ!

上の写真を撮っていると、となりの庭仕事中の女性が「ハロー」と声をかけてきたので、だれが飼っているのか聞いてみました。
ずいぶん前からいる、野生のクジャクだそうです!
近所の庭から勝手についばんで自生している迷惑クジャク!
全部で8羽いるそうです。

「いつからいるのか、繁殖しているのか、飼われていたのが野生化したのか、だれかエサをやっている人はいるのか」いろいろな疑問はあとから湧いてきました。

どこかの大邸宅で飼われていたクジャクが飼い主がいなくなったか世話をしきれなくなったか、何かの事情があって野生化した、ようなことだと思います。
エサをやって歓迎している人もいそうです。

クジャクが優雅に歩いている庭なんてステキ!....じゃありませんか。
洗濯物が干してあるストックポートの狭い裏庭もインドの王宮か何かに見えるかも!
(いえ、インドの王宮か何かには見えないでしょう)



通り過ぎてから「クエェ、クエェ~!」と甲高い鳴き声が後ろから聞こえてきました。
コメント (4)
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静かで平和な住宅街に残された警察馬のおきみやげ

2020年04月27日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
あいかわらずのロックダウン。
住宅街の週末、あいかわらずの晴天です。

車も人も通らない静まり返った午後の道路に....


残された馬糞。


騎馬警官のウマのおきみやげ、だと思います。
たしかではありません。

騎馬警官はイギリスの都市の、デモやパレードの群衆整理やスポーツ観戦の観客同士のもめごとが予想される際に出動しています。

ストックポートのタウンセンターでも「単なるパトロール」中らしい騎馬警官を目撃したことがあります。
ウマに運動させているだけだったのかもしれません。

うちの近所の静かな住宅街に何の用があったのでしょうか。

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ロックダウンの自宅の庭で夏の観光地の賑わいを思う、限定風味のアイスクリームと日英デザート考

2020年04月26日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
コーンウォールのアイスクリーム会社、ケリーズ・オブ・コーンウォール Kely's of Cornwall (略してケリーズ)のアイスクリーム、ピーチ・パーフェィpeach parfeit(パフェ)風味


バニラアイスクリームにピーチソースがリボン状に練り込こまれ、アーモンドのフレークが散らしてあります。

スーパーマーケットで販売されています。
通常価格950ml入りが3ポンド99ペンスは高めです。



セールになった時をねらって買います。私が大好きなものですから。
ケリーズのアイスクリームにはすべてコッテリ、ねっとりコクのあるクロッテット・クリーム clotted cream が使われています。

クロッテットクリームは牛乳を煮詰めてできた乳脂肪分を室温でゆっくり冷やしてかためた強烈に乳脂肪分の高いクリームです。
ジャムといっしょにスコーンに塗って食べられることが多いのです。

バニラ、ハニー、ソルテッドキャラメル、チョコレート、トフィー、ストロベリーなど定番の味はすべて買ってきて試してみました。

ピーチ・パーフェィ風味は「イギリスの味」期間限定シリーズらしいのです。

他にもあった「イギリスの味」。
数週間前にセインズベリーで見つけたチェリー・ベーカウェル・タート・リップル cherry Bakewell tart ripple風味


バニラアイスとチェリー・ソース、それに香ばしく炒って砕いたアーモンドの組み合わせ。

そして、ベリー・イートン・メス berry Eton mess 風味


ストロベリーソースと、砕いたメレンゲの組み合わせ。

ところで、パーフェィ=パフェは日本では本当にポピュラーですよね。
イチゴパフェ、抹茶パフェ、フルーツパフェなど種類も多彩、喫茶店やファミリーレストランの定番だったのをおぼえています。

イギリスではサマーフルーツ(ラズベリー、ブラックベリーなどの木イチゴ類とイチゴ)と、このピーチ・バラエティしか知られていません。
しかもレトロ好みなサマー・パーティや夏の海辺の昔ながらのティールームなどで供される限定デザートらしいのです。

(多くはずん胴の)グラスにすくったアイスクリームがいくつかゴロンゴロンと入っていて、すきまにラズベリーやきざんだ缶詰のモモ、砕いたナッツ類やシリアルなどじゃりじゃりしたものが詰めてあります。生クリームがのっていることもあるようです。
発祥国、アメリカでもほぼこれと同じ食べられ方をしています。

日本の「パフェ」とはかなり趣が違います。

息子二人(スペインに住む上の息子はシェフです)が「パーフェィなんてきいたこともない」といったのはともかく、60代の夫が名前は聞いたことがあるけどどんなものか知らない、といったのには驚きました。
私もイギリスで食べたことはありません。

グーグルして調べたところ、イギリスでパーフェイといえばもともと.....
①肉のパテ(!)
②クリームを卵白でかためた、かためのババロア(英語で Vabarian cream というそうです!イギリスで知っている人がいるとはとても思われません)のようなケーキ
....の2種類を意味するのだそうです!(夫はどちらもきいたこともない、と言っています)

もちろん今ではパーフェイといえば「アメリカ式」(これに倣ってアレンジが変わったのが日本のパフェなのでしょうね)のグラスに詰めたアイスクリームの層のことだと思う人がほとんどのようです。(それにしては知名度がさっぱりですが!!

日本でいう「パフェ」に一番近い,イギリスで食べられるものは「ニッカーボッカー・グローリー knickerbocker glory 」というへんてこりんな名前の(これもやっぱりTPO限定のレトロチックな!)デザートだとずっと思っていました。
海岸のリゾート地で食べたことがあります。
アイスクリームが入った日本のパフェ用のような円錐形に近い厚いガラスのグラスにチョコレートソースかキャラメル・ソースかラズベリーソースがたっぷり流し込んであります。生クリームやフルーツ、チョコレートや砂糖菓子の粒などがトッピングにのっていることもあるようです。
私が食べたのは3種類のアイスクリームにチョコレートソースのみのシンプルなアレンジでした。

ついでなので調べました!
ニッカーボッカー・グローリーは「パフェ」ではなく、アメリカや日本で「サンデー sandae」と呼んでいるものの一種なのだそうです!!
ソースがかかっているから???
日本の「パフェ」にもかかっていますよね!?

日本の「パフェ」は、イギリスでも食べられている本来のアメリカ式のものとは全くかけ離れた独自の、サンデーでもありパーフェイでもある、何でもあり式の無国籍デザートなのだと思います。
数年前帰国した時に「あんみつパフェ」を食べたことがあります。
パーフェィはフランス語だそうです。


チェリー・ベーカウェル・タートについて、実に何回も(それぞれ違う話題で)ストックポート日報で取り上げています!

以前の記事に載せた写真2点を転載します。




しっとりした、たっぷりのバターで練ったショート・ペイストリーの中に、アーモンドの粉をカスタードで練ってかためたフランジパンが2層になってぎっしりと詰まっています。
間にはラズベリージャム、上にはアイシング、てっぺんにのっているのはつやつやした真っ赤なグラッセ・チェリーという色彩がかわいく、甘さがどぎついだれもが知っている人気のケーキです。


最後に、イートン・メス

もともと名門パブリックスクール、イートン校で夏のクリケット試合の時に食べられていたデザートだそうです。
生クリームと、サマーフルーツ(特にイチゴ)と砕いてつぶしたメレンゲをぐちゃぐちゃにまぜたこれも夏限定のデザートです。

これまたレトロですが、自宅で簡単に作れそうですし、夏のパーティなどで出されることも多いそうなのですが、生クリームが苦手な私はまだ食べたことがありません。


ケリーズのアイスクリームはプラスチック容器(タブ)のデザインがかわいらしいのです。


プラスチックごみが世界的な問題になっている今、いつまでもプラスチックを使い続けるのはかなりアナクロニズムな姿勢だと非難する人もいるのでしょうね。

私の家では、もうすでに20個以上たまったケリーズのアイスクリーム・タブを捨てたことがありません。


フードコンテイナー(タッパー)がわりに重宝しています。
お弁当箱にも使えます。
残った料理や材料を入れてフタをパチンパチンとしめれば密閉性も抜群です。
積めて、重ねられてしかも冷凍も電子レンジもオッケーの、万能コンテイナーです。

ペンやビーズ手芸の材料などを収納するのにも役立っています。


ケリーズのアイスクリームはイギリス各地の観光地で専用のアイスクリームスタンドをしつらえて売られています。
上のウシのロゴをおぼえていてくださいね。

イギリスで見つけたら日本の皆様にぜひ食べていただきたいのです。
コッテリどっしりしたコクのあるクロッテッドクリームで作られたケリーズのアイスクリームはカロリーやコレステロールが気になる健康志向の日本人には驚きの味だと思います。

早くコロナウィルス感染拡大騒動がおさまってロックダウンが解除になり、イギリスの観光地に活気が戻ることを希望してやみません。








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ウシの集結地を再び目指して失望ののち、今がシーズン、しっぽをユラユラ卵からかえったオタマジャクシを見る

2020年04月24日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
この世の極楽、ウシの放牧地の記事をご記憶でしょうか。
リンクを下に貼りました。☟

ウシに囲まれ、この世の極楽ロックダウン時の、美しい牧草地散策(結局コロナ話に逆戻り)

もう一度行ってみました。


ロックダウン中なのにしょっちゅう出歩いていますね。

運動です。
動物を見ることは精神にもとても良いはずです。少なくとも私には。

崖を下るなだらかな坂道から垣根越しに放牧地がよく見えます。(上の写真)
カラッポ!
ウシがいませんでした。

ああぁ、残念。
実はウシだらけの夢のような体験を再び味わいたくて、2日置いて水曜日にまた行ってみたのです。
(禁断症状、なんだか無性に動物を間近に見てみたくなります)

崖を下るなだらかな坂道とはこんなところです。


視界がちょうど開けたあたり、写真奥のこんもり土が盛り上がったあたりの向こう側が放牧地です。

前回、ウシ見物をしたのは、実は偶然、ウシの群れを見てしまったための予定外の行動でした。
今回、ウシが見られなかったので、前回の予定通り谷底の小川沿いの遊歩道(おなじみ、ハッピーバレー Happy valley の遊歩道です)を歩いて、カエル池にオタマジャクシを見に行くことにしました。



ストックポート日報でしょっちゅう取り上げている「自然観察池」です。

池というより、このあたり一帯がズブズブした、囲いもはっきりした水際もない沼沢地です

このところの晴天続きで横に広がる沼地の岸辺がカラカラに乾いて、沼沢部分が狭まっていました。
自然観測デッキのあたりはまだ余裕で深々と水をたたえていました。

この写真の....


紺色のティーシャツを着た夫が座っている前あたりに.....
いたいた!


うじゃうじゃ


上の写真の観測デッキから魚を探して目を凝らしていた若いお父さんと男の子にこっちにオタマジャクシの大群がいると教えてあげて、場所を移動しました。父子も私たちが立ち退くまでこちらに来ようとしませんでした。
(2mの距離をあけるソーシャルディスタンシングの習慣を守りました)

愛くるしい黒いオタマジャクシのしっぽがユラユラ。
1日中見続けていても決して飽きることはないでしょう。

岸のあたりの水が枯れ始めた沼の部分にはコンニャクのような色合いの平べったくて少し大き目のガマガマしたオタマジャクシが2匹、単独行動をしているのを見かけました。
もしかして、大勢いたはずの兄弟たちは卵からかえった場所が悪くて干上がってしまったのでしょうか。

オタマジャクシがみられて満足です。
また行って脚の生えた成長ぶりを観測するつもりです。

2年前の度肝を抜かれる衝撃オタマ写真(見てのお楽しみ)を載せた過去の記事のリンクです☟ぜひご覧ください。
カエルの卵がかえる春のおとずれ、オタマジャクシの命のはかなさ、うじゃうじゃ

他にもこの場所のオタマジャクシ関連の記事です。

木が芽吹き、生命が誕生する春、イースターの本当の意味を実感!

おなじみカエル池 幼少期のトラウマがカエルの生涯に与える影響の考察

帰り道...


右手に小川...

左手に草が低く刈り込まれた牧草地があります。



この場所にもごくたまにクリーム色、トフィー色、ミルクチョコレート色の3~4匹の小さなグループのウシが放牧されていることがあります。

踏み固められた道にはこの日、散歩する人にけっこう行きあったので、私たちは道をはずれて草地を歩きました。
ソーシャルディスタンシングの習慣、決行です。

踏み固められたモグラ塚!





晴天続きです。
土の色でモグラ塚の鮮度がわかります。
モグラによって夜中に押し上げられた時の土の色は湿った黒土だったはず!
日にさらされてだんだん白くなる..。

雨が降るまで草は生えないでしょう。

死ぬまでに一度は目にしたいモグラ!

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わざわざ遠回り、公園を通って食料品の買い出し!感染拡大措置の習慣がすっかり根付いたイギリスの春

2020年04月21日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢


ストックポート日報に何回もでてきたうちのすぐ近所の広大な公園、ブラモル・パークBramhall Park です。


一番最初の写真はこの広大な庭園の持ち主だった貴族の邸宅、ブラモル・ホール Bramol Hall。
通常は一般公開されているのですがロックダウン下の現在もちろん閉鎖中です。

日曜日に、本当に久しぶりに散歩がてら...いや、運動ですね...通りました。




カモのヒナが生まれるころではないかと期待したのですが、見かけませんでした。
この日はカモの数もなんだか少なかったような...?


ロックダウン下のイギリスで政府が公認している1日30分以内の運動のための外出のいい口実です。
コンビニへの買い物(これも公認の外出理由です)も兼ねています。



実はもっと近くにコンビニがあるのですがわざわざ遠回りして、公園をとおって、公園を出たところにある大きなラウンドアバウト沿いにある、めったに行かない別のコンビニに行ってみたのでした。

天気がよかったものですから。




以前、ラウンドアバウトについて詳しく説明した記事と、そう、水深2m近くまで冠水した深い谷底にあるラウンドアバウトです。

このコンビニも床上浸水しました。
よかったら、リンクをあけてみてください。☟

冠水の小雨の降るその翌日、泥水をかぶった庭園ののどかな風景、床上浸水に見舞われた商店の後始末ほか


異常気象の影響か、異例の大雨!昨日目撃した近所の一大事!

イギリスが世界に誇るラウンドアバウト、交通渋滞の緩和のカギか?


棚はスカスカ......。


それでも目当ての必需品(食パンと牛乳)と息子にたのまれたスナック菓子を買って、またブラモルパークに戻り、池の裏側を通って家に帰りました。
実は行きかえりで40分ぐらい外出してました...!
規則違反!



イギリスの国家を挙げてのロックダウン開始の一週間前から「自主隔離」を始めたはずの私たちがこんなに出歩いていてだいじょうぶなのか、と心配してくださる方もあるでしょう。
感染したら重症化する可能性が高い免疫力が低いらしい夫のために私も週に2日のケアホームのパートの仕事をやめて、安全とわかっている場所以外の必要最小限度の外出は極力控えていたはずなのに....
(息子の学校もいっせい閉鎖になる数日前に担当の先生が、奥さんに既往症があるとかで出勤をやめたため、登校しないまま2年制のコースを修了してしまいました。イギリスには卒業式はありません)

じつは、国を挙げてのロックダウンが始まってから、外に出る危険度がグーンと減ったように思えるのです!
そう思っている人は他にもいると思います。

NHS(国家保健サービス)を崩壊から守るため、NHS職員の果敢な努力に報いるためもあり(と多くの報道機関に言われているのですが)外出先で出会うあらゆる人々が厳格にソーシャルディスタンシング(人と人の距離を2mあける)を実行しています。

決してギスギスした感じではなく、人と行きあうとちょっと大げさなぐらい後ろにさがって道をあけあう、店では入場制限に従う、立つ位置を守って並ぶ、など新しい習慣がすっかり生活の一部として根付いているのです。

そのわりにはイギリスではマスクの着用は、定着していません。
医療関係者にマスクを含む感染防護用品がいきわたっていないという深刻なニュースを毎日見続けているので、ただ散歩するだけのためにオンラインで注文までして着けることにためらう人も多いと思います。

バスや電車の利用者も減っています。

通勤などで本当に必要な人以外、利用を控えているからです。
そうのためか、自転車に乗っている人をロックダウン以後、実によく見かけるようになりました。

久しぶりに自宅近くのコンビニより遠くに足をのばして発見しました!走っている人も確実に増えているはずです。


もともとブラモルパークはランナーにとって人気スポットだったのですが、通常の週末の3倍はランナーを見かけました。
ランニングウエアのような伸縮性の高いスポーツウエアを着ている走っていない人もたくさんいました。

「ロックダウン中なのにフラフラ出歩いてるんじゃなくて、ほら、健康維持のためにちゃんと運動しているんですよ!」という主張のためとか?
(走ってたけど途中で疲れてダラダラ歩きに切り替えただけかもしれませんね)

スポーツジムが閉鎖されたこともロックダウン中にランナーの数が増えた大きな理由かもしれません。

昨日から、ロックダウンがコロナウィルスの感染拡大阻止に効果をあげたヨーロッパのいくつかの国ではロックダウン緩和に踏み切り始めました。
学校が開校、営業できる店の種類を増やす、公園を開放などなど国によって緩める事項は違うようです。

それでもヨーロッパの(多くの)国ではすっかり定着したソーシャルディスタンシングの習慣はすべての国で、おそらくコロナウィルスのワクチン
が開発され、普及にこぎつけられるまでは続くということです。

通常ならイースター休暇明けの、学校の春学期(学年度の最終学期)が始まるはずの月曜日だったはずなのですが感染者数が増え続けているイギリスではまだ開校のめどが立っていません。


上の写真は、うちの子供たち2人が通った公立統合学校の裏門です。
閉鎖された扉にラミネート加工されたハートのバンティングがかかっていました。
学校閉鎖になる前に児童が手作りしたのでしょうか、NHSと繰り返し書かれています。

新緑の木々と...


盛りを終えた花木と...


冬木立が...


同時に見られるイギリスの一番美しい季節です。

観光シーズン真っただ中、本来なら観光産業にとって書き入れ時なはずです。
「経済的損失」が深く思いやられます。





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ウシに囲まれ、この世の極楽ロックダウン時の、美しい牧草地散策(結局コロナ話に逆戻り)

2020年04月19日 09時00分00秒 | 英国の動物

昨日(土曜日)は雨でした。
晴天続きの最後の日、一昨日(金曜日)ちょっと遠くまで散歩に行きました。


予定外!まったく予期していなかったこの世の極楽、今日、明日死んでも悔いが残らないほど素晴らしい眺めを堪能しました。

眼前に広がる広大な牧草地いっぱいに放牧された200頭ほどのウシの群れ!!


歩いていくのがちょっと無理な場所に車で行って散策するのはもしかしたらギリギリ「禁止事項」に足を踏み入れているかもしれません。

新型コロナウィルスの感染拡大を阻止するために国を挙げて取り組んでいるロックダウン下でも許されている「散歩/運動」のための外出は「自宅付近を30分以内に限定」なのですから。

時々ヒツジの群れが放牧されている住宅街の中の、道路沿いの牧草地に車をとめました。
家から10分ほどドライブした場所です。ストックポート日報でも何回かこの場所を取り上げています。
↓↓
渓谷の遊歩道を通ってたどり着いた住宅街の中の放牧場、ウシを眺めて癒される。

実はこの場所に生まれたばかりのコヒツジがいるのではないかと期待して行ったのですが、残念、この日は動物は全くいませんでした。
せっかく来たのですから、車を道路わきにとめて、牧草地のわきにある小道を降りて渓谷の散歩道まで足を延ばしてみることにしたわけです。

小川沿いの散歩道に降りる一本道を歩いていて私よりずっと背が高い夫が灌木の向こうに広がる牧草地にたくさんのウシがいることを発見!
方向をかえてウシ見物をすることにしたのです。



もちろん近所に住んでいる人たちばかりでしょう、散策する人がけっこういました。
上の写真には牧草地内をこちらに向かって歩いてくる2人連れが写っていますね。
この人たちは左端の踏み固められた道を歩く私たちに道を譲ってくれたのです。

たまに家の外に出ると多くの人が「一緒に住んでいる人以外とは2mの距離をとる、向き合わない」というソーシャルディスタンシングを徹底して実行しているのがわかります。

イギリスには車が通行できない歩行者だけに開放されている遊歩道 public footpath がとてもたくさんあります。
農地を横切る場合は、写真に写っているような大勢の人が通ったためにひとりでにできた道が多いのですが、決められた道から出てはいけない、という不文律があるのです。

それでもコロナ騒動の緊張感から人との間隔をとる習慣を自然に身に着けつつあるロックダウン下のイギリス人です。


道をあけてくれた人には必ず「ありがとう」を言います。
言われた人は手短に「OK」とか軽く手を挙げて合図するとか、そうできるだけ口をきかないようにしているのですが、お互い感じよく礼儀正しいやり取りがあります。

けっきょく、トラクターが出入りする大きな鉄の門扉のある農地の終わりまで一本道を10分ほど歩き、また引き返しました。

(帰り道です)


向こうからけっこうたくさん人が歩いてくるのが小さく写っているでしょう?
私たちも草地に出て道を譲りました。

通り道をウシたちにふさがれて.....


私たちの後ろに間隔をあけた散策者たちの行列が一瞬できちゃったりもしました。
後ろのグループははウシに道を譲って草地を通っていました。

いろいろな種類のウシがいました。

私が大好きな、つぶらな瞳の大きなウルウルした目と濃いまつげが特徴のジャージー種もとてもたくさんいました。




黒白の鮮やかな柄が美しいフリージアン種。




日本で「乳牛」といえば、この種類をさすのではないでしょうか。


どのウシもお乳がとても重そうでした。
お乳の小さなティーンエイジャーの少女といった若いウシもちらほら見かけました。
若いウシはたいてい、お姉さんウシかお母さんウシか貫禄のある大きいウシの後をついて回っていることが多いみたいでした。

牡ウシはいっしょの場所にいるとケンカを始めるそうですが同じ群れの牝ウシ同士はとてもなかよしです。
姉妹や親友どうしがお互いを認識しあっていつも一緒に行動することも多いそうなのです。



スマートフォンで写真を撮ると、距離感がよくわかりませんね。
バラバラと散らばるウシたちは実際にはもっと近くに感じられたのですが、写真にはかなり遠く写ってしまいます。

ところで、この広々とした牧草地に出るまでの、上の道路から下りてくるなだらかな崖みちの途中で嫌な思いをしました。

林道に入る分岐点のところで立ち止まっていると、坂の下からチワワを連れて上がってくる中年の女性に「そこにいて!」と鋭い口調の命令形で声をかけられました。

崖路の真ん中を通る踏み固められてついた一本道ではみんなソーシャルディスタンシングを意識して、向こうから人が来ると草の生えている崖によってできるだけ間をあけて行きすぎるようにしていました。
2mの間隔をとれない特に狭い場所もありましたが、ほんの一瞬すれ違うだけのあいだですから何も危険はないはずです。

自分が歩きやすい一本道の真ん中を歩き続けられるように命令形で言いつけるのはマナーとしてどうなんだ?と思ったのですがまあ、わき道にすでに出ていた私たちが、その人が通り過ぎるのを数秒待ってあげるぐらい何でもないので黙っていました。

私たちはその人が通り過ぎたあとすぐ一本道に戻ろうとしたら、いきなり振り向いたその人に「私が2m 離れるまでそこにいなさいっ!あなたたちの常識はどこへ行ったの?ソーシャルディスタンシングという言葉を知らないの!?」と歯を食いしばってドスの効いた声でしかりつけられました。

テレビで社会心理学者が言っていた「恐怖に突き動かされた言動」とかいうのはこれだな、と初めて理解しました。
ロックダウン下の決まりを守らない隣人を些細なことで警察にくりかえし通報する人、というのはこういう人なんじゃないかと思います。
決まりを守らない人の行動を正してやりたい正義感やズルして楽しんでいる人への妬み....なんかじゃなく、本当にこの状況に恐怖している人を初めて見たような気がしたのです。

夫は「頭おかしい」といいました。
その女性に聞こえたはずです。
でも戻って来て向き合って言い争いをする勇気はなかったようです。私たちにもっと何か言われて飛んできた飛沫を浴びる可能性はたまらなく恐怖でしょうから。
こういう人たちは、緊迫したロックダウン状況でいろんな人とトラブルを起こしてつまらない思いをしていることでしょう。
おそらくそのあと崖道を上がって上の道路に出るまでに何人かの降りてくる人達と行きあったことと思われます。
恐怖にかられた暴言を吐いていないか気になります。



次回この牧場に戻ってもこのウシたちがいる可能性は低いでしょう。
この牧場の長くつややかにのびた緑の草を食べきってしまえばウシたちは別の放牧場に連れていかれてまたその場所の草が食べつくされるまでそこにいるはずです。
そのころにはこの場所の牧草がまた長く伸び戻っているでしょう。

牧場ローテーションは夏中続きす。

ドレッシングをかけて食べてみたいような青々と緊密に茂った美しい草地でした。
草の先端が陽の光を受けてキラキラ輝いていました。

道路沿いの上の牧草との境のバード・ワイヤー(鉄条網)にはヒツジのフリース(綿毛)がくっついてフワフワ風にそよいでいました


ヒツジがこの下をくぐろうとして、ひっかかったのか!?








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ロックダウンのイギリスで営業を続けるスーパーマーケット、感染拡大阻止大作戦、店によって方針も少しちがう?

2020年04月18日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日もあいかわらず晴天でした。
火曜日にストックポートのタウンセンターにある庶民派スーパー、アスダ Asda に行きました。



ロックダウン開始(3月23日)以来、初めてのアスダです。

芸術的に配置されたひっくり返したトロリー(手押し車)が上階駐車場の中央部分のスペースを塞いでいます。
丘の上にはセント・メアリーズ・チャーチが見えます。

3月の終わりに、どちらかというと高級目のスーパー、セインズベリー Sainsbery に行って以来、3週間ぶりのスーパーでの買い物です。

その時の体験談記事です。☟ぜひ読んでください。
そろそろやめたい、コロナ話...スーパーでの買い物決行!既往症のある夫も気晴らしに同行!予想通り安全で快適でシュールな体験

ロックダウン下のイギリスのスーパーの営業状況を日本の読者の方にわかっていただくために書いた上の記事です。
「別のスーパーに行ったからってわざわざもう1度報告してくれなくてもいい」と思われた方も多いでしょう。

予想どおり入場者制限やソーシャル・ディスタンシングの徹底した実行は同じでしたが、実はいろいろと違いがありました。

いくつかあるトロリー・パークにはすべて、さわる前に持ち手の部分を消毒できるようにサニタイザー(消毒液)のスプレーが置いてありました。


セインズベリーには(3週間前には)なかった!
気が利いています。
買い物後、トロリーを戻した後も車に戻る前に手に振りかけてよく摺り込みました。

グリーンの駐車スペースを区切る白い線が待つ位置を示す、ソーシャル・ディスタンシング・ゾーンの表示の役目を果たしています。


柵のうえにもサニタイザーのボトルが...


セインズベリーの入場待ちの列より短かったにもかかわらず、待ち時間は長かったと思います。
アスダでもトロリー1台につき1人までしか入場できず、夫と私は分かれてそれぞれ1台ずつ小さい(浅い)サイズのトロリーを押し、間をあけて並びました。

快晴でした。
日本人の私は直射日光にできればあたりたくなかったのですが、夫をはじめ、列に並んでいるすべてのイギリス人(白人)は目をつぶり、前にゆっくり進みながらもひまわりのようにつねに太陽のほうに顔を向けていました。(やれやれ)
外出もままならないロックダウン下、ちょっとでも皮膚を日光にさらすチャンスがあれば、1秒たりとも決して無駄にしないのです。
日焼けを求めてやまないおそるべき執念。

買い物を終えて両手で下げて持ち帰れないほど大量の買い物をした、車を持たない人をのせる無線タクシーが次々に駐車場に入って来ては出ていきます。


外出禁止のロックダウン下でも無線タクシー(運転手はすべて登録料を払う自営業)は営業しています。
買い物や病院通いなど、車のない人にはタクシーは欠かせない足なのです。

前回行ったセインズベリーは、どちらかというと中流階級向けの品ぞろえと価格設定なのと、町の中心からちょっと離れた場所にあるため自家用車を利用する人がほとんどで、タクシーは見当たりませんでした。

私は値段が安いアスダのほうが気に入っているのですが、夫はセインズベリーに行きたがります。
今回わざわざアスダに行ったのは、駐車場に充実した園芸コーナーが常時あるからなのです。(残念ながら、目当ての園芸用の土はすべて売り切れでした)


ソーシャル・ディスタンシングの重要さとともに、ゆったり静かに買い物できるありがたさをかみしめました。



赤地に白で繰り返し大書された ROLL BACK は、(もしかしたらアスダでしか使われていない表現かもしれない)「値下げ」という意味です。
「庶民派」スーパー感をぐんと盛り上げています。



セインズベリーにはなかった一方通行システムが採用されていました。
床に進む方向を示すやじるしマークが貼ってあります。

アスダ店内にはいつも通り、ポップミュージックが流れていました。
曲の切れのいいところではセインズベリーと同じように「1人でも多くの方に品物がいきわたるように必要以上の量を取らないでください。人と人の間隔は2m以上あけてください」というおなじみの啓蒙メッセージが放送されていました。

きまじめなセインズベリーと違ってアスダの放送はDJのように軽快な語り口でした。

イギリスのスーパーでは営業中スタッフが棚に商品を補充しているところをよく見かけます。
(そういえば、2月に日本に帰国した時に何回か行ったスーパーでは見たおぼえがありません。お客様の目障り/ジャマにならないように営業中の補充はひかえているのでしょうか)
客が来ても場所をあけるようなことはありません。
客もスタッフの仕事を中断させるのが心苦しく目当ての棚に手を伸ばす時、スペースをあけてもらう時など声をかけます。
「ちょっと失礼」「あ、どうぞ」などというやり取りがたいていあります。
チームワークで補充しているスタッフも仕事の伝達や私語など和やかにおしゃべりをしていることが多いのです。

今回、ロックダウン下のセインズベリーでは、スタッフはすべて単独で持ち場につき、誰も口を利かず、墓場のように静かでした。
前回の記事に書いたようにアイル(棚と棚の間の販売通路)に客が入ってくると台車をそのままにしてサッとアイルから退出していました。
そういう決まりがあるのだろうと思います。

アスダではあいかわらずチームワークで仕事をしているスタッフどうしがおしゃべりしていましたし、補充中の棚にゆっくり近づいていくと仕事をやめて数歩後に下がって私たちが立ち退くまで待っていてくれるのですが、アイルの外には出ません。

規律の問題か、のんきな人がそろっていたのか....?
もしかして、ポップミュージックのバックグラウンドが緊張感を和らげている...?

音楽のかかっていない喫茶店では自分の声が大きく響く気がして会話がはずまないことがあるらしいように、スーパーでもBGMがないと自分の声が気になるのかもしれません。

そんな細かいことに目くじら立てるつもりはありません。
お互い常識の判断で気を付けていたので決して危険ではなかったはずです。

しかし、補充するスタッフがおしゃべりすると商品に飛沫が飛ぶじゃないか!
.....と心配になるほど世の中も私も神経質になっています。
アスダにもマスクをしたスタッフは皆無でした。
ただし、ペパーミントグリーンのマスクをしている客を3人も見かけました。そのうちの1人は野球帽を目深にかぶってサングラスまで着用、銀行強盗にしか見えませんでした。
3週間前にセインズベリーで見かけた、唯一のマスク着用者は南方系の東洋人でした。

買わないものは触らない、というエチケットも徹底されています。

アスダでももちろん、チェックアウト(会計)に並ぶ位置も床にしるしがしてありました。


外出をできるだけ控えるために、通常より多めに買い物をするのは致し方ないことだと思います。
決して備蓄のための買いだめではありません。


店中に半額以下に値下がりした悲しいイースターエッグが積まれていました。




カエルのフレドーくんの形の気持ちの悪い市販品のチョコレートがいっしょに入っています。


カエルの後ろ脚が直立、というところに工夫のない造形です。


ダルダルしたあま~い味で明らかに子供向きです。
大人の私も1人で4日で食べきりました。

今年のイースターはほぼキャンセル状態だったはずです。
同居している人としか会えないのですから、イースターエッグはものすごい規模で売れ残ったことでしょう。

以前は空洞の大きな卵型のチョコレートの中に通常の市販品チョコレートやアメが入っていたのですが、ある年、大きな卵型チョコレートにかぶりついた小さな男の子の口に中のチョコレートが入って窒息死するといういたましい事件があったのだそうです。
それ以後、空洞の卵型のチョコレートの中に小さなチョコレートやお菓子を入れて販売することは禁止になったということです。
息子が教えてくれました、(もしかしたら都市伝説の類かもしれません)

イギリスのロックダウンは昨日よりさらに3週間は延長されるそうです。
昨日の早朝の段階でイギリスの感染者数累計は10万8千692人でした。
重体で病院に搬送され、検査をうけて感染が確認された人のみの数なのは言うまでもありません。




















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ロックダウン下、運動に出歩く人と距離をとってすれ違う晴天の道、花盛り

2020年04月16日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日もまたとてもいい天気でした。


洗濯物のうしろで、ハーブを摘んでいる夫がちょこっと写っています。
(やっぱりうちでは毎日洗濯をしていますね。)



昨日撮った、花が盛りの春の写真です。
やはり前回と同じヤエザクラが多いのですが...





散歩がてら20分ほど歩いて郵便ポストにスペインにいる上の息子あての郵便物を投函してきました。


(☝ちなみに、木の左側は、この通りを行き来する2階建てバスが歩道すれすれの位置をラクに通れるよう、おかしな形に刈り込まれています)

徒歩10分の近所のコンビニ前にもポストはあるのですが、快晴の朝、本当に本当に久しぶりに「コンビニに買い物」以外の散歩外出をしてみました。




人と行きあうとどちらかが、車がほとんど通らない車道に降りて道をあけます。人との距離を2mあけるソーシャルディス・タンシングの習慣が徹底されています。
こちらに向かってくる子供連の家族が車道に降りて私に道をあけてくれました。
もう少し間が詰まってきたら私が降りるつもりだったのですが。
通常なら車道に出た子供は親にこっぴどく叱りつけられるはずなのですが車の数が本当に少ないのです。


自宅のある地域内での30分以内の運動のための外出はロックダウン下でも許されています。
実は1時間近く出ていたことになるのですが.....





ストックポート日報にロースト・ディナーについての記事を書いて載せた地元のガストロ・パブです。
遠出の散歩の目的の赤い郵便ポストが小さく写っているのですが、見えるでしょうか。
駐車場で野菜の販売をしていました。看板も何も出さずにもしかしたら、流通が不備で市場に出せなくなった農作物を農家の人が売っているとか....?
お買い得の値段でした。何も買いませんでした。




ご存知のように、イギリスでは国を挙げてのロックダウン、もう4週目です。
感染者数のピークは2週間先、という政府の予想が出ています。
まだまだ人数が増える予想です。

イタリア、スペインの感染者数を超えるであろうという予想もきかれます。



それでも、ピークを越えればロックダウンの効果が必ず現れるということです。
韓国、ドイツのように初期の段階から検査と隔離を徹底することに他のヨーロッパ諸国と同様、失敗したイギリスが感染拡大を食い止める唯一の手段として取らざるを得なかったロックダウン.....

人々の生活に多大な影響が出ているのは言うまでもありません。

経済的な打撃をうけることなく、自宅で勤務することになった人たちの中には「使わないので、お金がたまった」「家族と過ごす時間が増えた」「外食をやめて料理をする機会が増えた」「着るものや髪のスタイリングなどに気を使わなくなったのでストレスが減った」「庭仕事や家の内装など今まで先延ばしにしていたことに取り掛かれた」などとポジティブない変化を上げる人も多いようです

一昨日、交通量が減ったため、都市近郊の住宅街でハリネズミの数が増えている、というのんきなニュースを聞きました。
交通事故の犠牲になるハリネズミが信じられないほど多いのです。

コンピューターやスマートフォンを見る時間が増えた人が多いのは言うまでもありません。
ソーシャルネットワークで友達や別に住んでいる家族と緊密に連絡を取り合える技術の進歩に感謝です!

ロックダウンを機会に今まで疎遠になっていた友人などと連絡を頻繁にとり始めた人も多いそうです。



ゴミの収集もうちの地域では不定期になっています。紙類のリサイクルゴミの臨時回収があると市の広報オンラインでの告知があったようです。
私も帰宅してからあわてて青いウィリービン(車輪付きゴミ箱)を道路に出して回収に備えました。


もちろん、ソーシャルネットワークを利用できない高齢者や、友達や恋人と実際に会うことが特別の意味を持つ若い人たち、それに一人暮らしの人たちには、はだれとも会えずに自宅にこもるのがとてつもなく苦痛なはずです。
孤独でウツを発症する人も多いようです。

日常の激変を簡単に受け入れられない知的障害者や特に自閉症を持つ人たちとその家族の負担は並大抵ではありません。

庭のないフラットに小さな子供と一緒に住んでいる人たちの閉そく感も充分に想像がつきます。
ロックダウンの開始前から心配されていたDVや児童虐待のものすごい増加が現実のものになりました。

高齢者や障害者のデイサービスセンターやフードバンクやホームレスの簡易宿泊施設の多くも閉鎖です。
サービス利用者はさぞ困窮していることでしょう。

抗がん治療や人工透析などの医学療法がいままで通り受けられなくなった人も大勢いるそうです。


それと、多くの人が仕事に行けなくなって当面の生活不安に直面しています。

イギリスではロックダウンに踏み切るにあたってかなり手厚い補償が約束されています。
店舗や飲食店に正規雇用で(イギリスの雇用制度を説明するのはとても難しいのですが...)勤めていて休業を余儀なくされた人達や、経営不振に陥った小規模事業に雇用されている人たちも、政府に給料の80%を負担してもらえる、ということなので突然露頭に迷う!ということは原則的にないはずなのです。
仕事ができなくなった自営業の人にも平均収入の80%の補償が約束されています。

それでも、多くの「暫定シフト数契約の人」や自営業を始めたばかりの人など制度から漏れる人もいるようですし、次の給料支払い日までに受け取ることのできる金額の振り込みが期待できない人も多数いるらしいのです。

もちろん、感染者がこれからまだまだ増え続けるらしいコロナウィルスの感染拡大ももちろん大きな心配のタネです!

今回の厚遇と不遇は職種によって明暗を分けた、と言えるでしょう。
概して言えば、コンピューターを使った仕事をするホワイトカラーの人たちは自宅勤務に比較的かんたんにきりかえられ、収入や待遇にほとんど影響がないようです。

....私のうちではすでに夫が退職していて、(年金受給年齢には達していないものの)年金に相当する配当があることと、家のローンなどがないこと、当分お金を使う目的もないためとりあえず生活の心配はしなくて済むのです。

夫が感染すると危険なグループに属するため、大事を取って私もパートの仕事を辞めてロックダウン前から家にこもることにしたのです。


17歳の下の息子も夫に付き合って自主隔離中です。
ほっておくと自室でコンピューターゲームばかりしているので引きずり降ろしてきて庭でトウガラシの種まきをさせました。栽培キットを買ってきたのです。
友達とはインターネットゲームを通じてしょっちゅう会話しています。

息子はギターの独習を始めました。
楽譜も読めない(イギリスの学校には希望者以外音楽の授業がありません)息子はインターネットゲーム仲間のベルリンに住むドイツ人の男性に模範演奏をしてもらっておぼえているようです。


ロックダウン下の生活についてまだ書くことがあります。
以下、次号






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サクラサクラ、サクラと言ってもどぎついピンクのボタボタザクラ、ロックダウンのイギリスで日本を憂う

2020年04月14日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
イギリスの全国規模の厳密なロックダウンが始まって4週間が経過しました。


昨日、イースター・バンクホリデーと春の祭典、イースターの日も晴天でした。

イースターの朝は ローマ法王がウルビ・エト・オルビ(世界へのメッセージ)をサンピエトロ大聖堂内で読み上げ、カンタベリー大司教がで自宅の台所で復活祭の礼拝をささげる生中継をテレビで見物しました。

盛りを少し過ぎたヤエザクラ(ボタンサクラ?)の写真は、近所のコンビニに遠回りのルートを通って買い物に行った、4連休イースター・ウィークエンドの初日、金曜日(グッド・フライデー Good Friday)に撮りました。



外出は10日前に大きなセインズベリーに車で買い物に行った時以来です。



イギリス国内での新型コロナウィルスの感染者と covid-19 による死亡者の数はあいかわらず増え続いています。
大半の国民は4週間も外出禁止で家に閉じこもっているのに なぜまだ人から人への感染が大規模に続いているのか、という視聴者からの質問に、ニュース番組で専門家が答えていました。(私も疑問に思っていたのです)


ロックダウンが始まる前に、症状がないため気がつかずに外出していた人達からうつされた感染者が数日から数週間の潜伏期間を経て発症し始めているらしいのです。よく考えたら当たり前のことです。
その人たちもロックダウン開始前後に家庭や職場で無症状のまま大勢のまわりの人たちに拡散していたのですね。(ロックダウンと同時にすべての職場が自宅勤務に切り替わったわけではありません)

現在も発症前の保菌者がおおぜい自宅にこもっているはずです。

政府の発表によると発症のピークは2週間ほど先、まだまだ感染者(重症で搬送された病院で検査を受けて陽性が確認される人)が増え続ける、ということです。

イギリスより2週間ほど前にロックダウンが始まったイタリア、スペインではようやく先週ピークを越えて感染者数が横ばい、減少し始めたようです。
ロックダウンをしてもすぐに感染者の拡大が終わるわけではないけど、効き目は必ず数週間後に現れる。

そう言えば、ヨーロッパで最初に感染爆発したイタリアでは最初のうち、あまり深刻に受け止めていなかったのか、外出禁止を守らない人がけっこういたように覚えています。
地域の連帯意識を高めるためだか地域のビジネスを支援するためだか、まだ営業停止になっていなかったバーやレストランが通常よりもにぎわっていたようなニュースを見ましたよ。
広場でたむろしている若者たちを年長者が叱る映像も見ましたし。

すぐにそれどころではない大惨事になっていく様子をテレビのニュースで毎日見守っていました。
イギリスも後を追っているようです。
だけど、すでにロックダウンを開始した時点で予想のついていたことなのです。
2週間後ぐらいから、徐々に終息に向かうはずです。そのためのロックダウンなのですから。



どういうわけか、日本は現在、感染者数をコントロールできているらしいのですが状況は感染大爆発のイタリアと似ているように思えて仕方ありません。
外出を控えてはいても店はすべて営業停止ではないし、出勤している人が多数いるらしい、韓国のように検査や強制隔離を徹底しているわけではない...というところが。

ロックダウンはしないらしいのですが本当に大丈夫でしょうか。








そう言えば、家にこもっているうちに淡いやさしい色の日本のサクラを思わせる桜の満開時を見逃したようです。
今年イギリスで見たのはこの近所のどぎついショッキングピンクのボタボタザクラだけです。

でもきれい。
迫力があるでしょう?

と言っても、イギリスのサクラはなぜかいつまでも散らずに木の枝についたまま薄汚く変色して、はらはらと儚く、ではなくボタボタと雨に打たれて地面に落ちることが多いのです。

ええっと、写真に撮ったのはサクラ、ヤエザクラですよね...?

ロックダウンと人々の生活についてもう少し次回に書くつもりです。








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ロックダウンもイースターも意味がない、晴天でさえあれば大満足のネコの余生

2020年04月12日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
HAPPY EASTER!



ロックダウン下の今年のイースター、政府がテレビでも、フェイスブックのニュースフィードでも、「誘惑に打ち克ち、どこにも出かけないよう」強く呼びかけています。

イースター恒例のラム(コヒツジ)のローストディナー・パーティにお客を呼ぶのも禁止です。
金曜日のグッド・フライデー Good Friday から月曜日のイースター・バンクホリデー Easter bankholiday まで通常ならば4連休のおめでたい祝日ウィークエンドなのですがロックダウンで会社勤めの人の大半が家にいる今年、特別感は思いっきり薄れています。

金曜日に食べてしまった一番上の写真の「ミニ・エッグ Mini Egg」(砂糖でコーティングされたミルクチョコレート)と...

...1週間前に買って食べたイースターの珍味、ギャーラ・パイ gala pie。


私のうちでしたイースターらしいことって、このふたつを食べたことぐらいでしょうか。

ギャーラ・パイはおなじみの、ポーク・パイ pork pie (丸いものが多いですね)にゴロンとゆで卵が入った、イースター時期の特製です。

昨日も一昨日もいい天気でした。


(洗濯ばかりしているように見えますね)

ネコの極楽。


動物が屋外でこんなにも無防備にお腹をさらして眠りこけたりしてもよいのでしょうか。


数日前に撮った写真です。


右側の黒くてふわふわしたフタコブラクダのコブのようなものは何か?

言わずと知れた老ネコ、ホレイシオの膝です。


庭に出て反対側から芸術写真(どこが?)を撮ってみました。
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不自由だ、飽きてきた!外出禁止のイギリスで、ロックダウンの予想もでた日本に関して思うこと

2020年04月10日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
今日から、イースター・ウィークエンド Easter Weekend です。

国を挙げてのロックダウン lockdown、 週が明けたら4週目に突入です。

昨日も良い天気でした。


せっかく庭があるのだから外に出るよう息子を強制的に自室から引きずりだしました。


やはりスマートフォンを手から離しません。

3連休のイースター・ウィークエンドの初日、グッド・フライデー Good Friday だったのですが、外出禁止でずっと家にいる私たちにはピンとこない、今年の季節の節目の祭日です。

日本も東京など、都市に非常事態宣言がでたということですが......。
(ロックダウンだと勘違いしていたのですが、コメント欄に読者の方のご指摘があり、投稿後 書き直しています)

フェイスブックやインスタグラムには、首都圏の外出先で撮った、屋外のきれいな風景写真がたくさん投稿されています。
「外出禁止」ではないようですね。
非常事態宣言の非常ぶりが日本国外に伝わってきません。

通常ならば街に出てショッピングセンターや映画館に行ったり、誰かと会って飲食したりするところを屋外の散歩にきりかえることが「新型コロナ感染拡大防止措置」なのでしょうか。

多くの人がまだ満員電車で会社に通勤しているというし、これで本当に新型コロナウィルスの拡散が防げるのでしょうか。
飲み屋やナイトクラブが自主的に閉まったのにパチンコ屋があいているという話も聞きました。

外出しないよう勧告があったのみで、法的な規制が一切ない(それと休業補償と事業への支援が不備)なら、外出禁止を徹底するのは不可能に思えます。

イギリスでは、(ストックポート日報でもほぼ毎回ふれているように)ご存知の方も多いでしょうが、外出が禁止です。
同居人以外の人と、2メートル以内近づくことも禁止されています。

外出が許されているのは、
1;食品、医薬品、生活必需品を買う。
2;30分程度の運動(自宅近辺に限る。犬の散歩も含む。犬の散歩は1人1日1回限り)。
3;医療施術や診察を受ける(予約要)。
4;自主隔離している地域の隣人や別居の家族を手助けする(買い物や見舞品は戸口において立ち去る)。
5;仕事に行く(現在どうしても自宅で勤務することができない人のみ=原則としてロックダウン状態の人々の生活維持に必要とされる様々な職種。オフィス勤務の人たちはほぼ全員出勤停止か時短出勤になっているようです)

以上の5つが外出が許される理由として認められています。

法的規制です。
出られないものは仕方ありません。

以前に書いたように、ケーキを焼いて、スペイン語の独習をして、ネットフリックスでなかなか終わらない連続ドラマを少しずつ見て、庭仕事をして...

それに家の中を徐々に掃除しています。
春の恒例行事、スプリング・クリーニング spring cleaning です。

イギリスでは、お正月前ではなく、イースター前に大掃除をするのが普通です。

余った毛糸でスヌードを編みました。


靴下も編みました。


冬の間に市販のパターンを使って自分用にシマシマの靴下を何足か編んだのですが、今回それをもとに夫のために大き目サイズを考案しました。


コンピューターゲームばっかりやっている息子が唯一付き合ってくれる卓上ゲームがこれ。


アルファベットのタイルを並べて単語を作るバナナグラム Bananagram です。
イギリス中で、ボードゲームが空前の売れ行きなのだそうです。

親子で文字通り軟禁されているイギリス中の家族がなんとか楽しく過ごそうと一生懸命取り組んでいるのです。

惨状を極めたイタリア、スペインでは感染者数の峠を越えたようです。
イギリスではピークはまだ先だということです。

外出禁止の法的規制の話に戻ります。

外出中に警察官にとめられて、外出する理由が正当と認められなければ罰金60ポンドが課せられます。
2回目からは120ポンド、240ポンド、と倍々に加算されるそうです。

景色のいい場所(丘陵地や渓谷、野原、海岸など)に車で行って散歩するのは禁止です。
別荘やキャンピングカーでの寝泊まり、ベンチに座ってお弁当を食べるのも日光浴も禁止です。

現在イギリス中で、「隣人の違法行為」の警察への通報が後を絶たず、昨日テレビで、あまりにも細かいこと(あの人は犬の散歩に3回も行った、とかベンチに20分以上座っている、とかでしょうか?)でいちいち通報するのはやめるように警察からの通達がありました。

テレビで社会心理学者が「隣人の行為を見張るのは強い恐怖に裏打ちされた行動だ」と言っていました。
「全体主義的な正義感」とか「ナチス・ドイツが支配したヨーロッパの戦時中の意識の再興」など物々しい考察もききました。

私が思うにただ単に「自分が我慢しているのに楽しい思いをしやがって、むかつく」という妬みが理由だと思うのですが。

9割の人々は決まりを守って行動しているらしいのですが、パーティや集会に警察が踏み込んで散会を命じられ主催者が罰金を課された例が後を絶たないのだそうです。
誰かが通報していますよね。
自分だけパーティに呼ばれなかった人がひがんで通報したのでしょうか。

同居人以外の人とお茶を飲むのも食事に招待するのも禁止です。
人が実際にあうあらゆる集会も禁止です。
教会も3月23日以来閉鎖されています。

日本では「国家権力が人々の行動を規定することを憲法が許していないから」強制措置をとることができないらしいですね。
イギリスを含む西ヨーロッパのほとんどの国だって民主主義国家なので同じなはずなのですがいつのまにか議会で法律を変えてしまいました。

3月の初め頃まで、「イギリスは民主国家なので中国みたいに徹底した感染拡大対策はできない」ときっぱり言っていたのに、です。

イギリス人の大半は、人が大勢死んだり、医療従事者の努力を無駄にしたりするぐらいなら国家の権力が一時的に増大されて、いちいち指図されるようなことを我慢するほうがマシ、と思っています。

日本はそれができないのはなぜなのでしょうか。
国家の権力を増大させて軍国主義の台頭を許した暗い過去があるから?
それと経済を優先する意識も必ずあるはずですよね。


となりの家でも子供たちが「希望の虹」ロックダウン・アートを窓に張り付けたようです。


コンビニに前回行った時に通りで見かけた別の家の窓です。


歩道にチョークで書かれた道行く人へのメッセージ...


「家にいよう、健康でいよう、NHS(国家保健サービス)を支援しよう、医療従事者の果敢な行動をたたえよう」というスローガンが虹やハートといっしょに書かれていました。
ほんとに子供が書いたのか?
ほんとに子供が書いたとしても、何となく大人に指導された感じが否めないあざとい連帯メッセージ....

あまり糸で冬に編んだ私の靴下です。


虹色に見えないこともない...?






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外出禁止に慣れてきた、天気のいい日の静かなイギリス

2020年04月08日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための全国的なロックダウン lockdown(外出禁止、都市封鎖)3週間目を過ぎたイギリスです。

昨日は終日 快晴、気温も日中21度まで上がりました。


洗濯物を外に干し、庭仕事再会です。
久しぶりに両隣の子供たちが裏庭の芝生でピクニック、トランポリンに興ずる歓声が聞こえてきました。

生垣越しにとなりの家の奥さんと声を掛け合い、無事を確かめ合いました。
外出禁止でも家に小さいながらも庭のあるありがたさを確認しあいました。

買い物に1日1回限り、出ることが許されています。

コンビニエンスストアに買い物に行きました。
以前にも詳しく書いたように、一回に入店できる客の人数を5人までに制限しているので、チェックアウト(会計)の前に同時に5人が並ぶなんて考えにくいのですが....


...床に5人がチェックアウトの順番に並ぶとき立つ位置が紅白のおめでたい警告テープで示されていました。

買い物外出にくわえて運動に1回、地域で自主隔離している人や別に離れて住んでいる家族の世話をするため(家族以外は戸口に買い物や見舞品を置いて立ち去る決まりです)の外出が許されています。

犬の散歩に1人あたり一回。たぶん「運動」1回にこれも含まれると思うのですが今ひとつルールがはっきりしません。


コンビニの外で飼い主を待つ悲しそうな顔つきのスタッフォードシャー・テリア。
何回か見かけたことがあります。




アスファルトを突き破ってツクシ(正確には芽を出した時はスギナだったはずですが)が集団で顔をのぞかせていました。




生命力に驚かされます。

青い空にうっすらと飛行機雲が横切っていました。


まだ、飛んでいる飛行機があったなんて、とちょっとした驚きでした。

貧相な痩せ木に重たげな八重桜がボタボタと花をつけていました。



さて、いよいよ日本にも政府による緊急事態宣言が発令されました。
イギリスのメディアでも大きく取り上げられていました。

経済活動を優先してロックダウンに踏み切れないでいた日本もいよいよ、といった解説だったのですが、外出禁止勧告であり、法的な規制力はないということもきちんと報道されていました。

休業補償の制度が整備されていないというのもロックダウンを徹底できない要因になるはずです。

仕事に行かなければ収入がなくなる人がほとんどでしょうから。
店を閉めても家賃や設備投資のローンなどを払わなければならないでしょうし。

(マスクの配布以外に!)何かしらの支援はあるらしいとのことですが適応から漏れる人も多いと聞いています。

2月の初めには感染者数が中国に次いで世界2位、韓国に抜かされて3位だった日本ですがヨーロッパ諸国そしてアメリカ合衆国に抜かされて、なぜか2月半ばごろからの感染者数から爆発的に増えることなく安定していた日本...。
ヨーロッパが大変なことになっているのに3月になってもオリンピックをやるつもりだったし!!(感染者数の低さと)対策の甘さが世界的に注目
されている日本です。

突然アメリカのようなことにならないかと心配です。
やはり、若い人は感染しても軽い症状ですむらしいとたかをくくって勧告に従わない人がこれからも出そうですね。

私と同じ世代で、壮健だったボリス・ジョンソン首相も今は集中治療室入りです。
家にいられる限りは家にいましょう!

罰則もやむなし、と思えるのですが...
補償ももちろん必要です。
ちゃんとやらないと来年もオリンピック開催ができなくなるかもしれませんよ、って首相に言ってあげたらどうでしょうか。

イギリスの話題に戻ります。
わざわざ、「日光浴をしに家の外に出てはいけない」という公式発表がありました。
天気のいい日に紫外線を全身、特に顔面に浴びるのが生きがいだという人が非常に多いイギリス人(白人に限る)へのガツンと一発警告、わかる気がします。

戸外で人と距離さえとればよいだろうと自由を許せば際限がなくなってしまいます。

ジョギングしてもいいのに日光浴はダメ。
じゃあ、フリスビーは、凧揚げは、釣りは、縄跳びは、スケートボードは、テニスの壁打ちは?とツッコむ人もいそうですね。
個人的に、スケートボードと釣りはダメそうな気がします。
何となくですが、スケートボード場や釣りができる場所に行かなければならないし、そういう場所には人が集まりそうではありませんか。

この晴天に子供が1人もいない児童公園。


入り口は閉鎖されているものの、この写真を撮った側からは出入り自由の緩い「入場禁止」です。
そばに公園があるのに遊べない、庭もバルコニーもないフラットに住んでいる小さな子供たちがいたましい気がします。

昨日、ニューヨークの動物園のトラにも新型コロナウィルスが感染していることが発表されました。
2週間前、ベルギーのネコも飼い主から感染したというニュースを聞きました。

(屋内で日光浴中のホレイシオ)


ネコ科の動物にもうつる可能性があるということなのです。
今のところ、ネコには外出禁止令は適応されていません。


ネコが感染源として拡散し始めたら.....!
ホラー映画のような展開です。

ニューヨークの動物園のトラは動物園の外を出歩いて感染したわけではなく、飼育係から感染したということです。
自分は外出しなくても感染者の出入りを許してしまえば拡大は起こります!
人の流れを完全に止めなければダメなのです。



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外に出られない外出禁止の日曜日、ネコと閉じ込められてパンを焼く

2020年04月06日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
あいかわらず、国を挙げての外出禁止、実行中です。
きのう、部屋でゲームばっかりしている息子を引っ張り下ろしてきて、パン作りを強制しました。


息子が着ている東京オリンピック公認ティーシャツのロゴ、TOKYO 2020に注目です。
私たち夫婦が日本に行って買ってきたのです。

必要な材料がすべて入っているインスタントのブレッドミックスを使いました。
横で指図をしているのは夫です。(手がちょっと写っていますね)

パンをこねているところにネコがいるのはなんだかキタナイ感じですが、イーストを発酵させるためにヒーターをつけたらたちまち年寄りネコのホレイシオがラジエーター前の席に陣どったのです。

今日はネコの話題。


焼きあがった一斤の食パン bread loaf
先日、フルーツ・ケーキを焼くのに使った型(ローフ・ティン loaf tin )を使いました。

レシピ付き記事のリンクです☟
甘いものが食べたくてもそう簡単には買い物に行けないコロナ感染のがれの家庭内籠城中、家にあった材料でケーキを焼く


今度こそ、ネコの「伏せ」の姿勢、キャット・ローフ catloaf (ネコパン)の再現なるか!?


ヒーターを消したあとも、保温モードで暖かい日本製の炊飯機の上で食パンモードでくつろぐホレイシオ。

これ、本当にキタナイ光景ですね。



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コロナウィルスの話をやめてお届けする緑の笑顔

2020年04月04日 09時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
新型コロナウィルスによる伝染病、covid-19 から何とかして話をそらします。

歯抜けの笑顔をお届けします。


よっぽど大事な用事がない限り、家にいましょう。
それがどんなに大切かいくら言っても言い足りません。
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そろそろやめたい、コロナ話...スーパーでの買い物決行!既往症のある夫も気晴らしに同行!予想通り安全で快適でシュールな体験

2020年04月02日 05時18分17秒 | 気になる出来事、社会情勢
火曜日、12日ぶりにスーパーマーケット、セインズベリー Sainsbury で買い物をしました。


既往症があり危険グループ(covid-19にかかると重症化する可能性が高い)に属するため、国を挙げての外出禁止令(3月24日)が出る以前から「自主隔離」していた夫も一緒です。
健康に問題のない私と息子も家に新型コロナウィルスを持ち込まないためいっしょに隔離しています。
...と言っても、最低限の買い物をしに私は気を付けて数日に一度は家を出ていましたが...。

どこのスーパーも非常に厳格な入場者数制限をして、人との距離が完全にとれるよう配慮していると聞いたものですから。
前日にこのセインズベリーに行ってきた近所の人との(距離を置いた)立ち話で確認しました。

どっちにしても、私が出歩けばウィルスを拾って持ち込むこともありうるわけなのですから。
安全らしいと分かっているところしか行かない私に同行しても問題はないわけなのです。

店の外に長い長い列ができています。


駐車場にまとめてあったトロリー(手押し車)を1台とって押して、列の最後尾を目指します。





列がたてものの裏にまでまわって長く続くのは人と人の間隔が長いからなのです。

角にあるカフェ(内側)はコロナウィルス騒ぎ以来、飲食店の営業停止措置以前からずっと閉店しています。


長い列がカフェの窓の向こう側に曲がって続いているのが見えます。

一時の買い占め騒動 panick buying 以来カフェや鮮魚、チーズ、パンやケーキを店内で焼くベーカリーなど専門性の高い売り場はどこのスーパーでも閉鎖して、スタッフは商品の補充作業にあたっているということです。

店の表側に来ると前後の人との間にとるべき2メートルの間隔をしめす黒と黄色のシマシマのテープが地面に貼ってありました。


15分ほどで中に入れました。

入り口で人数を確認している店員が「トロリー1台につき、おひとりまでしか入れません」と言って私たちをとめました。
夫か私のどちらかに退店しろということです。

「人数ではなくて、トロリーの数を数えているのか? 人を入れすぎないため制限なのにおかしな話だ!! いずれにしても並び始める場所にそう書いておけばいいものを...」と思ったのですが、黙っていました。
みんなが公共の利益のために我慢しているこの時期、四角四面な店員と言い争ったりしないで1人車に戻るのもやむなし、のつもりだったのです。

しかし「決まりですから。 この決まりは私が作ったのではありません。決まりに従えないのならお二人ともお引き取り願います」とかなり失礼なことをいわれ、さすがの私も議論しようと思ったところ夫が「ちょっと待って、僕たちの前のカップルはいっしょに入ってるじゃないか? あ、別のスタッフがもう1組招き入れたぞ。どうして僕たちは2人で入っちゃダメなんだ」と至極もっともな論点を見つけました。

「あの人たちはそれぞれ1人がカゴを持っています。トロリー1台に1人、もう1人はカゴでお買い物と数えるんです」とのこと。

声を荒げているわけでは決してないのですが、2メートル離れた距離で通常より大きな声で交わされる会話はとてつもなくギスギスした雰囲気を醸し出していました。

夫は気を悪くして制止を振り切るようにトロリーを押して中に入ってしまいました。
私は離れたところに積んであるカゴをとって夫を追いかけました。

私たち二人は「形骸化した決まり」というものがものすごく嫌いなのです。
しかし1人がカゴを持つことで2人いっしょの入場が許されるなら(最初に早くそう言ってよ、ですが)バカバカしいけど、持ちますよ!
夫はバカバカしい決まりに迎合してカゴを持ってきた私に少し不満そうでしたが何も言いませんでした。

(次回から、最初からトロリーを1台ずつ押して別々に入って中で合流するか、最初から一人がかごを持って入ることにすればよいわけです)

さて、とにかく並んで入り口でもめて入場したスーパーの店内ですが、快適でした!


品目にかなり限りがありますが、要るものはたいていあります。
入場制限のはじまる前に行ったアスダでは品切れ状態だった人気のトマト缶も床にたくさん積まれていました。

本当に、ガラガラ、誰ともすれ違いませんでした。

普段は店内に低く流れているポップミュージックがとまっていました。
かわりに端正なプロのアナウンサーのような話し方の録音されたメッセージ「一人でも多くの方に商品がいきわたるよう同じ種類のものは3個以上とらないでください。石鹸とトイレット・ペーパーなどの人気商品は2個までです。感染予防のため、ほかのお客様や店員とは必ず2メートルの距離をとってください」がひっきりなしに流れていました。

その場で切り分けて計って売ってくれる肉と魚介類のカウンターは売り物の箱詰めビールでふさがれていました。


比較的高級なスーパー、セインズベリーで、商品がパレットに乗ったまま、床に置かれるなどというだらしないことはかつてなかったのですが、「体裁なんかかまっていられない」雰囲気たっぷりでした。

どこに行っても品切れ状態だったトイレット・ペーパーが棚に戻っています。


もともとあるとは期待していなかったパスタ類はやはり全く残っていませんでした。
欲しかった小麦粉も全くありません。

紅茶はブランドに限りがありましたが、欲しかったものが買えました。

食器用洗剤がなかったのはショックでした。
今使っているものがなくなったら無香料の石鹸を使って食器洗いをするつもりです。

石鹸も不足だそうですが(納得です)私のうちではクリスマス前に毎年、フランス人が売りに来るフランス製の石鹸をマンチェスターのクリスマス・マーケットで1年分買い込むのでまだまだ余裕です。

2メートルの距離をとらなくていいのはいっしょに住んでいる人どうしだけです。
家族やカップルで来ている客が多いのに、「トロリー1台につき1人」ルールのせいか、ほとんどの人は通路1列に1人で一緒に来た人と別れて買い物するのが、暗黙のルールになっているようです。

ちなみに、私たちはそれぞれトロリーを押し、カゴをもち、ほぼいっしょに行動しました。
夫がこの近未来ディストピア設定のドラマのようなシュールな状況のスーパーで私とはぐれて帰宅が遅れることをそれはそれは嫌がったものですから。

誰一人口を利かず、ものすごく静かでした。
聞こえるのは繰り返し流れている放送のメッセージのみ。

黙々と商品の補充をしている店員は、通路に客が入ってくると仕事の手をとめて場所をあけてくれます。
他の客と行きあうと口を利かずに微笑みあったり会釈をしたり譲り合って決して横並びになることはありません。


チェックアウト(会計)も待つ位置、支払いをして袋づめする位置が床にテープでしるされていました。


トロリーいっぱいに買い物をした夫に続いて、カゴいっぱいの買い物(軽いもののみ)をした私は別会計をしました。
最後まで別々に来たフリ!
一緒なのはバレていますが。

帰宅してもちろんすぐ手を洗いました。
ただ、手を洗う前に私は口元を触ってしまいましたし、夫が運転しながら鼻を触るのも見てしまいました。
気がつかずにもっと何度も顔に手をもっていっていたはずです。

誰がさわったかわからない商品のパッケージをできるだけ取り除いて冷蔵庫や棚に入れた後、また手を洗いました。
と言っても、買ったものを拭いたり消毒液をかけたり野菜や果物をしまう前に洗ったりはしていません。
する人もけっこういるらしい、とテレビで言っているのを聞きましたが、そこまでするべきなのか不明です。

商品にさわる店員はすべてシリコンやプラスチック製の医療用手袋をする決まりらしいのですが、やっぱりあの人たちも手袋をはめた手で自分の顔や口元を触っているはずです!(誰もマスクをしていませんでした)
ひと箱終えるたびに、あるいは5分ごとに手袋を替える、なんてことはしていないと思うのですが、どうでしょうか。
おそらくは休憩時間までずっと同じのをはめ続けていたりして......?

こんな生活、もうやめたいですね!











コメント
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