イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

はたらきバチをみつけるマンチェスターのアート・イベント、追加でいくつか

2018年08月31日 09時00分00秒 | マンチェスター
性的少数者の権利をたたえ、偏見の撤廃を訴える週末のお祭り騒ぎの余韻が残るマンチェスター、続きです。

レインボー・フラッグの話はもうおしまい、今日はハチ。作品番号2;Urban Jungle Bee。


マンチェスターの表玄関、マンチェスターピカディリー駅の下側、バス道に面した入り口前にあります。

土台がやっぱりマンチェスターといえば!のゲイ・プライドの支援を表明するレインボーフラッグ?



…かと思えば、違いました!ゲイ・プライドの虹は五色です。これは標準の七色の虹!(まぎらわしい)


ビー・イン・ザ・シティ Bee in the City というマンチェスターのおおがかりな屋外アート・イベントです。

地元のプロ、アマチュアを問わないアーティストがフィギュアの表面にアート表現をほどこしたマンチェスターのシンボルでありマスコットでもある101もの「はたらきバチ worker Bee 」がシティ中に展示されています。

以前の記事のリンクを貼りました。

マンチェスター中、個性的なはたらきバチでいっぱい!親しみやすい屋外アートイベント



ノーザンクオーターの中心、スティーブンソン・スクエア Stevenson Square。


ストリート・アートのカテゴリーで、ストックポート日報でもおなじみのこの場所のミューラル(壁絵)、久しぶりですので、ついでにご紹介します。
一番奥にあるのが.....

作品番号8; Hony Boo。


Boohoo という、マンチェスター拠点のファッションブランドがスポンサーの派手なハチ。
ブーフーがどういうファッションを提供しているのか、見なくてもわかりますね。

ケバいコギャル風?




マンチェスター・クラフト&デザイン・センター Manchester Design & Craft Centre 前の、作品番号10;Marker Bee。


センターのテナントで、デザイン・スタジオを経営するアーティストがペイント、スポンサーもやっているようです。


ナットを使った作風でしょうか?


ビー・イン・ザ・シティは9月23日まで開催されています。


ついでです。

ノーザンクオーターのストリートアート、ミューラルの新作発見。





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お祭り騒ぎの余韻が残るマンチェスターにかかる虹!マンチェスターが世界に誇る性的少数者支援都市の表明!

2018年08月30日 09時00分00秒 | マンチェスター
火曜日にマンチェスターのシティセンターに行きました。

レストランとパブの正面に虹色の旗が翻っていました。プライド・フラッグ Pride Flag です。


コーヒー・チェーンの店名ロゴが虹色になっています。



ストックポート日報でも何度か取り上げた、プライド・フラッグ。ゲイ・プライド・フラッグ gay pride flag とも呼ばれています。

日本でも「LGBTプライド・フラッグ LGBT pride flag」としても認識されはじめているはずです。

LGBTはそれぞれ、レズビアン Lsebian =女性の同性愛者、ゲイ Gay=男性の同性愛者、バイセクシャル Bisexual=性愛の対象を女性か男性に限定しない人、トランスジェンダー Trancegender =性別越境者(自分の生物学上の性に同意できない人)の略です。

性の多様化をたたえ、性的少数派の権利の尊重を象徴する旗です。

ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly gardens に面するピザレストランもゲイプライドに虹色のハートを窓に貼って連帯、支援を表明しています。



先週末、マンチェスターは マンチェスター・プライド という性的少数派の権利をたたえ、偏見の撤廃を訴える大イベントで4日間にわたって盛り上がりました!

性的少数者の祭典です。
ゲイビレッジを中心にパレードやコンサートなど様々な催し物で町中がにぎわいました。
運動に賛同する人たちだけではなく、ただ単に陽気なお祭り騒ぎを目当てにやってくる人々も含めたいへんな人出でした。

観光名所にもなっているゲイビレッジがあり、公的に性の多様性を受け入れる宣言をしたイギリス最初の都市であるマンチェスターにとっておそらく一年で一番重要な週末だったはずです。
今年は8月24日、25日、26日、27日の、Big Weekend と呼ばれるお祭り騒ぎの4日間。27日月曜日は、イギリスの数少ない祝日、特に何の記念日でもない「バンク・ホリデー・マンデー」でした。

(私は見に行きませんでした)

マンチェスター・プライドが終わった翌日にも、まだ興奮の余韻を残す、虹の飾りが町のあちこちに残ります。

個人の家のバルコニーにも。


理髪店の窓ガラスにかかる虹…。


手書きの「There's no place like HOMO.」というシャレが効いています。


有名な格言、「我が家にまさるところなし There's no place like home.」にHOMO(ホーモー、同性愛=homo sexualの略)をかけています。


おしゃれなバー…


…のとなりはポルノショップ。

クリエイティブな人々の集まるヒップホップなエリア、ノーザン・フラッグクオーターは20年ほど前まではポルノショップが林立し、薬物、アルコール依存者のたまり場だったのです。

その残滓が今もちらほら…
話がそれました!

そのノーザンクオーターに今も残る昔ながらのパブ。


上の写真を撮っていると、パブの前で昼間っから酔っぱらっているおじさん2人が「俺たちの写真も撮ってくれ!」というので撮った写真です。


ゲイ・プライド・フラッグの下で意味深な写真が撮れました!


用事があってマンチェスターに行った私は、とおりがかりに写真を撮っただけですがもちろんこれだけではなく、マンチェスター中、いたるところに虹色の旗やモチーフが掲げられているはずです。

マンチェスターのLGBT プライドへの共感、支援の気運はそれはそれは高いのです!





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突然登場うちのネコ、ホレイシオ

2018年08月29日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ、ホレイシオ Horatio、14歳。


窓際のうたた寝。

口元からは糸を通した水晶の珠が下がっています。


映っていないテレビの前で姿を(ほぼ)消すことができます。




↓↓↓ホレイシオの弟、今は亡きマーマデュークの画像をクリックしてください。はい、ありがとう。




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買った!試した!「日本の味」懐かしのレトロカレー風その名もカツゥ

2018年08月28日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
庶民派スーパー、アスダのエキゾチックな料理ソースの並ぶ棚に、たくさんの種類の中華風ソースといっしょに並んで売られていたカツゥ katsuの瓶入り。


またまた、以前の記事のフォローアップです。
英語で「カツゥ Ktsu」と呼ばれだした、日本風のとろんとしたカレーソースの話題です。

上の写真の、アスダの瓶入りカツゥを買ってきて、家で調理してみました。

あ、以前の記事のリンクを下にはりましたので、クリックして開けて読んでみてください☟☟☟

イギリスで幅を利かせ始めた英製和語!誤解の起源が簡単に判別しそうなおかしな命名、日本風カレーの英語名



ラベルの「ベジタリアン協会承認マーク」を確認します。


うちの夫はベジタリアンです。
日本のカレーの、割っていれる固形ルーはすべてコクをだすため牛脂が含まれていますので、ベジタリアンが口にする料理には使えません。

たいていのイギリスの即席ソースと同様、これは安心!
動物の肉、脂は一切使われていません。

ラベルに書かれた調理法によると、まず角切りにした鶏肉を添付の「スパイス」といっしょに炒めることになっています。


一番上の、店頭で撮った写真の、瓶のふたにのって密封してある小さな入れ物に「カレー粉」が入っています。

お料理の手順写真を羅列します!

鶏肉の代わりにパクチョイ(pakchoi 漢字で白菜と書くそうですが日本のハクサイとは違います!)という中華野菜と玉ねぎをよく炒めて…


冷凍のむきエビを加え例のカレー粉と炒めます。


夫は正確には魚は食べる「ペスカトリアン」なので、エビは食べてもよいのですが…
エビはがあるのでタコ、イカ同様、魚ではないことにこだわるペスカトリアンもいるのです。

(ちなみに夫はタコ、イカは絶対に食べません!)

これがソース=カツゥ。


ソースをドロンとかけてさらに数分炒めます。


最後に、輪切りにして別に炒めたクージェット(ズッキーニ)をくわえてできあがり。

日本製の炊飯器で炊いたカリフォルニア産日本米(英語でスーシー・ライス sushi rice といいます)にかけて食べました。


ピンボケ写真ではありません。湯気でレンズがくもったのですっ!


ラベルに明記してあるとおり、きっちり3人分できました。


この写真はちょっとピンボケかもそれません

味と食感がかなり日本の懐かしのカレーに近いのです!
コクがあり、色の濃い高級カレーでは決してなく、甘みのあるレトロなお子様ランチ定食で出てくるような優しい味のカレーです。

3人前、1瓶 1ポンド(143円)なり。
お手軽でお手頃です。

次回は牛肉かとり肉で試してみてもいいかもしれません。夫は食べられませんが。

瓶のラベルには「スーシー・ライスに添えて食べよ」といった指図が全くありません。
イギリス人はどうやって食べるのか気になるところです。

ポテトにかける人はかなりの割合でいるでしょう。

2枚のパンのふちを閉じて具を閉じ込めるタイプの「トースティ・サンドイッチ」に入れてもいいかもしれません。


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行儀がいいだけではなく、あまえ上手なバスに乗る犬

2018年08月27日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
以前にも書きましたが、イギリスでは犬もバスや電車に乗れます。


物憂げな表情とガニガニした姿態が何とも愛らしい、おなじみスタッフォードシャー・ブルテリア、「労働者階級」のお気に入り犬種です。


ラーラ、9歳、ほかの犬種が何分の一か混ざっていて子犬のような面立ちですが、けっこうなおばあさん犬です。

この飼い主は自分のイヌをかわいいと言ってくれる見知らぬ人に喜んで話をしたがるタイプの人でした。

お行儀よく、飼い主の足元にじっとすわっていました。

上の写真2枚は私が自分の席から撮った写真です。

飼い主に写真を撮る許可をもらって前方に移って撮りました。


(二階建てバスです。車内前方の床スペースにかなり余裕があるのは車いすで乗り入れるのが可能なように、です。2階はぎっしり座席が並んでいます)



撮影後、自分の席に戻って、撫でさせてもらいました。

足元を離れる許可を飼い主にもらって、私の膝に前脚をのせて甘えるラーラ。かわいい!

飼い主はしかりつけて下りるように言いましたが私が「かまわない」といったら、膝の上に上がってきました。

飼い主がまた下ろそうとしたのですが、ネコ以外の動物(しかもかなり大きい)を自分の膝に乗せるという、おそらく人生で初の体験をしている事実に興奮して、「このままでいい」といいました。

ラーラがあごを私の肩にのせリラックスして後ろの席の青年に頭を撫でられる、というのが次のステージ。

私の上半身に体を押し付けてくるイヌの重さと温かさとにおい(くさい)を楽しんでしばらくそのままでいました。

見知らぬ人の見知らぬイヌにバスの中でここまでなつかれたのは初めてです。

道や公園でバカ犬を見ることは稀ですが、あります。
他のイヌに唸り声をあげたり、引きひもを引っ張ったり…

でも、バスや電車の中でしつけの悪いイヌにあったことはいままで一度もありません。
荷物のようにじっとしているイヌをバスや電車に乗せてはいけないという理由は思いつきません。

他の人に迷惑をかけるようなイヌはおそらく車掌や運転手に次の駅か停留所で下りるように言われるのでしょう。


お行儀の良いイヌはトクです。
自家用車を持っていない飼い主とバスや電車に乗っていっしょに行ける範囲がぐんとひろまるのですから。

8月の終わりのイギリス、寒くなってきました。
今晩、冬用のかけぶとんを出すつもりです。

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万引き犯の悪夢!安売り店に恥辱の顔写真をさらす窃盗犯リスト、以後入店禁止、驚きの全員大人!

2018年08月26日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
国道A6沿いにある安売り屋、プライスレス・ディスカウント PRICE L£SS DISCOUNTS 。


ストックポートタウンセンターにあるのと、4~5分おきにマンチェスターとストックポート市内を結ぶバス路線のバス停がすぐ前にあることから、よく寄ります。

正面に小さく写っているのは ストックポート日報 で何度か取り上げたことのある、白亜の市庁舎、通称「ウェディング・ケーキ」の時計塔です。

店内はこんなかんじです。


メーカー品が格安で売られています。
賞味期限が近い食品だったり、イギリスの国産メーカーの製品のラベルがイタリア語やポーランド語で書かれているEU輸出バージョンだったり、安売り店落ちした理由はいろいろ。


今回の話題は、久しぶりに入ってみて気が付いた、入り口ホールの「汚名の壁 Wall of Shame」


前回来た時は 左上の防犯カメラで撮られた白シャツ男の「入店禁止、窃盗犯」の写真が貼ってあっただけですが、昨日みたらいつの間にか4人増えてパワーアップしていました。

全員窃盗犯で入店禁止らしいですね。

地元の店で窃盗犯よばわりされて顔写真が貼りだされてはたまったものではありません。

万引き抑止にかなりの効果が期待できます。



緑の紙の殴り書きお知らせには「買い物の間は大きなバッグ類をレジカウンターに預けてください」というようなことがかいてあります。

「客を見れば泥棒と思え」思想もこれに極まれり!
今までに見たうちで一番失礼な張り紙だと思います。

たかが3個1ポンドのベークト・ビーンズ缶(一例)を売る安売り店で何をぬかす!と思えますが、1ポンド前後の商品を袋にしのばせて持ち出して「汚名の壁」に顔をさらす悲しい窃盗犯が後を絶たないようです。

犯罪者とは言え、顔写真を店の入り口付近に堂々と貼りだすことに是非もあるでしょう。

と言っても、窃盗は店の経営者にとっては経営の存続にかかわる大問題でしょう。
「汚名の壁」に引きずり出されたのは氷山の一角だと思われます。

私個人的には、本人は「身から出た錆!(いい気味だ)」と言いたいところですが家族や友人の気持ちを考えると笑いごとには思えません。
事情があっての犯行だったのかもしれませんし。

何にも悪いことをしていない私たち一般客への失礼な張り紙、顔写真の公開…かなり強気の経営者と見受けます。

経営者は顔見知り、私は常連客です。(ついでに上の息子がこの建物の最上階のフラットに住んでいます)

にこやかなやり取りで、スーパー、セインズベリーの3分の1以下の値段のネスレィとケロッグのシリアルをそれぞれひと箱ずつ買って、バスに乗って帰宅しました。



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夫の手料理、ビーガン食、食材調達はマンチェスターの老舗ビーガン御用達のオーガニックスーパー

2018年08月25日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物

ベジタリアンの夫が作った、カネローニ canelloni です。


カネローニは筒状のパスタに牛ひき肉か、リコッタ・チーズ ricotta cheese とほうれん草を詰めてベシュメル・ソース(ホワイトソース)とトマトソースをかけてオーブンで焼く、イタリア料理です。

今回、リコッタ・チーズの代わりに使ったのが、トーフー(豆腐 tofu)!

ボロボロしたリコッタ・チーズに見えますが、豆腐です!


(ピンボケ写真ではありません!湯気でレンズがくもったのです)

ビーガン vegan 料理です。ビーガン・レシピをみて作ったそうです。

ビーガン料理なのでベシュメルソースは省き、トマトソースのみ。

ハーブやスパイスが効いていて、自家製パン粉もこんがりしていて、こってりコクのある風味!…といいたいところですが、しっかりと豆腐の味がしました。

ありがたく、おいしく食べましたが「もう一回作ってあげる」といわれたら、「せっかくだけど、手間もかかることだし、もう結構です。」といいたいところの…やはり「代用食」でした。

ベジタリアンが肉を食べない「菜食主義者」のことであるのは日本でも最近は知られていることでしょう。
ベジタリアンは、乳製品と卵は食べます。

ビーガンは乳製品も卵も食べない人たちです。日本語では「完全菜食主義者」と訳されることがあるそうですが、存在自体があまり知られていないと思います。(ちなみに皮製品も身につけません)

驚いたことに、ビーガン協会の発表によれば連合王国の全人口の7%がビーガンなのだそうです。そんなにいるなんてちょっと信じられません。


今回トーフーを買ったのが…。


マンチェスターのシティセンターの北、チョートン・コム・ハーディ Chorlton Cum Hardy という町にある、ユーニ―コーン Unicorn という、オーガニック、ビーガン食品スーパー、コープ Co-op の直営です。


1996年創業の知る人ぞ知る、ベジタリアン、ビーガン御用達の老舗、ベジタリアン、ビーガン以外の人たちも安全で環境にもやさしい食材を求めて買い物に来る、地域の名物店です。

連れてきてくれたのは、私の25年来の友達で、60代の女性です。

1970年代からの生粋の第一世代ベジタリアンです。
といってもうちの夫と同じで、魚は食べるので、厳密には「ペスカトリアン」と分類される人たちの一人です。

これが、有名なユニコーンの豆腐売り場です!


もーのーすーごーい種類の「豆腐製品」がずらああああっと並んでいますが、厚揚げやがんもどきなどはありません。
スモーク味、パプリカ味、チリ味、トーフケーキ、海草入り等等々、ありとあらゆる、自然派志向の人が好みそうなバリエーションの豆腐があります。

「クラシック」豆腐を買ったのでお味噌汁に入れようか冷ややっこにしようか思案したのですが、ビーガン料理の古典的調理法、「水気を切って砕いて、リコッタチーズの代用に使う」と夫が決めました。

めんどくさそうなので、私は調理には一切関与しませんでした。

よくマンチェスターで働くキャリアウーマンタイプの女性が持っているのを見かける、ユーニコーンオリジナルのジュート製のトートバッグ。


野菜の名前が書かれた野菜色のバッグがオーガニック野菜売り場のディスプレイに使われていました。


小さい正方形のサイズのをお弁当入れに使う人が多いようです。







豆類、穀類売り場が壮観でした。


動物性たんぱく質を一切摂らないビーガンはありとあらゆる豆類を上手に使って植物性タンパク質補給をします。

前にもベジタリアンについて少し書きましたが、補足です。

私の夫は40歳近くなってから徐々にベジタリアン(正確にはペスカトリアン)になったのですが、ユニコーンに連れてきてくれた私の友達は少女時代から自分の意志でベジタリアン(正確にはペスカトリアン)宣言をしてなったのだそうです。

当時のイギリスのベジタリアンはヒッピー運動、インド思想などの影響を受けた人も多かったのですが、私の友達を含む多くの若い人は、ウシやブタ、ニワトリの飼育の仕方、効率主義にかわって行くイギリスの農業のあり方に抗議して畜肉を食べることを拒否し始めたのだそうです。

当時の畜産業は動物を狭い暗い畜舎や檻に押し込めて効率的に集約的に飼い始めていたようです。

そういうわけで、魚を食べることには抵抗はない、という一見矛盾する主義主張だったのです。
「魚にも魂はあるでしょう、魚だって殺されるときに痛い思いをするでしょう?動物はかわいそうだから食べないのに、魚はいいのか?」と問答を吹っ掛けられることが数え切れないほどあったといいます。

答えは「魚は食べてもいい。なぜかというと、魚は人間の食生活に都合がいいように非道な生活を強いられていないから」だったそうです。

今ではイギリスでは集約的な畜産業は法律で禁止されています。

私と夫がユニコーンで買った製品公開。


イーストを使わないで焼き上げたもっちりした昔ながらのパンほか、一般のスーパーからは姿を消した、カメレオンのイラストがかわいいパッケージのカモマイル・ティー、レンズマメのスナック菓子、固形シャンプー(髪の毛がサラサラになる秀逸品!)、激安の規格外サイズの手づくり石鹸の袋づめ、パンのとなりにあるのが、トーフー。魚肉ソーセージのようなのがマッシュルームのパテ(強烈なマッシュルームの味)。

お値段は圧倒的に高めです。
日用にビーガン食、オーガニック食を買い続けるのはかなり家計に負担になるはずです!

ベジタリアン料理も肉料理も食べる私には、ビーガン料理の味にはやっぱり「代用食」の物足りなさが否定できません。

体にいいはずですし、動物の命を奪う人間のエゴに思い当たると突然「ビーガンになってもいいかもしれない!」という衝動が付き上げてくるのですが、落ち着いて考えてみると無理!です。

味の不満もさることながら、栄養の偏りを補う献立の煩雑さと食材の調達を考えると二の足を踏みます。

以前のベジタリアンカフェと、イギリスのベジタリアンに関して(あるいは夫の食生活について)書いて記事のリンクです。☟

イギリスの食生活の一面...ヴェジタリアンとヴィーガン御用達の学生街のおしゃれなカフェ

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教育の節目、統一試験の結果発表日! 刺青柄ティーシャツ購入の翌日!(イギリスの若者ファッション考察)

2018年08月24日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
うちの下の息子が買ってきたティーシャツ。


今、男の子の間で流行っているそうです。「日本柄」

おととい16歳の息子がはじめて自分で服を買いに街に出たのです。
お友達がいっしょでした。

どちらかというと、いつも保守的な服装の息子です。

30年ほど前の日本の男の子の間で流行っていた「渋カジ」とでも言うような(古いですね、あ~恥ずかしい)服装を好みます。
チェックのシャツにチノパン(イギリスでは単にチーノーとかコットン・カジュアル・トラウザースといいます)の組あわせのような。

それが、9月から私服で通学するカレッジ用に自分で服を買ってくるように言ったら選んで買ってきたのが この不良テイストの 刺青柄

困った漢字が書かれていないだけもうけものですが…


でも「和」って何? 花は絶対、桜のつもりです。ゲイシャ・ガールのキモノも扇子も髪型もヘンです。いや、何もかもへんです。

手持ちの服とあまり変わり映えしない色違いのチーノーや無地のジップ・アップ・ジャケット(日本でいうジャンパー)、フディーズ(フード付きのトレイナー)など無難で保守的なカジュアルもいくつか買いこんできました。

予想通り買ってきたのが…


くだらない柄のおなじみファンキー・ソックス、1足だけ

さいしょは愛好者はうちの息子とそのガールフレンドぐらいだと思っていたのですが、イギリスの少年たち、大人の男性もこぞって趣向をこらしたくだらない柄の靴下をはいているようです。

イギリスに来られる予定の方、お土産にいかがでしょうか。


話変わって、昨日は全国統一学力テスト GCSE の結果発表日でした。

朝、制服ではなく、刺青シャツで学校に行って結果が書かれた紙をもらってきました。

GCSE=General Certificate of Secondry Education うちの息子は9科目受けてすべて、「平均レベル」で合格です!

(もし大学に進学するとすれば)コンピュータ関係の進路を希望している彼が理系の主要科目を落とすと、進路変更もありうる将来を決定するといっても言い過ぎではない大事な試験です。

6月に試験が終わり次第、各自別々に学校に行くのをやめ、いつの間にか夏休みに突入。
終業式も卒業式もない、節目も味気もないイギリスの中等教育(セコンドリー・エデュケーション)ですが、試験結果の手渡しとともに、昨日 中等教育が正式に終了になりました。

18歳までは義務教育です。授業料は無料です。

息子は9月からより専門性の高い科目を履修する「シックスフォーム・カレッジ」に進学します。

シックスフォーム・カレッジは大学進学のための準備のための、あるいは進学しない人は職業科目のみが選択できる総合高等教育機関です。
中等教育終了後、カレッジに行かずに賃金をもらいながら職業訓練を受ける「徒弟制度」も選択できます。訓練期間中は義務教育とみなされます。


午後、「合格祝い」のカードを近所のコンビニでさがしたのですがなかった!ので致し方なく、「運転免許試験合格祝い」のカードを買ってきて渡しました。


「You passed! うかった!」とちゃんと書いてあります。

ハンドルを握るリスの歓喜の表情がとても良い。


刺青シャツを着た息子。


もちろん、「似あう! カッコイイ‼ クール! 」とほめまくりました。

着るとけっこうカッコいい。

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天下の珍犬!全身モップで覆われたハンガリー産の犬をマンチェスターで目撃

2018年08月23日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
最初の写真がよそから借りてきた画像で恐縮です。


この、「ほんもののモップに紛れたモップみたいな犬イメージ」は今までインターネット上で何回か見たことがあります。
今回 子供向きのジョーク・サイトで見つけたのを転写しました。

本物のモップイヌを目にする機会があるとは!?


しかも、2匹!

ハンガリアン・シープドッグ Hungrian sheep dog。子犬です。


マンチェスターの運河が流れる、おしゃれな水辺の住宅地、アンコート Ancoat 地区のヨーロッパ直輸入の、あるいは一般のスーパーにおいていないような珍しいパッケージの食品や高級日用雑貨など専門のコンビニで見かけました。

写真を撮らせてほしいというとたいていの犬の飼い主はポーズをつけてくれたり、中には聞いてもいないのに犬種についてのうんちくを語ってくれたり、とにかく喜んでくれます。
とにかくほぼ間違いなく協力的なのです。

この飼い主は嫌がりはしませんでしたが、他人の関心を喜ぶタイプの人ではなさそうでした。

2匹のうちの一匹は私のほうによって来ようと、親しみを見せていたのですが飼い主が引きひもを引き、こちらへ来ないようにしていました。
…そういうわけで、なでるのは遠慮しました。
このごわごわした「縄状」と形容されるべきなのでしょうが、「細くのばしてねじった粘土」に見える壮観な被毛にさわってみたかったのですが!

犬種を聞くとハンガリアン・シープドッグだと答えてくれたので、家に帰って調べました。

別名がずばり「モップ・ドッグ」!正式名がコモンドール komondor。

起源はシープドッグ、といってもヒツジの群れをコントロールする牧羊犬ではなく、荒れ野で放牧していたヒツジの群れをオオカミから守る「護羊犬」だったのだそうです。

成長するにつれてねじれがきつくなり、ガチガチに固まった縄状の毛がオオカミの攻撃から身を守ったのだそうです!

勇ましい出自からは想像もつかないかわいらしさ!


一般の人がペットとして飼うのは異常に難しいそうです。
想像の通り、ねじれてかたまった縄状の毛をほぐして洗うことはできず、棒状にかたまった房を一本一本洗うしかないのだそうです。
(そうなったらもう洗わなくてもいいと思えるのですが)

「モップみたいな犬」イメージは比較的知れわたっているにもかかわらず、実際目にすることがないのも納得です。


飼い主は黒人女性でした。
薬でのばした直毛だったのが残念です。

飼い犬と同じ、「ドレッドロックス dreadlocks」で決めてもらいたかったです。

ドレッドロックス

成長したらこんなふうになります。


これもまた、犬種解説サイトから借りました。



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アンコートのはたらきバチと運河のある水辺の住宅街

2018年08月21日 09時00分00秒 | マンチェスター
また、ハチのアート。Halle St bee-ter's A chorus of Industry …


…というのが作品のタイトル。

アーティストたちがアート表現をほどこした巨大な「はたらきバチ」のフィギュアが点在するマンチェスターのストリート・アート・イベント、Bee in the City

詳しく書いた以前の記事のリンクを貼りました。☟
マンチェスター中、個性的なはたらきバチでいっぱい!親しみやすい屋外アートイベント


元英国国教会の建物、ハレ・セント・ピーターズ Halle St Peter's (背後に見えている、塔のあるレンガ造りの建物、仮囲いで覆われ、工事中)のあるカッティング・ルーム・スクエア Cutting Room Square にあります。

この建物は1960年代に閉鎖され、以来長い間工場の倉庫として使われていました。
1990年代に、マンチェスターを本拠に演奏活動を続ける世界的に名高いハレ管弦楽団 The Halle に買い取られ、「ハレ・セント・ピーターズ」といわれるようになった 小規模なイベント会場だそうです。


「Peter's」をハチの bee にかけて「bee-ter's」に変換する例によって苦しいシャレ命名(本当にアートか?)。

五線譜、音符、楽器といった音楽関係と機械のモチーフで覆われています。この写真だとちょっと見にくいですね。




器械のモチーフはこのエリア、アンコートAncort が産業革命以来マンチェスターの綿織物工業の中心地だったことからのようです。

1950年代にはイギリス国内のほぼすべての綿織物工場が閉鎖され、繊維産業の生産地は、インドなど人件費の安い南アジアにうつりました。

それ以来、2000年ごろまで この辺りは寂れにさびれまくった、昼間に歩くのもはばかられるような建物と建物の間の狭い通路がいくつもある怖ーいエリアだったのです。

用事があって、何回か通ったことがあります。


それがいつの間にか、おしゃれで高級な住居エリアに様変わりしていました。









古い工場の建物が、都市で働く若い専門職タイプのエリート向きのしゃれた高級フラット(マンション)になっています。
古い運河を上手に取り入れて、水辺の風景を演出しています。

おしゃれで小さなレストランやカフェもたくさんできていました。
何度か来たという友人の案内で夏の夕方(といっても夜9時を過ぎていました)、水辺の散歩を楽しみました。

日は確実に短くなっています。

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他人ごとではない?犬を連れて路上に座るホームレスの事情はいろいろ

2018年08月20日 09時00分00秒 | 英国のイヌ

イギリスの負の一面です。

マンチェスターのピカディリー駅そばの歩道で撮りました。



都市にはたいていホームレスが地面に座って、道行く人々に小銭をねだっています。

多くは犬連れです。

以前にも何人かホームレスの(イヌが目的の)写真を撮らせてもらってストックポート日報に載せたことがあります。


ちらっとのぞいた帽子の中にはおもらいもたっぷり、この写真に写っているのと同じスタッフォードシャー・テリアを含む3匹のイヌを連れて、通りがかりの人にスナック菓子やコーヒーをもらって話しかけられている、ショッピングエリアの名物になっている人もいました。

いつ見ても犬連れでギターを抱え、道具立てはカンペキ(でも、ギターを弾いているところを見たことがありません)のその人はおそらくプロでした。


その人をもう一年以上見かけません。
公営住宅にでも入って、定職を見つけていることを心から願います。

白黒2匹の忠犬と黙って座っているこの人は聞かせるギターの腕も、道行く人の足をとめるだけの愛想もなく悲哀感がいっぱいです。



1ポンドあげて犬の写真を撮る許可をもらいました。犬を褒めると本当に喜んでくれました。

普通の人がホームレスになる過程はいろいろ。
失業して家賃や住宅ローンが払えなくなるのはイギリスでもよくあることらしく、多くの人が人ごとではない、と考えているようです。

若者の家出、離婚など家庭の事情もあるようです。


イギリスでは、上に上げたような事情では完全な路上生活者に落ちることはまずないはずなのです!

手続きを踏めば職が見つかるまでは家賃相当の住宅手当が支給され、私営あるいは公営住宅に優先的に入居できるし、順番待ちがある場合やドメスティック・バイオレンスの被害者など緊急の場合などには臨時の宿舎にただちに収容されるはずなのです。

それなのになぜホームレスがいなくならないのか?

いろいろな意見がありますが本当の路上生活者には薬物/アルコール中毒から抜けられない、問題行動があるなど、宿舎での共同生活ができない人が多いらしいのです。

共同生活上の規則にしたがうことができず、薬物依存から抜け出すプログラムへの参加を拒んで路上生活を選ぶ人がいるそうです。

メンタルヘルスに問題を抱えている人や軽度の知的障害があって孤立しているなど、福祉受給のための煩雑な書類手続き等をこなせない人も多く、行政の支援の細かさが要求されるところですね。

路上で物乞いしている人の多くは夜には公営の宿舎などに帰ります。

犬連れで入居できる宿舎では、寄付などによる犬のエサも支給されるようです。
ホームレスの犬用にドッグフードの現物寄付を呼び掛けて、大きな箱を設置しているスーパーがあります。

仕事を探している間や病気の療養中に受給できる手当や障害者手当を受けるためには煩雑な手続きや、医療関係者など専門家による審査があります。
それらがわずらわしいために、福祉の受給金より物乞いして得る「お貰い」で気楽に生活する選択をする人も多いらしいです。

もちろん事情はそれぞれです!



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きれいな景観もそうでない景観も美しく盛り上がるストックポートのタウンセンターのパブの花飾り

2018年08月19日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ストックポートのタウンセンターに観光名所にもなっている有名なエール醸造所があるロビンソンズ社 Robinsons 直営のパブの花飾り、続きです。

花飾りの美しい、The Queens の外観。


あまりパッとしないならびにあるのです。


Arden Arms、


ストックポートの歴史的建築物が見事に保存されて素晴らしい景観を作り上げているマーケット・プレイス Market Place の丘の下に位置する19世紀初めに商業された名所パブ。

アーデン・アームスについて書いた、ストックポート日報の去年の記事です。☟ロビンソンズ社の醸造所について書いた記事のリンクも貼ってありますので、ぜひ見てみてください。☟

ストックポート日報の原点、マーケット・プレイスの古いパブ・・・イギリスらしい話題です

左側に見えているのはストックポート・オールドタウン Stockport Old Town のランドマークのひとつ、セントメアリーズ教会 Saint Mary's Church の時計塔です。

花の盛り付けが、きれいなことはきれいなのですがあまり変わり映えしませんね。
はっきり言って、この2軒、ほとんど同じアレンジではありませんか。


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タウンセンターのはずれ、国道A6沿いのパブ、インディーズ・バンドの名の由来!ブロッサムズとライオンの首

2018年08月18日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
国道A6沿いにある、パブ、ザ・ブロッサムズ The Blossoms


昨日のストックポート日報の記事をぜひ読んで下さい。リンクを下に貼りました。

ストックポートの名所のひとつ、ユニコーン醸造所のおひざ元エリア、旧街道沿いの花盛りパブ勢ぞろい

(昨日の記事は実をいうと写真が少し不備なのです。これから少し足していくつもりなのでよかったらしばらくしてまた戻って見てください。本文も少しばかり書き直しました)


マンチェスターを本拠に活躍するインディーズ・バンド、ブロッサムズ blossoms


今日 友達の息子との会話で偶然知りました!日本でとても有名だそうですね!

ロビンソンズ社 Robinson's のエール醸造所、ユニコーン・ブリューリー Unicorn brewry を背景に撮った写真を見つけました!

メンバーは全員ストックポート出身。
バンド名がこのパブ、ブロッサムズに由来することは、パブの常連、地元の人たちの間ではよく知られているそうです。

ただ、「全国的に有名なストックポート出身者のバンドがある」ということは知られていても、そのバンドが世界中で、特に日本や韓国でツアーをするほどの人気だと知っている人は、まだそれほどいないのではないかと…いえ、情報に遅れているのは私だけかも知りませんが。

とにかく、古代ローマ人が基礎を築いたという北限の町カーライル Carlisle と 首都ロンドンを結ぶイギリス縦断街道 国道A6ぞいにあるこのパブは地元ではちょっとした名所です。



上の息子は友達とよく来るそうです。

常連客はバーの周りに陣取って、来る人来る人に声をかけて、話題に引きずり込んでいます。


イギリスの伝統的なパブによくある、小さめの部屋がいくつもありくつろげる空間を見つけてゆったりできるパブです。
19世紀の初めに建てられた旧街道沿いの「もと宿場町パブ」です。


表に面したこの部屋は、テレビとゲーム機とスヌーカー・テーブルがあって、どちらかというと男性向きのにぎやかな部屋です。






サッカーやクリケットの中継放送の時は人でいっぱいになるはずです。


「オールド・トム Old Tom 」という、ロビンソンズ社が製造する人気のビン入りビールがあります。


チャトラネコがラベルのモチーフになった「オールド・トム」のレトロなビンの連続模様がモチーフの 驚きの壁紙が張り巡らされた部屋があります。






入り口ホールを入ってすぐ、中央のバー(カウンター)を左にぐるっと回った小部屋が落ち着けます。


すりガラスの扉に 「喫煙室 SMOKE ROOM」と書いてありますが、イギリスでは2007年から世界に先駆けて屋内禁煙法が施行されていますので、喫煙はご法度、禁煙はお酒を飲む場所でも徹底されています。

(旧)喫煙室内部。


☝は夫と来た時の写真です。
部屋の外に出なくても、カウンターに直結、飲み物の注文ができます。


3週間前の月曜日からこの部屋に毎週集まる…


Knitting and Crochetting Bee という編み物とかぎ針編み crochetting の集まりに参加しています。

夜の7時から9時半ごろまで、地元の人たちが編み物かかぎ針編みをしながらおしゃべりをするだけの集まりです。

女性ばかりでアルコール類の需要は少なく、一杯のソフトドリンクで2時間以上ねばるあまり上客ではない集まりですが、パブからは歓迎されています。

あまり客のいない月曜の夕方、10人から20人ほどの常連客が定期的に確保できるのですから。


地元パブにお酒の飲めない女性客の私が一人で入ってダイエット・コーク1杯を注文するのはちょっと気が引けるものなのですが、もう大丈夫、3回目からは経営者に「編み物客」として顔をおぼえてもらえ、常連客の仲間入りです!


編み物とかぎ針編みの会の貸し切りではありません。


同室になってしまったこのおじさんはこの後、女性たちが次々と入室して席を占めるのに当惑して、飲み物を手にどこかへ移って行ったようです。



かつて編み物クラブに参加していた、プロのかぎ針編み作家の傑作がバー・エリアの壁にかかっています。




さて、このブロッサムズ、これまた 「知る人ぞ知るマンチェスターのインディ―ズ・シンガーソングライターの…」などと書いてしまうと、「日本でもみんな知ってるよ!」などと抗議が来てしまうかもしれない Badly Drawn Boy の…



…アルバム、その名も「The blosoms」に、パブのサインと撮った写真が使われているのです。

あら、書体が変わったようですね。






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ストックポートの名所のひとつ、ユニコーン醸造所のおひざ元エリア、旧街道沿いの花盛りパブ勢ぞろい

2018年08月17日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
国道A6沿いには由緒あるパブがたくさんあります。


上の写真はThe Anchor 錨。

ストックポート市内のヘーゼルグローブ Hazelgrove という町から ストックポートのタウンセンターに入る直前までの 3㎞ ちょっとの間だけでも、けっこうたくさんあります。

ストックポート・タウンセンターを走る国道 A6はロンドンとカーライル Carlisle を結ぶ 長い長いイングランド縦断街道です。


(カーライルはイングランド北限の都市で、隣国スコットランドとの国境の町です)

街道途中のストックポートは、大都市マンチェスターの一つ手前の重要な宿場町だったのです。

宿場町そばの街道には、パブが欠かせません。

ヘーゼルグローブにはたまに車で買い物に行くスーパー、セインズベリーがあります。
ストックポート日報でおなじみのアスダよりはちょっと高級目の品ぞろえです。

セインズベリーの駐車場に車を停めて、散歩がてらA6を行き来して写真を撮って歩きました。
(ちなみに、すべて同じ日に撮った写真ではありません)

パブの屋号も全てイギリスらしいお馴染みのものばかり。

写真を撮ったパブのすべてが、ストックポートのタウンセンターにある大規模なエール醸造所のある、ロビンソンズ社 Robinson's の直営パブなのです。

ロビンソンズの醸造所は、会社の商標、ユニコーンから名をとって、ユニコーン・ブリューリー Unicorn Brewery と呼ばれるストックポートの観光名所のひとつになっています。

ロビンソンズ直営パブのほとんどがハンギング・バスケットと窓際に取り付けたフラワー・ボックスいっぱいに花を植えて、夏中 美しいディスプレイで環境に文字通り花を添えています。

Anchor 一番上の写真のパブです。横から。


横に入る道の名前が Brewers Green(ビール醸造業者の共有地)というのが面白いですね。




パブはほとんど正午に開店します。
開店前に撮った写真には閉まったドアが写っています。


The Grapes (ブドウ)。



The Three tuns(樽三個)。


花飾りの量では断トツ勝者だと思うのですが、いかがでしょうか。


Flyng Coach (空飛ぶ のりあい馬車)


華やかさではこのフライング・コーチの花のアレンジメントにかなうものはないでしょう。

ロビンソズ直営パブはどこも同じ花屋に発注しているのでしょうか、ペチュニアを使った ピンクに白を添えたアレンジが多いようです。
ジェラニウムとベゴニア、オーブリエタを加えて質感に変化を出しています。



このフライング・コーチは、内装も何というか、おしゃれ!です。
プロのコーディネーターがアレンジした、古いものを使ったモダンアレンジ、なるパブ内装のニューウェーブの王道を行っているのです…私の好みとは…ちょっと違う。


Dog and Partridge (猟犬とヤマウズラ)


色味に乏しいけど、ツタを長く下にたらして優美なアレンジのフラワーバスケット。


The Crown (王冠)


昔ながらの立派なつくりのパブなのに、花で飾られていないところががっかりさせてくれます!


The Traveller's Call 旅人の休息所


控え目な分量ながらも色合いが華やか。


Bird in Hand 手にとまる鳥


がっかり外観第二弾、花がない!

「イギリスのパブといえば、パネルに描かれた絵看板!」のイメージがあるのですが、近ごろ絵看板を掲げないパブが増えています。
看板がかかっていても、近ごろ流行りの「カンパニー・ロゴ」のようなシンプルな一筆書きのようなおしゃれなイラストに意匠替えしているところが多いのです。

その点、このパブは「鷹匠の手にとまる鷹」という伝統的な絵柄の泥くさい絵看板を正面に掲げて、レトロな雰囲気たっぷりです。


実は、これだけではないのです。
まだ数軒、写真を撮らなかったこの範囲内のパブがいくつかあります。

機会があれば、また戻って写真を撮って差し入れるつもりです。

最後に…
その名も ブロッサムズ Blossoms 花盛り




ブロッサムズを過ぎれば、街道はすでにストックポートのタウンセンターに差し掛かっています。

横に入れば、私が住んでいるブラーモール Bramhall に通じる道です。


数週間前の、黄色い花(パンジー)がメインのディスプレイです。


数週間ごとにバスケットとボックスを丸ごと交換して花盛りの状態のディスプレイを維持しているようです。

このブロッサムス、アルコールがほとんど飲めない私の行きつけのパブになりつつあります。
詳細は次回に。


上から二番目の写真の、古い国道標識(最近塗りなおされました)、反対側から撮りました。


写真の左方向へ182マイル(293km)行けばロンドン、右方向へ7マイル(11.2km)行けばマンチェスター、119マイル(192km)行けば
カーライルです。

ブロッサムスは左側の信号の後ろに見えている、かどの建物です。



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スーパーの回し者疑惑は否定!台所で撮った写真にみる品質の保証

2018年08月16日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
今週、2日続いてのキッチンの珍事…

その1;Lサイズの卵を割ったら双子でした。


庶民派スーパー、アスダ Asda で買った卵です。
新鮮なためフォークでつついても崩れず、ナイフで切ってからほぐしました。


その2;夫が蒸したブロッコリーに、蒸されたイモムシ発見。(ピンボケ写真)


アスダのブロッコリーには除虫剤が使われてないことを確認。



その3;おっと、2週間前に撮った写真でした。アスダで買った量り売りニンジン。


選りすぐったウォンキー wonky(不揃い)野菜です。
ニンジンには傑作が多いのですがいっぺんにこれだけ揃うのは稀でしょう。

イギリスでは、形の悪い野菜、果物が普通のスーパーで買えます。
カタチが整ったものに比べて値段が安い、というわけではありません。もともと量り売りの野菜は形がいびつなのも、整っているのも安めの価格で一山にして販売されているのです。

スーパーは形の悪い野菜を意図的に混ぜて販売しているようですよ。

数年前から盛んになった食材の廃棄を減らす消費者運動を反映して「無駄を出さない」姿勢と、「形は悪くても味は同じ。消費者の判断にお任せします」という見た目にこだわらない品質本位の商法を消費者にアッピールしているようです。

むかずに細かく切って、スープに入れました。
それでも脚の名残は舌で味わえました。


スーパー、アスダが ストックポート日報 のスポンサーかなんかじゃないか、と思われた方がいるかもしれません。

違います。
たしかに、このところ登場回数が多いようですが、意図はありません。

明日はイギリスらしい話題をお届けします。
写真を多用して見栄えのする紙面を心がけます。



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