イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

小雨にうたれる落花3姉妹、打ち首とカメレオンの連想

2024年02月29日 06時17分31秒 | 英国の、生活のひとコマ

冷たい小雨の中、カサなしで歩いていたら...

たったの3つだけ、ほぼ完ぺきな形でツバキの花が落ちていました。コートのフードの形を整えてかぶるため、足をとめたらぐうぜん足もとで見かけたのです。

首が落ちる連想から、花ごとポツンと落ちるツバキは縁起が悪い、という日本人が多いそうですね。なんとなく納得です。

周りに踏みしだかれたぐちゃぐちゃツバキや落ちたあと抜けて散らばった花びらなど一切なく、潔く小雨にうたれていたツバキ三姉妹のみ。

 

好き放題にグングン育っているもようのツバキの木です。ツバキ姉妹が美しく咲き誇っています。

これ、ツバキですよね?お茶席に活けられているような風流でシンプルな花びらのつるんと丸いツバキと違って派手でごちゃごちゃしていますね。ちり紙で作った花みたいに?

ツバキの木はおいといて...

落花三つに風情を感じたのですが、写真を撮ったのみ。俳句の心得でもあれば一句ひねれたのですが...

その代わり、カルチャークラブ Culture Club の なつかしいヒット曲、Karma Kameleon のサビの部分(他の部分は歌詞を知りません)、「♪カーマカマカマカマ、カマ、カミーレオーン、ユカーメンゴー、ユカーメンゴォオオオ♪」の ♪カミーレオーン cameleon (カメレオン)が、♪カミーリーアー Camellia(ツバキ) にスルッと変換されて頭の中でエンドレスで鳴りはじめました。

雨の中、5分歩いて駐車場に着くまで「♪カーマカマカマカマ、カマ、カミーリーアー♪」と頭の中で歌い続けました。風情がないことです。

 

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お下劣!トイレを引き立てるウンコ柄!

2024年02月28日 06時44分22秒 | 気になる製品、気になるデザイン

スーパーマーケットで見つけた、エモージー (絵文字) のウンコの柄のトイレットペーパーです!

製品名はTOILET ROLL (トイレットペーパー)ではなくPOO ROLL (ウンコロール)です。トイレットペーパーは俗語で Loo roll ルーロール とも言います。シャレですね。(loo はトイレのことです)

4個入りで2ポンド50ペンス(477円)は高い!いつもはスーパーマーケットの自社ブランド製品の12個入りを8ポンドぐらいで購入しています。

 

トイレットペーパーの表面にプリントするのにこれほどふさわしいモチーフは他に考えられないでしょう!

 

季節限定、イースターバージョンのウサギの耳をつけたウンコ柄のもあったので買いました。

いっしょに買い物に行った夫はイヤな顔をしましたが「予備のトイレットペーパーがなくなったから、いいだろう」と購入を承諾しました。

「予備の」トイレットペーパーは「買い置きの」トイレットペーパーとは少し違います。

私のうちでは、トイレットペーパーの買い置きは12個と決めています。洗面台の横の狭い幅の引き出しに、ロールが12個ピタっと入ります。残り少なくなってきたらまた12個入りを買ってくるのですが、「買い置き引き出し」が空っぽになってから新しいパックをあけることにしています。それで今まで20年以上、トイレットペーパーが切れた!という大惨事はまぬがれていたのですがごく最近...(私が腰痛と痛み止め剤の副作用で寝てばっかりいた頃に)切らしちゃったのです!

トイレットペーパーを切らす「非常時」まで手を付けないのが「予備の」トイレットペーパーです。

「予備の」ものとして、夫が工具類を収納している戸棚に何年間も保管されていた「非常用」トイレットペーパー(4ロール)が役に立つ機会の到来に、夫は大得意でした。

...今はコンビニエンスストアが徒歩10分の場所にあるわけですし「トイレットペーパーを切らして買いに行くのが困難」という状況は考えられないのですが。

 

トイレのタンクの上に置いたら夫がやはり嫌がって、工具類を入れておく戸棚の中にしまわれてしまいました。

「予備の」トイレットペーパーが今回は8個になりました。

イースターバージョンのパッケージ裏にプリントされている「英国製だぞ」と大いばりの英国旗ロゴが純ウンコバージョンのパッケージ裏にはありません。

 

ちなみに、絵文字はもちろん日本が発祥です。

日本人には子供の頃からおなじみのウンコの図像「とぐろ巻き」は実は日本独自の表現だったはずです。絵文字が普及するまで、チョコレートフレーバーのソフトアイスクリームのような茶色い絵柄を「ウンコ」と認識できる欧米人は皆無だったはずです。

...イースターを宗教上の重要な節目と認識しているマジメなキリスト教徒には不敬に思われるのではないかといらぬ心配をしてしまいます。

 

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サクラ咲く春の訪れ(の前兆)とボンサイを彩るピンクのカエル

2024年02月25日 07時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

2月のはじめの週あたりから、「サクラ(ですよね?)」の花が咲き始めます。

 

前回のストックポート日報で体調不良について少し触れましたが、外出がかなり滞っていました。

ほぼ完全に復調しました。 

久しぶりの晴天続きに連日、家の近所を歩き回って季節の変化を目にすることができ嬉しいです。

もう、2月も終盤、たいていどこの通りにも必ず1本はある、大きなサクラの木は花盛りです。日本で目にするソメイヨシノと違って、ひとつひとつの花が華やかではなく、小ぶりです。花弁も小さく、先が割れていません。えっと...毎年不安になるのですが、これ、種類が違ってもサクラですよね?

 

 

 

桜餅を包みたくなる葉っぱがまだ小さくても明らかに「サクラの葉」です。

サクラの木の根元の花壇にはヒヤシンスと小さめの黄色いスイセンが花盛りです。

この小さい早咲きの黄色いスイセンは、テタテット tete a tete といいます。ひびきがヘンですよね。

「親密な」という意味のちょっと気取った言い方として英語としても定着しているフランス語の tête-à-tête が由来です。ミシミシと群生する状態がいかにも仲良しで、ピッタリな呼び名です。

英国の春を彩る花の代表格は何と言っても大ぶりの黄色いラッパズイセンのダフォデイル daffodil です。咲きそろうにはまだ間があります。ところで...

私はずっと勘違いをしていました!

黄色い大型のラッパスイセンだけがダフォデイル 、小さくて仲良しなのはテタテット、そして白い花弁でまんなかに黄色やオレンジのラッパがあるのはナルシッシス narcicus なんだとなぜかずっと思っていました。間違いです。

正しくは「スイセン」はすべて、仲良しタイプも、大きくてまっ黄色タイプも、ラッパだけ黄色タイプもすべて、ナルシッシスが正式名(学名)で、ダフォデイルはすべての俗名だそうです。

私と同じように勘違いしている英国人もけっこういそうです。グーグルしてみたら、「ナルシッシスとダフォデイルの違いは何ですか」という「よくある質問」が表現をかえていくつか上がってきましたから。

 

話題をかえて...

娘に部屋をかたずけるようにガミガミ言った成果があり、1年近く通って休学していた大学の寮を引き上げて以来ずっと床にほったらかしていた LEGO の「盆栽キット」手始めにとりあげて...私がいるキッチンのテーブルで組み立て始めました。

寮の部屋に飾るつもりで購入したものの、箱から出したきり、手をつけずに棚の上に放置されていました。自宅から通うことになり寮を引き上げる際、私が袋に入れて持ち帰りました。大学生活1年目は自宅通学に切り替えても思うようにいかず、けっきょく休学してしまいました。

気を取り直して、先週から復学。休学前より前向きな気持ちで通っているようです。

(休学中、授業料を払わなくてよかったのがありがたいです...と言っても、他のすべての学生同様、学生ローンを利用しますので親の負担はありませんが)

休学中封印していたレゴの盆栽キットをとつぜん作り始めたのは、前向きな気持ちの表明だと思いたいです。

まがまがしい食虫植物と多肉植物のレゴキットのクリスマスプレゼントが私に好評だったため、最後の花のアレンジは私にさせてくれました。

実にタイムリーな、花盛りのサクラ(じゃないかもしれませんが)のアレンジです!

花の密度や高さなど好みで変えることができます。

枝ぶりが美しい!

盆栽専門のレゴデザイナーは「ボンサイは好きだけど、自分で世話ができないのでレゴで作った」そうです。

食虫植物/多肉植物レゴキットについての以前の記事です☟☟☟

遅れて届いたクリスマスプレゼント、かわった植物がかざれる大人向きのレゴキット!

日差しに輝くツボミのひとつひとつが...

ピンクのカエル!

カエルと花をのせた白い枝は水平に回転します。回転軸に連結するフタマタは、「自転車のハンドル」パートが使われています!

葉が茂ったバージョンと、花盛りのバージョンが選べます!

娘は私がピンクのカエルに狂喜するだろうと花盛りバージョンを選んでくれました。(部屋の片づけはすすんでいません)

私が勝手に葉っぱも少し加えてみました。

夏になれば、花を外して葉盛りにころも替えする予定です。

 

 

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しばらくぶりの外出で、見逃していた春の予兆を確認、今が花盛りのクロッカス

2024年02月23日 06時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

実は2週間以上悩まされているナゾの腰痛のため、外出を控えていました。

今日の話題は「私の体調」ではなく、(ご心配なく)空き地に咲きそろった春を告げるクロッカスです。

 

ー昨日、1年間の休学を経て、大学に復学した娘を駅まで送って行きました。ひさしぶりの運転です。クルマを駅前にとめて、散歩しました。屋外を長く歩くのも久しぶりでした。

商店街のはずれの空き地に、クロッカスが可憐な花をいっせいに咲かせていました。

マッチ棒の先のようなツボミがゆっくり膨らんで、ほころんでから開くのがあっという間...毎年それを見て、春の訪れを実感して楽しんでいたのですが今年はその過程を見逃したようです!

 

左奥に見えているのは、「生きたクリスマスツリー」。12月になるとぐるぐると白い灯りをともすフェアリーライトが取り付けられ、地元の住人が勝手に飾りを持ち寄ってぶら下げるコミュニティの中心的存在の大木ですが...

 

もう何年も前から、てっぺん部分が二つに割れてだらしな~い感じに生い茂っています。

クリスマスツリー形に先細りに整えて剪定してやりたいです。。

このクリスマスツリーについて書いた2020年の記事のリンクです☟☟コロナウィルスのパンデミックで多くの死者を出し、ワクチン接種開始直前の緊迫したクリスマス前についての記述があります。

地域の公共のクリスマスツリーに飾りをこっそり下げて心和み、憤怒!クリスマス前の大混乱;無能首相の政策破綻!

 

すぐ近くにもう2か所、クロッカスの見どころがあります。

1か所目は、児童遊園のある公園の...

 

芝生のはしに日本庭園の流水のような形状に植えられたクロッカス。

左側に見えているレンガ造りの建物は以前に記事にした、空想ミニチュアゲーム、ウォーハマーのプレイ会場のあるハラム・ビジネス・センターです。こちら側のほうが見栄えがします。ついでに記事のリンクを貼りました☟☟☟

一家総出で行ってみた近所のマニアックなフィギュア造りの本拠地

 

もともとは公園の管理者によって植えられたはずのクロッカスの群れ...毎年、かってに数を増やしています。

 

その公園の斜め前の...

柵で囲われた小さな、空き地、ケール・グリーン「自然保護エリア」Cale Green Conservartion Area。不気味な木彫りのマスコット、フクロウのヴェーラでおなじみです。

クロッカスが、少し盛りを過ぎたスノードロップと混在です。

気の早い黄色いラッパズイセンもちらほら...黄色いラッパズイセンはイースター前ごろから咲き始める、英国の春の盛りを彩る代表的な花です。冬の終わりを告げる花、盛りは見逃したスノードロップもすべり込みセーフで見られて満足です。

あら、錆の葺いた鉄の柵にぶら下がっているのは...

毎年、バレンタインデーのころに公共の目につく場所にたくさんまとめてぶら下げられる「手作りの緑のハート」ではありませんか。去年は日本に滞在していたため見逃しましたが、どうやら例年の行事になっているようです。

今年はフクロウのヴェーラは木製のハートを首から下げてもらっていません。

緑のハートをぶら下げていく活動はクライメート・コアリションという環境破壊(とくに地球温暖化、気候変化)に抵抗する英国最大の市民運動グループのデモンストレーションなのですが、今年は主旨が書かれた説明書きもありません。

運動の趣旨をあまり激しく主張することなく、目立たず静かに地道に訴え続ける活動なのでしょう。

 

私の謎の腰の痛みは、処方された強い鎮静剤を飲み続けるうちに、少しずつおさまってきました。そして今は鎮痛剤なしで何とか普通に日常生活が送れる程度に回復しました。ご心配なく。

緑のハート活動について書いた、以前の記事のリンクです☟

スノードロップが咲く環境保護エリアで見た環境破壊への静かな抵抗

 
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モデル撮影の背景としても絵になるらしい名物骨董市で見つけた気になる品々

2024年02月18日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺

ペア・ミル Pear Mill の、Stockport Vintage Emporium という「お手頃骨董市場」にまた行ってきました。

 

ペア・ミルの人目を惹くランドマーク、巨大な洋ナシ型キューポラのてっぺんがが建物の向こうにちょこっとだけ見えています。

青空を背景に陽の光を反射する銀色の洋ナシのシュールな造形を向こう側に行ってちゃんと見たいという要望は、寒いからすぐに屋内に入りたいという夫に却下されました。

 

ペア・ミルについて書いた連日の記事2本のリンクです。☟

ナシのキューポラのある町、栄光の歴史の最後を飾るお茶目建築、今は人気の商業施設

ナシのキューポラのある名物ミル建築に見る古い建物の利用法

 

煙突塔の四すみにちょこんちょこんと鎮座する、こだわりの洋ナシ装飾です。

 

ガラス製の「ケーキ・ドーム」を買いたかったのです。

ペア・ミルの名物ティー・ルーム The Tea Room のカウンターで英国伝統のケーキの数々をディスプレイしている、ちょうどこんなケーキ・ドームをさがしていたのですが...

 

ちなみに...(話がそれます)

私たちとほぼ同じペースで店内をまわっていた、若い中国人女性が2人いました(上の写真)。2人の目的は買い物ではなく、写真撮影。

パンデミック後、中国人観光客の数が少しずつですが、また増えてきているようですね。

売り物の骨董/ガラクタや、ヴィンテージ・ファッションには全く興味がないらしく、本格的なカメラを持った女性が連れの女性の写真をひっきりなしに撮り続けていました。(カメラを持っていない女性もスマートフォンはあるでしょうに、自分が撮る側にまわらないのかと...余計なお世話ですが...気になりました)

この2人は私たちとやはり同じ時にティールームに来て、何も注文せずに写真撮影を続けました。立ち去った客が使った、片付けられていないテーブルに座って、置いてある汚れたティーカップを手に「ティータイム」ポーズの写真をたくさん撮っていました。別に誰にも迷惑は掛かっていないので、余計なお世話なのですが...ちょっとハズカシイですね。

 

私が注文した軽食の、ポークパイです。

 

概して言えば...英国や欧州で見かける中国人観光客は、日本に大挙して押しかける団体旅行の中国人よりもずーっとずっとスマートです。「爆買い」を目撃したことはありますが、大声で話したり、割り込み、ポイ捨てを見かけたことは皆無です。英国に来る彼らの多くは英語を流ちょうに話せるようですし。(この人たちも私と通路を譲り合い、にこやかに Thank you という礼儀正しい人たちでした)

ただ...同行の人の写真を撮りまくっている人が異様に多いのが...異文化ですよね。

 

パンデミック前には、男女問わずプロのモデルのようなポーズを次々とかえて写真撮影する中国人観光客をいろいろな場所で見ています。日本の若い女性はわざとヘンな顔やピースサインやテレかくしのおどけたポーズで写真に撮られる人が多いのに対して、中国人の若い女性は観光先で「ー写入魂」の美人写真に挑む様子が...興味深いです。

 

で、ケーキ・ドームですが、ひとつだけ見つけたのがこれ。

ドームにのっかっている牡鹿の頭がジャマです。でもなぜ、シカ?貴族の狩猟パーティの際にヴェニスン(シカ肉)のパテでもデイスプレイするためだったりして...?

買えるのなら、中古品が環境のためにも望ましいのですが...!オンラインショッピングサイトで買うしかないでしょう。(いくつかもう見つけています)

 

私たちは、本格的な骨董品 antique ではなく、英語で「collectible」と言われることが多い「好きな人には価値がある、よってガラクタ brick-a-brac ではない」ランクの古道具/中古品をみて回るのが大好きです。

ただし、モノをふやさないように気をつけているため、めったに買うことはありません。

そのかわり、気になったものをいくつか写真に撮って帰りました。

 

中国の指圧のツボを示す、人体モデル。

肉体美の、顔が端正な東洋人でした。

 

日本の中学校の制服のセーラー服が25ポンド(4731円)で売られていました!

「金子美穂」さんが着用した「川越東中学校」の制服です。胸ポケットに名札が縫い付けられているなんて、ずいぶん昔の...それこそ私が日本の中学校に通っていた頃(50年近く前)のものだったりして。

これと同じタイプ(濃紺セージのセーラー服)の日本の制服が他に5着売られていました。

興味をひかれたティーポット、サーモス、コーヒーポットのコレクションです。

 

 

紅茶の消費量が莫大なここ英国でも、ティーポットで紅茶を入れる人はごくわずかなはずですが、紅茶へのこだわりがある夫は古いタイプのティーポットを愛用しています。

 

「買いたい」言ったら夫に激しく拒絶された、古いガーデン・ノームです。

赤いとんがり帽子にグリーン系のジャケットを着たどぎつい色合いのものが多い、白髭の庭のお守り妖精です。

私が気に入った、他では見ないこの謎の「お口ポカン」の表情が夫の憎悪の的でした。

 

1980年代ごろまで出回っていたウシの絵と牛乳会社名の入った牛乳瓶を集めている人はとても多いと聞きました。

へたっぴなウシの絵がかわいい!12ポンド(2271円)だったかな、5ポンドぐらいなら買ったのですが。

私の家でも15年ほど前まで、牛乳配達を利用していました。やめた頃、担当の牛乳屋さんが引退しました。その後この地区を引き継いだ担当者はいません。

現在、利用する家庭は激減です。スーパーマーケットで大きなサイズを、あるいはコンビニエンス・ストアで必要な時に必要な分だけ買った方がお得で便利ですから。

昔ながらの牛乳配達、高齢世帯の多い地域ではまだ細々と営業しているはずです。

空のビンはドアの外に置いておくと回収される、牛乳会社の所有物なので取っておく人は少なかったはず。ゴミを出さない環境に良いシステムですよね。

 

ずっしりと重い鉄製のくるみ割りイヌ。

顎が外れたナサケナイ表情が気に入りました。

 

夫が見せてくれた、タマゴを集める金網のカゴです。

持ち手を持つと提灯のようにのびてソロバン珠のような形になります。戦前戦後に英国の田舎でよく見かけた、夫にとっては懐かしい品だそうです。

 

買ったモノはひとつだけ。

19世紀末の英国製、大量生産のちょっと見は「デルフト焼き」風ディナー・プレート、4ポンド99ペンス(944円)はお得です。以来1週間、毎日私が使っています。

夫は骨製の柄のついた古いバターナイフをさがしたのですが、1本だけで買えるものは見つかりませんでした。英国では現在バターナイフを使う家庭は少ないはずです。どこの家でもバターやジャムを塗るのにディナー用のナイフを使いますから。

 

ティールームと...

 

...ポークパイのなかみの写真です。

 

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パンケーキを食べる日とバレンタインデー!、今年は連日!イースター前のイベントの幕開け

2024年02月14日 07時07分50秒 | 英国の、生活のひとコマ

Happy Valentine's Day!

 

しばらく投稿が滞っていました。今日はバレンタインデー Saint Valentine's Day です。

 

昨日、2月13日は パンケーキ・チューズデイ Pancake Tuesday という伝統的に...というか、「暦の上では」春の始まりの日らしいです。

 

2月のはじめに、スーパーマーケット、セインズベリーに行った時に撮った写真です。毎年2月にスーパーマーケットでは数々の販売促進イベントが同時多発的に展開されます。

 

まず2月10日は、英語ではチャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year と呼ばれる、太陰暦の旧正月。多民族国家であることを誇りにする英国では、便乗して中華料理を食べて祝う中華系ではない人たちも少なからずいるようです。うちでは何もしませんでした。

 

そして昨日、パンケーキ・チューズデイ pancake Tuesday(今年は2月13日)

 

朝食に夫と2人で、パンケーキを食べました。(娘は起きてこなかったので食べそこねました)

 

セインズベリーで買った、アメリカ風のふんわり膨れる(はずの)パンケーキミックスを使いました(手抜き)。

去年あたりまではプラスチックのボトル入りでした。

紙箱の目盛りまで水を注ぎよーく振ってよく混ぜたとろんとしたミックスをよく熱したフライパンにジュっと流せば焼きあがる...はず。

先に焼きあがった、箱の写真とはだいぶ違う出来上がりのパンケーキを夫に食べてもらって、もう一個出来上がって私が席に着くころには夫は半分食べ終わっていました。

 

私が食べている間に次の2枚を夫が焼き始めてくれたのですが、「フライパンに新しく油を引くのを忘れないように」というのを忘れました。ノンスティックのフライパンなのに、くっついてスクランブルド・エッグのようになってしまいました。その次の2枚は私がちゃんと焼きました(やっぱり写真と出来が違う!)

それにこれ、「チョック・チップ入り」なはずなのです!よく振ったのにチョコレートのツブツブはひとつ残らずカートンの内側にくっついてぜんぜんミックスに混ざって出てきてくれませんでしたっ。(箱を捨てる前に内側を水洗いしたらジャリジャリと大量に流れ出てきました)

...今年のパンケーキ・デイ、失敗。まあ、1人2枚ずつそれなりのパンケーキを食べられました。

英国でパンケーキと言えば、日本で言うクレープ(英語でフレンチ・クレップ French crêpe といいます)よりはかすかに厚みがある、タマゴだけで膨らませた薄いものが一般的です。レモン汁と砂糖をふりかけて食べます。

そもそも、パンケーキ・チューズデイは、ラテン語由来の「告解の火曜日 Shorove Tuesday」という抹香くさい正式名がある宗教上の行事の日なのです。

教会で前年のイースター以後に犯した罪を告白しスッキリした後、翌日の水曜日(アッシュ・ウェンズデー)から始まるイースター前日までの46日間に及ぶ長い節制期間をまえに、自宅にある肉やタマゴ、油脂類をすべて食べつくす最後の享楽の日と言われています。

宗教上のしきたりは完全に形骸化して、まじめに信仰生活を送っている一部の人以外にとってはただパンケーキを食べる以外、何も意味のない日です。

アメリカ合衆国、カトリック国ではカーニバル(謝肉祭)やマルディーグラと呼ばれているはずです。

 

続いて今日はバレンタインデ(2月14日)

主に男性が女性に贈る赤いバラの花束やプレゼント用の品、カードなどのバレンタインデー販売促進キャンペーンにはどこの店も大きく力を入れています。

(別の庶民的なスーパーマーケット、アスダで撮った写真です)

 

 

つづいて、イースターの3週間前の日曜日、(古代ギリシャ神話の大地の母の女神を祀る日が起源だという)英国の母の日 Mothering Sunday (今年は3月10日)です。

 

そして、春分の日の後の最初の満月の後の最初の日曜日(ややこしい!)の移動祝日、イースター Easter (今年は3月31日)

母の日のカードや、イースターエッグと呼ばれる大きな卵型、ウサギ型のチョコレートももうすでに店頭に並んでいます。

 

私が夫に買った、今年のバレンタイン・カードです。

 

ロブスターは「生涯一夫一妻」だというロマンチックな言い伝えは、アメリカの連続ドラマ「Friends」で広まった単なる迷信だとか。夫は一時、ロブスター柄のボクサー・ショーツをはいてチェスの試合に出場すると必ず優勝したという出来事から、「縁起かつぎ」として今もロブスターを奉っています(連勝効果は長く続きませんでしたが)

 

中のメッセージは月並み...

 

英国のバレンタインデー事情について書いた(ほぼ)毎年添付している2019年の記事をまた、引っぱり出してきました。☟

いずこも同じ商業主義!バレンタインデイのロマンチック路線

記事中に登場する「息子」とは、女性になる前の「娘」のことです。男の子としてガールフレンドがいましたが、当時から性自認が「女性」であった娘の、当時の恋人はレスビアンだったことが現在わかっています。

娘はレスビアンのトランスジェンダー女性であることを、公言しています。

 

 

 

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美味しかったビーガン料理とおしの強いスタッフ、名物レストランのある爆撃の中心地

2024年02月07日 06時46分13秒 | マンチェスター

マンチェスター、続きです。

夫と二人で買い物を終え、遅い昼食を食べたのがここ...

由緒あるホテル、マイター・ホテル the Mitre Hotel の一階、もとはパブだったであろう場所にあるビーガン・レストラン、アロットメントThe Allotment Vegan Eatery

通りがかっただけなのですが、ベジタリアンの夫が目ざとく見つけました。「お、こんなところにビーガン・レストランが!!」

え、アロットメント!もともと、ストックポートにあったはず!テレビのグルメ番組などで取り上げられ、評判になりました。夫とそのうち行ってみようと話しているうちにマンチェスターに移転してしまいました。ストックポートから転出した後は興味も失せ、移転先を検索する気もなかったのですが、偶然見つけた、しかもこんな一等地に...!

入るしかない!

あまりお腹が空いていなかった私が注文したのは、自家製クランベリー・ブレッドつきの炭火焼にしたニンジンのスープ。スパイスが効いていておいしかったです。

夫が注文したのは「アロットメント・サンドウィッチとロースト・ポテト」

細切れにしたキノコをパン粉でつないで鉄板で焼いたパティのサンドウィッチ。味見させてもらいました。香ばしくて、これもまたおいしかったです。

3時過ぎていたせいもあり、小さめの店内はよく空いていました。内装はなかなか凝っていたのですが...

 

内装のポイントである「植木」のすべてがニセモノ...!

Allotment (菜園)という名前のおしゃれなビーガン・レストランに植木の世話をするスタッフが誰もいないのにびっくり!(残念)...植木の世話が大好きな私の個人的な感想です。

簡単な食事を注文したのですが、出来上がるまでかなり時間がかかりました。のんびり話をしていたためそれは気になりません。同じテーブルで食べる人の料理は全て同時に運ばれてくるのが英国のレストランの鉄則です。

たった一人の女性スタッフが、今ポテトをローストし終わりました、パンを暖めています...などと実況報告してくれるのも...まあ親切で気が利いています。

食べ終わってお支払いを済ませたあと、自分の名前(手書き)入りのQRコードがプリントされた店の名刺を持ってきた女性スタッフに、観光地の評価サイト「トリップ・アドバイザー」に店の評価を投稿してほしいとお願いされました。QRコードをスマートフォンにかざすとすぐに店のレビューページが開く仕組みです。

カウンターの奥でトリップアドバイザーを開いて私たちの高評価が送信されるのを待っているらしい彼女が目に入ります。

「素晴らしい食事、フレンドリーなスタッフ、そして残念なニセモノの観葉植物」と書いて、送信ボタンを押す前に夫に相談したら「レビューはやめといてもう出よう、おいしかったね」と言われたので投稿せずじまいです。(夫はニセモノ観葉植物に関してあまり思うところはないようです)

フレンドリーな女性スタッフがテーブルにクレジットカードの決済機を持ってきて、「チップは10%、20%、任意の金額、それともナシ、どれにしましょう?」と言ったのがちょっと気に入らなかったようです。夫は大胆にも「ナシ」を選びました。

15年ほど前まで支払がたいてい現金だった頃は必ず10%かそれ以上のチップをテーブルに置いていた気前の良い夫なのですが、カード決済が主流になりチップは払う前提でシステムに組み込まれているのが ...なんだか釈然としないのです。

チップをやる、やらないのやり取りが周りのテーブルに聞こえるデリカシーのないカード払い時代の新しい習慣は私も微妙にイヤだと思います...(自分で黙って選択ボタンを押すレストランも多いのですが)

ハキハキした若くてフレンドリーなスタッフが朗らかに客にかけるプレッシャー...はどこも普通になってきています。

 

食事を終えて出た時に見つけた立て看板には...

「...28番目に良いビーガン・レストラン」と書かれていました!え、28番目?...何の?おっ、世界で28番目、これはすごい!それにしても世界規模のビーガン・レストランのランキングがあるとは!?...って、どこの誰が投票/判定したんだろう。ミシュランとかグルメ雑誌とか、ランキングの主催者名の記載がありません。

 

ビーガンは動物由来の食品を一切口にしない非常にストイックな「ベジタリアン(菜食主義者)」の一派です。動物を殺すことなく手に入る乳製品、タマゴの摂取まで拒否するだけではなく、革製品、コラーゲンや動物性油脂の含まれた石鹼や化粧品、医薬品も使いません。カイコを殺して手に入るシルクを身に着けないのは納得ですが、原則としてウールもダメだそうです。

すでに人口の12%の人がそんなビーガン生活を実施しているという英国で、ビーガンレストランは大人気です。ビーガンじゃない人たちも、そこで食事をすれば速攻で「意識高い系」になれる気がします。

残念なニセ観葉植物はご愛嬌、少なくとも話のタネに入ってみる価値はあるレストランです。

「本日のスープ」は6ポンド50ペンス、リゾットやナッツ、雑穀入りサラダ、キノコのステーキやタコスなどのメインは15ポンド(2826円)から19ポンド(3580円)...いかがでしょうか。植物由来 plant -based の食材でこのお値段は日本人にはかなり高く感じられるでしょう。英国ではたまに外食するならいいかな、と思える値段です。

マンチェスター大聖堂 Manchester Cathedral の真横にあります。

 

大聖堂前の広場にはなぜかインド独立の父、マハトマ・ガンジーの像があります。

ホテルの名前、「マイター」というのは司教がかぶる弾丸の先端のような形の帽子のことです。

マイター・ホテルの奥にある古そうな建物はマンチェスターの復興のシンボル、オールド・ウェリントン・イン Old Wellington Innという古いパブの裏側です。

「復興」と言っても、今のマンチェスターの若い人にはピンと来ないかもしれません。1996年6月15日のIRA (暫定アイルランド共和国軍)によるマンチェスター爆撃で木っ端みじんに吹き飛んだものの、市民の強い要望で完璧に復興された名物パブです。

表側から見たところです。

 

手前のSinclear's Oyster Bar という17世紀のパブと左側のマイター・ホテル(おもて側)と背後の大聖堂、そして...

上の写真右側のコーン・エクスチェンジ Manchester Corn Exchange(現トライアングル Triangle、レストラン街です)という戦前まで穀物の取引所だった巨大な建物はなぜか(!)壊滅を免れ無事でした!!

ガラス窓がすべて吹き飛び、内部はめっちゃくちゃに壊れたそうですが。

奥に見えているデパート、エメネス(M&S)の建物の角から少し左寄りの場所が爆心地でした。

当時、爆撃の30分前までこの場所にいて、爆撃後の大騒動に巻き込まれた私はこの場所に来るたびに胸がドキドキします。

当時のことを書いたストックポート日報記事のリンクです☟

 

マンチェスター爆撃20年周年・・・よく復興したものです。

 
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ひさしぶりのマンチェスター、奇妙な風景数点

2024年02月05日 07時39分26秒 | マンチェスター

どんより曇った昨日、マンチェスターに夫のパジャマを買いに行きました。

夫のパジャマは言い訳で、久しぶりに2人でマンチェスターに行ってみたかっただけです。

いくつもあるメインのショッピングエリアのすべての木が中国風の赤いランタンで飾られていました。

2月10日の、英国では「チャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year 」と呼ばれる、中華系の祝祭日「旧正月」のお祝いです。

ロンドン、リバプール、バーミンガムに次いで英国内で4番目に大きい中華系コミュニティ(チャイナタウン Chinatown)を有するマンチェスターではおなじみの光景です。チャイナタウンは観光資源ですし、多様な文化は英国の大都市の誇りでもあります。

 

 

マンチェスターの正面玄関、マンチェスター・ピカディリー駅からメインのショッピングエリアとバスターミナルのあるピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens に向かう一本道の途中に...

私が知る限りかれこれ30年以上もむき出しになっている19世紀(...マンチェスターが開発されたのは産業革命時の18世紀ですからあんがいもっと古いのかも...) の石だたみの部分があります。

史蹟か何かのつもりでわざわざ残してあるのかもしれません。馬車の轍(わだち)の後が2条へこんで中央がもっこり盛り上がっています。両側は平らにならしてコンクリート舗装されています。

 

 

ピカディリー・ガーデンズ(写真奥)から出ている道の交通信号3本...

 

...のうちの1本がくっきりと45度の角度に傾いて、それでも機能していました。

いちおう注意を促すトラフィックコーン4本で囲われて非常事態を訴えていましたが...野放しです。

もちろん夫をそばに立たせて写真を撮りました。写真を撮っていたのは私だけではありません。もしかしたらアトラクションか何かのつもりでしょうか。いえ、絶対に違う。

 

ピカディリー・ガーデンズからよく見える、スカッフォルディング・カバー scaffolding cover(建築現場の足場の覆い)です。

ちょっと待って...!

この建物のこっち側の外壁工事は確実にパンデミック前に始まって、絶対に5年は経つはずです。まだ終わっていないなんてウソみたいです。

足場を支える黄X黒のシマシマ鉄パイプが林立する足場の下の歩道は歩きにくそうだし一階の店舗の営業にも差しさわりがあるはずです。上階の窓も覆いで覆われちゃってるし...このままでいいんでしょうか。今まで見過ごしていた疑問です。

巨大な広告看板として永久保存して、けっこうな利益をあげていたりして...?

 

 

1ブロック先には...

別のスカッフォルディングカバーがあります。上の写真は昨日撮りました。刊行したばかりのストックポート日報 でも、10年前に取り上げたことがあります。

10年前に「背景のレンガ壁にマッチした景観を損なわない工夫が素晴らしいでしょう?」というようなことを書いたのですが、そう、もう10年!これ、「仮の足場覆い」ではありませんよね。

何十年も前に部分的に取り壊された大きな古い建物の切り口を隠す覆いです。時々、旅行会社の広告に差し替えらます。もしかしたら夏限定でしょうか、夏の海の写真がドカンとプリントされていたり、またレンガ塀の写真に戻ったりします。

ここももしかしたら、取り壊された手前側の空き地に新築の増築をするのはお金がかかりすぎるとかで広告スペースとして確保しておいて、ちょこちょこ利益を上げている...とかでしょうか?

由緒ある古い建物の所有者が何人もいるのは珍しいことではないようです。維持管理がめんどうになって自分が所有するこっち側だけ取り壊す...なんてことはよくあるみたいです。

これもまたピカディリー・ガーデンズそばの(あ、ボコボコ石だたみ露出スポットのすぐ横です)、取り壊し部分むき出しの建物です。

通るたびに気になっている、無機質な絵になる空間です。

たぶん...10年はこの状態が続いているはずです。右側には20世紀初頭の、(ものすごく大きなローマ数字で建築年代が刻まれています。何年だったかよく憶えていません)角に入り口のあるギリシャ建築風のゴテゴテした装飾のある古い建物が半分残っています。左右対称になっていたような遠い記憶がありますが...惜しいことです。

空き地に何か建てるのか、それがずいぶん先のことなら切り口の壁面を広告スペースとして貸し出すかあるいは自治体が介入してミューラル(壁画)で覆うとか何か利用法がありそうなものですが。

 

マンチェスター、続きます。

 

 

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譲歩したり妬んだりお互いの存在は認めあう、独立した大人同士の母息子ネコ

2024年02月03日 08時30分45秒 | うちのネコ、よそのネコ

ひさしぶりに、うちのネコの話題です。

座り姿がなかなか端正な息子ネコ、ティブ Tib 。

立ち姿はブヨブヨしています。

以前から話題にしている背中の細長いハゲの状況はー進ー退、ー時よりは改善されていますが完治する望みは薄そうです。

ちなみに本名はタイベリウス Tiberius 。

 

母ネコ、リヴィー Livy、やはりリーヴィア Livia というすっかり忘れられた本名があります。

リヴィーは短躯、短足でずんぐりした見慣れない容貌のネコです。

2匹がいっしょにすごしている場面の、ごく最近の写真を集めてみました。

パンデミックのさなかに、ノラネコの保護センターから親子そろって引き取った2匹です。子ネコだったティブは見なれない環境に不安なためもあるでしょうが母親のリヴィーに付きまといましたが、保護センターにいた時から乳離れはおわっていたため、リヴィーはうるさそうに息子を避けていました。

保護センターでは、母子まとめて囲いに入れられて逃げ場がなかったため、付きまとう息子にかなりウンザリしていたようです。うちに引き取られてからはできるだけ距離をとるようにしていました。

動物の親子の情って、子供が成長した後は薄いんですね。保護センターの女性は、これからは親子というより、フラットメイト(同居人どうし)として末永く仲良くしていくことになるだろうと言っていました。

友達どうしとしても付き合いは薄いようなのですが.

 

まあ、それでもお気に入りの寝場所は、取り合いをするよりはスペースを譲り合って共有するだけの協調性は持ち合わせています。

2匹が一緒にすごしている写真の大半は寝ているシーンです...

 

 

妊娠中に保護されて保護センターに収容されたリヴィーは短期間ですがノラネコ生活を経験しているので警戒心が強く、私たちの膝の上でいっしょにテレビを見たり、寝た姿勢の時に胸の上にのってくつろぐようになるのに時間がかかりました。

その点、保護センターで生まれたティブは人間を怖がらない生まれつきの甘え上手です。そしてリヴィーが私たちの膝や胸の上にのっているのを見るとフーとかシューとか不機嫌音を発して「お前、どけ!」要求をつきつけます。リヴィーはどきません。そして、私たちに甘えているティブを見かけても全く意に介さないようです。

ティブのあだ名は「ミスター・ジェラス Mr. Jelous (やきもちくん)」です。

成長したネコの親子って、お互いを「息子」「母親」と認識しているものなのでしょうか。

ティブは、「母親に向かってその口のきき方は何だ!」とよく夫におこられています。

 

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ロマンチックな気象現象、噴きあがったサハラ砂漠の砂が染める妖しい色の雲

2024年02月02日 08時09分16秒 | 英国の、生活のひとコマ

少し前に話題にした、サハラ砂漠の砂塵...(をたっぷり含んだ雲)再び。

以前の記事のリンクです☟

短い秋の始まりか、大雨で洗車は不要、遠いサハラ砂漠に思いをはせる気象現象

夫が夕方、「空がピンクだから見てごらん」と言ってキッチンのある1階に降りてきたので、庭に出る裏口をあけて見てみました。

ホントだ。

上の写真は2階に上がって、同じ裏庭に面した窓からガラス越しに撮りました。
 
「あ、そうだ夕焼けが見える西向きの窓から見てみよう」と3階にある寝室にいってみたら...
 
おおお、キレイ。窓越しの写真です。
 
夫が、これはサハラン・ダスト Saharan dust を含んだサハラン・ダスト・クラウド Saharan dust clouds (サハラ砂漠の砂塵雲)だと教えてくれました。
 
気流の関係で、アフリカ大陸のサハラ砂漠の砂塵が化学物資を含んだ空中に漂う粒子と一緒になって、高く高く吹きあがり欧州まで到達することがあります。
日暮れ時に、その砂塵を含んだ雲がオレンジ色に見える現象がサハラン・ダスト・クラウドです。
 
2日ぐらい前に、メット・オフィス(MET Office 気象庁)から喘息もちの人や気管や肺に疾患のある人は気をつけるように警報が出ていました。
吸い込むと、タンが絡む咳が出るそうです。
 
一階に降りて通りに出てみました。
 
 
 
 
暖房のきいた屋内から薄着で出てきたので自宅のある短い通りの始まりまで行っただけです。外は寒かったです。
 
西側の広大な空き地の上空の雲を望遠で撮ってみました。
 
(スマートフォンのカメラです。色の加工はしていません)
 
 
 
夕暮れの陽の色を反射した水彩絵の具のようなにじんだオレンジ色の雲とは大違い。毒々しい美しさです。
 
飛んでいた飛行機がオレンジ雲に吸い込まれるように見えなくなりました。オレンジ色の砂塵がジャリジャリ飛び回る中を飛行機が突き抜けて言ったのでしょうか。飛行機の窓がザラザラになったのでしょうか...気になります。
 
 
 
 
今回、ニュース番組のビデオを見て知りました。アフリカと地続きのヨーロッパ大陸はあとまわしで、まずアフリカ大陸西側の海上をうずまき状にまわりながら英国の上を通過、ヨーロッパ大陸に到達するようです。
 
降らないで通り過ぎてくれたらいいのですが。
雄大な地理ロマン!いえ、迷惑です。
 
庭やクルマが砂塵に覆われるのはやっかいなだけです。
 
 
 
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年明けの年中行事、不用品の寄付!英国でも断捨離は大きな関心事

2024年02月01日 07時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

早いもので1月も終わりです。

チャリティ・ショップに大量に持ち込まれる寄付品...年明けの年中行事です。

 

チャリティ・ショップ charity shop は、ー般からの寄付品を販売して利益を慈善事業の基金にする私営の、英国ではおなじみのセカンドハンド・ショップです。

私が6年間ボランティアでお手伝いしている、おもに発展途上国に援助の手を差し伸べるオックスファム Oxfam でも年明けから約1ヵ月ほどの間、大量の寄付品が連日持ち込まれました。

上の写真は1日に持ち込まれた寄付品の一部です。

検品や値付けをする前に一時的に収納場所に持ち込まれた年明け後、2週間目の寄付品です☟

 

この時期に寄付が集中する理由をあげてみます。

その1;クリスマス・プレゼントにもらった大量の余剰品の処分

毎年、惰性で贈り合う悪しき習慣のクリスマス・プレゼントをやめよう、という意見が各方面から出ていますが...それで「経済がまわっている」のだから(日本式表現)...で反論する人もいそうです。

とにかく「欲しくないプレゼント」!!チャリティ・ショップは大歓迎です!

「クリスマスにもらったいらないプレゼントを寄付してください」と呼び掛ける、別のチャリティショップのお願い表示です☟

ラベルがついたままの新品は中古品よりかなり高く売れます。特にクリスマス向きの商品(定番の入浴剤やボディクリームなど数年先が使用期限なモノを含む)は大歓迎、今年の12月にクリスマスプレゼント推奨品として売り出すために、12ヵ月間しまっておきます。

クリスマスに新しいものをもらって、古いものを処分する人もいるかもしれません。

オックスファムのバレンタインデーのプロモーション用ディスプレイです☟かなりハズカシイ品ぞろえです

その2;片付けを決意

余分なものを処分するデクラッター declutter は年間を通じて英国でも多くの人の関心事です。

年明けに処分するべきものが多く目につき、寄付が集中するのは「新年の抱負 New year's resolution 」と関係あるはずです。 年が明けて心機一転、片付けて家の中をスッキリしたいスイッチが入るためでしょう。

年内に片づけをすませ、キレイな家で清々しく新年を迎えたい日本的な感覚は英国人一般には理解されにくいようです。

私の家でも、お正月前だからと、ふだんしないような場所を掃除していると、「クリスマスが終わってまだお祝い時なのにバタバタしないでほしい」と家族から苦情がでます。

来る年に、禁煙、減量、規則正しい生活習慣、資格取得...等を実現するつもりなら、年が明けるまでは喫煙しまくり、食べまくり、怠惰な生活を続け、勉強は先延ばしにして、年が明けた1月2日(仕事始め)に目標に向けてビシッと規律ある日常に切り替える...のが正しいらしいのです。どうせあと数日しかない年内に、結果が出ないことにわざわざ手を付けて中途半端に新年のスタートを切るのは不合理ですから。

デクラッター、片付け、大掃除...も然り。

 

大晦日に、畳をあげ、障子やふすまを貼り替えたりする家庭は日本でも今は少ないでしょうね。昭和の中ごろまでは、仕事も学校も休みになって家族総出で1日あれば終わったらしい家庭内大掃除...モノが少なかったからできたのでしょう。

同じくバレンタインデー用のウィンドウディスプレイ☟

理由その3;クリスマス前に多い部屋やキッチンの模様替え

「クリスマスまでにお届けそなえ付け、支払いは新年後」という家具やキッチン・ユニットの宣伝を夏の終わりごろからテレビでよく見ます。

親戚や友人を招待、キッチンにも大勢が入って料理するクリスマスまでにステキにしたいんですね。もちろん、家具もキッチン・ユニットもドカンと値下げするクリスマスの翌日(ボクシングデイ・セール)以降に買い替える家庭も多数!

模様替えの際、インテリア用品や食器などもー式取り換える家庭も多いようです。

1990年代のはじめ頃の英国人ー般の生活は、「バブル」の頃に来た私にはとても質素に見えました。物価がモノの質に不釣り合いに高かった記憶があります。

30年以上たった今、英国人の購買意欲は驚くほど上がりました。モノがあふれる家庭が多くなっているようです。

「経済のグローバリゼーション化」とやらのためか、安い値段でそれなりに質の良い製品が買えるようになりました。またー般の人がSNS で発信するファッションやライフスタイルの情報も「買えるなら買う」モノあふれの傾向に拍車をかけているようです。

「バブル」は遠い昔、しかも不況でお給料が上がらないらしい今の日本なのに「買えるなら買う」のモノあふれ状態が未だに続いているようですね。

日本人によるSNS に投稿された「汚部屋」の片づけ、「断捨離」、親が住む「実家の片づけ」の実況ビデオやブログをこの頃とても多く目にします。フォロアーのコメントを読んでも切実さが伝わってきます。100日、年内、あるいは子供のバーズデー・パーティを目標とした、とても年末の数日では終わらないー大挑戦のようです。

買えるものをためらいなく買うようになり、モノがあふれ始めて久しい英国でも「少ないもので豊かに暮らす」美学がもてはやされています。それだけ何とかしたいという人が多いのでしょう。

そして、概して言えば、「実家の片づけ」ビデオなどを見るかぎり、日本のほうが買い込み続けた不要なモノを手放すためらいが圧倒的に強いように思えます。

英国では、デクラッターの大きな味方、チャリティー・ショップの存在がモノを手放すハードルを大きく下げていると断言できます!

不用品で人助け!家もスッキリ、一石二鳥!...ですから。

私がボランティアをしているオックスファムは高級住宅街にあるため、寄付品の質は概して言えば高いですし、売り値も高めに設定しています。店の雰囲気もこぎれいで、みて回るのが楽しい、とお客さんから好評です。

破れたり割れたりしていないかぎりどんな状態のモノでも格安で売る、ガラクタ屋のようなチャリティ・ショップもたくさん存在します。それなりの固定客がいるようです。

掘り出し物が見つかりそうなガラクタ屋のようなチャリティ・ショップの一例です☟

こぎれいなチャリティショップでは売り物の品質にこだわるため、多くの寄付品がゴミ箱行きなのは残念ですが事実です。

オックスファムでは、衣類など繊維類は厳選されたものだけを店頭に出しますが、それ以外の繊維類も一切廃棄することなく有効に利用しています。英国内での販売にむかない衣類も等級分けして、ちょっとくたびれているだけなら発展途上国での販売用、かなりなくたびれ具合でも穴や破れがなければ救援物資用、ボロボロ衣類はリサイクル...など廃棄0%活動を進めています。

ところで、格安で買えて、しかも売り上げが社会的意義のあることに使われるチャリティショップに行くとついつい不要なモノまで買ってしまい、結局モノを増やしてしまうという古典的ジレンマを多くの人が感じています。

ボランティアの店員と話をしたがるお客さんはー定数います。

「Seasalt (ブランド名のー例)のコートがたったの19ポンド99ペンス、しかも私のサイズだし..買わないわけにいかないわね。でもうちにはコートがもういっぱいあるのよ(ため息)」なんて話しかけられたら、必ず言ってあげる言葉を用意しています。

「わかるわかる! でもあなたが払ったそのお金でアフリカの子供1人か2人が学校に行けるのよ!」

これで、けっこうたくさんのお客が罪悪感なしにまた新たに増え続けるモノを買っていってくれることになります。「井戸を掘れば汚い河の水を飲んで疫痢で死ぬ子供が救える」話も効果があります。

...洋服ダンスがいっぱいになったらアフリカの子供たちのために、ためらいなく寄付に持ってきてくれるでしょうし!

ここ、20年ほど、私はほとんどすべての自分が着る衣類をチャリティショップで購入しています。倹約の目的だけではなく他人が不用としたものを有効利用する意義は大きいですから。必要な日用雑貨も、新品を見る前にまずチャリティショップで探すことにしています。

ついしてしまう衝動買いは(たま~にですが)やめられません。モノが増えるメカニズムは理解しているつもりです...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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