イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ついに完成、となりの家とうちの家の庭を隔てる高い塀、ネコたちの身近な立ち回り範囲が一気に狭まる!

2021年05月29日 06時50分38秒 | うちのネコ、よそのネコ
先週、お隣とうちの庭のあいだの板塀工事が始まりました。


板塀を2枚はめたところで中断。



以前にも書きましたが、左側の塀や生垣はお隣が費用を全額負担して、もちろんお隣の所有物になります。
反対側の塀は私たちが自費でたて、私たち所有の庭の備品です。



上の写真のコンクリートの柱が板塀より長く、にょきっと飛び出ていて見苦しいでしょう。
お隣のご主人が間違えたサイズの柱を注文したそうです。
お隣のご主人は線路の保線の仕事をしています。
建築関係の資材が業者にたのんで安く手に入るんだと正直に得意そうに教えてくれました。

私たちが反対側の塀を注文した時は採寸も使う資材も予算以内で塀専門の業者に「全部おまかせ」にしました。
たいていの家はそうするでしょうね。
柱と板塀のパネルのサイズまで選んで注文するなんて考えられませんが、さすがはプロ、少しでも安くあげる方法をよく知っているようです。
でもサイズ違いを注文するって、ちょっと頼りなくないですか。

作業員は、塀の専門家ではなく便利屋 handyman のような人らしいです。
本当は最初の日の翌日に間違った長さの柱を引き取りに来てもらいかわりに短めのを持ってきてもらい、その翌日に同じ作業員に来てもらって塀たてをやり直す、という計画だったらしいのですが、話がこじれたらしく10日間以上このままでした。



ネコは大喜び。
あいかわらず2軒続きの倍のサイズになった庭を行き来してご機嫌でした。

木曜日に同じ作業員(便利屋)が戻ってきました。




サイズ違いの柱を引き取ってもらうことがかなわなかったのか、現場でこの作業員が切ることになったようです。

ホコリがでるので庭に干していた洗濯ものを取り込むように言われました。

電動のこぎりのエンジンがなかなかかからないらしく、グオーッガリガリガリッっという機械の音とキタナイ言葉でののしる声が作業中ずっと聞こえてきました。

こわごわと様子をうかがううちのネコたちです。


3時間もたたないうちに作業は終わったようです。
次々と深い穴を掘り、苦労して短く切った柱を立ててセメントで固定しスライドしておろしたコンクリートの土台板をまたまたセメントでかため、最後に簡単に取り外し可能な板塀のパネルをスライドしてはめ込む作業がよどみなく進みました。

最後に、再保の日に長さを計るのを忘れて(!)たててしまい、もうすでにセメントで半永久的に地面に固定してしまった最初の柱を短く切る作業が残っています。



電動のこぎりでコンクリートの柱のてっぺんを切り落とす作業の撮影に成功しました。
塀の上に生首が載っているように見えますね。

デイジーの茂みにゴトンとコンクリートの塊が落ちました。
それを拾って塀越しに作業員に手渡して作業がすべて完了。





うちの塀ではありませんので選ぶ権利はなかったのですが、これなら幅の狭いうちの庭に接してどどーんと長く奥にのびていても目障りではありません。
プライバシーはバッチリ向上です。
道路保線監督のお隣のご主人と言葉の品が悪い作業員のコンビの作業は手際がいいんだか悪いんだか今ひとつ判別がつきません。
「すごく安く上がった」といつまでも得意そうにしています。

(作業員には当初の契約より少なくとも倍は払う羽目になったはずです!)

お隣の庭に潜入できなくなったネコたちです。



ティブがよじ登ろうと飛びついてズルズル落ちる情けないシーンを目撃してしまいました。
もちろんその気になれば背中合わせに接する家の低い垣根伝いにとなりに行くことは十分可能です。

ネコたちは翌日ほぼ一日中庭で過ごしました。

高い塀で囲われて安心感が増したように思ったのではないでしょうか。












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視力矯正が必要か、モグラの図像学...都市に住み,メガネをかけて家族生活を営む憎めないモグラオヤジ

2021年05月28日 06時50分52秒 | 英国の動物

ストックポート・タウンセンターのショッピングセンター、マージーウェイにあるオプティシャン(メガネ屋)に行きました。



全国チェーンのこのオプティシャンのマスコットはモグラです。

ゆるキャラでもなくマンガっぽくもないリアルなタッチのモグラがけっこう気に入っています。

オプティシャンのマスコットなので当然、メガネをかけています。
モグラにメガネが必要なのか。
...ほら、だって真っ暗な地中に住んでるんでしょ。

日本で、絵本や漫画に描かれるユーモラスなモグラは盲人用の黒メガネをかけていることが多いように思います。
目が見えないってことになってるんですよね。
地中から出てくるのはいつも夜、生涯を真っ暗な環境で過ごすモグラは目が見えなくても不自由なさそうです。

イギリスで見かけるモグラは視力矯正用の普通のメガネをかけていることが多いようです。
モグラって目が悪いイメージなんですね!

2016年にロンドンに行った時、地下鉄の駅で見かけたかわいいポスターの写真を、ストックポート日報のバックナンバーで見つけました。


地下鉄にモグラ!ピッタリです。
「地下鉄内でWi-Fiが使えます」というお知らせポスターに臨時起用されたこのモグラ、他では見かけませんでした。
地下鉄(ロンドン交通局)のマスコットというわけではなさそうでした。

で、オプティシャンのマスコットのモグラオヤジです。
出っ歯で細目でメガネをかけていて、まるで一昔前の日本人のカリカチュアみたいに見えるのですが、考えすぎでしょうか。

妻子がいます。
テレビのコマーシャルでは家族で外出して街の中を歩いています。

かわいい子モグラが「お父さん、そのメガネかっこいいね」なんて言っています。
「そうだろう、たったの25ポンドで5週間は取り替え返品もきくんだ!」と子供に言っているお父さんモグラです。

強い近視で、境目のない遠近両用、厚みを削って傷がつかない加工までしてもらった特製の私のメガネはもちろん25ポンドではなく、とても高価なものです。
それなのに近視の矯正が不十分なことに気がついて、購入後3週間ほどたってから検査しなおしてもらいに行きました。

モグラのお父さんが言うように保証期間だったのでちゃんともう一度検眼してもらい、前回の検眼に不備があったことを認めて作り直してもらうことになりました。
看板に偽りなし。

イギリス中、どこに行っても農地や野原で、たまに手入れの行き届いた庭園でもモグラ塚を見かけます。





モグラ塚を見るたびに写真を撮って、かなりの頻度でストックポート日報に載せている私でした。
バックナンバーから掘り出しました。

浸水していそうな地下坑道、「巨大迷路」の地下へと進む坑道...と興味深い形態のモグラ塚の写真を2枚選びました。
(こんなにたくさんモグラ塚の写真を載せた記事があるなんて気がつきませんでした)

モグラの地下都市の上を昼間によく踏んで歩いているのに住人のモグラを見たことがありません。

いちどは見てみたい本物のモグラ!
やわらかい毛がベルベットのように密生したケシズミ色の毛皮をそおっと逆撫でしてみたいのです。


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ロンドン紳士御用達、ダンディ・ファッションのメッカで見かけた19世紀のファッションアイコンの数奇な生涯

2021年05月26日 05時55分59秒 | ロンドンとイングランド南部
先週の金曜日にロンドンに行った時の写真です。

ジェミン・ストリート Jemyn Street にたつボー・ブラメル Beau brummell の像です。


ピカディリー・サーカス  Pccadily Circus(有名な観光スポット、エロス像のある小さな広場のある交差点)からのびる目抜き通りのひとつ、ピカディリー Piccadilly (通りの名)を少し行ったり来たりウロウロしました。
日本大使館の予約時間までの時間つぶしです。

ピカディリーには日本大使館の他、ロイヤル・アカデミー美術館、フォトナム&メイソン、グリーンパーク、リッツ(ホテル)、があります。
もっと先に行くとバッキンガム宮殿もあります
(そういえば、イギリスに30年住んで、何度かロンドンに足を運んでいる私ですが、バッキンガム宮殿に行ったことがありません!)

繁華なピカディリーの瀟洒なリージェンシー建築のアーケードの中に入ってみました。


狭い通路の両側に並ぶ、小さいけど古く格式のある店はすべて、紳士向きのアクセサリ―や身だしなみを整えるための用品店ばかり...

帽子や傘、ステッキ、髭剃り用品、古い勲章、パジャマとガウン専門店、床屋さんまでありました。

シルクのスカーフで顔を包まれてスパイダーマンみたいだったマネキンの並ぶ礼服店を最後に出たところが.....


ボー・ブラメルの銅像のあるジェミン・ストリートです。



上の写真はジェミンストリートからピカディリー・アーケードを振り返ってみたところです。

銅像の台座には彼のフルネーム George Bryan ''Beau'' Brummell と、彼が残した有名な格言らしい
To be truly elegant, one should not be noticed 真にエレガントであるためには目立たないことである」が刻まれていました。

19世紀初頭のリージェンシー時代にしゃれた着こなしで一世を風靡して社交界で大評判をとった「ダンディ dandy」です。

ダンディは日本の翻訳文学などでは「シャレ者」や「伊達男」と訳されることが多いのではないでしょうか。
今の言葉で言えば、ファッション・アイコンですね。

ボー( Beau=イケメン)という恥ずかしい名前に聞き覚えがありました。
ずい分前に見た服飾史に関する教養ウンチク番組でちょこっと取り上げられていました。

ボー・ブラメルという通名で知られているようです。
教養ウンチク番組で見た内容はほとんど忘れていたのでグーグル検索してみました。

ボーはイートン・カレッジ時代のあだ名で、卒業後も自称していたようです(いい度胸です)
ちなみにイートン・カレッジの後輩、ジョンソン首相の通名「ボリス」もジャーナリスト時代に筆名として使い始めて定着した学校時代のあだ名です。

ブラメルは当時の男性ファッションに多大な影響を与えたことで後世に名を残しています。
それにしても、インスタグラムもない時代にどういう経緯で彼のダンディぶりがそんなに知られるようになったのか気になるところです。

かたくて高めのカラーにふわっと結んだタイ、ぴちぴちのズボンなどなど当時の代表的なスタイルはすべて彼の考案だそうです。
ジェーン・オースティン原作の文芸ドラマや映画に出てくる紳士はすべて肖像画に描かれた彼の服装と全く同じスタイルでキメています。

軍人として輝かしいキャリアが期待されていたそうですが、文化が不毛でダサい産業都市(当時)だったマンチェスターに赴任するのが嫌で軍籍を離れたそうです。
イヤなやつですね。

その後ロンドンの社交界でプロのファッション・アイコンとして生活する道を選びました。
親の財産を食いつぶしただけのようですが。


ピカディリー・アーケードの反対側の出入り口のあるジェミン・ストリートはピカディリーの「裏通り」にあたる細めの通りです。
やはりずらっとロンドン紳士御用達の紳士服やアクセサリー専門店が並んでいました。





カフリンク専門店、メガネ、時計、ネクタイなどなど。
いずれも敷居が高そうです。

この通りで見かけた19世紀の定番だった彩色が再現してあるコーニスの天童くんたち。



グーグル検索で見つけたブラメルがとてもたくさん残した格言、警句の中から多くの人が語り継ぐべきとイチ押ししている名言をもうふたつ。(私の意訳です)

Fasihons come and go; bad taste is timless.
流行は移り変わる。しかし趣味の悪さは不変である。

If people turn to look at you on the street, you are not well dressed.
道で人々が振り返ってあなたのことを見るならばあなたの着こなしは失敗である。

いいことを言っているでしょう?

ブラメルの銅像はロンドン紳士が身なりを整えるのに必要なグッズが何でもそろいそうなこの通りの偶像的存在みたいですね。
彼の身なりに関する名言から多くを学ぶべき人たちが行き来するエリアです。

ブラメルのその後;
19世紀の初頭には想像もつかないドエライ金額なはずの 65,000ポンドをかけ事や遊興で使い果たしたあと、借金の取り立てから逃れるためパリに移り住み、最後は慈善の養老院で亡くなったそうです。

彼の最後からも多くの人が学ぶべきことが絶対にある!

ずば抜けて美男子というわけではありません。


どこにでもいそうな やさ男ですね。











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駅へと急ぐ人々を見下ろすフクロウに学ぶ人生訓!この頃やたらに見かける切った木の木彫り動物、フクロウは一番人気

2021年05月25日 06時16分11秒 | 英国の、生活のひとコマ

住宅街の中の、目立たない無人駅が行き止まりにある細い一本道です。

右わきの、一番奥の家で改装工事をやっているようです。
前にとめた工事用の白いヴァンがジャマで駅の入り口が見えません。

左側の狭い土手に....


木彫りのフクロウ5兄弟(?)がいました。


一年以上利用していなかった最寄り駅です。
マンチェスターに買い物に行った先週、はじめて存在に気がつきました。



ジャマになった大木を切り倒して、下のほうを残して野生動物の彫刻を施す野外アートを最近とてもたくさん見かけます。
アートのために伐採された木も もしかしたらあるのかもしれません。


これだけの高さを残しておいて木がジャマだったという理由が成り立つのか、という疑問が残ります。
木は死んじゃってますね。

それにしても「森の賢者」フクロウはどこでも人気です。
近所の商店街のはずれの小さな自然保護林には、ストックポート日報ではおなじみの木彫りのフクロウ「ヴェーラ」がいます。

このフクロウ5兄弟はヴェーラよりかわいく仕上がっていますね。

根元のメルヘンチックな演出はちょっぴり余分だったような....


セーターを着たアミグルミのヒツジは誰かが勝手に置いた落し物だと思います。
「Ellie's」と書かれた紙の包みまでおいてあります。
何だろう?(名前が私と同じだというのも気になります)

駅の利用者や地元の住人の心を和ませるマスコットみたいな存在を目指しているようですね。

幹の中ほどにかけられた、ポエムがなかなか良くできています。



この木彫りプロジェクトのオリジナルかそれとも有名な詩の引用なのかどうかはわかりません。
 
saw=「見た」「鋸で木を切る」、のわかりやすい掛け言葉を使ったり、前半、2行1組の終わりに同じ文字ではじまる言葉 owls とoak 、saw と spoke の組み合わせを持ってきて語呂をよくしたり、oak とspoke が韻を踏んでいたり、詩の形式も整っています。

「多くを見れば口数が少なくなる」というのは「見聞は他言に勝る」という教訓でしょうか。

「私たちみんな話すのを控えてより多くのことを聞くこのちっちゃなフクロウたちみたいになりたいですね」という最後のくだりは口ばっかり達者で学ぶことに重きをおかない私たち人間に対する戒めとして、なかなか説得力があります。

ただ単に、「自分ばっかり話をしないで人の話もきこうね」という人づき合いのコツを伝授してくれているだけかもしれませんが....

おぼえておくことにしました。

でもなぜ、フクロウ?


そばまで行って、駅入り口の写真を撮りました。


野の花がきれいです。






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ネコがいるリビングルームの風景、テレビ視聴に夢中になるあまり他人の迷惑を顧みないティーンエイジャー・ネコ

2021年05月24日 06時17分51秒 | うちのネコ、よそのネコ


夫の足の腫れがなかなか完治せず、階段の上り下りが少し困難になっているために、トイレがある2階のリビングルームでテレビを見て過ごすことが多くなっています。
私とネコ2匹もお相伴でリビングルームにいる時間が増えました。
天気のよい時には裏庭に出ていることも多いネコたちですが。

息子ネコのティブがテレビ鑑賞の趣味を楽しみ始めました。


キッチンにあるテレビも少し離れたテーブルに座って時々見ていたことがあったのですが、大きめのテレビ台があるリビングルームのテレビのほうがより快適に番組に集中できるようです。

上の写真は午前中に主婦が見る「モーニングショー」に夢中なティブです。
ハリウッドに駐在する特派員のおじさんが気に入ったようです。
顔をやさしくたたいたり、なでたり親愛の情を示しながら一言も聞き漏らすまいと彼の表情を食い入るように見つめていました。

産婦が胎盤のサラダを食べる健康法についてのレポートでした。

同じ番組のファッションコーナーで「ロックダウンが明けてお友達と会う機会が増えたら着たい服、この夏注目のファッション傾向」についてファッション雑誌のエディターが解説しています。


季節のファッションに興味津々の母ネコ リヴィーが熱心に視ているのですが、息子が画面の前に居座って視界を遮っています。

さすがに、男の子ネコです。
サッカーの試合に一番関心があります。


無観客のグラウンドの緑の芝生の上を右に左に素早く転がる白いボールを目で追うのが楽しくてしょうがないようです。
試合の経過をあまりにも熱心に追うあまりテレビ画面の正面に居座るティブは いい瞬間を見逃した夫の不評を買っていました。

夫が「おい、どけよ」と怒鳴った瞬間です。


立ったり座ったりするのが困難な夫に代わって私が画面の前から動くように促しました。

一昨日はユーロビジョン・ソングコンテスト Eurovision Song Contest を楽しみました。


ユーロビジョンというのは、1956年年以来毎年放送されているヨーロッパの国対向歌合戦番組です。
奇想天外な舞台装飾と衣装が話題になる、紅白歌合戦のような娯楽音楽番組なのですが、国内で実力は認められているものの知名度は今ひとつ....クラスのアーテイストが出場することが多いですね。

夫が見ていたサッカーの大事な試合が終わった後ユーロビジョンは途中からいっしょに見始めました。
どうしても最初から見たかったら、もう一台テレビがあるキッチンで1人で見てもよかったのですがそれはちょっとさびしいような。

誰かといっしょにリラックスして、あるいははしゃいで見るべき番組です。
ネコがいればネコにも見せるべき番組です。

ティブのお気に入りはフランス代表の、シンプルに朗々と歌い上げる若手のシャンソン歌手です。


優勝者はヨーロッパ中の視聴者の電話投票で決まります。

得点が加算されていくドキドキタイムにティブの興奮も最高潮。


いつからか、ロシアや東欧諸国は当然だとしても、パレスチナ問題で評判の悪いイスラエルや文化的にヨーロッパというのがかなり苦しいトルコや位置的に疑問がありすぎるオーストラリアまで出場しています!

昨晩、仲良くサッカーの試合を見ていた夫とリヴィーです。




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用事があってまた行った、ロックダウンの規制緩和が進むイギリスの首都、ロンドン!観光客はいないはず活気が戻る週末の幕開け

2021年05月23日 08時02分39秒 | ロンドンとイングランド南部
金曜日に撮った写真です。

テムズ川にかかるロンドン名物、タワー・ブリッジ Tower Bridge。


このパンデミックのさなか、再び日帰りで!首都、ロンドンに行って帰ってきました。

タワー・ブリッジをちょっとかわった構図で撮りました。



前回(先月)果たせなかった日本大使館での重要な用事を片付けるためです。
前回と同じロンドン通勤圏に住む日本人の友人がわざわざ出てきて会ってくれました。

日本国外で初めて見た!唯一の2020東京オリンピックポスターです。


予約制で1人ずつしか入れない日本大使館の待合室にかかっていました。(向かいには2020東京パラリンピックのポスターも飾ってありました)

遠距離の急を要するわけではない旅行はひかえるべきこの時期に1カ月に1度友達に会いに上京しているみたいな状況が心苦しいのですが、そう、大使館に行ったのです!

前回(先月)の日帰りロンドン上京記事のリンクです☟☟

用事はキャンセル、それでも行ったパンデミック下のロンドンは中国人にかぎらず観光客のいない私の知らない別世界

5月17日のロックダウン解除第三段階を経て、日常が戻ってきた首都ロンドンです。

地下鉄の細長い通路に前回はあまり見かけなかった企業広告ポスターが戻ってきました。


Welcome は再開したロンドンを歓迎する言葉のようです。


ショーウィンドウや、カフェのメニュー用の黒板にも Welcome back London という言葉を見つけました。

数はまだ少なかったでしょうか、おなじみの興行ポスターです。


ロンドンに来た!というワクワクする気分を盛り上げる、劇場の演し物ポスターも復活です!

映画館、劇場、コンサートホールなど屋内の文化・娯楽施設も先週の月曜日から実に1年ぶりの再会です!
入場者数の制限や観客の検温などがあるらしく完全に通常通りの上演、上映が許されているわけではないようです。

日本大使館近くで待ち合わせをした友人と、近くにあるロイヤル・アカデミー美術館 Royal Academy of Arts に無料で入館できる常設展を見に入りました。


美術館、博物館も再開です。

世界をリードする金融街、シティCity にある評判のうどん屋さんで早めの夕食を食べました。

近代的なガラス張りのビルがたくさん並ぶシティで見かけた「薄っぺらい」ビル。


意味不明の「アオミドロ」現代アート。


通常ならばビシッとスーツを着込んだ金融マン、金融ウーマンでシティがあふれかえる退社時刻前後だったのですが、さすが!ほぼ100%リモート・ワークが浸透している業種です。
街はガラガラ...。

私たちともう一組しか食事をしている人がいなかったガラガラだったうどん屋の店員さんによれば、夜半にかけてナイトライフを楽しむ人たちでいっぱいになることが予想されるようでした。

霧雨が降り風がふきつけるなか、食後にテムズ川沿いを歩いてロンドンブリッジ駅に向かいました。

連合王国で一番高いビル、シャード。


川向うのビル群...


20年ほど前にチャールズ皇太子がぼろくそにけなした有名な弾丸型のビル、通称「Gherkin (ピクルス用のキュウリ)」がいつの間にかへんちきりん度を競い合う独創的な近代ビルに囲まれてしまって全く目立たなくなっています。

友人に付き合ってもらってタワー・ブリッジや川向うのロンドン塔を背景に、「お上りさんセルフィー」を何枚も撮りました。
(大はしゃぎです)

...と言っても腕をせいいっぱい伸ばしても観光物件と2人の顔をバランスよくフレームにとおさめるのは至難の業です。
どちらかの顔や観光物件の一部が必ず欠けて写るのも楽しみのうちなのですが。

そう言えば、「セルフィースティック」を取り付けたスマートフォンでつぎつぎと段取りよくセルフィーを撮影しているどう見ても観光客といった風情の中国人を数人見かけました。
どこかロンドン以外の場所に住んでいる帰国しなかった留学生か、仕事をしている人たちが観光に来ているんでしょうね。

友人とは別々の地下鉄に乗るために分かれた、ロンドンブリッジ駅そばのパブです。


7時頃になると、どこもかしこもナイトライフに繰り出す地元の人でいっぱい!
そう言えば金曜日、ロックダウンの規制緩和第3段階が始まって初めての週末の始まりの夕暮れでした。

そうか、ロックダウンは地元では事実上もう終わったんだな、(観光客がいないだけで)と実感...

このパブの写真を撮った理由はこの「重そう」な女神像。


軒を支える裸の男性像がイギリスの古い建築物にくっついているのをよく見かけるのですが、片方おっぱいを露出した女性像というのが目を引きました。
ビクトリア時代の建物の慣例らしく、鮮やかな彩色が補修再現されているのにも注目です。
(乳首と足の爪が赤く塗られていました)

マンチェスターに向かう電車に乗るためにユーストン駅につきました。

そこで待ち構えていた衝撃の事実!


ほぼすべての列車がキャンセルか大幅な遅れで、ものすごい数の人がコンコースで途方に暮れていました。



信号事故だそうです。
帰省だか週末旅行をするつもりだかで大きなスーツケースを携えたのもーのすごーい数の乗客でいっぱい。
子供連れもドイツ人も国籍不明の東欧人も中国人もいました。



パブには行けても、まだ旅行はしてはいけないことになっているパンデミック下のイギリスです。
いえ、いけないんだかそれとももういいのだか、何だかよくわかりません。
とにかく、ロンドンをほっつき歩いてセルフィーなど撮っていた私に人を批判する資格はありませんが。

気の緩んだロンドンで一日過ごした後、最後の3時間を過ごした過密状態のターミナル駅でとつぜん思い出したのは「インド変異種」!!
ロンドンでも感染拡大しつつあるのでした。


とりあえず、2時間遅れで動き出したノロノロ列車に乗ることができました。
全席指定の座席の予約はキャンセルになっていたので、ゆったりとしたファーストクラスに勝手に座って予定していたより3時間以上遅れて日付のかわったころに帰宅できました。













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感染力が強いらしい!インド変異株がすごい勢いで感染拡大を続けるイギリス北西部、対策はどうやら実行しているらしい。日本では?

2021年05月21日 07時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ここ1週間ほど、グレーター・マンチェスター、近隣のランカシャーのいくつかの地域で、インド変異株 India / Indian variant の感染拡大が大問題になっています。


写真は無関係の、晴れた日の庭とおなじみネコ自慢です。

感染確認が最初に確認されたのはグレーター・マンチェスター北部の古い街、ボルトン Bolton。

夫がチェスの試合に出場するたびに便乗して街見物、郊外の古い建築物探訪などしてきた記事をストックポート日報にたびたび載せています。
ストックポートからは、シティ・オブ・マンチェスターをまんなかに挟んでけっこう距離があります。




たちまち感染集中エリアは広がって、昨日までに6つの町が徹底検査とワクチン接種重点地域に指定されました。
昨日、木曜日に確認されたイギリス全土のインド変異種の感染者は3,424人。

17日には2,323人だったのですから、すっごい増え方です!
そのうちボルトンでは483人だったということです。

インドに親戚のいる、移民の多い地域です。

今では地域ごとの個別の人数はメインのニュースでは発表されません。
それどころではない感染拡大ぶりだからだと思います。

ロンドンでも感染拡大がすすんでいます。

インド変異株の感染力は英国株を一説には50%も上回ると言われています。
(諸説あり、確認はとれていないようです)



インドの大変な状況を見ているととても心配ですが、イギリスではインドと違ってすでに70%の成人がワクチン接種を受けています。
あんな悲しいことにはならないはずです。
ワクチンの接種をまだ受けていない若い人たちの感染が大多数で重症者は極端に少なく、死亡者は17日までにはたったの4人でした。

どうやら一昨日の首相の発表では、ワクチンはインド変異株にも有効らしいことが確認されてホッとしています。
(接種を受けていても感染する可能性はありますし、重症化しない100%の保証はないようですが)

日本でいう、「水際対策」というのが甘かったんですね。
今でも多数の航空便が毎日インドとイギリスを行き来しています。
4月23日以来、今ではインドからの入国者は(イギリス国籍か居住権を有する人のみ入国可能)政府指定のホテルで10日の強制隔離が義務付けられていますが、それまでじゃぶじゃぶ入国させていたらしいのです。

呆れたことです。
と言っても30分ぐらいで結果が出る検査で陰性確認されてからの入国のはずなのですが!
判定間違いや漏れがあったみたいですね。

まあ、とにかく今週に入って、ボルトンでは1日に33,000回の検査と18歳以上の予約なしのワクチン接種が始まりました。
1日6,200人の接種目標を連日達成しています。



昨日からは他に6地域で、surge testing & jabs と言われる無差別検査、予約なしの集中接種が始まりました。

感染大爆発が起こった秋(大学の新学期)と年末年始にやったように、動員された軍隊とボランティアが市の職員とともに家々のドアをノックしてまわり、検査キットを一軒一軒配り歩いたり教会やスポーツ施設に特設検査会場を設けて激増地の全住人検査を敢行しています。

私の周りの、50代の人たちはほとんど2回目の接種を終えています。
私は6月5日に予約を取りました。
ちょっと遅いですねぇ。



優先順位が「第8段階(55歳以上60歳未満)」の私が、「第4段階(70歳以上75歳未満か、特定疾患のある危険指定)」の夫より先に受けてしまうことになるかもしれません。

足の腫れが続き、抗生物質を服用している夫は2回目の接種の予約をもうすでに2回キャンセルしています。
次回の予約の連絡はまだ来ません。
抗生物質の投与が続く間は、接種はできないようです。

イギリスでは、こんな状況でも夏に浜辺に寝そべるための「南国ホリデー」に行けるかどうかが世間の最大の関心事のようです。
紫外線をたっぷり浴びて色素沈着をおこすチャンスを逃すのが本当にイヤなんですね。



さて、日本です。
間違っていたら、ごめんなさい(指摘をお待ちしています)。
日本では一斉検査をまったくやっていませんよね。

感染拡大....っていうわりには感染者数が少ないと国民は思わないのでしょうか。
英国変異株が主流になっていた本家本元のイギリスでは年末年始に1日軽く5万人の感染者を出していました。

ドアの外に迷彩色の軍服を着た兵士や黄色い安全ベストのボランティアが立っていて検査キットを否応なく押し付けていく surge testing (いっせい検査)をやったからこその数字です。

日本でやらないのはどうせやっても感染拡大をとめられない、とかいう理由だそうですが。
症状が出た人に任意で検査をして、陽性ならば職場や立ち回り先でクラスター検査をするだけだと聞いています。

もしかして本当は職場や地域で陽性判定者がドカドカでたら地域閉鎖や職場閉鎖になることをおそれているからとか?
あるいはオリンピックがやりにくくなるからとか?



一斉検査をやらないかぎり、現状把握がムリ、感染拡大措置のための対策がたてられないではありませんかっ?

オリンピック、やるんでしょう??

世界中で注目していますよ。



昨日までに3、800万人が少なくとも1回の接種を終えている日本よりずっと人口の少ないイギリスでもインドインドで大さわぎなのにオリンピックで9万人が入国したらどうするつもりなんですかっ?!

今の時点で一回目の接種を終えた人は3%、でしたっけ?

入国時に検査したって、ここイギリスみたいに判定間違いがありますよ。






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再開発が完了して久しく、ロックダウン中にさらに整った景観の真っただ中のマンチェスター;これは何?過去のあれこれ

2021年05月20日 06時40分23秒 | マンチェスター
ひさしぶりに行ってみたマンチェスター、続きです。
マンチェスターの「表玄関」ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens の周辺です。


前々回にお伝えしたように日本を代表する建築家、安藤忠雄デザインの打ちっぱなしのコンクリート壁がとりこわされ、スッキリ整地されたピカディリー・ガーデンズ。

この辺りは、ストックポートを含む、グレーター・マンチェスター内の、おもに南の方角に向かうたくさんのバス路線の発着スポットです。
バス停留所が無数に散らばっています。

シティセンターの公共の場所はどこも人の行き来が少ないロックダウン中にきれいに整備されています。
さて、上の写真の「広告塔」。

反対側が公衆電話ボックスになっていたなんて、そういえば今まで気がつきませんでした。


それにしても、今時あまりお呼びでない公衆電話が取り外されているのはいいとしても、このばばっちさは何としたことでしょうか?

言うまでもないことですが、おしっこの匂いがしていました。


おしっこで濡れた床には誰かが脱ぎ捨てたジャケットが丸めておいてありました。
一生懸命きれいにしまくったシティセンターの表玄関のこの恥知らずな体たらくに笑ってしまいました。

この広告塔/電話ボックス/ おしっこだまりの背後は、有名なマンチェスターのチャイナ・タウンやずっと先にはゲイ・ビレッジのある独自の、おそらくわざとモダンな再開発から取り残してある景観が広がっています。

私が初めてマンチェスターに来た、30年前からあまり変化のないエリアです。

当時この場所は広大なガラス屋根に覆われたこキタナイ「バスターミナル」だったのです。

バスターミナルのガラス屋根の上にはくさった枯葉やゴミがいつもたまっていました。
雨露をしのげる場所を求めて集まるホームレスのたまり場になっていたことが取り壊しのきっかけだと言われています。
ホームレス問題を解決することなく、彼らの行き場を奪ってしまうことにもちろん問題がありました。

その時にマンチェスター・ピカディリー駅のトイレを有料化したのも暖を求めて入り込むホームレス締め出しのためと言われています。
殺伐としたイヤな考えです。
何とかして街のイメージを向上しようとしていた時期だったはずです。
(今はまた、駅のトイレは無料で利用できます)

屋根を取り払い、バスターミナルを廃止した後、バス停はバラバラに散らばって目立たなくなり見晴らしはよくなりました。
ホームレスの人たちもショッピングエリアに散らばり店の軒下などにバラバラに特定の場所を見つけて居座っています。

不況のただなかの当時のマンチェスターはとにかく汚くすすけた印象でした。
世界に先駆け産業革命を達成した産業の中心地だったビクトリア時代の盛況を思い描いていた私の、初めて見た来た時のガッカリな印象は忘れることができません。

あまり知られていないことですが、私がマンチェスター留学中の1992年に、マンチェスターは2000年のオリンピック開催地に立候補したのです。
イギリスの他の都市からは「絶対にジョークだろう」と思われて、国からのサポートは何もなかったのですが、正式な立候補でした。
市民は無我夢中だったのですが、開催地決定の選挙では得票数ゼロの記録的惨敗を喫したのでした。
イギリス中不況のただなかで、産業が全く停滞していた、観光資源にも乏しかった一都市の想像を絶する無謀な挑戦でした。

2000年の開催地はシドニーに決定、オリンピック・ゲームスは大成功だったようです。

それでも2002年の「コモンウェルス・ゲームス Commonwealth games(旧植民地や英連邦から代表を送る国際スポーツ大会)」の開催地に選ばれたあたりから国際競技レベルのスポーツ施設が次々と建設されましたし、荒れ果てた花壇と座る人が全くいないベンチとおしっこ臭い水の枯れた噴水盤のあったショボい公園地だったピカディリー・ガーデンズが緑のオアシスに生まれ変わり、評判の悪いアート建築の「壁」がたてられるなど再開発が進みました。

1996年にはIR A (暫定アイルランド共和国軍)による爆撃テロがありショッピングエリアが壊滅的打撃を受けたのでした。
私もちょっと巻き込まれたその大事件で長年計画が進まなかったショッピングエリアの再開発が一気に実行され短期間の見事な復興が国中の話題になりました。

5年前に書いた、ストックポート日報の記事です☟(感無量で読み返しました)
マンチェスター爆撃20年周年・・・よく復興したものです。

マンチェスター、きれいになったものです!

再選された現職グレーター・マンチェスター知事のアンディ・バーナム(労働党)はホームレス問題に本気で取り組んでいます。
市民の気持ちに寄り添うことのできる政治家です。

グレーター・マンチェスターやリバプールのあるマージーサイドを中心とした北西部は、長年ロンドンなど南西部の利益を代表する中央政府ウェストミンスター(=国会)に見放されてきた、というのがバーナムの長年の主張です。

どこか懐かしく、郷愁をさそうおしっこの匂いのする電話ボックスからマンチェスターのいろいろなことが思い起こされました!

現在のマンチェスターの懸念は、感染拡大が進むインド・ヴァリアントIndia variant (インド変異株)です。
この話は、次回に!






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パンデミック開始以来、初めて行ったマンチェスター、久しぶりのショッピング体験を満喫、それでもいろいろ変化があったのはたしか...

2021年05月19日 06時39分27秒 | 気になる出来事、社会情勢
1年と4カ月ぶりに行った、マンチェスターのシティセンターです。




夫のパジャマを作るためのへんてこりんな生地探しのために、ノーザン・クオーター Northern Quarter にある生地/洋裁材料店に行きました。



この生地店は大きな端切れを重さで売ってくれるユニークな店です。
....店舗の外側のメインテナンスが必要なみすぼらしさに唖然としました。

まだ、パンデミックのさなかです。

それでも、この月曜日は規制緩和の第3段階が開始の日でした。
飲食店の屋内での飲食(と1年ぶりに映画館や劇場などの屋内娯楽施設)が解禁になった日です。

街中どこも、見た目がきれいになっています。
他の街と同様、ロックダウンのあいだ、ひとの行き来がとまった時期に改修工事や道路の舗装など抜かりなく終わらせていたようですね。

店の営業が開始された緩和第2段階(4月12日)から一か月ちょっと...。
まだ外観の修理工事中の建物もちらほら....




従業員に政府からの休業補償金でお給料を払って店を閉めていたあいだは事業の維持がやっとで、閉まっている間のメインテナンスをする資金がなかったんだろうなぁ、と思われるような小規模な店舗がけっこうありました。

親切な若い店員に手伝ってもらって大量にたたんで積んである端切れの中から十分な長さのある好みの柄を探すのはとても楽しかったです。
30年来のお気に入りの店です。
がんばって営業を続けてくれていたことに感謝します。

オシャレなカフェやレストラン、バーや個性的なセレクトショップの並ぶノーザン・クオーターの多くのカフェはシャッターを下ろしていました。


もしかして、ロックダウンの犠牲になって倒産、閉店?
それともスタッフが集まらなくて開店が間に合わなかったとか??
....マンチェスターには月曜日が定休日の飲食店が多いらしい、というのを後になってこの話を友人にした時に知りました。

ウェッブサイトで確認してみたら火曜日からちゃんと営業を開始したようです。
(表に表示をすればよいのに!と思いました)

私の数年来の行きつけのカフェが去年の最初のロックダウン中に閉店したことは通知があったので知っていました(残念です)

外で飲食するスペースを居心地よく工夫しているバーやカフェをいくつか見かけました。




月曜が定休日だったとしても、解禁のこの日に特別営業する価値は充分ありそうです。
夕方からはきっと賑わったはずです。


屋内飲食が許されるようになった今でも、感染拡大の危険を少しでも抑えるために、できるだけ屋外席の利用をすすめるように政府はガイドラインに明記しています。
たいていの飲食店は屋外席での営業が解禁になって以来の屋外飲食スペースをちゃんと確保しています。


4月に屋外席のみの営業が許された当初はけっこう寒かったにもかかわらず、国中どこも外席営業のカフェやパブが連日大盛況だとニュースで大きく取り上げられていました。
リーズだったと思いますが、店で貸し出してくれる「スペース・ブランケット(災害、サバイバル用のアルミのブランケット)」を体にまきつけて「楽しい、うれしい」とはしゃいでいる客がうつされていました。
(バカみたいでした。そんなにまでしてパブで飲みたいか?飲みたいんでしょうね、仲間と飲むのが重要なのはわかる気がします)

この日の前日の日曜日にはスタッフが集合して翌日の開店準備に大はりきりのパブやレストランの映像がニュースで繰り返し放送されていました。



マンチェスター名物の、プロのアーティストによる、次々と塗り替えられるミューラル(壁画)も健在でした。







メインのショッピングエリアにも行ってみました。

マンチェスターに行くたびに必ず立ち寄るお気に入りの店のいくつかが.....


閉店していたのにはショックでした。

チェーン店も個人経営のセレクトショップもオンライン展開は継続中のようです。
行って、見て、買う...のとオンラインでポチっとクリックして買うのはまた全く違う体験です。

ああ.....。


ここ数年、苦戦し続けるデパートの中でも「中間マーケット(高級でも廉価でもない)」をリードしていたらしいデべナムス Debenhams が前日の日曜日に永久閉店してしまいました。


デべナムスは、オンラインファッション衣料メーカーにビジネス権を買い取られ、と言ってもブランド名は消失、スタッフは解雇、国内に数十点残る店舗はすべて閉鎖で、200年近くの歴史を閉じました。

とても残念なのですが....そう言えば、中を見てまわったことは何回かあったものの、ここ10年ぐらい何も買っていなかったような気がします。

オンラインで買い物をすることがあまりなさそうなおばあさんたちに常連客が多い、エメネス M&S (マークス&スペンサー)はかろうじてマンチェスターでも営業を続けています。

ひとつ屋根の下で何でも売られているデパートの中を見てまわるのって、たとえ何も買わなかったとしてもいつでも楽しくてワクワクするものですが、この1年間、ロックダウンで店事態が閉まっていたり、外出自粛やリモートワークで着て出る服も必要なくなり、デパートなんて別にいかなくてもいいや...ってことになって来てるんですよね。

ホントに何か欲しかったらオンラインで買えばいいのだし。

このパンデミックで人々の消費に関する価値観がガラッと変わったように思えるのは世界中、同じでしょう。

「行って買う」意義がある衝動買いできる値段の安売り店にはじゅうぶんな需要があるようです。

平日だったこともあり、人出が少なかったのは意外でした。

数年前にオープンしたユニークロは健在でした。


日本に行ったら、たいてい「ユニクロ」で何か買っちゃいます。
安くて、「安いからつい買っちゃったけどこんなもの実はいらなかった」というようなハズレ品がないような気がする優秀なブランドです!
...ただ、日本ではあまりに出回っていて、いつの製品で値段はいくら、なんてことまで知れ渡っているので買ったものを日本で着るのは少し気がひけますが。

イギリスでは、ユニークロはとてもおしゃれなこだわりの衣料ブランドとされています。
衝動買いできる値段ではありません。

パンデミック前のマンチェスター店にはいつ行っても中国人でいっぱいでした。
中国人の店員まで常駐しています。

マンチェスター・シティセンターの主要駅、マンチェスター・ピカディリー駅には....


マスク各種(布製、使い捨て、黒、白、ブルー、ピンク)とサニタイザー(消毒剤)、消毒ティッシュなど防疫グッズの自動販売機がありました。



値段の表示がありません!
欲しい物の番号を押せば、表示が出るようになっているみたいです。

電車に乗るのにはマスクが必須です。
公共交通でのマスク着用が法令化された今から1年前は、多くの大きな駅で無料の使い捨てマスクを配っていたようです。
ニュースで映し出されていました。








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1年と4カ月ぶりのマンチェスター!!感無量!行けずにいたパンデミックのさなかに人知れず取りこわされていた「壁」

2021年05月18日 06時39分27秒 | 気になる出来事、社会情勢

昨日、マンチェスターに買い物に行きました!!


コロナウィルスのパンデミックが始まる少し前、2020年の1月末以来、じつに1年と4カ月ぶりです!

感慨無量、大した用事もないのにフラッとマンチェスターに電車で行ってしまえるほどにはパンデミックが終息に近づいているのです。


ロックダウン明けの第二段階(映画、演劇などのエンターテイメントが1年ぶりに再会、飲食店の屋内飲食が可能に!)の、それでもパンデミックが終わってはいないマンチェスターのようすと、気がかりなインド変異株 India variant の、特にここ北西部における感染拡大に関しては次回以降、記事にします。

今回の話題は....お待たせしました。「壁 The Wall 」。



ストックポート日報では私が創刊当初からしつこくしつこく追い続けた、ピカディリー・ガーデンズ Picadilly Gardens を囲むように点在していた、コンクリートの打ちっぱなしの「壁」です。

設計は現代日本を代表する建築家、安藤忠雄。

電車でマンチェスター・ピカディリー駅に着くと雨がザーザー降っていたので、街の中心まではトラム(市電)に乗っていきました。
たったの一駅です。

下りてすぐ目に入ったのは...


プラットフォームと並ぶ湾曲した「壁」の一番大きい部分です。

あら!



「壁」はロックダウン中に人知れず取りこわされたと聞いていたのですが...
大きな「壁」の中を通って、ピカディリー・ガーデンズの中に入りました。

ボールを蹴っていたらしい若者たちが雨宿りをしていました。
大きな「壁」の内側はカフェになっています。

お!


おおおおお…!! いくつかに分かれて公園を囲っていたフリー・スタンディングの壁が取り払われています!



スッキリ!
解放感!!

(上の写真の街灯の向こうの打ちっぱなし壁の一部は大きな壁の端の部分です)



安藤忠雄デザインのコンクリート打ちっぱなしの壁群と、壁に囲われた公園部分は2002年に完成しました。

モダンな噴水と広い芝生の部分は市民の憩いの場として、以来親しまれています。

私がマンチェスターに留学していた30年ぐらい前のピカディリー・ガーデンズは、左右対称に手入れが全くされていない花壇がずらーっと並ぶ、流行おくれのショボい公園( gardens )でした。
真ん中にはいつもおしっこの匂いがしていた古代ローマ風(?)の、モザイクタイルが剥がれかかったみすぼらしい小さい丸い噴水盤がありました。

街の中心の景観の汚点といった感じでした。


現在の、モダンな噴水と緑の芝生のオープンスペースはとても気が利いているのですが、いかんせん打ちっぱなしのコンクリート壁は市民にそれはそれは評判が悪かったのです。

コンペティションで入賞した安藤の案は検討の段階から専門家の間でも論議が分かれていたそうなのですが、どういう経緯でだか着工されてしまったようです。

以来、建築の専門家ではないマンチェスター市民の憎悪の的、取り壊し要請が20年近くも絶えることがなかったそうなのです。
威圧感、閉塞感が、市民の憩いの場にはふさわしくなかったようですね。

都市のオアシスを市電や高層商業ビルなどから遮蔽する意図で建てられた「壁」なのですが、一般の人たちは「囲い込まれた」という気分になったようです。



分断の象徴、悪評高い「ベルリンの壁 Berlin Wall」にそっくり、ということで長い間「マンチェスターの壁 Mancester Wall」と呼ばれてきました。

以前にも書きましたが、私は、壁そのものはそれほど悪くないと思っていました。
簡素で力強く、手入れさえ行き届いていればむしろ美しくさえあるとも。

イギリス人は打ちっぱなしのコンクリート壁を蛇蝎のごとく嫌います。
「ベルリンの壁」や戦争中に海岸線を防御するために設置されたコンクリートの要塞壁などをイメージするのでしょうね。

要するに全く場違いのデザインだったわけなのです。

.....明らかに、ない方がいいということが取り払われた後でわかりました!




壁の所有権が市の公園管理課からプライベートな業者に移行するなど実に様々ないきさつがありましたが、ロックダウン中の去年、ついに取り壊しが決まりました。

去年の11月23日にひっそりと取り壊されていたことを、オンライン新聞記事で突き止めました。


「壁」が緑のオアシスを遮蔽している時の写真を多数載せた、「壁」に関する過去の主な記事のリンクです☟
ぜひぜひ、あけて読んでみてください。



電車のプラットフォームに新しく取り付けられたガラスの壁です。


(市の紋章に使われているハチはマンチェスターのマスコットでもあります。
多くの若い人たちが犠牲になった2017年のテロ事件以来、暴力に屈しない市民の連帯の象徴として街中いろいろな場所で見かけます)

コメント (3)
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うちにやってきた2種類のビートルズ、見かけによらずたちの悪さでは定評があるらしい憎いヤツ

2021年05月14日 05時09分10秒 | 英国の動物
ビートルズ beetles と言ってもイギリスの有名なロックバンドではなくムシの話題です。



先週、夫がみつけた緑のビートル。

テレビを見ようとソファーのひじ掛けにおいてあったメガネケースをあけたら、中にいたのだそうです!(どうやって入ったのかしら)
私に見せるために蓋を閉じて、30分ほどそのまま閉じ込めておいて私が上がってくるのを待ったようです。

なんだか日本でもよく見たある虫に似ているような....(後述)

写真を撮ったあと、庭に放しました。

話かわって、昨日ユリの葉にとまっているのを見つけたきれいな赤いビートル。



これの正体は知っています。
憎い害虫、リリー・ビートルです。

検索してみたらスカーレット・リリー・ビートル scarlet lily beetle というステキな名前がついていました。

10年以上前、庭の奥に埋葬したネコのお墓のそばに植えた白いユリの葉にこの見なれないきれいなビートルを見つけたことがあります。

子供が好きそうな、おもちゃのようにきれいな色でしたが、害虫だろうなと判断してつまんで庭ゴミと一緒に捨てた記憶があります。
(簡単につかまりました!)

その白いユリの花は一回きれいに咲いただけで、季節の終わりにしおれて翌年の春に芽を出すこともなく球根ごとかれてしまったようです。
その赤いビートルのせいだったかどうかは不明です。

それからしばらくして、新聞の園芸記事にこのビートルについて書かれているのを見かけました。
この外来種のきれいな虫はそれはそれはたちの悪い害虫なので見つけ次第すぐに駆除して淘汰しなくてはならない、というようなことが書かれていました。

あら、まあ!



その後10年ぐらいたって、昨日再び見かけたリリー・ビートル、2匹もいました!
去年植えた、季節はずれでしおれかかっていたので半額で手に入れたユリの株です。
緑の新芽がすくすく育っていたところでした。

割りばしでつついてヨーグルトの容器に落として捕獲に成功!



もう一匹は取り逃しました。
ポタッと落ちてワスレナグサの茂みの中に姿を消しました。
あとでグーグルしたら、「人が来ると自分から落ちて逃げるので必ず新聞紙を敷いておくこと、おちたら素早く飛んで逃げるのですぐに新聞紙を丸めて踏みつぶすこと」などと殺戮方法まで詳しく伝授していてくれました。

私が捕まえたのはドンくさかったのかもしれません。
飛ぶ気配もなくヨーグルトの容器の中でシーシーシーというひそやかな鳴き声をたててウロウロしていました。

潰すのは抵抗があったので台所の流しに流しました。

1990年代にカナダで初めて発見された新種の害虫で、カナダとアメリカではユリを食い散らして蔓延しているようです。
「すごい勢いで繁殖するので注意をおこたるな」とも書かれていました。

取り逃した一匹が仲間を連れて戻ってくるんじゃないかと昨日は何度も庭に出てユリの株を見に行きました。
見つけたら、今度は後れを取らないつもりです!

さて、メガネケースの中にいた緑のビートルです。
名前が分らないので「green beetle」で検索してみたら、いくつか緑色のムシの写真が出てきました。

すぐに見つけたこれは common shield bug という、ヨーロッパ中どこにでもいる害虫だということが分りました。
背中に「盾 shield」があります。
「シールド・バッグ」の項ではウィッキピーディアに日本語版がありません。

いや、たしかに日本でも見おぼえがある....と思っていたら、やっぱり!別名スティンク・バッグ stink bug (くさいムシ!)
カメムシではありませんか!(そうだと思った!)
怒らせなかったせいか、ぜんぜん臭くなかったのが幸いです。

日本語「カメムシ」で調べたら、どんぴしゃり、これの写真がでてきましたしシールド・バッグとスティンク・バッグの英語訳にたどり着きました。

日本では稲にとりついて大被害をもたらすそうですね。
うちの庭にうっかり放してしまいましたっ!


コメント (2)
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ゴミの回収日に見たよそのうちの一工夫、市が所有配給するジャマなことこの上ない車輪付きの色違いゴミ箱

2021年05月13日 06時43分05秒 | 英国の、生活のひとコマ
私が住むエリアは、毎週木曜日がゴミの収集日です。

前日、水曜日の夕方7時ごろに撮った写真です。


前日の夜に道路に出しておくと翌朝ゴミ回収車が来てなかみを持って行ってくれます。

うちのゴミ箱、勢ぞろい。


リサイクルを推奨するために、それぞれ入れる物が指定されている巨大な車輪付きゴミ箱(ウィーリー・ビン wheellie bin )が市から支給されています。
ストックポートでは青いゴミ箱が紙類、緑が生ゴミ、食料ゴミ、庭ゴミ、茶色が再生可能な金属とプラスチック、それにガラスを入れることになっています。

以上はリサイクル可能なゴミです。
黒いゴミ箱がその他の、要するにガラクタゴミ用です。

それぞれ、3~4週間に1度しか回収してくれません。
スーパーマーケットで売られている生鮮食品が入った透明な袋や容器はこの頃の環境問題を意識する動きにあわせてだいぶ減ってはいるのですが、4週間もたつと黒いゴミ箱をけっこういっぱいにしてしまいます。
布、(再生できない)プラスチックやゴム等々でできた消耗品ゴミも増やさないよう気をつけてはいるのですがやっぱりたまります。
ネコのトイレ砂(cat litter) も土に還る特別な袋に密閉して入れてガラクタゴミとして黒いゴミ箱に入れて出しています。

ネコのトイレ砂はストックポートでは「庭ゴミ生ゴミ」としては出せない決まりです。
製品によっては化学物質が含まれていることがあるからでしょうか、よくわかりません。


大きなゴミ箱は玄関先でジャマ!見苦しい!



うちのお隣はなぜ茶色いウィーリー・ビンを2個もつことを許されているんだろう!?!?


インチキ....

先週のゴミ回収日に、買い物に歩いていくとちゅうで見かけたよそのうちのウィーリー・ビンです。


その週は紙類(青いゴミ箱)とガラス、金属、プラスチック(茶色)の回収日でした。

なかみが回収された後、歩道上におかれたままになっているウィーリー・ビンの蓋部分がカスタマイズドされていました!

蓋をあけなくても投げ込める画期的工夫!
どちらにも雨が降り込まないように黒い「刷毛(?)」が取り付けてあります。

ガラスのかけらが飛び散るのも防いでいるようです(茶色)



片手で蓋を開けて、抑えながらもう一方の手でゴミを入れていくのってけっこうやっかいです。
蓋を開けなくていい細工を自分でやったとしたらスゴイです。
青い方の四角い穴のあけ方がごくかすかに、いびつでした。

市の指定ウィーリー・ビンは貸与されています。
市の所有物なので勝手に改造したらいけないんじゃないかなぁ。
もしかしたら、市から障害のある人などに特別に支給された「特別版」ウィーリー・ビンかもしれません。

今日の回収は、再生不能な一般ごみ(あるいはガラクタ、黒)と、夏場は毎週回収してくれる生ゴミ、食品ゴミ、庭ゴミ(緑)です。


5年も前に、イギリスのゴミ出し事情について詳しく書いた懐かしい記事を見つけました。
(そんなこと書いたことすら忘れていました)☟☟
ストックポートを中心に、昨今のイギリス一般ゴミ出し事情

リンクをクリックしてぜひ読んでみてください。
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ワクチンの効果が目に見えて収束に向かいつつある?パンデミック...油断は禁物!規制が緩めば感染者数もやっぱり増える

2021年05月11日 06時15分22秒 | 気になる出来事、社会情勢
5月10日月曜日までに(前日、9日までの集計)イギリスでは3千547万2千295人が少なくとも1回コロナウィルスのワクチン接種を受けました。
全成人(18歳以上)の67.3%にあたります。
2回目も受けてワクチン接種が完了した人は1785万6千550人、全成人の33.9%です。



写真は、全く無関係の、木々とうちのネコ!です。

夫のコロナウィルス感染疑惑は晴れたものの、発熱の後の足の腫れにまだ悩んでいます。
コロナウィルスとは無関係の、細菌感染だそうです。



それはともかく、コロナウィルスに感染した際に重症化しやすい危険度(=優先度)の4番目に属するらしい夫の2回目の接種が遅れています。
と言っても、今月の初めに予約の連絡がきたのですが、指定の日は病院の予約と重なったのでキャンセルせざるを得ず、来週末に再予約が入りました。

4番目というのは70歳以上と同等の危険度です。
その上には、;ケアホームの入居者と職員(年齢問わず)
;80歳以上と医療従事者
;75歳以上のグループがあります。



ちなみに、55歳以上60歳以下、(特に健康に問題なし)の私は8番目です。

もう、40歳から49歳までの10番目のグループの第1回目の接種が始まっています。

私の2回目はまだなかなか...のような気がします。


夫も私も、とりあえずは1回目を受けたので一安心。
感染したとしても重症化する確率は大幅に低くなりますし、死ぬこともないと言われています。

感染すれば接種後の副作用(おもに発熱、夫は腹痛と吐き気もありました)と同じぐらいの症状は覚悟しています。
2回目を受けて接種が完了すれば、症状もほぼ抑えられると聞いているので、できるなら早めに、と言っても急がずにそれでものんびりと待っているところです。

接種計画開始直後に日本で英国変異株とよばれている「ケント・ヴァリアント」の蔓延がはじまったイギリスでは、優先順位の高い人たちに2度の接種を急ぐ計画を急遽変更しました。
1回目の接種の2週間後に2回目を接種する予定を破棄し、3カ月後に変更。
1回目の接種をできるだけ早くより多くの人に受けさせるためです。



日本では高齢者の2回の接種を急ぐ計画だと聞いています。
それはあまり理にかなった計画だとは私には思えません。
ただでさえ、遅れているのですから。(しかもオリンピックをやるつもり!)
それよりも、できるだけ多くの人にできるだけ早く少なくとも1回は接種を受けさせた方がいいのではありませんか。
国全体の免疫力と安全性が高まると思います。

お年寄りもとりあえず1回目の接種が終われば死亡する危険はほぼ回避できますし、家から出ないで気をつけていれば感染の危険もそもそも避けられます。
それより、外で働かなければならない若い人たちのほうが心配です!



私はとりあえず1回打ってもらったので、とりあえず安心です。
仕事をしているもっと若い人たちすべてに1回目がいきわたるまで2回目を待て、と言われたら喜んで待つつもりです。


ずば抜けて接種計画がすすんでいるイギリスと違って、同じヨーロッパの経済先進国であるフランス、ドイツは大きく後れを取っていると聞きます。

それなのに、パリに住んでいる夫の年の離れた妹(40代の外交官)はもう1回目の接種を受けたといいます!
フランスでは現在接種が進行中の高齢者に接種拒否が続出だとか?
もうそんな人はほとんどいなくなった、と聞いていたのですがそれでも1日の終わりに接種会場の外で待っていると早い者勝ちでその日に余ったワクチンを使って接種してもらえるのだそうです。
そんなに余る!なんてびっくり、予定していた人数が集まらないのはよくあることなのだそうです。




ドイツに住む、息子のインターネットゲーム仲間の21歳の大学生と、彼の40代と思われる両親も地元でワクチンが余ったら飛び入り接種してもらえるリストに登録したそうです。
この夏は何としても暖かい国にホリデーに行きたいそうなので。

以前にも書きましたが、イギリスではあまりそうなら優先順位の高い家族に付き添いで来た人や、接種会場の近所に住んでいてすぐに飛んでこられそうな接種スタッフの友人知人に連絡して飛び入り接種を受けさせているようです(余ったワクチンを廃棄するなんてもったいないですから!)。
でも迅速に接種計画がすすんでいるので、余ることを前提にした飛び入り接種の待機制度なんてありません!




イギリスでは接種を完了した人に発行される「ワクチン・パスポート」(接種認定書)なるものの是非について長いこと議論されていました。
接種が終わった人だけが一定の国にホリデーに行ける、コンサート会場や映画館やレストランに入れるなどなど、イスラエルその他の国々で安全なロックダウン解除のための決め手になっているとのことなのですが....イギリスでは難しそうです。

ニセ・パスの横行、パブやレストランのオーナーの協力が得難い、社会に不公平感が蔓延するなどうまくいかなそうな要素が大ありです。
信条や特定の疾患のため接種が受けられない人、接種をおそれる文化背景のある人たちを社会活動から除外するという批判もあります。

とりあえず「ワクチン・パスポート」の発行などしなくても、来週からいよいよ飲食店での屋内飲食、映画館などの屋内娯楽施設の再開が予定されています。

「ハグとキス」も公認になります!!

紫外線をたっぷり浴びるための国外旅行が許されるか否かがこの夏多くのイギリス人にとって非常に重要な関心事です。
「ワクチン・パスポート」の是非がまたまた大議論の的になるはずです。

規制が変更になって旅行中止が余儀なくされれば払い戻しされる保証のついた海外ホリデーの予約が現在殺到しているそうです。
早く決めてくれないと予定が立たなくて困る!という人が大勢いそうです。

ワクチンの効果で死者や重症者数は激減しても油断すれば感染者数がまた上がる....接種が完了しても感染はするらしいのです!
本当に大丈夫なのか、イギリス?



ここ数日、降ったりやんだりの雨で並木のピンクの花はほとんど散ってしまいました。
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検査結果が陰性だった夫のその後、かえって心配だったナゾの腫れ....どうやら薬でなおるらしい(写真は花木)

2021年05月08日 06時37分02秒 | 気になる出来事、社会情勢
パンデミックで行動範囲が本当に限られている私の生活です。
自宅の周りの花木を見て歩くのが他のしみなこの頃です。




花盛り時期はだいぶ過ぎたものの、まだまだ花が散りきるまでの間がある新緑まじりの花の写真を撮って歩きました。

歩道沿いに種類の違う樹木がどこまで歩いても途切れることなく続く景観に恵まれた住宅街に住んでいることがこんなに幸運だとは今まであまり考えたことがなかったのです。
遠出が禁止になるまでは。



1930年代に宅地造成開発が始まったバス通りに出れば樹齢90年以上の貫禄ある、やはり種類の違う樹木の並木が続きます。
(今回写したのは、バス通りに出るまでのうちから歩いて3分以内の本当の近所の、あまり見栄えのしないハンパにモダンな住宅が並ぶ1970年代の造成地の写真です)



そうそう、パンデミック下の外出と言えば...
自家用車で週に一度行くスーパーマーケットと頻繁に行く近所のコンビニエンスストア、たまに散歩がてら15分歩いていく住宅街の中の商店街ぐらいです。
去年の夏は渓谷の遊歩道まで足を運んだこともありました。
やっとストックポートのタウンセンターの店が開き、スーパーマーケットの駐車場に車をとめてちょこちょこのぞいてみるのが楽しくなりました。



コロナウィルスに感染すれば重症化しやすい危険カテゴリーに属する夫がとりあえず最初のワクチンを接種して以来、街に出るのがあまり怖くなくなりました。
油断禁物!
夫の感染が懸念されたここ数日、気のゆるみを反省することしきりです。



とりあえず、検査の結果は陰性。
私たち全員が家にこもって10日間自主隔離する必要がないとわかり、一安心です。

コービッド19(コロナウィルスによる感染症)ではない、とわかったら却って心配なのが夫の足首の腫れです。
歩行も困難になってきていました。



昨日8時に、私たち一家が登録している近所の診療所に電話をして、12時以降 夫のスマートフォンにその日の担当医師が電話してビデオ診察をしてもらう予約を取り付けました。

私がスーパーマーケットで買い物をしている間に医師のビデオ診察をうけ、総合病院の救急医療科(A&E)に行くように指示されたそうです。

前日の夜、足首の色がピンク、赤、赤紫と牡丹の花のような華やかな色合いになったのを見て私がA&Eに行くように懇願したにもかかわらず絶対にイヤだと激しく拒絶した夫ですが、医師の指示には従うしかありません。

A&Eはいつ行っても(そうそう行く用事はありませんが)気の滅入るところです。



夫が行きたがらないのもうなずけます。
搬送された時点で死にそうな人から優先的に治療が受けられるのはもちろんですが最終的に専門医に診てもらえるまで、「予診」というのか、看護師やら、見習い医師やらの診たてで、それほど重篤でない人たちの症状の緊急度を判定してもらうのに時間がかかります。
緊急度が高いと判定すれば待ち時間を短縮してもらえるのですが、そうでなければ痛み止めだけもらって長いことほっておかれるのが常なのです。

夫は待合室にかかっているポップミュージック(ラジオ放送)の好みが合わないと細かいことまでケチをつけます。

今は人のいっぱいいる場所はできれば避けたいですし、コービッドにかかっているのを知らずに骨折など別の理由で来院した人から感染したなんて話も去年はありました。



(コービッドにかかって治療が必要な人がA&Eなど、病院にやってくることはふつうありません。コービッド患者は全く別の隔離病棟に搬送されるため他の患者との接触はないことになっています)

スーパーマーケット、セインズベリーから帰ってすぐ、買い物を台所に運び込むのは息子に任せてまたセインズベリーの向かいの大総合病院、ステッピングヒル・ホスピタルまで夫を送って行きました。




ビデオ診察をした医師はよっぽど怖い病気の可能性も考えたのでしょう。
病院との連携もバッチリで比較的すぐに専門医に診てもらえたそうです。
それでも4時間も滞在して、血液検査やX検査をしてもらい、「どうやら」細菌による感染らしいことが分り大量の抗生物質を渡されて、帰宅を許されました。
(私が車で迎えに行きました)



抗生物質を3日服用して改善しなければもう一度来院するように言われたそうです。

実は私もグーグル検索などして、もっと怖い病気を想像していたので、一安心です。
ご心配をおかけしました。
(細菌感染は充分怖いのですが!)

待合室にいた人は少なく、「予診」制度は改善されたらしく待ち時間は安全で以前より快適だったそうです。



パンデミック前の通常のA&Eは(特に金曜と土曜日の)深夜になると酔っぱらってケンカをしたり転んだりしてケガをした人たちであふれかえるそれはそれは物騒なところなのです。
イギリスの酔っ払いの医療スタッフへの暴言、暴力は「国家の恥辱」レベルで社会問題になっています。

アルコールがらみでA&Eに治療を受けに行く人には全員見せしめのために一律60ポンドを徴収しようではないかという案が国会で討議されたことがあります。

イギリスの医療行為はすべて無料です。

ずいぶん前の記事ですが☟、イギリスの医療制度とステッピングヒル・ホスピタルについて詳しく書いた記事のリンクです。

イギリスの医療制度...日本と違い選択肢がほぼ皆無、すべての人が恩恵にあずかれる世界に誇る無料医療制度




コメント (3)
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コロナウィルスの感染疑いが晴れるまでの一家そろってのミニ自主隔離、ここ一週間の近況報告

2021年05月07日 06時06分41秒 | 気になる出来事、社会情勢
先週の土曜日に、夫が高熱で寝込みました。
吐き気と腹痛、頭痛もありました。



(無関係の、うちの庭と掘り返したとなりの庭、春の陽気に浮かれるうちのネコ....花の盛りが少し過ぎたリンゴの木の写真を載せました)



それ以来、寝たり起きたりが数日続き、今はほぼ回復しています。
昨日は初投票の息子と地方選挙の投票に行きました。(私はイギリス国籍がないので投票権もありません)

私も息子も何の症状もなく元気です。
夫はまず高熱が下がってから、コロナウィルスの感染を疑いました。

高熱はコービッド19(コロナウィルスによる感染症)の典型的な症状のひとつですが、咳と呼吸困難、味覚と臭覚の減退はありませんでした
たしかに、全く症状のない人もいれば咳と呼吸困難、味覚と臭覚の減退のどれも発症しない人もいるらしいので判断が難しいのです。
腹痛と吐き気も訴える人は相当数いるようです。

そして、今もかゆみと痛みが続いている足首周辺の腫れ....あまり知られていませんがこれもコービッドの症例のひとつとして認められているそうなのです。




検査にそれほど乗り気でなかった夫に変わり、私がオンラインで政府の公報サイトにアクセスして、コービッド19のホーム・テストキットを郵送してもらいました。
昼過ぎに長い質問に答えて注文したら翌朝郵便で届きました。

去年の夏ごろから出回っている自分でできる無料のPCR検査キットです。

はじめて見ました!



のどの奥と鼻の中深くに突っ込んで粘液をそおっと採取したスワッブ(軸の長い検査用綿棒)をプラスチックの細い試験管に入れて平たい箱に入れて送り返します。

送料は無料、郵便局の外の郵便ポストに特設された検査キット専用の特急受け口に3時までに投函したら48時間以内に検査結果がテキスト(電話回線のメール)で送られてくる仕組みです。

翌日の深夜、申し込んだ私のスマートフォンに検査結果が送られてきました。陰性

ホッとしました。

コロナウィルスではない何かのウィルスの感染症だったのかもしれません。

たとえコービッド19だったとしても、一回目の接種を済ませている夫の症状がこれ以上悪くなるとも思われず、それほど心配はしていなかったのですが、家族の一人に感染の疑いがある以上、一家3人自主隔離状態でかなり難渋していました。

本当にコービッドかどうか、判定してもらわなければ一家3人動きが取れなかったのです。

スーパーマーケットにも近所のコンビニエンスストアにも買い物に行けない! 夫と息子が投票に行けない! 
パンデミック以来あまり外出しない息子は「若い失業者のための就職試験突破講座」(無料)の模擬面接を欠席しました。



それに何よりビクビクものだったのが、夫が高熱を発した日に私はストックポートのタウンセンターにあるけっこう人の多かったスーパーマーケットで買い物をしたのです。(家を出た時には夫はちょっと疲れ気味だった程度で発熱はしていませんでした)

行く必要がぜんぜんないチャリティショップとファッション衣料店、クラフト材料店にまで足を運んで大勢の人に行き会ってしまったのです。
(チャリティショップとクラフト材料店では店員と短い会話までして買い物もしました)

症状の全くでない感染者であったかもしれないのに!です。

どの店も入場者数制限をしていましたし、出入り口付近では客同士が向き合わないよう一方通行の順路を指定するなど感染拡大防止措置に熱心に取り組んでいる様子をアッピールしていました。
それでもいったん中に入ったら、だーれも客の歩く方向をコントロールすることができず人の流れはめちゃくちゃで....ニアミスもけっこうあったように思います。

ワクチン接種計画が多大な効果をあげ、重症者が激減、ここ2週間ほどコロナ・ウィルスの感染症による死者数はほぼ一桁を維持しているイギリスで、特にここイングランド北西部でまたまた感染者数がジワジワと増加している理由が今さらながら分かった気がします。

ロックダウンの緩和にともなって、人がどんどん外出しています。
感染しているという自覚がなければ、感染者だって外出しちゃいますよね。
もちろん自覚があれば良識ある人は絶対に出たりしません。



外出して人のいっぱいいる場所でしなくてもいいショッピングをした後で夫が陽性判定されて、私もほぼ確実に陽性だろうということがわかったら後悔してもしきれません。
夫が陽性なら私も要検査で、接触者の追跡調査があったことでしょう。

まあ、私から感染した人がいたとしても亡くなる人はいないだろうというのが救いです。
感染したら死ぬ確率の高い人たちはほぼ全員接種を終えているのですから。



死なない、重症化しないからと感染拡大を許していたらパンデミックが終わりませんっ!
接種が完了した人も感染するし感染拡大源になるのです!

今ではイギリスでも、軍隊やボランティアを動員して検査キットを家々に配って回ったり、激増地のサッカー場に町中の住民を集めて検査するようなしらみつぶし検査大作戦はやっていないようです。
症状の出た人や検査の必要な人のみが自主的に申し込んで検査キットを受け取る方式が主流のようです。

症状がなく感染した自覚のない感染者がけっこうウジャウジャいそうです。



息子の初投票に際し夫がレクチャーしていました。
「カレッジの2年間、バス代を無料にしてくれたマンチャスター知事は誰だ?アンディ・バーナム(労働党)だ。
国民の健康に貢献する医師や看護師に正当な賃金を払おうとしているのも、経済的な余裕のない家庭の子供が無料で学校給食を食べられるようにしたのも労働党だ」とこんこんと左翼思想を吹き込んでいました。



コービッド19ではないとしたら、夫の足の腫れは何が原因なのか気になるところです。
診療所の予約を取ってオンライン診断を申し込むつもりです。



コメント (3)
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