イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

クロッカスの咲く季節、イギリスの春、近所のクロッカスの名所案内

2019年02月28日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
うちの近所の不気味な木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる空き地はもうすっかりおなじみですね。


晴天、気温が20度を超えた今週の火曜日に撮った写真です。

春の訪れれを告げる一番手のスノードロップが盛りを過ぎ、クロッカスが花盛り。
イースターの花、ダフォデイル(黄水仙)が咲き始めました。




正式名は「ケールグリーン自然保護区域 Calegreen Conservation Area」。


この狭いスペースになかなかたいそうな名前がついています。

上の標識が写っている写真だけは先週の金曜日に撮影しました。
たったの3日で、クロッカスの密度がぐんと上がったのにお気づきでしょうか。


標識の足もとに咲くダフォデイルは金曜日にはつぼみだったのに火曜日にはすっかり開いています。

スノードロップも先週に比べていっきに色あせたみたいです。

自然保護区のほぼ斜め前、児童遊園地のある公園の芝生です。


去年も写真を撮って載せた気がします。

毎年確実に花の密度が上がっているように思うのですがどうでしょうか。


白と濃い紫の大河!


これもすぐそばのクロッカスの名所(選者;私).....私が勝手に「バス待ち公園」と名付けた単なる通り抜け用の空き地です。


右側手前の歩道にバス停があります。
近所にシックス・フォーム・カレッジや名門パブリックスクール、駅まであり、数路線が通過するとても利用者の多い停留所なのに、シェルター(屋根)もベンチもありません。歩行者も多い歩道に大勢の乗客がバス待ちをするスペースはありません。

そういううわけで、バスを利用する人、乗り換える人はこのバス待ち公園でバスが来る右側に気を付けながらクロッカスを踏まないようにバラバラと広がって立って待つことになっているのです。

私も上の写真のベンチに座ってバスを待ちました。


私の家のそばまで行くストックポート発のバスはこの方向から自然保護区域とクロッカスの大河が流れる公園の前を通って、商店街を抜けて30分に一本やってきます。


ダフォデイルはまだこれからですね。

右側に形悪くのびのびと図体ばかり大きく育ってしまったもみの木はずっとここに生えている「クリスマスツリー」です。



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サクラ サクラ、初夏の陽気のイギリスの冬枯れの町に多数咲く満開サクラでお花見歩き。

2019年02月27日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
昨日2月26日は日中気温が22度を超えました。



(上の写真は気温が16度ほどだった一昨日撮りました)

昨日は半袖のティーシャツの上に、日がかげると突然気温が下がるイギリスのには欠かせない綿のレインコートを羽織って出かけました。

上の写真のサクラは今月20日のストックポート日報に載せた、バス通りの「ちらほら咲き」のサクラの一週間後です。(撮影は19日)
リンクを貼りました☟
おだやかな日々の続く春の近いイギリスの2月、気の早い桜のちらほら咲き

一週間後の花盛り度を比べてみてくださいな。

朝のラッシュアワーのバス通りです。

これは明らかに桜とは違う、小さめの、それでもサクラのような花びらのつき方の白い花です。遠くから見かけた時はサクラだ!と思いました。




何の花でしょうか。



晴天の昨日、青い空に映えるどう見てもサクラだと思われるピンクの花が華やかに咲きそろった、とてもたくさんの木を見かけました。写真を撮ったのはごく一部です。





大きな一軒家が立ち並ぶ高級住宅街、うちの近所に停まるバスを逃したので、自宅まで少し歩かなければならない場所につく路線のバスを利用してみました。


どこに行っても見かけます。

周りが冬枯れの木立なのですが桜の木はそんなこと知るか、といった風情で派手にピンクの花をつけています。


うちのすぐそばにこんなに控えめでかわいらしい桜の木があったとは!









去年も確かおととしも書いた気がするのですが、ヨーロッパで桜色の花をつける花木のすべてがサクラというわけではなく、その多くが実はアーモンドだ、という話を聞いたことのある方も多いと思います。

私もイギリスに来たばかりの時にあった日本人に教えてもらいました。日本から旅行で来た人もそう言っていました。
実際、素人には見た目では区別がつかないほどよく似ているそうです。グーグルして写真を見比べてみました。

決め手は、夏になって実をつける赤黒い大きなサクランボ!

3月から5月末までダラダラと潔く散ることなくなく汚く枯れるまで花をつけ続けるイギリスのサクラの木の多くは赤黒いサクランボの実をぼたぼた落として通行人や車に踏みつけられ見苦しいシミを作ります。
サクランボがなるのは正真正銘のサクラですね。

サクランボの実もアーモンドの実もならない木もけっこうたくさんあるのですがあれはどっちなのでしょうか。果実をつけない木も存在しますよね。

私はアーモンドのなる木を見たことがないのですが、「ヨーロッパの町の中でサクラのような花をつける樹木の大半は実はアーモンドなのだ!」という説は本当なの?
アーモンドの産地、カリフォルニアのような雨の少ない夏は暑いヨーロッパのどこかの話ではないのでしょうか。


昨日が気温最高潮でしたが3日ほど暖かい日続きで昨日はいよいよ郵便屋さんが半袖ポロシャツにひざ下丈のショーツ姿(夏の制服)で郵便配達に現れました。
上着は道の始まりのところに止めてある配達ヴァンのなかにおいてあるのかもしれません。


ついでです、これはモクレン?


キツい甘い香りがあたりに漂っていました。


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メレンゲ・ネスト, とくにイギリスらしくもないメレンゲをイギリスらしく食べて見せる工夫.....レトロなお菓子

2019年02月26日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
きのうが卵黄を使ったカスタードのお菓子で今日は(こじつけくさいですが)卵白をかたく泡立てたお菓子、メレンゲ meringue


英語ではメリングといいます。「目リング」と発音すると完璧に通じるはずです。

メレンゲは取り立てて、「イギリスらしい」お菓子ではないかもしれませんが、これはどうだ!?

スーパー、セインズベリーで買ったメレンゲ・ネスト meringue nest、8個入って1ポンド20ペンス。

メレンゲ・ネストはイギリス独自のイギリスらしいメレンゲの食べ方のはずです!


ネスト nest はご存知のように 鳥や動物の巣という意味ですが、ほかに「ちんまり、こんもり、ぴたっと収める、押し込める (意訳;私)」といった意味でもよくつかわれます。

メレンゲ円盤の真ん中にくぼみがあるでしょう?


実はこれも先日買ってみるまでどうやって食べるか判然としなかったものの一つですが、グーグルしてみるまでもなく夫が懐かしい!といって食べ方を教えてくれました。

「ネスト」なんだから、何かをくぼみに載せて食べればよいのはわかりきっているのですが、ラズベリーを載せるのが正当だとのこと!

夏に大収穫だった庭のラズベリーを冷凍庫から出してきました。


お菓子作りが得意な人はイギリスのお菓子作りには欠かせないジャムを作って重宝するのでしょうが私はずぼらで、半解凍状態のズルズルシャーベット状のものをヨーグルトといっしょに食べて楽しんでいます。


自宅で収穫して冷凍したラズベリーは市販の冷凍ラズベリーと違って解凍してもグズグズ、ズルズルで、お料理の本に載っている写真のような美しいデザートの飾りには使えません。
....私の冷凍の仕方が悪いだけなのかもしれませんが。



グーグルして見つけたきれいな食べ方写真にはたいていミントの葉が添えてあります。


ちなみに夫が好む子供の時からの食べ方は、まずネストに載せたものごとスプーンでぐっちゃぐちゃに砕いて
1;崩れたラズベリーの汁に浸して食べる、
2;カスタードや生クリームにあえて食べるなどなどで、1;を実行して見せてくれましたがせっかくのディスプレイが台無し。私も真似しましたが。

(写真に撮ったケーキ皿では食べにくいのでアイスクリームやヨーグルト、カスタードを食べるときに重宝している日本のごはん茶碗にうつしてたべました)

息子はラズベリーを載せずにビスケットのようにシャリシャリかじって食べました。

卵白と砂糖(28%)だけで作られているそうです。かなり甘かったです。

酸味の効いたラズベリーが甘さを中和してくれたので、かなり食べやすくなりました。

メレンゲといえば、さくっとした口当たり、口の中でシュッととろける....のを期待していたのですが、ホロホロ、ボロボロ....日本でむかーし食べた「焼きメレンゲ」とは違うものでした。

口当たりだけを表現するのなら、落雁(らくがん)に近かったかもしれません。

これも、町のカフェやティ―ルームなどで出されているのを見かけたことはない、それでも大きなスーパーに行けば簡単に手に入る「懐かしのイギリス菓子」の一つのようです。


夏に旬の生のラズベリーとちゃんとミントも添えてきれいなディスプレイで試してみることにします。






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年配の人には懐かしいらしいお菓子、エッグ・カスタード、思ったよりも甘くない....世界中にたくさんあるカスタードを使ったお菓子の1バージョン

2019年02月25日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
エッグ・カスタード egg custard


60代のうちの夫がとても懐かしいお菓子だというエッグ・カスタード、実は私は最近初めて食べました。

近所のコンビニで売られていたので夫が買ってきました。
別に珍しくもないのです。そういえば大手のスーパーに行けばいつでも手に入ります。

町のティ―ルームやコーヒーチェーン店においてあるとは思えません。

ちなみにうちの夫が懐かしがるこのエッグ・カスタード、やはりおふくろの味、ではなく学校給食(スクール・ディナー school dinner)で食べたのだそうです。

牛乳にたっぷりの卵黄と砂糖を混ぜたカスタードをショートクラスト・ペーストリー(しっとり厚いショートブレッド状のパイ皮)に流し込み、オーブンで焼いた単純なお菓子です。
中世の頃からほぼ同じ製法で作られ続けているそうです。



名前のイメージから「プリン」(英語ではクレム・カラメル crème caramel)を硬くしたものを想像したのですが、食べてみたらそれほど(思ったほどは!)甘くなかったのが驚きです。

ストックポート日報 でご紹介してきた今までのイギリス独自のお菓子類はすべてねっとり甘く、くせになるくどさが特徴だったのですがこれはけっこう大人向きの味かもしれません。

ほろ苦く香りが高いナツメグの粉がかかっているところも大人っぽいですね。



冷蔵庫から出して冷たいまま食べても電子レンジで温めて食べてもおいしい。

世界中にカスタードを使ったお菓子があるそうです。

調べてみたら、ペイストリーにカスタードを入れた似たようなお菓子もけっこうありました。

香港、マカオで中華料理のデザートとして食べられているエッグ・タルト egg tart (蛋撻)というものがあることを初めて知りました。

イギリスのエッグ・カスタードとポルトガル(マカオの宗主国)のエッグ・タルトをもとにイギリス人が考案した、と書かれています。

カスタード・タートとかカスタード・パイともいうそうです。
イギリスではもっぱらエッグ・カスタード。まれにエッグ・カスタード・パイと呼ばれることもあるそうです。

スーパーで小さいサイズのエッグ・カスタードを買いました。




味は同じ。




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シュルーズベリー再び、今度はイギリスではおなじみのライオン狩り

2019年02月24日 09時00分00秒 | 古い建物に棲む動物をさがす
忘れたころに、突然再登場、シュルーズベリー Shrewsbery 。

今回は番外編、古い建物に棲む動物を探す カテゴリー。

シュルーズベリーの裏通りをうろうろしている途中で入り込んだ大きめの駐車場、大通りに出る近道らしいので横切りました。

駐車場の中ほどで見かけた、空に吠える立派なライオン像。


The Lion という表通りに入り口のある大きなパブの裏側だということがわかります。

LION GARAGE と書いてあるゲートの下をくぐって大通りに出ました。


パブではなくホテルでした。
(イギリスのホテルはもともと上階に客をとめるイン inn =小さな宿泊所だったところがほとんどなのです。だから今でも屋号にホテルやインが付くパブが多いのです。実際今でも上階に客をとめるパブがとてもたくさんあります)

上の写真は実は私がとった写真ではなく、TheLion Hotelのウェッブサイトから勝手に借りました。通行人が夏服を着ていますね。
この部分の写真を撮るのを忘れたのです。

表通りにももっと立派なライオン像!金色!前足で押さえつけているのはブドウの房!





ワイン農家特注ワインが名物だったのかもしれません。



胸のあばら、お尻の周りの毛の房、しっぽの陰の立派なタマタマ....芸が細かい彫刻表現!

The Lion Hotelのウェッブサイトではなく、行先ごとに比較できるホテル予約サイトで、The Lion Hotelの平日のダブルルームの一泊料金をためしに調べてみました。

月曜日のレートはダブル(二人)で78ポンド(11,270円)。びっくりするほど安い!
今度はここに泊まりたい!(機会があれば...)

B&B 以外ホテルの朝食は普通 別料金です。



またまたThe Lion Hotelのウェッブサイトから借りた写真です☝

となりはこんな建物です。


シュルーズベリー連載記事のリンクを貼りました☟☟☟☟。ほかの建物も見てください。☟☟☟☟☟

1;また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


2;チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

3;裏道へ入りタイムトリップした気分、時間が足りない観光地ではなさそうなシュルーズベリー観光


4;歴史に残る名門校、パブリックスクールの16世紀の校舎が市民図書館として使われる驚きのシュルーズベリー


5;客寄せ効果抜群!シュルーズベリーの駅そばの八百屋さんの店の奥で控えめに客寄せをするバターナッツスクオッシュ

6;全国規模か!?ショーウィンドゥの職人人形、組織の全容が少しずつあきらかに!?シュルーズベリーにも兄弟の存在を確認



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年寄りネコのホレイシオ、おなかの下に毛100%、一斤のパンを決め込む老後の贅沢

2019年02月23日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちの高齢ネコ、ホレイシオ16歳。


高貴な生まれのせいかソファーやベッドに直にのってくつろぐようなことはありません。
(とか言っておいて、上の写真では直のりですが)

お腹の下に何か敷かれていないと満足できない、心地よく感じられない贅沢に慣れた育ちなのです。




私の編み物やモヘヤのショールなど毛100%の贅沢な肌触りが好みなようです。

私がうっかりウール製品を置き忘れた時など機会は決して逃しません。

夫は羊毛アレルギーでセーターのみならず毛織もダメ、息子もウール製品を持っていなかったような…?

そういうわけで、お気に入りはもっぱら私の衣類です。




あら、昨日ベッドの上に広げたコーディロイのスカートの上にも目を離すなり ちゃっかり のられてしまいました。


材質は関係なくとにかく何かの上にのるのが好きなのです。
たたんだ新聞の上に載っていたこともあります。

…うちのホレイシオだけではありませんね。ネコはみんな何か敷いてある物の上でくつろぐのが好きですね。
しかも なぜか!敷いてあるものの上では 脚を体の下に折り込んで、日本語で「箱座り」というらしい姿勢で四角くすわるのが定番になっているようです。うちのホレイシオだけでしょうか。

敷いてあるものの上で体を長く伸ばしてのびのび横になっているのをみたことはない気がします。

実のところ、高貴な生まれどころか ホレイシオの出自は判然としません。

子ネコの時、高速道路「M56」の路肩にダンボール箱に1匹だけ入って捨てられていたのを運良く作業員に見つけられ、ネコ専門の救護チャリティー機関、キャット・プロテクション Cat protection に持ち込まれ保護されました。(酷い捨て方もあったものです)
キャット・プロテクションでは一時的にエム・フィフティシックス と呼ばれていたそうです。

アダプション(養子縁組み)の準備として家庭に慣れるため一時滞在したボランティア家庭(キャット・フォスター・ファミリー cat foster family )では ジェームズ・ボンドと呼ばれていたそうです。もちろん タキシードを着ている配色の毛並みから…。
ちなみに 英語で胸に白い三角のあるホレイシオのような黒いネコは「タキシードキャット taxido cat」と言います。

箱座りは「キャット・ローフ cat loaf」。
一斤のパンの如し!こっちの方がピンとくる!



黒パン。



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春の花

2019年02月22日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花

部分的に雪が降ったかのような交通量の多い通りの小さな空き地....


おなじみ、ケールグリーン自然保護区域 Calegreen Conservation Area です。


「薄気味の悪い木彫りのフクロウ、ヴェーラがいる原っぱ」といった方が通りがいいかもしれません。




スノードロップがすっかり開きました。現在全盛の花盛り(一昨日の写真です)!
クロッカスちらほら。まだ完全に開いてはいないようです。

イースターの頃の花、ダッフォデイル(黄水仙)まで咲き始めています。

1月の終わりの写真と見比べてください。☟

雪解けを告げる初春の花、スノードロップを発見。ストックポートのバミューダ・トライアングルは変化なし?


我が家の表庭の花壇のクロッカスは今が盛りです。天気の良かった昨日撮った写真です。






ヴェーラの空き地や公園の芝生に群生する野性的なタイプのクロッカスと違い、花が大きく華やかなのですが、花の盛りがたったの2~3日で終わってしまいます。

冬枯れの花壇に彩が戻ってきました。

宿根草の花や球根がこれから次々と芽を出します。花壇がすき間なく草花で埋まる春が待ち遠しいです。

イギリスの花壇が一番華やかに見えるのは夏なのです。日本の春に咲く花の多くはイギリスでは盛夏が盛りなのです。


週の初めにスーパーで買った、一鉢2ポンド(288円)のプリミュラとべリス。



レジの女性が今月末に霜の降りる寒い日がもどってくるので、今植えない方がよい、とアドヴァイスをしてくれました。
プリミュラもべリスも冬を越せる耐寒植物なはずですが、植え替えた直後で根つくまえに霜に襲われたら生き残りは無づかしいのではないかと納得です。

そういうわけで、待機中。

とはいえ、「今すぐ植え替え」用の見事に花の開いた初春のベッド・プラント(花壇の植え替え用草花)がお花屋さんの店先で花盛り。




この品のないひまわりのディスプレイは何とかしてほしい。


これもまたイギリス人の季節感の足りなさを表す一例です。(お花やさんなのに!)

うーん、霜の季節が過ぎるのを待っていたらいつまでも植えられない気がしてきました。

暖冬だったにもかかわらず去年は3月の終わりに大雪が降ったのでした。




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おだやかな日々の続く春の近いイギリスの2月、気の早い桜のちらほら咲き

2019年02月20日 23時33分30秒 | ストックポートとその周辺
昨日、バスを待っているときにふと気が付いた、頭上のサクラ.....!


うす曇りの2月の空に目立たなくひっそりと咲いている、確かにサクラです。

1930年代の家が並ぶバス通りの住宅街、前庭に景観を考えて計画的に植樹された樹木もほぼ樹齢90年と思われます。

イギリスでは日本のようにサクラといえば春、4月、春の季語、入学式、お花見、パッと咲いてパッと散る美学.....といった季節感との結びつきや人生訓のような考えは一切ない、と思います。

「寒桜」という風流な表現もないみたいですし。

二月に桜が咲いていても誰も気にしない、季節感に乏しいイギリス人。





うちの近所です。
20年間歩きなれた道ですがこの立派なサクラの木が毎年2月の半ばに花をつけ始めるのか、それとも暖冬による異常現象なのか思い当たりません。

ストックポート日報では毎年早咲きの桜の写真を載せていますがこの木に関してはサクラだということすら気が付きませんでした。

日中13度、穏やかでした。
帰宅は夜になるのでウールのコートを着て出かけました。日中温かくても日が暮れるとかなり気温が下がることが多いものですから。

コートの下は半袖のブラウス、薄手のカーディガン、と暑ければ玉ねぎのように脱ぎ捨てていける重ね着です。

でもさすがに買い物の途中でコートやカーディガンを脱ぎ捨てるのは困難です。
暑がりの私は人が多く暖房まできいた図書館や生地屋で上半身ダラダラと汗を流し顔がほてりました。

サクラが咲く季節ですから。

日が暮れても気温はそれほど下がらず、バスを降りて20分歩けば帰宅した時には汗まみれでした!

やはり歩いている途中にもウールのコートを脱いで手にもっていくのはやっかいです。


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正真正銘イギリスの犬、憂い顔、間抜け顔のブルテリア...風光明媚な山峡のまちで見かけたお婆さん犬

2019年02月20日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
現在のところ、いいえ、かなり長い間、私が一番気に入っている犬種、ブルテリア bullterrier


原産はイギリス、正真正銘「イギリスの犬」です。
現在のイングリッシュ・ブルドッグ English bulldog の原種で、絶滅しているオールド・イングリッシュ・ブルドッグ old English bulldog といろいろなテリアを掛け合わせて19世紀の初めに作り出されたもともとは雄牛(bull)と戦わせる闘犬(ブル・ファイティング bull fighting )用の犬種なのだそうです。



ところで、このブルテリアは14歳。チークという名前です。

ものすごいお婆さんですね。
白内障で目がほとんど見えないそうです。

犬は鼻が利き、勘がいいのでかなり遅くに途中失明してもあまり不自由はないそうです。
人に声をかけられて頭をなでられるのが大好きだというので、もちろん激しくなでなでしました。

憂愁の色濃いこの顔つき!密生したビロードのような柔らかい短毛!(短毛の犬は体温がじっくり手にかんじられるのが好きです)安定のいい体躯!鼻の周りや口元、耳の中がピンクなのも愛らしい!何もかも好き、ブルテリア!


そんなに好きなブルテリア、ストックポート日報初登場なのが不思議です。

実はあまり見ないのです。
見かけたのは初めてではないのですが写真を撮らせてもらったのは初めてです。

同じくオールド・イングリッシュ・ブルドッグから派生した闘犬の犬種、スタッフォードシャー・ブルテリア Staffordshire bullterrior はイギリス中どこにいても頻繁に見かけます。
どちらも特徴のある憂い顔。

私の個人的な意見ですがこのブルテリアのほうが端正な顔立ちで全体的にノーブルだと思うのですが。


闘犬用に作り出されたもともとのブルテリアの犬種はほぼ廃れ、現在の間の抜けた容貌の気性のおだやかなブルテリアは20世紀の初めに復活した犬種だそうです。

チークは地域の人気者で、どこに行っても声をかけて頭をなでてくれる人が集まってくるそうです。

長生きしてほしい!






昨日まで駆け足観光の話題を連載したシュルーズベリー、その翌日、夫がチェスの試合の2日目に出場している間にタクシーをよんで、有名な景勝、歴史遺産観光地、アイアンブリッジ Ironbridge (地名です!!)に行ってきました。

アイアンブリッジは、世界初の鉄製の橋、その名もずばり「アイアン・ブリッジ」が架かった小さな町、アイアンブリッジ渓谷 Ironbridge Gorge にあります。

私たちが一泊したホテルのあるテルフォード Telford から10キロぐらいです。



町の入り口、チークと飼い主にあったのはこの手前(この写真を撮るために立っている位置)です。


アイアンブリッジの話はいずれまた。


●オールド・イングリッシュ・ブルドッグ関連の以前の分かりやすい記事です。リンクを下に貼りました☟
イングリッシュ・ブルドッグの原種!ブラモールにいたお行儀の悪いアメリカン・ブルドッグ

●スタッフォードシャー・ブルテリアに関する古い記事のリンクです☟
正真正銘イギリス産の犬!スタッフォードシャー・ブルテリア  ・

●最後に座り方のだらしない憂い顔の犬特集☟
すわりかたのだらしない犬!なぜか、悲しい顔が多い・・・


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全国規模か!?ショーウィンドゥの職人人形、組織の全容が少しずつあきらかに!?シュルーズベリーにも兄弟の存在を確認

2019年02月19日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
シュルーズベリーの写真がまだありました!番外編,イギリスのキッチュ カテゴリーです。

ストックポート日報ではけっこうおなじみの、ウィンドウディスプレイ用の不気味な動く職人人形をシュルーズベリーの駅前からのびる急な坂道の途中で見つけました。


4体集結!かつて見た中でも最大規模のパワーアップです。

業種内容が一目でわかりますね。
(左はしのハゲから)靴直し、靴直し、合い鍵づくり、靴直し。

靴直しがかかと打ちと縫製2部門に分かれています。

靴直しと合い鍵つくりの作業をしているところではなく厳密には「靴づくり」と「型どりした鍵磨き」の作業をしている人形です。

どちらも今ではほとんどすたれた職人仕事ですよね。

靴直しと合い鍵つくりは今でも産業として健在です。

残念!この3体は動いていませんでした。

ニセ・チューダーのとなりのとなり、Daily Mail (新聞名)の看板がかかったのが靴直し/合い鍵つくり屋です。


なんと、新聞、雑誌、たばこ、お菓子などを販売する「ニュースエージェント」も兼ねているようです。どれだけ手広くやっているのか!?

向かいはぐるりと巻いたバターナッツ・スクオッシュを飾る八百屋さんです。


正面奥はもちろん、シュルーズベリー市民図書館。(昨日までの ストックポート日報 参照 )



うちの近所の肉屋の肉きり人形です。


上は 2015年のストックポート日報の記事から転送した写真です。

ストックポート日報の連載が2014年7月に始まって、今年はもう5年目です。
おかげさまで長く続いたものです。

あいかわらずショーウィンドゥを季節の装いで飾るうちの近所の肉屋の肉きり人形、健在です。ただし動きが止まって一年ほどになります。体調不良?
末永く頑張ってほしいものです。
.....それより、今ではすっかり希少価値のある家族経営の地元の肉屋さん、彼らこそ、スーパーに負けずにいつまでも続けてほしい。



クリスマスの季節の肉きり人形☟
大変身!肉屋のサンタクロース

ハローウィーンの季節の肉きり人形☟
肉屋の店先で人間の大腿をきざむ狼男、ハロウィーンの飾り  ・

ストックポートタウンセンターそばの商店街の靴のかかと打ち人形も見てやってください。☟
おなじみうちの近所の肉きり人形のふたごの弟と思われる、靴直し人形、初登場

以上、すべて2014年のストックポート日報の記事のリンクです。

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歴史に残る名門校、パブリックスクールの16世紀の校舎が市民図書館として使われる驚きのシュルーズベリー

2019年02月18日 09時00分00秒 | イングランド中部
イングランド中部の小さな町、シュルーズベリー Shrewsbery の駆け足観光、続きです。

駅前からのびる急な坂道を登りきったところにある、堂々とした建物、シュルーズベリー市民図書館 Shrewsbery Town Library 。


表から見ただけでは古いのか実は見かけだけでそうではないのか今一つ判断がつかないわざとらしいほどの威風堂々。
とりあえず素通りして、表通りをそのまま歩き続け、興味深い裏通りに迷い込んだら結局、いつの間にかこの建物の横手に回り込んでいました。

(ガイドブックも持たず下調べもせず、ただ古い建築物が異常に多く残る街という前評判だけきいてシュルーズベリーに行ってみたのです。)

わかりました。相当古いようです。


普通の市民図書館のようですが。

図書館の中に入って建物についての能書きを読む。
ひゃー、第一級保存指定建築。

1552年から1882年まで、名門校パブリックスクールの中でもトップクラスの6校に含まれるシュルーズベリー・スクール Shrewsbery School の校舎だった建物だったそうです。
上の写真の「ハーフチンバー」部分は創立当時の1552年に建てられた古い建物の現存する一部。

メインの堂々とした石造りの建物のゲートをくぐると小さな中庭に古い部分と立派な「新しい」石造りの部分が密着してたっていました。
「新しい」ほうといっても建造は1594年、増改築は1630年まで続きました。

(建物に関する詳しい記述は帰宅してグーグルして調べました)

古い方の一部は1980年代の増築部分に飲み込まれています。


二階、もと教室、現在はフィクション(小説)書架閲覧コーナー(だったかな)


三階、もと講堂は専門書のコーナーになっていて、静かに閲覧しながらメモを取る人が何人かいました。


ランセット窓に切り取られた外の風景がびっくりするほど美しくて、写真を撮りました。


500年ものの黒ずんだ木の窓敷居にはびっしりと刃物で彫り付けた落書きがしてありました。
代々、在校生が記念に自分の名前を彫って残したみたいです。
1700年代、1800年代の年号とサイン、昔の落書きってなぜかきちんとレタリングがしてあってすごく達筆なんですよね。

シュルーズベリー・スクールは超有名校なので偉人有名人を多数輩出したことで知られているそうです。

地元の有名人、進化論のチャールズ・ダーウィンもその一人。
落書き署名の中には有名人のものもあるらしいのです。

ちゃんと見て写真を撮っておかなかったのがちょっと悔やまれる。

図書館利用者や私のような観光客が勝手に落書きを彫って行っちゃったら困るでしょうに....覆いも何もしてありませんでしたよ。


狭い階段は昔風な石造りのものでしたが新しく作りつけられたのだというのが一目でわかりました。

これも写真が不十分ですが、コピー機がちんまり収まるアルコーブ(くぼみ)のある階段室。
真ん中(写真の左端にちょこっとうつっている部分)はエレベーターです。


段差を完全に撤廃、アクセシビリティ対応が完璧です。

周りをびっしりと古い建物に取り囲まれた図書館...



「ニセ・チューダー(モック・チューダー mock・Tuder)」らしい建物の後ろに12世紀の城塞、シュルーズベリー・カースルが見えています。


その隣、左手奥に突き出ている4本の煙突のある建物は、シュルーズベリー駅です。

図書館の向かいの人目を惹く建物群。


葉の落ちた立木の向こうに少し見えているのが「本物チューダー」のゲートハウス。

連載2回目の記事を読んでください。

番外編も含め、昨日までのシュルーズベリー記事のリンクを貼りました。☟☟☟

1;また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


2;チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

3;裏道へ入りタイムトリップした気分、時間が足りない観光地ではなさそうなシュルーズベリー観光


4;客寄せ効果抜群!シュルーズベリーの駅そばの八百屋さんの店の奥で控えめに客寄せをするバターナッツスクオッシュ


ちなみに、シュルーズベリーの広報ウェッブサイトによると、図書館員をはじめシュルーズベリーの市民対応職員は全員、自閉症スペクトラムのサービス利用者に対応できるように研修を受けて習熟度に応じて検定試験の修了書を持っているのだそうです。

自閉症の方も図書館をどんどんご利用ください!ということみたいです。

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客寄せ効果抜群!シュルーズベリーの駅そばの八百屋さんの店の奥で控えめに客寄せをするバターナッツスクオッシュ

2019年02月17日 09時00分00秒 | 英国の野菜、果物
実はシュルーズベリーの駆け足観光の連載がまだ終わっていないのですが、今日載せるつもりだった写真がうまくまとまらないので、突然の番外編です。

カテゴリーは イギリスの野菜、果物

駅を出てすぐ始まる坂の途中にあった、昔ながらの八百屋さん。
行きに通りがかった時、外に並んだ木箱に詰められた美しい新鮮な野菜や果物に魅せられて足をとめました。

その店の中に外からもよく見える異様な形態のバターナッツスクオッシュ!


中に入ってみようかと迷ったのですが、観光に歩き始める前に野菜や果物を買い込むわけにはいかないので素通りしました。

2時間にわたる散策を終えて駅に帰る途中にまだあいているのを見つけて入りました。

オーガニックの八百屋さんだったんですね。
ホテルで食べようと、桃とミカンをそれぞれ2個ずつ(一個35ペンスはちょっと高めです。)それとスーパーにいつもあるわけではない、「高級食材」だと勝手に思い込んでいた食用ほうずきを(びっくりするほど安かったので)買いました。この話はいずれまた.....

お店の人にスクオッシュの写真を撮る許可をもらいました。
予想通り売り物ではなく、「ディスプレイ・オンリー(飾り用)」だということでした。

私が「お店の外から見かけてどーうしてもそばによって見たくなって中に入ってみたの。そしたら買いたいものを見つけた!」と言うと、「バターナッツスクオッシュの客寄せ効果ばっちり!役に立つことが分かってうれしい」と とても喜んでくれました。



夕方の5時過ぎです。


日が暮れた空には細い三日月が出ていました。

オーガニックの八百屋さんは(かなり堂々とした)ニセ・チューダー建築の隣です。奥に見えている立派な石造りの建物は、シュールズベリー図書館、1594年に建造が始まった素晴らしい建物です。詳細は後日。

前回まで3本の4世紀もタイムトリップしたような有名な観光地ではないシュルーズベリーの街並みについて書いた記事のリンクです☟

また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

裏道へ入りタイムトリップした気分、時間が足りない観光地ではなさそうなシュルーズベリー観光


ついでです!

散策を開始した午後3時ごろに坂を半ば分ほど登って振り返ったところの写真です。


(奥に見えているのは坂の一番下にある駅の陸橋です)

バターナッツスクオッシュを使ったクリスマス料理について書いた以前の記事のリンクです。☟

クリスマスに作ったイギリス伝統の高級肉料理のベジタリアン版、とても簡単、レシピ付き



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裏道へ入りタイムトリップした気分、時間が足りない観光地ではなさそうなシュルーズベリー観光

2019年02月15日 09時00分00秒 | イングランド中部
先週末、夫のチェスの遠征試合について言って滞在したテルフォード Telford のホテルから電車に乗って行ってみた、ショロプシャーの古いまち、シュルーズベリー Shrewsbery



中世の都市計画と16世紀以降の古い建物が驚くほど高密度で残る街、しかし特に名高い観光地ではありません。



大聖堂やモニュメントのような特に有名な歴史的遺産や観光アトラクションもないようです。

駅の上の丘の12世紀の城塞は連隊博物館(軍事資料館)として公開されています。

12世紀の城塞には興味津々、たっぷり時間があれば入ってみる価値があったかもしれませんが、かなりマニアックな趣味の展示物のようで誰もが行きたがる観光スポットとはいいがたいようです。

町はずれに進化論で有名な科学者チャールス・ダーウィンの生家が保存されているそうですが、今のところ一般公開はされていないようです。


とにかく私を夢中にさせたのは街並みと町計画!


商店の立ち並ぶ表通りからのびる小道を入ると...


....すぐ裏に小さな石畳の広場があって、背面を別の建物に囲まれた昔ながらの集合住宅があります。


19世紀ごろまではイギリス中わんさかあった街なかの古い住宅のスタイルらしいのですが、採光とか、間取りとか(部屋が横並びで寝室を抜けなければ次の部屋に行けないとか)の点で近代的でないという理由で戦後次々と取り壊されています。

今となってはロマンチックでおしゃれ!

チューダー建築の黄色い背面がのぞく駐車場に面した古い建物群。


古い建物が取り壊された跡地が駐車場になったのでしょうか。
建物が取り壊されていなければ周りを建物に囲まれたコートヤードとして残っていたかもしれません。

....表側はこんな風。


この、たてものの表側ですら、広い通りを横に入った小道沿いにあるのです。


メインのショッピングエリアの建物と建物の間の本当に狭いすき間道にレストランが2軒。


一軒はお寿司屋さんでした。



日本にもある路地の立ち飲み居酒屋のような趣ですが中はけっこう明るくて広そうでした。
表通りの店舗スペースより家賃は安いのかもしれません。横丁に入らなければ入り口が見つからないけっこうちゃんとした店が裏側にいくつもあるのが驚きです。

ちゃんと「路地」に向いてちゃんとした窓がいくつもあります。

2階以上が張り出している建物の作りが中世のムードたっぷり!


メインのショッピングエリアの立派なホンモノ チューダー建築が路地へ抜ける「ゲートハウス」になっています。


抜けたら....


こんな狭いところに立派な長いハーフ・チンバーの建物が...





古い建物と古い建物の間をぬけたら.....


やっぱり古い建物の続く細い小道が長く続きます。




.....誇張ではなく、きりがありません。




月並みな表現で恐縮ですが、「タイムスリップ」した感覚です。

いくらでも横道にそれて迷ってみたい誘惑にかられる中世そのままの都市計画。


日が少しずつのびているとはいえ、暗くなるまでに駅に帰りたい。
日が暮れかかる5時にはお店が一斉に閉まり始め、地元の買い物客が帰路につきます。
週末の夜遊び客がにぎやかに繰り出す時刻でもあり....2時間ちょっとで散策を打ち切り。

たとえ朝から見て回っても時間が足りなかったことでしょう。それほど見どころたっぷりの町でした!

坂の途中の地味な本物古建築(チューダー様式の特徴のハーフ・チンバーではありません)


ニセモノ疑惑(とてもたくさんあったうちでもかわいらしさが目を引いたので写真を撮りました)


調和がとれてなくていろんな建築スタイルごっちゃまぜでここまで美しい街並みが実現!





ガタ具合からホンモノと断定。


前回2回のシュルーズベリーの記事リンクです。☟

また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

いくらでも引っ張れそうなのですが、次回でおしまい、シュルーズベリー。


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いずこも同じ商業主義!バレンタインデイのロマンチック路線

2019年02月13日 22時35分37秒 | 英国の、生活のひとコマ

Happy Valentine's Day!



昨日、一昨日に引き続いてシュルーズベリーの駆け足観光の記事をお送りするつもりでしたが....そう、今日は セイント・ヴァレンタインズ・ディ Saint Valentine's Day(バレンタインデー)!。

話題を急遽切り替えます。

バレンタインデーの前日の昨日、スーパーマーケット、セインズベリーに日用品の買い出しに行きました。




日本でも盛んな、「チョコレートを贈る行事」ですね。

義理チョコ、本命チョコ、女性が自分用に買うご褒美チョコ、友情チョコ、家族チョコ、ホワイトデーのお返し.....
日本でのバレンタインデーにまつわる思い出は、私にとってはけっこう煩わしいものでした。

日本では欧米諸国とは違って、もっぱら女性が男性にチョコレートを贈ることになっていますよね。

日本にいた時に私が働いていた会社では、女子社員全員がお金を出し合って部内の男性全員に同じ義理チョコを配る(社内で個人にチョコレートを渡すのは禁止)という徹底的に公平、平等を目指すくだらない不文律があったりして行事の形骸化に心底ウンザリ....30年以上前の話です。

楽しんでいる人もたくさんいるはずですので、水を差すことをいうのはやめましょう!

「みんなお菓子業界をもうけさせる商業主義に乗せられているんだよ!これだから日本は主体性がなくてダメなんだ!!」と言い立てる人もいっぱいいましたねぇ。
今でもいるでしょうね。

商業主義でも何でも楽しければいいと思います。

第一、商業主義は日本だけじゃありませんよ!

セインズベリーに話を戻します。
バレンタインデー前日に出現した、入り口付近の花束売り場です。

赤いバラ中心のアレンジが多いですね。
男性が妻や恋人に渡す花束はバレンタインデーのやくそくごとです。
昨日のうちに売り切ったことでしょう。

同居しているカップルや夫婦はバレンタインデー当日の朝、ベッドや朝食の場で渡すのが普通です。
一晩 車や洋服ダンスの中にでもかくしておかなくてはなりません。



まるで大勢の人が亡くなった事故現場のようです。

先週までは専用のイベント品売り場の何段もの棚にぎっしりと並んでいたプレゼント用品が長い棚一つにまとめられていました。

ここ2~3週間で相当数の商品が売れたのでしょう。

イギリスでは、チョコレート、香水、セクシーな下着、ぬいぐるみやアクセサリー、ハート型の小物など男性が女性に贈るのを想定した品ぞろえのほうが、女性が男性に贈るのを想定した品ぞろえ(シェービングクリームやソックスなど)よりも何倍も充実しています。


イギリスのバレンタインデーについて書いた先週の記事です☟
季節のイベントは書き入れ時!伝統行事も異国のお祭りもビジネスに結びつくスーパーの商魂

 

午後12時すぎ、ちょうど職場のお昼休みでした。

バレンタインカードを選ぶいかつい男性たちがほほえましかったです。


この3人は職場の同僚のようでした。
左の2人はお互いのカードのチョイスをからかいあっていました。

もちろん夫や恋人のいる女性も、少女もおばさんもカードを買います。


カード売り場と並んで(かなりハズカシイ)ロマンチックな映画のDVDばかりを集めた売り場がありました。




各売り場にも、お菓子売り場のチョコレート、化粧品売り場のボディクリーム、アルコール売り場のシャンペン、プロセッコなどの「販売促進ディスプレイ」がそれぞれ設けられています。

チェックアウト(レジ)付近にも「お忘れなく」のダメ押し。


休み時間に職場を抜け出してきたらしい中年の男性が首の長さだけで1メートルぐらいあるバレエ衣装を着けた巨大なハクチョウのぬいぐるみを買っていました。
会社に持ち帰るのでしょうか。車があれば入れておけるのですが。(ロッカーに押し込むのも無理そうです)

カエル、ガマ好きなうちの夫のために私が選んだカードです。


凹凸のついた写真がえぐいでしょう?



贈る相手を王子様に想定した女性が男性に送るためのカードです。

ペンギンの赤ちゃんに夢中の息子のガールフレンドのために私が選んで買ってきたカード。


息子のリクエストで折り紙の「立つハート」を20個ほど作りました。もちろん彼がガールフレンドにカードといっしょにあげるためです。


この折り方は「1日1折り紙」という毎日一つ折り紙の折り方が載っている3年前の日めくりカレンダーで習いました。
Jack Geist というアメリカ人の創作折り紙作家の創案らしいです。

とっておいたので、説明図の通りにやればだれでも折れるはずなのですが、息子2人も夫も私の知っているたくさんのイギリス人もなぜか「説明通りに折れない!折り紙がちゃんと折れるのは日本人だけ!」と訳の分からないことを口をそろえて言います。

アメリカで出版されているカレンダーなんだから英米人でも折れる人は折れるはずです!

以上、「夫が妻が、女性が男性が」という書き方をしましたが男性がボーイフレンドや夫に、女性がガールフレンドや妻にカードやプレゼントを贈るのももちろん想定されています。
イギリスではゲイ、レスビアンを特別視することは許されていませんし、同性間の婚姻も法律で認められています。




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チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

2019年02月12日 22時53分58秒 | イングランド中部
イングランド中部のまち、シュルーズベリー Shrewsbury、暗くなるまでのたったの2時間 街をぶらぶら歩きまわりました。



駅からの急な坂道を上がる途中で右に左に次々と見かけるチューダー様式 Tuder Style(ハーフチンバー half tinber と呼ばれる梁や柱をむき出しにした16世紀ごろの建物)の建築物に見とれ、チューダー様式ではない古い建物、19世紀や1920~30年代に建てられたと思しき真っ赤な偽物「ニセ・チューダー mock Tuder」のならぶ街並みを堪能....。

昨日の記事のリンクを貼りました。☟

また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


レンガつくりの立派な建物の間の奥まったところにちんまり残るゲートハウス gatehouse。
...

勝手に入ってみると...


普通の住宅(らしい)建物がごちゃごちゃ密集した石畳のコートヤード cortyard(建物に囲まれた中庭)になっています。

ゲートハウスを内側から見たところです。


美しい....



別の建物です。建物の間のくぐり戸を抜けると....


別世界。


(くぐり戸のある建物は、奥にうつっているハーフチンバーのイタリアンレストランです)


順序は前後しますが、このあたりの建物をぶらぶらと見て回り(昨日の記事をご覧ください)

第一級保存建築、ノルマン建築のセント・メアリー・ザ・ヴァージン教会 Curch of St. Mary the Virgin を素通りして.....



たどり着いたのが、メインのショッピングエリア

(写真の順番は、私が歩いた順路と無関係です。)









建物の間の細い通りやくぐり戸を抜けて表通りに面した店舗の裏側に広がる石だたみのコートヤードのいくつかにも足を踏み入れてみました。

以下、次号。

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