しっとう?岩田亜矢那

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ポスティングシステムの功罪

2006年12月15日 20時36分30秒 | スポーツ
ポスティングシステムはやはり条件交渉において選手側に不利と言わざる得ない。
あのボラス氏をもってしてもこの結果である。

まず独占交渉権を与えているので、複数球団で競わす事が出来ない。
メジャーに行くか、行かないかである。

その選択肢もポスティングシステムを選んだ時点で
既に「メジャーに行きたい」と宣言しているのだ、
これでは足下を見られる事間違いない。

更に交渉期限が30日間と限られている。
この期間が過ぎれだ今年のメジャー行きは無しとなってしまう。

これを我々庶民に当てはめると、
村に唯一ある電器店に
「テレビ壊れてんけど、どうしても今夜見たい番組があるねん」
とテレビを買いに行くようなものである。
そりゃ相手の言い値だわな。
ボラス氏が「なんぼか勉強したってえな~」と値切っても、
「ほんなら買わんでええわ、帰ってんか」と店員は強気の勝負であろう。

もし交渉決裂の場合は契約金の半額でも没収されるルールでも作れば話は別なんだろうが…

ボラス氏はブラフではなく半ば真剣に今回の交渉を決裂に追い込もうとしていた節がある。代理人の立場が圧倒的に不利となるこのポスティングシステム自体をぶっ壊す為にも!

しかし、そのボラス氏を説得したのが誰あろう大輔自身だそうな。
「僕はもうその金額で充分です」と。
そう彼は一日も早く早くメジャーで投げたい、その気持ちだけなのである。
だからこそ自らに不利であろうとこのポスティングシステムを選択したのだから。
大輔は気持ち良く送り出してくれたライオンズに心から感謝している。
だからこの折角の60億円という置き土産を、交渉決裂という事態で無にしたくなかったんだろうと思う。
その為には年俸の一億や二億少なくなっても、
「将来自分の腕で取り返したるわいっ!」て気持ちなのだろう。

大輔の唯一の失敗は代理人にボラス氏を選んでしまった事。
このお蔭でボストンで「守銭奴」なるイメージをもたれていないか懸念する。