スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞東京湾カップ&入手の動機

2024-05-03 19:12:11 | 地方競馬
 第38回東京湾カップ
 逃げたのはコルベット。2番手にツキシロで3番手はオーウェルとバハマフレイバーとトーセンヴィオラの3頭。6番手にシシュフォス。2馬身差でアムクラージュとマサノロイヤル。3馬身差でゴールデンブザー。10番手にマコトロクサノホコ。4馬身差でクニノトキメキ。6馬身差の最後尾にクリコマ。超ハイペースでした。
 3コーナーでは2番手がオーウェルとツキシロの併走になり,この2頭の外からシシュフォスが追い上げてきました。コーナーでツキシロは後退。マコトロクサノホコが4番手に。直線の入口ではオーウェルとシシュフォスが2番手で併走。オーウェルが後退し,シシュフォスが逃げたコルベットを差して先頭に。その外からマコトロクサノホコが追い込んできて,先頭に立ったシシュフォスを差して優勝。シシュフォスが2馬身半差で2着。コルベットが1馬身半差で3着。
 優勝したマコトロクサノホコは南関東重賞初挑戦での制覇。北海道デビュー馬で昨年は8戦して1勝。今年から南関東で走り始めると4戦して2勝,2着2回と堅実に走っていました。このレースはクラウンカップの上位馬がそのまま好走するという傾向があり,今年もクラウンカップを勝ったシシュフォスが2着。ペースに恵まれた面はあったと思いますが,差をつけて勝ちましたので,少なくともクラウンカップ組と同等の力量はあったとみてよいでしょう。レースぶりからはもっと距離が延びた方がよいように思えます。父は2014年の弥生賞を勝ったトゥザワールドでその父がキングカメハメハで母がトゥザヴィクトリー。母の父はフジキセキ。母の8つ下の半妹に2016年の福島牝馬ステークスとクイーンステークスを勝ったマコトブリジャール。六叉の鉾は鉄剣の名称。
 騎乗した船橋の本田正重騎手はユングフラウ賞以来の南関東重賞17勝目。東京湾カップは初勝利。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞34勝目。東京湾カップは初勝利。

 それがスピノザによる『エチカ』の手稿であるということまで分かっていたかどうかは別として,チルンハウスEhrenfried Walther von Tschirnhausがカトリックあるいはキリスト教にとって好ましくないものを所持しているからステノNicola Stenoはそれを入手しようと試みたという説は,可能性という面からいえば,そうでなかった場合と比較したときに,より高いものとなるように僕には思えます。
                                        
 もしもそうでなかったとしたら,つまりステノはチルンハウスが異端審問所に提出しなければならないようなものを所持していたということを知らなかったとしたら,ステノはチルンハウスが所持していた草稿を何らかの拍子に目にすることになり,それを読んでみたらカトリックにとっての危険文書であったから,その入手を企てたということになります。もちろんそのようなことが生じ得ないということはできませんが,あまりに偶然が過ぎるといっていいでしょう。そもそも,ステノはそれを入手した後に,中身を精査して弾劾書を付して異端審問所に提出するような人ですから,チルンハウスが秘密裏に保持している文書を盗み読みするということ自体が可能性として低く感じられます。少なくとも,この場合はステノがそれを読む積極的な動機というのはないわけですから,なぜステノがそれを読むに至ったのかということを説明することが困難になってしまいます。
 チルンハウスが所持していた『エチカ』の草稿には,記名はありませんでした。でもステノはそれがスピノザによるものだということについて,確信めいたものをもっていたであろうと僕は推測しています。そしてその確信というのは,入手した草稿を読むことによってステノのうちに芽生えたものではなく,入手する以前の段階から,ステノのうちにはあったのではないかと思いますし,そう考えた方が,ステノがその入手を企てたことをうまく説明できるのではないかと思います。チルンハウスが何らかの危険文書を所持しているということを知り得ただけでも,チルンハウスとスピノザの親しさをおそらくチルンハウスから知らされていたであろうステノは,その文書を書いたのはスピノザではないかと疑うことができたのではないかと思うのです。

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