スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日本テレビ盃&差異

2012-09-26 19:06:06 | 地方競馬
 今月の船橋競馬は2開催。今週の開催のメーンは第59回日本テレビ盃
 押していったのはランフォルセとマグニフィカの2頭。枠順の利もあり逃げることになったのはランフォルセ。早めに控えたマグニフィカがほぼ並ぶような2番手。ソリタリーキング,ダイショウジェット,トーセンアーチャー,サイレントメロディと続きました。実力ある馬とそうでない馬との差が大きかったと思うのですが,最後尾のプロフェッショナルを除くと思いのほか固まっての競馬。最初の800mが48秒9のミドルペースでしたのでこうなったということでしょう。
 非常によい手ごたえだったマグニフィカが直線に入るとすぐにランフォルセを交わして先頭に,その外に出したのがソリタリーキングでさらに外からサイレントメロディ。この2頭は末脚よくマグニフィカを捕えましたが,おそらくは道中の位置取りの差で優勝はソリタリーキング。及ばずの2着にサイレントメロディ。このメンバーならマグニフィカの3着は健闘といえると思います。
 優勝したソリタリーキングは5月にオープンで勝った後,東海ステークスで重賞初制覇。ここはそれ以来の実戦で重賞2勝目。使われながらここにきて本格化してきた馬で,今後はこの路線のトップクラスで戦っていくものと思います。父はキングカメハメハ,曾祖母がスカーレットインク。半兄のサカラートは2005年に東海ステークス,ブリーダーズゴールドカップ,日本テレビ盃,2008年にはマーキュリーカップを勝って重賞4勝で兄弟制覇。同じく半兄に2007年JRA賞最優秀ダート馬,同年のNARグランプリ特別表彰馬のヴァーミリアン。同じく半兄のキングスエンブレムは一昨年のシリウスステークスを勝っていて,血統背景も抜群です。Solitaryは唯一の。
 騎乗したのは内田博幸騎手で馬インフルエンザの影響で南関東重賞として実施された第54回以来の日本テレビ盃2勝目。管理している石坂正[せい]調教師はサカラートによる第52回以来の日本テレビ盃2勝目。

 実際のところ,第二部定理一二でいわれていることが,僕が理解するように十全な観念だけを含意しているのか,それとも上野修がそう判断しているように,混乱した観念も含んだ上での言及であるのかということは,この定理が抱えていると僕が理解するような問題については,それを解決し得るような差異ではないのです。というのは,もしも上野のいうように,これが混乱した認識も含むのであると解釈するならば,僕が考えているように,この定理は人間の精神が有するある十全な観念のみについての言及であると理解する場合と比較すれば,少なくとも問題が持つ意味の重さ自体は,いくらか軽減される筈です。軽減される筈ではありますが,解消されるというわけではありません。なぜなら,たとえそれが混乱した観念であったとしても,人間の精神が,自分の身体の中に起こることに関して,そのすべてを認識するということは,経験的に考えてみれば,不条理なことをいっているように思われるからです。そもそも身体の中に起こることというのは具体的にどのようなことなのであるのかという疑問は,たとえこれが混乱した認識を含むと解釈したとしても,同じように生じてくると僕には思えます。そこで,この差異についての考察はここまでにして,今度は別の角度からこの定理を探求していくことにします。
 僕はあくまでも第二部定理一二は,人間の精神のうちに生じるある十全な観念についての言及であると理解しているわけです。そこで,人間の精神のうちにある十全な観念が生じるということが,『エチカ』においてどのように説明されているかをみてみます。それは,第二部定理四〇をおいてほかにはないといえるでしょう。僕はこの定理には4つの意味があると理解していますが,このうち第三の意味というのは,直接的にこのことを示しているといっていいだろうと思います。この意味が成立するということについては,当時の考察の中で示していますから,ここではこれを繰り返すことはしません。ただ,人間の精神のうちにある十全な観念が発生するということは,その原因として別の十全な観念があるということを含意するという点だけ,ここでは強調しておきます。
コメント
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