スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サマーチャンピオン&四角形の精神

2008-08-15 20:03:27 | 地方競馬
 お盆は公営競技の稼ぎ時のひとつですので,各地で重賞が行われていますが,今日は佐賀でサマーチャンピオン(動画)でした。
 逃げたいと思われた馬は2頭。イイデケンシンとダンツキッスイで,どちらかが逃げるのではないかと予想していたのですが,スピードの違いというのでしょうか,人気のヴァンクルタテヤマがあっさりと先手を奪いました。2番手にキングスゾーンで3番手にダンツキッスイ。
 イイデケンシンは揉まれると弱い馬で見どころなし。ダンツキッスイが4コーナーでは2番手まで追い上げてきたのですが,ヴァンクルタテヤマには関係なく,逃げ切って優勝。ダンツキッスイが2着。4コーナーでマルヨスポットがインからいい追い上げをみせ,一瞬だけおっと思ったのですが,直線では伸びがなく,キングスゾーンが3着でした。
 優勝したヴァンクルタテヤマは前走のプロキオンステークスに続く連勝で重賞2勝目。プロキオンステークスよりは明らかに楽なメンバーで,勝つのは当然ですが,この馬はダートスプリント路線ではかなり上までいけそうで,今年のJBCスプリントの有力候補ではないかと思います。
 主戦の赤木高太郎騎手が負傷したのでお鉢が回ってくる形になった佐賀の倉富隆一郎騎手はこれが初の重賞制覇。管理するのは安田伊佐夫調教師で,サマーチャンピオンは初制覇ですが,昨日のブリーダーズゴールドカップと2日連続での重賞制覇となっています。

 明日は松戸記念の決勝です。並びは斎藤-榊枝の北日本,矢口-川口の関東,山賀-中村-鈴木の千葉,新田-加藤の南関東。やりにくい面もありそうですが,新田選手で考えたいです。

 ある物体の精神というのは,その物体の観念のことです。よってある物体の精神がなし得ることはその物体自体が物体としてなし得ることと平行的な関係にあります。これはスピノザの哲学における平行論の基本的な考え方であるといってよいでしょう。したがって,物体としての四角形というものは,それ自体でほかの物体と関係し合うということ,いい換えればほかの物体を刺激し,またほかの物体から刺激されるということがありませんから,現実的な意味でいうならば,四角形の精神がそのうちにある観念を生じさせるということはナンセンスです。ですから,正方形が,自身の4つの角がすべて直角であるとか,また自身の4つの辺の長さがすべて等しいということについて,十全な観念を有するということもまた,現実的な意味で理解しようとするならばナンセンスであるといえるでしょう。ただしかし,正方形の4つの角がすべて直角であるという観念も,4つの辺の長さがすべて等しいという観念も,ただ正方形の観念を有する限りで神のうちにあるのでなければならないということは,間違いないだろうと思います。
 しかし,人間の場合には違います。同じようなことが正方形に関してでなく,人間に関して起こるならば,確かに人間の精神のうちにはそれに関する十全な観念が生じるといえます。4つの角がすべて直角であるということ,また4つの辺の長さがすべて等しいということは,それぞれ正方形の観念を有する限りで神のうちにあるように,ある人間の身体に含まれるような事柄についての観念は,その人間の身体の観念を有する限りで,すなわちその人間の精神の本性を構成する限りで,神のうちにあるからです。
コメント
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