スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

フランス遠征&意図

2008-08-25 19:27:41 | 海外競馬
 昨年のJRA賞で特別賞に選出されたメイショウサムソンが,この秋はフランスでレースをすることになり,20日に出国。すでに現地に到着して調整が開始されています。
 目標にしているレースは現地時間で10月5日の凱旋門賞。実は昨年もこのレースを目標に渡仏する予定が計画されていたのですが,自身も馬インフルエンザに感染するというアクシデントに見舞われ,遠征を断念せざるを得ませんでした。よって昨秋は日本でレースをしましたが,秋の天皇賞を見事に制しています。
 凱旋門賞はエルコンドルパサーディープインパクトも勝てなかったレース。もちろん相手関係というものもありますが,メイショウサムソンはこれらの馬より能力が上とは考えづらいので,例年レベルのレースとなると,勝つという可能性はやや低いのではないかと思われます。また,メイショウサムソン自身,昨年は宝塚記念は2着でしたが春の天皇賞を勝っていたのに対し,今年は天皇賞宝塚記念も2着にとどまっていて,勢いという点でも昨年には欠ける印象です。ただ,血統面だけは,少なくともディープインパクトよりはヨーロッパの競馬に向くということはいえるかもしれません。
 前哨戦として,現地時間来月14日のフォア賞を使うプランもあるようです。メイショウサムソンはレースを使われて体調を上向かせるタイプと思われ,僕はそれも出走した方がいいのではないかと考えています。いずれにしてもレースを使えば,ここで取り上げるということにします。

 明日はふるさとダービー福井の決勝です。栃木3人ですが別れて,岡部には坂本で東日本,平原-飯嶋-山口の関東,稲垣-浜口の近畿中部に武井-丸山の南関東。平原選手で。

 また明日から王位戦五番勝負第五局が始まります。深浦康市王位が勝てば防衛。羽生善治名人は先手ですので,ここは何とか凌ぎたいところでしょう。

 本格的な考察に入る前に,僕が今回,平行論を考えるにあたって,第三部定理二をテーマとして設定した意図というのを説明しておくことにします。
 まず,第三部定理二の意味というのをここでどのように理解しておくかということですが,スピノザの哲学ではすべてのものが精神を有するわけですから,この定理はすべての精神と身体,身体というのは精神の本性を構成している観念の対象のことですが,そうしたすべての精神と身体とに妥当する定理です。ただし,ここではスピノザは身体について,運動と静止というようにいっていますから,この身体が物体には限定されます。しかし物体に限るならば,すべての物体とその精神に妥当することになります。しかし,今はこれを,人間の精神と人間の身体に限定して理解します。その方が僕がここで考えたい主旨に適合するからです。よってここでのこの定理の意味は,人間の身体はその精神をある思惟作用に決定できないし,また人間の精神は自分の身体を運動および静止に決定することはできないということになります。
 このとき僕は,このことを,単に論理的な仕方だけではなく,むしろ経験的な仕方で示してみたいと考えています。そしてそれが,今回のテーマの意図であるということになります。一般的に,身体が精神を思惟作用に決定できないということについてはともかく,精神が身体を運動と静止に決定できないということについては,あまり正しいと思われてなく,むしろ人間は意志によって自分の身体を動かすことができると思われているのではないかという気がします。そこでその考え方に,経験的な仕方で反論を試みてみたいと思うのです。
コメント
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