老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(53) ~切羽詰まる・尻に火が付く・焦眉の急~

2020年11月29日 19時57分58秒 | 面白い言葉や語源など

 “物事がさしせまって、どうにも切り抜けられなくなる。追いつめられて全く窮する”状態を「切羽詰まる(せっぱつまる)」と言いますが、切羽が詰まるとはどういう状況なのでしょうか。

 また、これと同じような状態を表す言葉に、体の一部を使った「尻に火が付く」とか「焦眉の急」とかいうような言葉もありますので、その語源も併せて調べてみました。

◆切羽詰まる
 語源由来辞典によれば、
・「切羽」とは、日本刀の鍔(柄や鞘に接する部分)の両面に添える薄い楕円形の金物のことで(※ 下図参照)、これが詰まると刀が抜けなくなる

・この為、窮地に追い詰められた時に切羽が詰まると、逃げることも刀を抜くことも出来なくなるため、為す術が無くなる意味となった。
また、切羽の語源は、「狭鍔(せつば)」または「副鍔(そえつば)」の転といわれる。
とあります。


◆尻に火が付く
 Goo辞書によれば、“事態が差し迫って、追いつめられた状態になる”とありますが、
この語源については、「YAHOO知恵袋」に下記のような説が紹介されていましたが???です。

 何事にものんびり対処するので、人から「のろま」と あだ名を付けられていた男がいた。 ある時、この男が腰掛けと間違えて「火鉢(ひばち)」 に座ってしまい、着物の尻の部分が燃え始めた。 びっくりして、飛び上がり「尻の火」を消そうと 「慌(あわ)てふためく」様子が面白かったので、 その後、「事態が差し迫って、じっとしていられない」 状態を、「尻に火がついたよう」と言うようになった


◆焦眉の急
 Goo辞書では、“危険がひどく迫っていること。状況が切迫していること”とありますが、この語源については「故事ことわざ辞典」に拠ると、下記の説明がありました。

 中国の禅問答故事による言葉で、「切迫する事態とはどんな事だ?」との問いに対して、「火が眉をやく時だ」と答えたということに由来し、眉毛が焦げるほど近くまで火が迫っていて、きわめて危険な状態である意味から。
とありました。(まさ)


※ 刀の部分の名称 (「慈成」のホームページから引用)






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