老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

秋の宇陀市を訪ねて  その2 ~大宇陀~

2016年10月22日 20時01分29秒 | 旅行/色々な風景
宇陀市にはかなり昔に仕事の関係で良く訪れていたのですが、単に得意先に行くだけで、ゆっくりと町並みなどを見たことがなく、園芸関係に携わってからは森野旧薬園にも行きたいと思っていたのですが、その機会を逃していました。

今回室生寺に行くことになり、大宇陀の森野旧薬園もと思いたちましたが、新聞で森野旧薬園のある大宇陀の松山地区の町並み保存の様子も知り、是非共とこれもコースに入れました。

お目当ての森野旧薬園(文化財史跡)は、吉野葛で財をなした森野家の11代目当主の森野通貞(1690~1767)が集めた薬草木を屋敷内に栽培したのが始まりで、現在でも250種以上が栽培されて、一般にも開放されています。この時期は、花を目にする機会は少ないですが栽培されている薬草木には全て名前札が立てられて、非常に判り易いですし、この旧薬園からの大宇陀の街の風景も素晴らしかったです。
因みに、森野家は現在でも、吉野葛や片栗粉の大手取扱い業者のようです。

この大宇陀は宇陀松山城の城下町でしたが、元禄時代に幕府直轄領となり、この地の政治経済の中心となり、特に薬や油関係店が多く集まり、昭和初期にかけて繁栄し、現在はその町並みが「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」に指定され保護されているようです。
色々な旧家がそのまま保存されていて、私たち訪問者には非常に懐かしくて嬉しい風景なのですが、今年5月に訪れた愛媛県内子町の町並みといい、実際に居住され保存に関わっておられる方々のご苦労の程が思われます。

帰路、シクラメンで有名な「宇陀ガーデン」に立ち寄って、我が家用のミニシクラメンを分けて頂きましたが、ツレアイは選ぶのに必死でした。
その後、桜井市から橿原市、南阪奈道路を経て、夕方に大阪に帰着しましたが、秋の宇陀市を色々と楽しんだ一日でした。(まさ)


お目当ての森野旧薬園

同園にある、桃岳庵

同園の山から見た、宇陀市松山地区の風景

同園奥の山間部での杉の切り出し作業中

宇陀市松山地区にある「重要伝統建築群保存地区(重伝建地区)」の様子

同上

同上(古い薬の看板は「唐破風」が付いています)

同上(蔵のある風景)

宇陀ガーデンのシクラメン