老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

秋深まる淀川河川敷

2016年10月18日 20時19分32秒 | 旅行/色々な風景
 昨日は8時過ぎから雨も上がり、ここ数日の肌寒いような気温もかなり上昇しましたので、久しぶりにツレアイと淀川河川敷に散歩に出かけました。
いつもの散歩コースとはいえ、私が主に注目する植物の様子も2週間も間をおくとすっかり様子が変わり、季節の移ろいの早さを痛感します。

 昨日の散歩で、目についたのはススキとセイダカアワダチソウです。
淀川河川敷はどちらかというと暖地のため、ススキの見頃は少し遅れてこの時期となりますが、河川敷や堤防で穂先が風に揺れている様子はこの時期ならではの風物詩です。

 1週間ほど前から目立ち始めたのが、鮮やかな黄色の花でお馴染みのセイガカアワダチソウです。
キク科の外来植物で、第2次大戦後に急速に全国に広がり、在来のススキなどを駆逐したり背丈を超える大きさのために、悪者外来植物の代表のように言われていました。その繁殖のピークは昭和40年代で、平成になり逆に少し小型になったり、繁殖面積も減っているようで、少し繁殖は頭打ちになったようです。

 この原因については、
◆セイダカアワダチソウはソバ、ヨモギ、ナガミヒナゲシなどと同じく、“他の植物の生長を抑える物質を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果(アレロパシー=他感作用)”を持っていたので、ススキなどの在来植物を駆逐し、しかも地下約50cmの深さまで根を伸ばして肥料分を吸収して巨大化し、繁殖面積も増加させた。

◆しかし、その繁殖力の強さの為に、土壌の肥料分の減少をもたらすと共に、更に他の植物が衰退してしまったことで自らがアレロパシー成分の影響を強く受けてしまったこと等の理由により、その繁殖力が衰えざるを得なくなった。

ということのようで、現在ではそれほど背の高くないものが多くなっているし、セイタカアワダチソウの勢いが衰えてきた土地にはススキなどの植物が再び勢力を取り戻しつつある状況が河川敷では良く判ります。(尚、セイダカアワダチソウの名誉のために付け加えておきますが、時にセイダカアワダチソウを花粉症の原因として毛嫌いされることがありますが、これは同じく外来種にキク科植物のブタクサで、セイダカアワダチソウではありません。)

それ以外にも、これも外来種のアレチハナガサ(クマツヅラ科でバーベナの仲間)が春先から引き続いて繁茂していますし、水辺ではシロバナサクラタデやミゾソバなども見受けました。
外来植物が主流になりつつある河川敷ですが、季節ごとの変化は本当に面白いです。(まさ)


セイダカアワダチソウとススキ

ススキ

同上

セイダカアワダチソウ 少し小振りなものが主流になりました

名前の通りに背の高いセイダカアワダチソウもまだあちこちにあります

セイダカアワダチソウの花はじっくり見ると可愛いです

仲良く甲羅干しの亀

毛馬大洗堰と秋の空(下流側から撮影)

赤川鉄橋と秋の空