塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おもちゃ絵 新板はり合さかな尽

2024-03-18 02:51:48 | ミュージアム巡り_2024
 おもちゃ絵には、大判錦絵の絵柄を小型にして真似たようなものが存在
する。特に物尽くしおもちゃ絵には「北斎満画」などの絵手本や他のおも
ちゃ絵を流用したものも見られる。この真似や流用は、浮世絵界ではしば
しば行われていたが、おもちゃ絵では多くの例が挙げられる。これは、絵
師がアイデアの流用で安易に描き、版元が版を重ねて摺った事情が伺える。
 続いて、「新板はり合さかな尽」(天保年間・1830~44頃、英斎泉寿画、
版元:蔦屋吉蔵)で、この絵は「北斎満画」に当てはまる。参考図として北
斎満画が展示されていた。

 次は、「新板鳥つくし」(安政4年・1857、歌川芳虎画、版元:万屋池助?)
で、このおもちゃ絵は「北斎満画」にある鳥図を模している。参考図で同
画の鳥図が展示されていた。

 tabashio-museum(墨田区横川1-16-3)

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