塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 縄文2021 ハート型土偶

2021-12-29 03:16:00 |  ミュージアム巡り_2021
 今回の企画展の最後は土偶。
 展示されていた土偶は、顔の容姿がハート型なので「ハート
型土偶」と呼ばれるが、関東の土偶の顔はハート型ではない。
 ところが、上向き気味に突き出た顔や、両肩から下に垂れた
腕、張り出た腰から伸びた足などから“ハート型”と呼ぶそうだ。

ETM(東京都墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 縄文2021 土偶

2021-12-28 05:40:38 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、縄文中期の「土偶」(Gogu/clay figurlne、多摩地区一円)
で、中でも勝坂式土器期のものは顔や人体表現がハッキリと造作さ
れている。また、加曽利E2式土器期の連弧文土器が出現する時期
には小型の土偶が多く発見されている。

 足として表現された有脚形、省略された無脚型の中で、無脚型の
タイプは顔の表現も省略されている。この小型土偶は背面人体文土
偶と呼ばれる。

ETM(東京都墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 縄文2021 翡翠

2021-12-27 05:47:01 |  ミュージアム巡り_2021
 神秘的な色彩を放つ翡翠は、縄文時代の人々も魅了されていた。
この翡翠を身につけることで、特別な価値が与えられるだけに、
国内唯一の産地である糸魚川から全国へ供給・普及されていく。
 翡翠は、硬玉製大珠と呼ばれ、“鰹節”“緒締”“根付”の3タイプが
ある。中でも鰹節形が一般的に多い。ところが、多摩・武蔵野地
域で出土する翡翠は緒締形で、縦に穴を開ける回転穿孔が多く、
地元で制作されたと推定される。

 この翡翠の流通ルート、通称:翡翠ロードを通じて、諏訪湖周
辺から黒曜石も運ばれている。当時は物々交換だったことも有り、
関東からはコハクや干貝、貝輪などの海産物や貝製品が山梨や長
野に伝わっている。
ETM(東京都墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 縄文2021 未焼成土器

2021-12-26 05:01:09 |  ミュージアム巡り_2021
 続いて、縄文中期後半・曽利式の「未焼成土器」(Unbaked clay
vessel、多摩ニュータウン遺跡出土)。
 こちらは1989〜90年に町田市小山ケ丘にある多摩ニュータウン
遺跡の調査で、縄文時代の粘土採掘場(No.248遺跡)と土器造りをし
ていた集落(No.245遺跡)が発見された。

 No.248遺跡は2,400平方メートルを超える大規模採掘場で、ま
たNo.245遺跡は住居跡から粘土や土器製作台、それに焼く前の未
完成土器も見つかり、住居内で土器を作っていた様子が国内で初め
て発見されている。失敗作が出土するのも珍しい。
ETM(東京都墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 縄文2021 打製石斧_2

2021-12-25 02:54:01 |  ミュージアム巡り_2021
 打製石斧は、“磨く”ことにより使用方法が多様化してくる。
 磨く技術は旧石器時代の局部磨製石斧に現れており、縄文期の
原型と考えられる。縄文早期後半には全面が研磨された磨製石斧
が登場する。
 その形態も改良され、早期には薄手で小型のものが、前期前半
には厚手で大型化してくる。さらに前期後半では厚手に棒状の乳
棒状石斧が登場。中期以降はさらに改良された定角式磨製石斧が
現れ、製作に時間をかけ切れ味と耐久性が向上されている。

 また、メンテナンスもみられ、石斧の折れたものは“楔”として
再利用され、石斧ひとつで当時の生活の営みが伺える。
ETM(東京都墨田区横綱1-4-1)

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