塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おもちゃ絵 武具尽くし

2024-03-15 02:52:19 | ミュージアム巡り_2024
 続いて、「武具尽くし」(天保年間・1830~44頃、歌川富信画、版元
:江崎屋辰蔵)で、様々な武具の中でも鬼の頭に注目。源頼光一行によ
って退治された酒呑童子のもので、また鬼の腕は家来の渡辺綱によっ
て切り落とされた茨木童子のもの。

 次は、「新板香筥尽」(天保~弘化年間・1830~48頃、渓蒼英泉画、
版元:江崎屋辰蔵)で、下部の四角箱の模様が源氏香図。源氏香とは5
種類の香料を混ぜ、その組み方を相手に当てさせる香道で、香の変化
を縦横で表す。

 そして、「新板子供人形尽」(天保年間・1830~44頃、歌川貞房画、
版元:江崎屋辰蔵))で、上部にお坊ちゃん、お嬢ちゃん、娘、息子と子
供の人形、下部は子供の顔ながら芸人や町人の人形。

 また、「新板両面合」(天保年間・1830~44頃、作者不明、版元:江
崎屋辰蔵)で、力士やお化けや花魁、芸人などが描かれ、切り抜いて両
面を貼り合わせて使用する。中段左に物売り “おまんがあめ” があり、
四代目中村歌右衛門が “おまんが飴” を舞台で演じたもの。この評判
が市中での飴売り行商は同じ舞台衣装を身につけて売り歩いたとか。

 さらに 「貼り物尽くし」(文政年間・1818~30頃、歌川安峰画、版
元越後屋長八・江崎屋辰蔵)で、短冊、色紙、扇など屏風に貼るものが
描かれている。
tabashio-museum(墨田区横川1-16-3)

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