塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 競い合う武士たち 流鏑馬

2020-07-31 05:31:25 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、元文3年(1738)に流鏑馬の様相をまとめた「元
文流鏑馬記」で、著者は吉宗に馬書を献じるなど馬事の故実に
通じていた幕臣・近藤壽俊。展示資料は、「弓馬雑纂」、全26
冊。
 吉宗の武芸再興事業の一つに流鏑馬の儀式があった。元文3
年2月9日、貴田の八幡宮(現在の穴八幡宮)で竹千代君(後の
の10代家治)の誕生祝いとして流鏑馬が催された。
 展示頁には、当日の流鏑馬の結果が書かれており、○は的に
当てた印、●は的を外した印。

 次の絵は、「千代田之御表 流鏑馬上覧」(明治30年・1897
刊、楊州周延画)で、江戸城内における年中行事や遊行の様子
など画描かれた錦絵。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 競い合う武士たち 鷹狩_4

2020-07-30 06:10:06 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、鷹の病気治療法について書かれた「鷹養生之書」
で、全1冊、紅葉山文庫旧蔵。
 展示頁は、鷹の病気について、症状毎に見開きで解説され、
灸を据える部位や薬の煎じ方などが記され、体調管理にいろん
な工夫が垣間見える。

 次の画は、明治時代に博物局より編纂された「教草」の内の
「鷹狩一覧」(町田久成著、菅蒼圃画、1873年刊)で、ウィー
ン万博の出品準備に際しまとめた図説集。狩の歴史や方法、道
具、鷹の種類と調教法が記されている。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 競い合う武士たち 鷹狩_3

2020-07-29 06:06:55 | ミュージアム巡り_2020
次の図書は、鷹の体調管理や性格の見分け方についてまとめら
れた「内本之次第」、全1冊、紅葉山文庫旧蔵。
 江戸時代、狩で獲物を捕らえる鷹は、飼育のための様々な手引
き書が出版されている。
 展示頁は、鷹の糞の特徴から、その時の体調を判断する方法、
瞳の模様から狩に向きか不向きか見分ける方法が記されている。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 競い合う武士たち 鷹狩_2

2020-07-28 06:02:35 | ミュージアム巡り_2020
次の書は、享保2〜3年(1717〜18)にかけて8代将軍吉宗が
行った鷹狩を記録した「享保遠御成一件」で、鷹場までの道筋
や狩の様子、捕らえた獲物、供奉者への褒美などがまとめられ
ている。全1冊。
 吉宗の頃になると、前の時代から頻繁に行われなくなった鷹
狩を再興するため、狩の制度や組織の復活を敢行し盛んに行わ
れた。

 展示頁は、狩りに出かけた吉宗が還御する際の手順が記され
ている。獲物は鷹で捕らえた御拳の鷭が16羽、鉄砲で捕らえた
鶴や鷭を合わせて23羽保守したことが記されている。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 競い合う武士たち 武芸全般_2

2020-07-27 06:48:52 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、八代将軍徳川吉宗の側近であった渋谷良信が吉宗と
の談話を記録した「柳営夜話」で、教訓的な内容が記されている。
別名「渋谷隠岐守筆記」、全1冊、昌平坂学問所旧蔵。

 吉宗は政治の立て直しのため様々な改革を行う。そして、泰平
の世が続き、武芸よりも学問が重用されている風潮から、本来の
武士の嗜みである武芸を再興させようと努める。

 展示頁は、武士の家業であれば武芸に勤めるべきこととし、武
芸に励むことを重視している。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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