塩哲の色不異空

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ミュージアム巡り おもちゃ絵 極しん板歌舞伎大芝居切組とふろう

2024-03-11 02:44:07 | ミュージアム巡り_2024
 江戸時代、出版業は上方で誕生した。墨摺りの子供向け絵も制作され
ていた。多色摺木版画の技術は江戸で創製されたが、その後上方でも出
版されるようになる。
 上方の多色摺木版画にもおもちゃ絵が残っており、江戸よりも細版が
多いのが特徴。また、芝居絵には背景色が黄色系が多く見られる。
 続いて、「極しん板歌舞伎大芝居切組とふろう」(19世紀、二代長谷川
貞信画、版元:石川屋和助)で、3枚の組紙で廻り舞台を作り、糸で廻す仕
掛けだ。初代貞信同様に二代目もおもちゃ絵を手がけている。

 次は、「大新板石橋獅子かみあらい切組とふろう」(19世紀、長谷川貞
信画、版元:綿屋喜兵衛)で、芝居の石橋に取材して制作。版元・綿屋の
代表的なヒット作品だ。

 そして、「新ぱんあまざけミせ」(19世紀、小信・二代長谷川貞信画、
版元:富士屋政七)で、小さな甘酒屋の絵は当時人気があった。二代目貞
信の若い頃の作品。
tabashio-museum(墨田区横川1-16-3)

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