西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

公共施設マネジメントについて。 ①

2012-10-12 17:28:52 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

「趣味・食べ歩き」を満たすべく、久しぶりに讃岐うどん食い倒れツアー@香川に行ってきました。
日帰り強行ツアーで7店まわり、こんぴらさんにお参りして、
瀬戸大橋のたもとで夕日まで眺めるという充実のラインナップ。
それにしても、やっぱり、おそるべきやな、さぬきうどん。
どれもこれも美味い上に、店によって、あんなに違うとは。
とは言うものの、もう、しばらく、うどんは、なしでいこう。。。

さて、本題。
今日は、9月議会でも報告のあった「公共施設マネジメント」の話についてです。
西宮市が取り組む「公共施設マネジメント」については、直近の市政ニュースにも掲載されていました。
その内容の主だったところを要約すると、
---------------------------------
○市が、高度経済成長と人口増加に合わせて整備してきた多くの施設が、今後、大規模改修や建替えの時期を迎えるため、それにかかる維持管理などのコストは確実に増加する。
○一方で、近年の経済状況や少子高齢化の進行も踏まえると、今後の税収の伸びは期待できない。また、高齢化等の要素もあり、社会保障費は増え続けることが予想される。
○このままでは、公共施設を維持・管理し続けることが不可能になってしまいかねない。
○公共施設マネジメントとは、こうした現状を踏まえて、施設の機能改善やコストの削減などを積み重ねながら、将来を見据えて、中長期的に市全体の施設整備を進める取組みのこと。
○今後は、市民サービスの水準をできるだけ維持しつつ最少の経費で最大の効果を発揮するため、人口規模やニーズを踏まえた施設の統廃合・複合化を含めた全体的な最適化を進めていく。
---------------------------------
といったところになろうかと。
きわめて、まっとうな考え方だと思います。
こうした考え方に基づいて、ぐっと進んだ対策を進めている自治体もありますし。

で、9月議会では当然、市政ニュースに掲載されているよりも詳細な報告が行われています。
とりわけ大きいのは、
---------------------------------
○施設にかかる維持管理費を今後5年間で10%以上削減(平成22年度比)
○施設の総延床面積を今後20年間で10%以上削減。
 ⇒今後50年間で20%以上削減(平成22年度比)
---------------------------------
等、客観的な数値による目標を示したことでしょう。
目標値を示した以上、当然、これを達成するべく取組みを進めていかねばなりません。
ただ、ここには、ずいぶんと色んな問題があると思っています。
とりわけ重要なのは、施設の総延床面積の削減に関わる話です。

そもそも「今後20年間で10%以上削減。今後50年間で20%以上削減。」という目標値は、
---------------------------------
○政令市をのぞく人口40万人以上の都市における、市民一人あたりの公共施設の床面積を西宮市と比較してみた。
○すると、西宮市が他市の平均に比べて、一人当たり面積が広いことが分かった。
○というわけで、今後20年間で10%削減すれば、現在の他都市平均と、ほぼ同水準になる。
○なので「今後20年間で10%以上削減」という目標値を掲げてみた。
○また、それ以降は人口も減少が予想されることから、一人当たりの延床面積は同じ水準のままにしていても施設の総量は減らす必要がある。それを満たすためには「今後50年間で20%以上削減」が必要。
○なので「今後50年間で20%以上削減」という目標を掲げた。
---------------------------------
という理屈で導き出されています。

要するに、
---------------------------------
○今の西宮市は同規模の市と比較すると、施設の量が多い。
○だから総量を一人当たり面積で比較したら同水準になるようにしよう。
---------------------------------
という理屈でひねり出された数字だということです。
で、まず第一に、私はここに疑問を感じています。

そもそも、公共施設マネジメントが必要となる背景であるところの施設の老朽化・財源の逼迫・少子高齢化といった課題は、どこの自治体にも共通する問題です。
当然、最近では多くの自治体がこの問題に対して危機感を持っていますし、施設総量の縮減は、どこの自治体においても多かれ少なかれ、行われていくことでしょう。
そんな中「他市との平均」という考えだけで、施設の総量を考えていくというのは違うのではないか、と。
もっと簡単に言うなら、
「いやいや、他の自治体も、多分、だんだん減らしていきまっせ。
 それ、どないしますの???」
というところですね。

また、「人口40万人以上の都市」と単純に比較しているところにも違和感を感じます。
大阪・神戸という大都市に近接し、文化・商業施設等について関与する必要性自体が小さいと思われる西宮市と、そうした部分にも大きく関与せざるを得ない地方都市とでは全然、条件が違うわけで。
ここらへんも、非常に強く、疑問を感じるのですよ。

でも、それ以上に私が疑問に思うのは、この計画を進めていくにあたって絶対に必要なはずの、より具体的な内容が、今のところ示されていない、というところなのです。

と長くなってきたので、今日はこれまで。
それでは失礼いたします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。