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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ファミリー・ディナー

2024-04-18 05:05:15 | 洋画
これって劇場公開された作品だったのね
そしてこれもまた「PIGGY ピギー 」同様に太っちょのヒロインのヨーロピアンホラー映画ですが
こちらはもうジャケットの惹句見てもなんとなく分かると思いますが、カニバリズム作品。
たしかにカニバリズムではあるのですが、そこにイースターという宗教的行事が絡んでるので東洋人のわたしにはなんでそうなるの?の疑問の方が先に立っちゃって
結局意味もわからぬまま
そしてゆるいっていうか全然ホラーっぽくない作品でした。
ある意味私自身が消化不良だったとも言える作品だった

そこにいくまで一応伏線もきちんと張っていてラストの伏線回収だけはお見事と言える作品だったかな
こちらのヒロインはデブはデブでも料理研究家というか食文化研究家であり、別かれた夫の姉の娘であるデブっちょヒロインが
自己の体型を気にして叔母んとこにダイエット指南にイースター休暇を利用して泊まりに来るが引っ込み思案のために目的を言い出し兼ねている
 
この叔母さんは今はヒロインの従兄弟と別の男と家庭を持ってるっていう不思議な親族関係になるんだかならないんだか
そんな中で映画自体は週日に章分けされてて月曜日に訪問してイースター休暇全部使いたかったんだけど最初に金曜までよって釘刺されてもなんも言えんヒロイン
いとこにはデブデブって言われれるし
初日はおばさん得意の料理でもてなしてもらえるが叔母夫婦はイースターってことで断食で、いとこには大量の料理を振る舞う
 
ダイエット始めたヒロインも二日目から食事制限されて断食状態の中で大量の料理を食させられる従兄弟くん
って一人にあんだけ食事作ってあとは捨てるだけってSDGsに全く反した作品だなぁって見てましたが
何せ田舎の山の中、食料はある程度自給自足ですから従兄弟と旦那とヒロインの三人で狩りにいき従兄弟がウサギをライフルで撃つもののあたりどころが悪かったのかウサギは虫の息
 
おじさんは“早く楽にさせてやるのが狩りの鉄則だ”ってナイフを従兄弟に渡すが彼は臆して何もできない
見かねたヒロインがくびきして息の根を絶ってあげる
これが伏線

全編に渡って叔母のクラウディアが不穏な雰囲気を醸し出しているのはホラー映画の鉄則ですが、こといろいろと息子に対しての過保護がエスカレートしていくとこがこの映画の肝でしたかねぇ
それに比して体型から来るのかヒロインがこれまたグズでして自分を表に出せないでいるのが対象的でした
 
イースター前に従兄弟とこの家を出ようと約束していたのに従兄弟に裏切られて勝手に出て行かれ取り残されたヒロインはグズグズとイースターまで居残り
イースターの晩餐に出された肉をみんなで食するんですが
この肉実は・・・の肉でして
 
それがわかったヒロインはこの家からの脱出を試みるっていうクライマックスでの叔母夫婦との攻防戦で
いわゆる逃げるために腹を数カ所刺したおじさんが虫の息の苦しさからヒロインにライフルを渡すんですが
彼女はそれを拒否ったとこでFOしてのエンドクレジット
そう狩った者の定め獲物は楽にしてやれってことを拒否してるんですねデブヒロインちゃんは
ここの伏線回収は見事で感心してしまいました。
 
全体的にホラーホラーしてる作品ではありませんしヒロインのグズグズな性格とかおじさんのこれまた悪に徹し切れてない感じとか
ある意味ゆるゆるな作品でした。
 
2022年製作、オーストリア映画
ペーター・ヘングル脚本・監督作品
出演:ピア・ヒアツェッガー、ニーナ・カトライン、ミヒャエル・ピンク、アレクサンダー・スラデック

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