先月に東映チャンネルで録画しておいた作品
健さんに鶴田御大そして丹波大先生が出演されてる作品なのに未パッケージ作品だったのね(ってVHS時代にはパッケージ化されているんだよね)
いわゆる岡田茂が産んだ東映のギャング路線映画の9作目にして初の香港マカオロケを敢行した作品
ハンディカメラのない時代ですから35mmカメラ担いでの香港マカオロケ
上記の三人に加えて内田良平さんだけが海外出演演組
後は東京撮影所での香港セットでの演技になるのかな
そしてこの映画の最大の見所は香港ロケには観光映画的な情景を廃し香港ではほとんど観光客のいかんそうなゴミゴミした街中での一発テイクのゲリラロケが香港で
そしてマカオではあの有名な“聖ポール天主堂跡”のみでの撮影に終始してのたった一週間だけのロケだったようですね
そしてこのタイトなゲリラロケの関係からなんと映画の前半は健さん
後半のマカオと日本での物語に関しては鶴田御大が分割主演するという
期せずして二部構成になるという副産的な作品とならざるを得なかったようですね
ヤク日本絡んでの香港ギャングとそこからヤクを仕入れざるを得ない東京ギャングそして麻薬捜査官のは三つ巴の抗争を描いてる作品
昭和34年製作の作品ですがマカオで再開した元日本軍の特務機関兵であった鶴田御大と丹波大先生が語り合う内容はやっぱ戦後14年が過ぎ去っても戦争を引きずってる鶴田御大のお姿だったようで
鶴田御大が珍しくカッコよくない主演でして
なんとヤク中の役所で、丹波大先生に看取られて大銃撃戦の中で死んでいく
そう一番美味しいかったのは丹波大先生がマカオの麻薬ボスは仮の姿でなんと覆面麻薬捜査官だったのね
当時のポスターでも顔が一番デカいよねェ
っていうか三田佳子さんがなんとも添え物でして麻薬を運ぶだけの役でしかなかったとはねぇ
とにかく香港ゲリラロケが荒い画質画面でそれだけが映画としては生かされてた作品と言える
1964年製作、日本映画、東映作品
石井輝男監督作品
出演:鶴田浩二、高倉健、三田佳子、本間千代子、大木実、内田良平、安部徹、待田京介、曽根晴美、石山健二郎、八名信夫、水原一郎、室田日出男、日尾孝司、久地明、丹波哲郎