代官山の散歩。

夕方の雨のなか、歩かないとさらに豚になるよ、
とあまり嬉しくない息子の言葉にここ３日ほど
外にでていないのに気づき傘をさして外出。
夕闇のなか、連休入りの金曜日とあってお店は
結構満席が多い。それでも人がいなさそうな
住宅街を抜けて代官山に。
コロナのしばらく前にお茶を飲みに入った
シェリュイのお店でリーフパイとクロワッサン
を買う。フランスこを使っている。
シェリュイは代官山のピーコックにもあって
そこでもカフェになっていてケーキとパンが
食べられるようになっていた。
代官山のアドレスに続く通路を歩きアドレスを
眺める。今は昔の風情。
アドレスができた時は随分おしゃれな建物に
思えたが気の抜けたサイダーのようにごく普通の
ビルの店舗に見える。
代官山といえば大昔憧れのレストランだった小川軒。
若かったこともあって横浜元町の秘密めいた
レストランや芝のクレッセントが行きたい場所
だった。今は田園調布も代官山も昔の風情はない
普通の街になってしまった。
とはいえうちの近所のピーコックになかったエシレ
発見。やはりどこかこだわりのある人種が住む
街なのだろう。
雨の中買い物を終えて帰宅する夜の街は思いの外
人通りが少ない。
買ってきたフランスパンはしっかりバターの
香りのする美味しいクロワッサンだった。
まだまだこだわりの職人さんが残っているのだ。
しかし、ピーコックのお店もケーキとパンのお店も
今時のケーキに比べると華やかさと洗練された
センスに欠けているのも確か。時代は変わり
今の豊かさを懐かしむ時代はすぐそこにある。