お気楽おばさんの徒然日記

お気楽に生きているおばさんの毎日を徒然なるままに。。。。

鹿児島の旅その2 秀水園と知覧。

2023-05-09 22:29:48 | 日記
鹿児島の旅からあっという間に時が過ぎ
連休も気づけば終わりに。
鹿児島の旅の続きも忘れていた。

最近肺のために歌を歌うがここのところ
気づけば蛍の光を歌っている。
今は2番までだが昔は3、4番まであり、
実は残りの歌詞で出征する妻の歌を思わせる歌だ。
歌詞にあるように千島も復帰前の沖縄も
当時の日本人は日本と考えていた。
そして戦争末期には本土を守るため今では
考えられない戦闘員として自らの命をもって
武器とする戦法をとった歴史が知覧に残っている。
指宿の秀水園は今も往時の歴史を感じさせる宿で
穏やかな海を望む日本旅館の面影を残して
いた。1階のロビーに西郷隆盛、大久保利通、
東郷平八郎などの書が飾られていてお茶を
飲みながら眺めることができた。
掲げられた額のせごどんの書をみて
ああ、この人が生きて眼前に現れたら
一眼で惹かれるだろうなと思わせる筆跡。
まぎれもない西郷さんの大きくてあたたかさ
が心にしみる。それから大久保の書を見て、
怜悧さと細かな神経を感じたとき、大久保は
スマートかもしれないけど多分好きじゃない
と呟いくと、息子、それでも鹿児島人は
誇りに思っているんだよ、と言われた。
そうかもしれない。密貿易で富を蓄え
中央に対抗した薩摩の斉彬公と違って
中央集権に属して利権を鹿児島にもたらした
に違いないだろうちと、物成の悪い火山
台地の土地と山に中央から富を運んできた
ことは賞すべきだろうから。
東郷の書はとても真面目なものだった。
明治天皇がこよなく愛した生一本の真摯な
魂が書にあるように見えた。
まだコロナを考えて部屋食にと主張した息子
が特別室を予約してくれた夕食に
期待していたが、鹿児島の黑牛もうなぎも
出ず、文句を言う息子に食材集め
大変なんだね、となだめたが、出てくる筈の
そら豆も大雨で不作のため、なし。
ところが朝の朝食は至って平凡なもの
なのにどれもとても美味しいものばかり。
きびなご、焼き鮭、香の物、煮物も
ご飯も夜の食事以上に心のこもった料理だった。
知覧の若い特攻隊の記念館はあまりに
胸に迫る手紙ばかり。どの手跡もすぐれて
いて、文章も純粋さに溢れ、ああ日本は
この人たちが生きていたらもっと違った
国になったかもしれないと思わせるもの
だった。時が経ち、今また同じような苦難の
時が近づく予感。とこへ行ってもゴミひとつない
清潔感のある鹿児島。
その佇まいのままでいてほしいと切に
願う。特攻隊の記念館のあと、
大河のせごどんの舞台に使われた
知覧の武家屋敷の猫に近づこうと
した時チェスト!とひっかかれそうな
迫力でにらまれまれた。
まだ鹿児島魂は猫にも健在なようだ。




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