駒場の近代文学館のBUNDAN Cafeへ.
50年前当時にはもちろんなかったカフェだが、入ってみると
長らくそこにあったようにしっくりと古びている。
というのも周りをぎっしりと古本が取り囲んでいて
本好きにはなかなか落ち着く雰囲気。
とはいえ目の悪い私にとってはレトロではあるが
ちと薄暗い。目を凝らして本棚を見ると中村真一郎や
平林たい子などといった今ではあまり見かけない作家の本で
いっぱい。大学卒業後1年間通って論文を書いた
大昔の学生時代を懐かしく思い出させる世界だ。
場所柄学生さんたちが多いかと思ったが上品な
老夫婦や仲良しのお勤め人の女性たちなどいろんな
人で結構混み合っている。
メニューが、一味違うネーミングと内容なので
作品や作家に思いを馳せながら注文を楽しむことができる。
昔の銀座のカフェ、パウリスタで出されたであろう
ブレンドコーヒーという芥川を注文。
お昼のランチは林芙美子の牛丼というものあるが
森瑤子の与論島のオイルサーデン丼を注文。
与論島の、というのに惹かれたのだが結構油っぽくて
宇野千代のカレーにすればよかったと後悔。
最近キーマカレーを食べ過ぎているのでチョイス
しなかったけれど、見れば皆さんカレーを注文している。
コーヒーもお味噌汁付きの丼もオイル多目を除けば
千円ちょっとでコーヒー付きのランチが食べられる。
文学風味という趣向こみで。
とはいえ昔はピカピカだった文学館も文学界も私も
随分古びてしまったようだ。
冷たい冬の風に吹かれて人気のない駒場公園を
歩きながら松の木を見上げて思う。
50年前当時にはもちろんなかったカフェだが、入ってみると
長らくそこにあったようにしっくりと古びている。
というのも周りをぎっしりと古本が取り囲んでいて
本好きにはなかなか落ち着く雰囲気。
とはいえ目の悪い私にとってはレトロではあるが
ちと薄暗い。目を凝らして本棚を見ると中村真一郎や
平林たい子などといった今ではあまり見かけない作家の本で
いっぱい。大学卒業後1年間通って論文を書いた
大昔の学生時代を懐かしく思い出させる世界だ。
場所柄学生さんたちが多いかと思ったが上品な
老夫婦や仲良しのお勤め人の女性たちなどいろんな
人で結構混み合っている。
メニューが、一味違うネーミングと内容なので
作品や作家に思いを馳せながら注文を楽しむことができる。
昔の銀座のカフェ、パウリスタで出されたであろう
ブレンドコーヒーという芥川を注文。
お昼のランチは林芙美子の牛丼というものあるが
森瑤子の与論島のオイルサーデン丼を注文。
与論島の、というのに惹かれたのだが結構油っぽくて
宇野千代のカレーにすればよかったと後悔。
最近キーマカレーを食べ過ぎているのでチョイス
しなかったけれど、見れば皆さんカレーを注文している。
コーヒーもお味噌汁付きの丼もオイル多目を除けば
千円ちょっとでコーヒー付きのランチが食べられる。
文学風味という趣向こみで。
とはいえ昔はピカピカだった文学館も文学界も私も
随分古びてしまったようだ。
冷たい冬の風に吹かれて人気のない駒場公園を
歩きながら松の木を見上げて思う。