お気楽おばさんの徒然日記

お気楽に生きているおばさんの毎日を徒然なるままに。。。。

BUNDAN Cafe.

2019-01-30 05:08:31 | 日記
駒場の近代文学館のBUNDAN Cafeへ.
50年前当時にはもちろんなかったカフェだが、入ってみると
長らくそこにあったようにしっくりと古びている。
というのも周りをぎっしりと古本が取り囲んでいて
本好きにはなかなか落ち着く雰囲気。
とはいえ目の悪い私にとってはレトロではあるが
ちと薄暗い。目を凝らして本棚を見ると中村真一郎や
平林たい子などといった今ではあまり見かけない作家の本で
いっぱい。大学卒業後1年間通って論文を書いた
大昔の学生時代を懐かしく思い出させる世界だ。
場所柄学生さんたちが多いかと思ったが上品な
老夫婦や仲良しのお勤め人の女性たちなどいろんな
人で結構混み合っている。
メニューが、一味違うネーミングと内容なので
作品や作家に思いを馳せながら注文を楽しむことができる。
昔の銀座のカフェ、パウリスタで出されたであろう
ブレンドコーヒーという芥川を注文。
お昼のランチは林芙美子の牛丼というものあるが
森瑤子の与論島のオイルサーデン丼を注文。
与論島の、というのに惹かれたのだが結構油っぽくて
宇野千代のカレーにすればよかったと後悔。
最近キーマカレーを食べ過ぎているのでチョイス
しなかったけれど、見れば皆さんカレーを注文している。
コーヒーもお味噌汁付きの丼もオイル多目を除けば
千円ちょっとでコーヒー付きのランチが食べられる。
文学風味という趣向こみで。
とはいえ昔はピカピカだった文学館も文学界も私も
随分古びてしまったようだ。
冷たい冬の風に吹かれて人気のない駒場公園を
歩きながら松の木を見上げて思う。
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アクンのカヤジャム。

2019-01-26 20:02:39 | 日記
最近注文している伊勢丹の定期サービスの中に日光金谷ホテルの
パンが入っていて、いつになくリッチなパンを食べている。
本当はこういうリッチな食パンはあまり体に良くないのだが
やっぱり美味しい。これに買ってきたアクンのカヤジャムを塗って
カヤトーストにするとこれまた甘いけれどなかなか美味。
シンガポールのカヤトーストはシンガポールの国民食のような
もので朝食にもよく食べられている。
薄っぺらな油のないパサパサのパンを網で焼いてちょっと焦げ目を
つけ、厚切りのバターをごってり乗せた上に甘いカヤジャムを載せる。
これをコピという濃いコーヒーと一緒に食べるのがシンガポール流。
最初の頃は友人と待ち合わせたり日本語の生徒さんと会う機会があると
トーストボックスというカフェに行くことがあり、注文することに。
そのうちカヤジャムの味はアクン、やキリニーカフェの方がいいと
いうことでアクンのカフェに行くことが多くなった。
アクンのジャムはシンガポールの高島屋や空港でも売っている。
キリニーカフェのジャムの方が美味しいのではないかと思うのだが
キリニーのカフェでジャムを買うと賞味期限もあり海外用のお土産は
不可と言われる。それだけ生に近いので美味しいのだと思う。
このカヤジャムはパンダンリーフという葉っぱを香りづけに使っていて
この葉っぱの匂いは独特の癖がある。
シンガポールのタクシーでたまに虫除けにパンダンリーフを使って
いることがあり、息子はいつもこの匂いで気分が悪くなるという。
慣れてしまったせいか私は気にならないのだが。
パンダンリーフ以外にはココナツミルクの味とごってりとした
砂糖の味が特徴。いつもものすごい厚さのバターをもったいないと
思いつつ外して食べていた。こんなカロリー過多と糖質の多い食事の
せいで多分、普通のシンガポール人はポコリンお腹になっているのだ。
若いシンガポール人は多分、こうしたカヤトーストをあまり食べていない
と思う。暑さの中の労働を考えてカロリーを摂っていた時代の名残かもしれない。
ちなみにキリニー通りのキリニーカフェはとても有名だがエアコンはない。
それでもいつも人がいっぱい。いつもフリーの中国語と英語の新聞があるので
それを読みながらカヤトーストを食べていた。
日本でも成城石井で売っているらしい。
空港で見つけたアクンのジャム、心なしか日本のように瓶が小さい。
どこも物価高に苦心しているようだ。



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寂しいお金持ち。

2019-01-21 02:33:54 | 日記
寒い日本からシンガポールへ。
きっと暑いだろうな、とタケノコの皮を剥ぐように
重ね着をして着いたら、涼しい。
雨が降る雨季ではあるが、昨日までは雨も降らず
暑かったんだよ、とタクシーの運転手さん。
雨に濡れた樹々がすっきりとして緑が映える。
このところ目の調子が悪く2回ほど注射。
恐る恐る診察を受けると乾燥はしてるけれど
まずまずというところで、無事目薬だけで済んだ。
異常に高いスペシャルドクターだが、日本で
失敗した手術のトラウマがあって、やっぱり
シンガポールのドクターから離れられない。
タイの方が安くていいよ、と友人が言っていたけれど
帰りの飛行機で隣に座った国立病院のドクターは
今はスペシャルドクターは隣のマレーシアに出張している
という。スペシャルドクターはとてもお金持ちだから
コンドを10個も持っているのよ、とそのドクターはいう。
一つ最低1億円の世界。
私のお金持ちの友人は17個持っているといっていた。
つい最近表参道を案内したばかりだけど今度は彼女に
案内されてローカルレストランに。
件のドクターも言っていたが、日本は安くて美味しい。
だからシンガポールの高い料理にはあまり感動しない。
ローカル食は今や懐かしい味になっていて、チキンライス
は好きでない私にとってはフィッシュ、スープや
豚のスープ、飲茶などが美味しく感じられる。
シンガポールのコーヒーも高い割に美味しくなく、カスのコーヒー
を煎じてミルクを入れた一杯2、3ドルのコピが飲みたくなる。
空港でコーヒー専門店があったので、一番高いコーヒーは?
と尋ねるとコピルアクという麝香猫のフンから
取り出した豆だと答えがあった。だが飲んだ経験では
貰い物のせいもあったが、これまたものすごく高い割に
それほど感動しなかった覚えがある。
ローカル食を楽しく食べた後、彼女の豪邸に行ってお茶を
飲んだのだが、広い家にメイドと2人きり。
一度は留守中家中の家具をフィリピンメイドに
売り飛ばされたこともある。
今は旦那様も亡くなり子供たちはシンガポールにいなくて
寂しい、寂しいという。
人生なかなか難しいものなのだ。


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七草粥。

2019-01-07 04:22:03 | 日記
本日は七草粥の日。
決まり事をきっちり守る母のおかげで子供達も
今だに折々の食事にこだわる。
土鍋で炊いたおかゆに伊勢丹の宅配便で
注文した七草セットを入れる。
シンガポールでも明治屋で高い七草を買って
七草粥を作っていた。
たかが雑草だが、家族が無病息災であれかしと
願う気持ちがある以上七草粥は欠かせない。
おせちやお餅に飽きた頃の胃もたれのためとか
言われるが、あっさりしたおかゆと野菜が
いっぱいの一品はそれなりに美味しい。
伊勢丹のレシピーに七草サラダという
メニューがあって、スモークサーモンが
付け加えられている。
おかゆなんて食べたくない、という若い人向きに
サラダで、ということらしい。
お正月から諸事伝統を守るのは年々大変だと
感じる。昔は近所の野原でそのまま摘んんでいた
ものが綺麗ではあるがお高いお値段で売っているのだ。
でももともと伝統を守るにはお金がかかるものらしい。
年明けに東急本店のシェ松尾に、夜食事に行くことがあり
驚くほどガラガラのレストラン街に吃驚。
変わらない世の中のように見えて、少しづつ
変化が現れていると感じる。
青学近くのシエ松尾もランチで行ったことがあるが
落ち着いたお味もなかなかのお店だったが、すでに閉店して
シェフも本店に移動しているという。
松濤のお店は日本で初めての隠れ家レストランで
青学近くのお店は100人以上入るウエデイング
パーテイも出来るレストランでした、とお店の人も
残念そう。若い人が減ってきて豪華なパーテイも
以前ほどはない時代。
新しい年号の年を無病息災で無事過ごせることを
祈るばかりである。
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初詣。

2019-01-02 04:38:06 | 日記
元日に決まり事のおせちを食べ続く2日に初詣。
とてもいい天気。東京の空でも青い綺麗な晴天。
上も下もユニクロで身ごしらえをしていることまあって
冬の寒さを感じない穏やかな日差し。
思いの外人が並んでいなかったが、それでも30分ほど並んだ。
昨年は風邪気味で誘われたアメリカ旅行にもいかず
おせちも端折ってホテルオークラでのんびり一人正月
を楽しんだが、今年は列に並んで同じく家族連れ。
地元の人が多く、両脇に展示されている小学生の
書き初めに囲まれた中を進んでいると、あれ、
これあのベトナム人の子のよね、などと地元情報が
飛び交う。神社の隣に神仏混淆の名残りかお寺が
あり、その門前に、一隅を照らす光はこれ即ち国宝なり、
と書かれている。今年はこれなんだ、と納得。
それぞれが頑張って国を支えるということらしい。
様々なことから日本のおかれた状況が推察される
未来は今年の空のように曇りない青空とは言い難い。
それでも心に曇りのない生き方を心がけるしかないのだろう。
もはや力溢れる若さはないけれど、老いの身を案ずる
余裕はなさそうだ。
綺麗な青空と粛々と並んで神前に頭を垂れて祈る
人達も国宝なのだ。
変わりゆく日本を前にして一隅を照らす光となれる
よう頑張るしかない。
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