最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

SCOPE 第3回研究会のお知らせ 更新

2009年09月10日 14時23分57秒 | Weblog
次回(第3回)の SCOPE 研究会は以下の日時、内容で行う予定です。今回は検索技術、データベースそれに学習や将棋など非常に興味深い内容ですので、皆様の参加をお待ちしております。

日 時 : 2009年10月24日(土)14:00~
会 場 : 中央大学 後楽園キャンパス 6号館4階 6418号室(前回とは部屋が変わります)

講演者
1: 宇野毅明氏 (国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系)

文字列データの高速類似性解析と可視化技術

近年の検索技術の発達により、ゲノムのような巨大な文字列データベースにおいても、ある程度の曖昧性を許容する検索が短時間で可能となっている。しかし、文章データの中から類似する物を見つける、ゲノムとゲノムを比較して、部分的に類似する領域を見つける、といったような巨大な問題の場合、多くの検索が必要となるために莫大な計算時間が必要となる。本講演では、巨大な文字列データから類似する部分文字列の組を高速で発見する、複数分類法という新しい手法と、類似する領域を可視化する方法をの紹介する。また、ランダムプロジェクションの利用により、ベクトルデータの類似性の検出に使えることも示す。

2: 保木邦仁氏(東北大学大学院理学研究科)

最適制御法の思考型ゲームへの応用:名人を超える将棋プログラム作成への取り組み

将棋や囲碁のようなゲームは人工知能研究の基本的なモデルで、人知を超えるコンピュータの作成は計算科学における大きな目標の一つです。特に、チェスを指すプログラムは1960年代のコンピュータ技術黎明期から真剣に研究されています。本研究では優劣の判断がより難しい将棋の思考アルゴリズムを最適制御法の枠組みに沿って設計する手法を開発しました。これは、チェスやその変種のゲームとしては"実用に耐え、役に立つ"初めての機械学習の手法です。
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